★7.《ネタバレ》 この時代のアクション映画にしては、単純に力技だけでなく、程よい謎解きと登場人物それぞれの感情描写もあって充分に楽しめました。 冒頭の爽やかな裕ちゃん。貧しいけれど前向きに工場で働いて、コロコロ笑う浅丘ルリ子が可愛い。自慢の御味御付のシーンとか通勤途中の目にゴミが入るシーンなんて、青春映画の一幕のようで爽やかだ。
おでん屋の親父の死を抱えての4年後。三上にしても玲子にしても影があって暗い。画的にも夜のシーンが多くて暗い。外国のハードボイルド映画のような雰囲気が出ていて、私としては好感を持てたな。ゆうちゃんが『赤いハンカチ』を唄いながら夜の街を練り歩くシーンが、やっぱ昭和の日本だなって感じさせて安心できる。夜の繁華街や石塚のイベント会場の作りが当時の賑わいを感じさせて、懐かしく思えたのもGOOD。
当時の日活アクションだしなぁ。って極力甘めに温かい目で観ていたけど、親父の逃走劇の舞台裏なんて思わず感心してしまった。でもあそこで三上が撃てなかったり、見事手足に当っていたら、石塚どうするつもりだったんだろう? 【K&K】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-10-16 14:15:32) |
6.《ネタバレ》 前半はかなりよかったのですが、後半グダグダになってしまいました。恋愛ドラマにしたのがまずかったのか? しかし製作年代を考えたら、致し方ないですね。春吉の死も、あまり生かされていなかったと思います。『太陽にほえろ!』世代としては、(元)刑事の名前が三上と石塚で、演じているのが石原裕次郎と二谷英明というのが魅力的です。そういえば、小川英氏が脚本に参加していますね。かなり7点に近い6点。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-08-27 22:22:02) |
5.全体的に暗い雰囲気で、哀愁が漂っている。 話はいかにも作り物のようなサスペンス・ラブストーリーで、 粗さが目立ち、とくに感心するところはなかったし、 意図的に照明を使わずに撮ったようなブラックの強いシーンが多いのもストレスになったけど、 工場、居酒屋、繁華街など、当時の雰囲気を映し込んだ部分の映像はなかなかよかった。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-18 23:05:46) |
4.日活映画が活気づいていたと言われている時代の映画の一つで、石原裕次郎の代表作でもある。そして、そんな石原裕次郎作品は今までにも沢山、見ているけど、私としては石原裕次郎よりも何と言っても芦川いづみ目当てに見ているのだが、今回はそんな芦川いづみは出てません。そして、もう一人、石原裕次郎映画に多く出ている北原三枝も出ていない。しかし、この映画は石原裕次郎の代表作として挙げて良いと自信を持って言える。それは何故か?ヒロイン役の浅丘ルリ子が抜群に良いからです。この時代の日活アクションものにありがちな決まりきった展開も、浅丘リル子の存在があればこその作品として、舛田利雄監督の切れのある演出も冴え渡り、ヨーロッパ映画のような独特な雰囲気を醸し出し、少なくとも私にとっては今まで見た舛田利雄監督の作品の中で一番の作品です。三人の複雑な男女の関係、三人が互いに憎しみ合いながらも惹かれ合うという話そのものはそれほど新鮮味を感じないが、石原裕次郎と二谷英明の二人の男を心から受け止める女を演じて見せた浅丘ルリ子、この映画の成功は一にもニにも浅丘ルリ子という女優があってこそのそんな作品だと思います。浅丘ルリ子という女優さんは男の気持ちを理解し、時には喧嘩もするけど、その一方で男に対して優しさを見せる。そういう役を演じさせたら抜群に上手い。それは「男はつらいよ」シリーズのリリーを見ていれば解る。とにかく石原裕次郎と並んでこの作品、浅丘ルリ子の代表作として挙げられる作品だと思います。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-24 10:58:17) |
3.芸能界入りして50年と言う浅丘ルリ子はこの当時が一番輝いていたように思います。この映画は謎解きものとしてはたいしたことはないけれど主題歌は大ヒット。映画そのものは人気は今ひとつ。作られた背景はもちろん東京オリンピックで、当時警察官の吉川選手がスターでした。 【たいほう】さん 6点(2005-01-22 09:53:23) |
2.25年ぐらい前は、日曜の昼間、この手の日活アクションがダラダラと放映されていたものです。つっこみどころ満載ですが、リラックスした気持ちで観ると、けっこう許せちゃう作品。 【伊達邦彦】さん 6点(2004-02-23 16:59:55) |
1.流しの裕次郎が「赤いハンカチ」を歌いながら自分を付け狙うヤクザ連中を連れ歩くシーンは必見。まるでハーメルンの笛吹き男。 |