8.《ネタバレ》 これはなかなか見応えのある作品であった。といっても点数はとても悪いんですね。
数あるスティーブン・キングの映画のひとつです。
これはなんたっていかにもスティーブン・キング映画らしいところがとてもいい。
はたしてスティーブン・キングの魔力というものがあるのでしょうか。それは多くのスティーブン・キングの映画に一貫したものに思えます。
それはとても不思議で根強く残るものです。
スティーブン・キングの映画を見た場合、色濃く記憶に残る場面はあると思いますが、
とくにそれは子供の頃に見た場合に強く残る気がします。
僕も子供の頃に見たスティーブン・キングの映画の不思議な場面は今でも記憶に強く残っていて、それが今になってよりスティーブンキングの映画に魅了されるキッカケかもしれません。
残念ながらこの作品は子供の頃に出会えなかったので、そういった根強い感覚を味わうことが出来ませんでしたが(不思議なものを発見する感覚は鈍くなった)、
この作品も不思議さは館から感じます。
この映画はシャイニングっぽさが館にすごくあっていいです。
神秘的な雰囲気も感じられます。
そしてホラー、とくにキングのホラーの世界観はファンタジーなのだと思いました。
スピリチュアルなまでにファンタジーです。
オバケなどは怖さよりも幻想性を重視しているところが良いです。
また音楽がキングの神秘的な雰囲気に誘います。
自分は館ホラーのファンですが、
この映画の館は自己増殖し、もはやダンジョン化しているところがいいですね。
徐々にカオス化して行き、過去の住人、人間関係、様々な能力、コンプレックス、夢、館の憎悪、が入り乱れてカオスです。凄いんです。
腕のなえた少女は不気味ですが存在感が素敵です。
ミニチュアの家の不思議さはスティーブン・キングの映画ならではの感じでした。
この館に宿る魔力は非常にシャイニングに近いと思います。
しかしこの館に入る前がまた面白いです。仲間集めみたいになってますが、能力者の出会いが面白いです。
とくにマザコンの男が面白いですね。映画の始まりと終わりでまったくキャラが変わってるので。実際にある館がモデルになっているんですよね?
話は超長いんですが、日本語吹き替えで見たらダレませんでした。個人的には良いとは思いますが、点数が物語ってますね。
でも僕は驚異の7点つけちゃいます。