16.《ネタバレ》 お目当てのジョン・ギールグッドは魅力を発揮できない役どころで肩すかしを食う。リンダのネットリとした口調が生理的に合わなかったせいなのか、その行動は我儘で無鉄砲にしか見えない。エドが彼女の窮地を救う姿にも都合の良さばかりが目について盛り上がらない。突っ込みどころ満載のつまんない作品のまま終わりそうなのをラストで登場するエドに救われる。はにかんだ笑顔に胸が熱くなった。 |
15.一本の作品としてのまとまりに欠けて、いっそマイケル・ダグラスなしで「シロウト女スパイ物語」にしたほうが良かった。前半のメロドラマ部分が、役者の魅力に乏しい。オペラ男と映画女。オペラはやがてベルリンでワーグナーになり、映画=チャップリンはヒットラーとなって姿を現わす。映画を参考にしてやっていくってのが面白さ。「アイルランドとユダヤの血」って言うと「おそろしい組み合わせだ」と返す。頑固って感じなのか。こういう民族ネタの冗談をサラリと言えるところもあるのね、あの国(でも考えてみればアメリカ映画ってのが、ユダヤからの資本とアイルランドからの監督という非プロテスタントの「最強の組み合わせ」で栄光を築いてきたわけで)。ヨーロッパに着いてから多少は面白い。ナチの赤い旗がダラーっと垂れてる風景ってのはなぜか嫌いじゃないし。でも細かいところで引っかかる。駅でジョン・ギールグッドは笑顔で迎えるべきで、スパイなんて単語を口にするとは思えない。危機を脱したあとに慌てふためいて帰ってきては駄目で、悠然と歩くべき。いくら時間がないからって、ナチの高官の子ども連れてユダヤ人が隠れてるとこに行くか? シロウトってことを強調し過ぎたのかもしれないけど、全体に不用心が気になり、ドイツ人を馬鹿にしてません? ナチが悪ならそこの従業員も平気で車で轢く鈍感さは、やっぱり戦争に勝った国のものなのかな。空襲のあと動物園から逃げたシマウマのシーンがいい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-07-09 09:59:32) |
14.《ネタバレ》 「ドキュメンタリーを作ってみました。」って感じの映画。 最後の余韻も最後の最後に台無しにされる。 【ぷー太。】さん [地上波(邦画)] 3点(2008-04-14 15:30:54) |
13.・・・ここでの平均点はワタシが書き込むまでは5・77点、ざっと見てもそんな酷評はされていないようですが・・・封切りのとき何の予備知識もなくたまたま観ちゃった私なんですけど、実に「ソレナリ」の映画だなと思った記憶があります。ソレナリにお金をかけて、ソレナリの役者を使って、ソレナリのスリルとサスペンスのストーリーで・・・ワタシは当時若気の至りでドイツ軍服モノが好きだったので当然ソレナリに楽しめた記憶があります。でもなぁ、なんつーかなんも残らない映画だったネ・・・なるほどラジー賞受賞ですか。どーしよーもないダメダメ映画ではなくこういう中途半端な映画こそ「失笑の極み」と判断するなんて選考委員(?)もなかなかやるもんですな。少なくとも「嵐の中で輝いて」なんていうしょーもない邦題を差し引いてもそう評価したなんて、アメリカという国のセンスも捨てたモンじゃないのかも・・・ 【ぞふぃ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-10-19 17:07:13) |
12.「戦時中のアメリカは素人(スパイ映画ファン)をスパイにするほど人材不足だったんだな~」とか「戦時中のナチスはその日たまたまあった人を家政婦にしてしまうほど、人手不足だったんだな~」とかそういう邪念を振り払えば、そこそこ楽しめる映画だと思います。 【TINTIN】さん 5点(2005-02-11 14:28:52) |
11.駄作評判をふまえていたせいか、面白かったですね。これでもかっっっ! てくらいの劇的状況の連続が妙に古風な盛り上がりぶりで、なんだかもう、戦争どうこうはうっちゃって、ヒロインの強さがまぶしい。メラニー・グリフィス、魅力的でした。マイケル・ダグラスは不要だと思うのですが・・・ なんだかちょこちょこ出て来て格好つけて能書き垂れて・・・これが女がメロメロになる様な超美形俳優が演じているなら判るけど・・・マイケル・ダグラスって所がなんだかいやらしい。もうちょっとリーアム・ニーソンのキャラクターに重きを置いて、あの二人の微妙な駆け引きがもっと見られたら楽しかったのに。残念! 【ともとも】さん 6点(2004-09-27 12:57:24) |
10.ハーレクイン・ロマンスの実写版だとか、ラジー賞の主要部門を独占するとか酷評散々の映画であるが、才気煥発で勝気なヒロインの言動と、ナチ支配下のベルリンでスパイとなって右往左往する様は結構面白く、最近の変にブッた落ち着きのない作品よりずっと安心して好感を持って観ることが出来た。 【きりひと】さん 8点(2004-05-06 09:48:37) |
9.主演二人がとっても苦手なのですが、さっきのTV放映で解説の水野晴郎氏が「傑作と言ってもいい」とおっしゃってたので観ました。けっこうハラハラする場面多くておもしろかったです。うまいことシワをつけた老後メラニーの解説で、さらにわかりやすかった。クライマックスでは、ダグラスまでもが!ペロリン唇、やってましたよん。国境の白線にはちょっと感動いたしました。共演のジョエリー・リチャードソン(レッドグレーブのお嬢さん)が役得でしたね、美しく品ありました。 【かーすけ】さん 7点(2004-01-17 22:37:36) |
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8.主人公の女が最後まで好きになれなかったです。性格とか勇ましいと思うんですけどね…でもなんか嫌い。やってることが自己中に見える。これはラブロマンス物なのかな?話とか都合よすぎ。2人がどーゆう過程でラブラブになったのか描いてほしかった。 【あかねぇ】さん 2点(2004-01-08 13:54:12) |
7.製作にかなりのお金と労力がかかっているだろうに、ちっとも盛り上がらないラブロマンス。メラニーとダグラスが、「哀愁」のビビアン・リーとロバート・テーラー並に美男美女だと、もっと盛り上がったかもしれないが。むしろ、ナチスの将校役と、その子役の方が印象的。でも、個人的に、こんなにも出来の悪い映画って、大好きなんで7点さしあげます。ヒマ潰しに見るのに、最適ですよ。それなりに、ハラハラさせてくれるシーンもありますしね。 |
6.《ネタバレ》 「えっ?」と思わせてラストに家族全員が出てきちゃう演出、ベタだけどこういうのに弱くって・・・。照れるマイケルが可愛い!メラニーはコメディーでのキレ役もいいけど、『ワーキング・ウーマン』や本作みたいな可愛くてデキる女もピッタリ。もうちょっと評価されてもいい女優さんだと思うんだけど…。 【桃子】さん 8点(2003-11-10 19:00:03) |
★5.メラニーがユダヤ人にまったく見えない。っていうか設定に無理があるだろ。 |
4. 「オーメン」で秀抜な脚本を書いたのがウソのようなデビッド・セルツァーの余りに平凡な監督作品。栄えある第13回ゴールデン・ラズベリー賞に輝いたコトをキッチリ踏まえて、余程の覚悟をなさった上で御覧を。個人的にはメラニーが第1級戦犯でデス・バイ・ハンギング!!てな感じ。 【へちょちょ】さん 5点(2003-02-11 05:01:36) |
3.なんというか・・・俳優の演技くらいかな良かったのは。見終わった後味気ない感じが残った。各要素にもう少しつっこんでくれればよかったのに。 【恥部@研】さん 5点(2002-12-05 14:06:06) |
2.非常に雰囲気が良い。まあそれだけかもしれないんだけど、そこそこ楽しめた 【4U】さん 7点(2002-06-07 23:34:31) |
1.第二次世界大戦ものとしてはそれ程悪い出来の映画ではないと思う。しかしヒロインとその恋人との描写がいまいち不足していて、ドラマ部分に盛り上がりが欠けた。そしてスパイ戦を描いたといっても緊迫した部分はせいぜいラスト近くの恋人エドワードの芝居のシーンくらいで緊迫感にも欠けた感がある。非常に「惜しい」作品ではある。 【チャーリー】さん 7点(2001-06-03 18:00:08) |