7.《ネタバレ》 毎度のことながらこれがスパイ大作戦の映画化、と考えると、IMFの設定をガン無視(当局の人間とメンバーは直接会わない、任務に関係ない私情やプライベートは出さない、全員が主役)してるのでいい加減テーマ曲やブルース・ゲラーの名前外して別の作品にしてくれよって思ってしまうほどなんですけど、じゃあ面白くなかったかといえば全然そんなことなくてすごく面白かったです。
3時間に迫るランタイムですが適度に挿入されるアクションや今まで以上にコメディの要素が入ってて意外とルパン三世みたいなノリだったり、前後編に分かれているので尻切れトンボで持ち越されるのかと思えばちゃんと任務自体は完了しているのでフラストレーションなく次作が待てます。
マスク装置が壊れて変装できない!というくだりは、そもそもテレビドラマでローランやパリスは対象の写真などを見たり型を取ったりする特殊メイクでマスクを作っていたので「いやいやお前ら機械ないとマスク作れねーのかよwww」とは思ってしまうんですがまあ、演技まで完璧にコピーできた俳優が職業のローランたちと比べるのは酷ってもの。そもそも2作目以降からそういう路線ではなくなってしまった(相手に気取られずに痕跡すら残さずに実行不可能な任務を遂行するという本来の意味のものから単純にアクションが不可能なものという意味になっている)ので仕方ないと思っています(でも言い続ける)。
毎度のことながら「我らがジムがいてくれたらこんな行き当たりばったりの杜撰な作戦立てないのに、、、」という感情を持ちながら、それでもスパイ大作戦とは別物として考えるととても面白いという大変感情のやり場に困る作品なので、きっとシリーズが出続ける限り呪詛の言葉を吐きながらも僕は楽しむんだと思います。