104.一人を中心にあまりにも都合良く運び過ぎるのが、当時はこそばゆかった。そこが少し気になって三谷氏もアレを作ったのでは。でも構成の上手さには脱帽。その後脱づら。 【チューン】さん 7点(2003-09-17 01:57:13) |
103.12人の表情がどんどん変わっていくのが面白いし、また、そこに俳優たちの力量が伺えて非常に面白かったです。12人それぞれの声にも高低様々な特徴と抑揚があって、それが不協和音(評決不一致)から和音(評決一致)に変わっていくさまが如実に描かれており、BGMや効果音がなくても十分な演出ができることが伝わります。もっと時間をとってラストにむけて盛り上がって欲しかっなと思うので、8点献上。 【にゃんたろう】さん 8点(2003-09-16 14:18:49) |
102.陪審員制度の困難さを見事に描ききった映画ですね。人間の偏見がいかに事実を曲げて物事を見せているのかという事が、狭い個室の中の議論だけで成立させているのは素晴らしい出来だと思います。リメイク版も見てみたい気がします。 【たにっち】さん 9点(2003-09-11 12:59:36) |
101.いやー、良かった!知らなかった名作を知ることができて、皆さんに感謝! 密室における12人の緊張感はびりびり伝わって来るし、大逆転に至る展開は爽快感も伴って素晴らしい。ヘンリーフォンダの初めの態度は本当に立派。あの根性は見習わなきゃ。Architectという職業のなせる技かな。 ちなみに2回観たけど、2回目はより詳しくわかった分、感動がちょっと薄れた。1回だけ観るのがお勧め。 【じゃん++】さん 10点(2003-08-25 01:04:28) |
100.派手な動きは一切無し。それどころか狭い部屋の中で会話ばかりしてる作品だというのに、時間中画面から目が離せませんでした。ひたすらに練りこんだプロットと役者の細かな演技の賜物ですね。最高傑作。 【次郎丸三郎】さん 10点(2003-08-24 02:43:41) |
99.アイデアと脚本、そして役者陣次第では、こんな限られた条件下でも見事な傑作が作り得るということでしょう。蒸し暑く閉塞感充分な室内の描写。サスペンスを盛り上げるナイフの演出。次第に浮き彫りにされる人間ドラマ。雨上がりの中、それぞれが家路に向かう開放感溢れるラスト。そんな見事なまでの展開に、最後まで画面にクギ付けでした。本作では、一人また一人と有罪から無罪へと流れが変わっていきます。しかし、もしこれが逆だったら(無罪から有罪へ)と思うとゾッとします。密室で行われ、しかも法の専門科でない人達による陪審員制度の難しさをも、教えてくれる作品でありました。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-08-16 13:27:11) (良:1票) |
98.リー・J・コッブがとてもいい味を出していますね。ヘンリー・フォンダの誠実な主張も見ものですが、ああいう強行主張派がいないと、この手の「オール・オア・ナッシング」ものは成立しません。雨の効果も見逃せません。 【オオカミ】さん 8点(2003-08-07 08:36:00) |
97.脅威!まさにその一言。一人一人無罪になっていくさまが圧巻。確かに屁理屈ではあるんだけど妙に納得させられる。 【とま】さん 9点(2003-08-05 23:35:40) |
96.皆さん評価されているように、本当に面白かった。扇風機がつかなくて、なんとなく私までいらいらして暑くなってきた。 |
95.すっきりしていて、気持ちのいい作品です。誰がことの真相をあからさまに言えようか、と思いました。 【終わりの始まり】さん 8点(2003-07-17 14:00:46) |
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94.有罪か無罪か…。12人の陪審員の最初の票決は11対1で有罪。それから一人一人と無罪を主張する人が増えてゆく。その心理描写が素晴らしい。とにかく面白い!かなりのめり込んで見ていた自分にびっくりしました。 【蘭】さん 8点(2003-07-13 00:30:51) |
93.ここのレビューで9点、10点と評価されてる方達と全く同じ意見です。と同時に『で?結局、犯人は?』と気持ち悪い余韻を残されるような方達の見る映画ではないと私も思います。観点からして違うんじゃない?と。でも、これだけ好評価、好評判の作品であるにも拘わらず似たような設定で作られている作品ってないですよね。脚本、演出、構成、演技と、やはりどれをとってもマネの出来ない程、素晴らしいものだからだと改めて思わされます。 【マリサ】さん 10点(2003-06-10 12:45:25) |
92.これはもう脚本の勝利です。ヘンリーフォンダが惚れこんで作ったらしいですね。12人の座る位置から、何から何まで計算されつくしていて、どこか神様が作らせたような印象さえあります。真実と事実は違うということ。人が人を裁くことの怖さ。陪審制度万歳の映画じゃないんだよね。いや傑作です。 【ひろみつ】さん 9点(2003-06-01 21:37:59) |
★91.この作品に絶対にケチはつけられない。つけてはならないと思う。それ程までに神聖なる映画である。かなり以前の話になるが、ある友人にこの映画を薦めその感想を求めた際、「俺は眼鏡をかけたままでも寝るし。」などと余りに稚拙な論点からこの映画を全否定したので「殴るぞ。ボケ!」と思わず口を滑らせてしまった嫌な思い出がある。その背景には、この映画はまさにそういった重箱の角を突付いて粗探しをする事がタブーとされる類い稀な作品なのだいう個人的な強い想いがあったからで。だからこそ彼の軽薄極まりない感想を許せなかったのだろう。まさに若気の至りと反省しきりだが、やはり今でもその想いは変わらない。当然、この映画を評価出来ない人もきっといる筈だが、ただし少なくともそのような切り口からこの映画を見ないで欲しいと願うばかりである。善玉を演じる8番陪審員のヘンリーフォンダが、劇中にリー・J・コップ演じる3番陪審員を「サディスト」と罵倒するシーンがある。しかしながら、最終的なサディストは、息子との確執から最後まで自分の意見を貫こうとした3番陪審員を四面楚歌に追いやった他ならぬヘンリーフォンダこと8番陪審員なのである。監督のシドニールメットがこの緊迫感溢れる密室劇の中で本当に主張したかったものはありきたりの勧善懲悪ではなく、その辺りの偽善的な部分をシニカルに描きたかったのではないかと思う。その意味も含めて、個人的にこの映画は主役のヘンリーフォンダの映画ではなく、頑固一徹を熱演した3番陪審員リー・J・コップや無責任男を軽妙に演じる7番陪審員のジャックウォーデン、あくまで冷静に自らの論理を信じようとした4番陪審員のE・Gマーシャルなどの「有罪派」の素晴らしい助演によって支えられた作品なのだと思う。 |
90.密室であれだけのサスペンスとドラマを見せるのが凄い。暑苦しい部屋で繰り広げられる意見、すなわち人間性の闘いは見応え充分。名作の名にふさわしい映画だった。 【スマイル・ペコ】さん 8点(2003-05-28 14:24:25) |
89.三谷作品からこちらの存在を知り見たわけですが、スケールが違いますねえ。本物です。陪審員達が評決ルームで議論するただこれだけの話ではあるのだが、彼らはそれぞれの生活、立場で意見を出し合う。映画の中では写っていない彼らの生活までもが感じられる。12人一人一人が生きている作品です。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2003-05-27 16:43:35) (良:1票) |
88.法廷映画の最高傑作。私的に情婦と同着の一位。映画としてもカメラや演技は超一流だし、そして陪審員制度など考えさせられることも多い。やはりシドニー・ルメットは社会派映画の巨匠。そして映画監督としても巨匠。深い作品は何度見ても面白い。 【けい】さん 10点(2003-05-22 11:36:21) |
87.一つの空間で繰り広げられる論争を90分間かけてえがくという多少無理のある設定を最後まで飽きなく楽しく見られたのは何より演出が素晴らしいからだろう、12人の個性もよくでている。ナイターのことばかり気にする7番が最後まで適当だったのは、「いつか言い事言うのかな」という自分の期待を見事に裏切られた(いい意味で)が、リアリティーすら感じた。少年も含めて真犯人は誰なのか、という問題は、わかってしまっては今までの論争の面白さが半減してしまうと思う。それも含めて自分には非常にわかる、面白い映画でした。 【ヒガシニホン】さん 10点(2003-05-15 20:10:02) |
86.ラストシ-ン以外はすべて密室劇。12人の性格描写も、陪審員の話が進む中で序々に明らかになっていく。狭い部屋、暑苦しい空気、息詰まるような「絶対有罪」からの逆転劇。我々観客もただ息を詰めて見つめるしかない。名前も知らず、ナンバーでしかないそれぞれの真実が暴かれたりする。ようやく解放されそれぞれが家路につく。外の空気はうってかわってすがすがしい。その時を一緒に過ごしたごとくの感がある。人が人を裁くことの難しさを重く問いかけてくる。 【キリコ】さん 9点(2003-05-13 21:05:44) (良:1票) |
【なか】さん 8点(2003-05-04 17:02:57) |