3.《ネタバレ》 WOWOWのドラマ版は10点ものの傑作で繰り返し視聴していたので
あらすじはほぼ記憶していたのだが、10時間近い大作をどう2時間にまとめるかも興味があって観賞。
ドラマ版はリアリティのあるキャラクターによる心理劇だったが
キャラクターの性格をより極端に割り振り漫画的な群像劇に変えていた。
山崎瑛を主役とし、育ちの良さがにじみ出る性格良キャラだった階堂彬は山崎の対となるかなり尖った性格に、
主役の1人だった彬の父の階堂一磨は唯一同じ役者ながらチョイ役に、
単純な悪役ではなく家族の足を引っ張る愛すべき無能経営者だった2人の叔父はただただ悪役に、
階堂龍馬など単なるバカと化しておりかなりドラスティックなキャラ変となっているが
作者が想像以上と認めただけあり、2時間で理解と感動を生み出さないといけない映画としては
これはこれでまとまった作品となっており、原作やドラマW版のファンも納得できる出来である。
ドラマ版はキャラクターの深さと面白さが3割増しなので映画でこの作品が初見の人は、ぜひドラマ版も見て損はないですよ。