19.一時期小津の作品を見たのですが、「麦秋」も「早春」も退屈に見た記憶があります。でもこれは主題がしっかりしていて良かった。誰もがぶつかる「親子の絆とは?」です。子供たちに距離をおかれた後でも「子供より孫が可愛いというけれど、やっぱり私は子供のほうが可愛いなぁ」という笠智衆のセリフは秀逸。 【チューン】さん 8点(2003-05-28 11:20:14) |
18.笠さんの父も東山さんの母もいい。東山さんの内面からにじみ出てくるような暖かくてふくよかな人柄に「日本の母」を感じる。二人の自然体の演技は何ともいえない。あちこちで交わす夫婦の会話の数々がしみじみとする。忙しい子供達にさほど孝行してもらったわけじゃないのに、「私たちは幸せですねぇ」「そうかなぁ」「そうですよ」(のような)会話にしんみりする。久々に子供たちみんなに会ってあっけなく死んでしまう親に、孝行するのは今のうちと痛感する。親子、嫁などそれぞれに交わされる会話の一つ一つにいろんな感慨がわく。 【キリコ】さん 8点(2003-05-11 09:23:37) |
17.あの老夫婦に20世紀のベストカップル賞をあげたいです。広島弁も良いです。笠さんまだめちゃくちゃ若かったらしいですねあのころ。とても心に浸みる作品でした。熱海の堤防で一休みするシーンをはじめ印象的なシーンが随所にちりばめられていてどれも主張していないし、無駄なシーンもないこんな映画に出会えて良かったと思いました。 【てっつん】さん 9点(2003-04-17 03:28:33) |
★16.会話がほのぼのしていて笑ってしまうような場面もありました。最後にのりこさんの笑顔がはがれた所が印象的でした 【きりり】さん 9点(2003-04-08 18:32:02) |
15.これ、もう50年も前の作品なんですよね・・・。現代に生きる人たちが見ても身につまされることの多い映画だと思います。静かに感動しました。 【こまち】さん 10点(2003-04-04 22:15:41) |
14.まったく非のうちどころのない素晴らしい映画です。戦後すぐにこのような映画を作れたことが信じられません。初めて見ても、なぜか懐かしさを感じてしまう不思議な力を持っています。現代の荒んだ日本において、一服の清涼剤とも言うべき作品ではないでしょうか。私と同じ若い世代にぜひ見てもらいたいものです。我々が忘れかけている大切な何かを見つけることができるはず・・・。 【あおなみ】さん 10点(2003-01-29 20:47:55) |
13.だいぶ前に観ました。ストーリーそのものは単純・平凡なのにどうしてこれほどしみじみ心に迫るのか。この映画のテーマは洋の東西・今昔を問わず万国共通なのではないだろうか。日本の宝のような作品。もしかしたら今の若い人達には物足りず退屈に感じるかもしれない。ただそれは時間の問題で、人生経験や人の心・機微というものがわかってきたら必ずや魂を揺さぶられるでしょう。 【JMSDF19】さん 10点(2003-01-27 00:07:18) |
12.東山千栄子、笠智衆の静かな演技力。子供たちから疎まれて熱海の海岸で二人揃ってたたずむ姿は、もうそれだけで涙です。原節子みたいな嫁もめったにいないでしょうが、小津映画らしい優しさに満ちた傑作です。 【FOX】さん 10点(2003-01-04 14:12:11) |
11.小津監督の映像観には文句の付け所がありません。「俺の映画が分からないやつは分からなくていい」という小津監督のコメントからしても、監督の独創性は伝わる。また、J・R・Gさんと同じように説明過多な今の映画界に危機を感じてる人に推薦する映画です。(J・R・Gさんの映画も詩が説明過多に感じるのはわたしだけでしょうか。でもJ・R・Gさんの映画も大好きです。気狂いピエロなど) 【どっこいしょ】さん 10点(2002-12-31 01:27:39) |
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10.静かな静かな映画です。私たちは思い出すでしょうか?かっては、日本もこんな高いレベルの映画を排出していたことを。若い人にもお薦めです。 【偏見マン】さん 8点(2002-11-25 13:35:29) |
9.「東京物語」が入っているここのサイトはそれだけで第一級サイトです。40代です。何度も見てます。夜勤で疲れて帰ったときなんか、酒を飲みながら、この懐かしい日本の家族をビデオの中から玉手箱を開くように再会を楽しみます。そのうち、睡魔が襲って、起きると現実が待ってます。わたしにとっては、かかせない心を癒す良薬のような作品です。 |
8.日本映画の名作とも言われているし、とりあえず見ておくかというつもりだった。所詮、退屈な古典映画だろうと思っていた。しかし何だろうこの胸に沸き上がって来る懐かしさは。何度でも見たくなる大好きな作品になった。 【masa】さん 9点(2002-08-23 00:38:10) |
7.はじめ見たときはあまりよく分からなかったが、回数を見るごとにじわじわよさが分かる作品。つい最近某TV局でこの作品をリメイクしていたが、オリジナルには到底及ばない。笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子など、そこにいるだけで存在感がある役者がいたあの時代だからこそ、味わいの深いこのような作品をつくることが出来たのだと思う。 【さくら】さん 8点(2002-07-27 23:40:18) |
【洋画博士】さん 5点(2002-07-20 17:16:02) |
5.名作、そして小津さんの代表作、であるにも関わらず、面白くなかった。なんか台詞やカット割りが淡々としてますね。テンポがなんだか子守唄のようで、、、、。一応、授業で聞いたことを書くと、小津の映画はクローズ・アップがない、横移動もほとんどない、画面の構図、人物の角度に凝っている、人物を向かい合わせることを避ける、だそうです。そういわれればそうですね。調和というやつですね。この映画をいいと思うには、もっと年齢を重ねることが必要だとなにげに思いました。 【あろえりーな】さん 5点(2002-04-22 17:55:10) |
【クチイシ】さん 10点(2002-01-18 21:57:11) (良:1票) |
3.いまみてしまうとどうしても色あせてしまうおず映画。ローアングルや徹底的に計算された配置など、映画としての完成度も高い。何も起こらない日常を映画にするところが他の国では考えられる図、高い評価をうけた。おずの無というものも描かれ、やはり、日本映画黄金期の名作の一つ。 【ジョン】さん 8点(2001-12-27 11:54:41) |
2.日本映画の古典的作品。オズはヴィム・ヴェンダースを始めドイツ系の監督には相当影響を与えているようです。小津特有の紙芝居のようなカメラワークは今になると新鮮。原節子の健気な美しさも良いです。都会に出た子供に会いに行く父をテーマにした映画ではトルナトーレの「みんな元気」も好きです。 【oikawa】さん 6点(2001-11-21 14:36:28) |
1.オズ映画の最高傑作。白黒ながら、東京も尾道も美しく描かれている。笠千衆のおじいさん役は、この頃からすでに始まっていた!!家族という永遠のテーマ...なぜか懐かしい。若い人に観て欲しい映画。 【西岸良平】さん 10点(2001-07-03 02:06:35) |