166.仮面を取っても、ファントムがイイ男で、マジブスはどう生きれば良いのか不安に成りました。 【.】さん [映画館(字幕)] 2点(2005-04-05 00:27:07) (良:1票)(笑:2票) |
165.《ネタバレ》 「オペラ座の怪人」はやはりオペラで観てこそだな、と確信させてくれた映画でした。昔、完全な映画としての「オペラ座の怪人」を観賞した事があったのですが、魅力が今ひとつ伝わりにくかったように思います。劇中劇も混同する事なく生かされていて、あの音楽と豪華な雰囲気と、光と影の無気味な美しさに酔いしれる事が出来ました(惜しむは「舞台で観たい~!」と思ってしまう事でしょうか^^;)感動したのはなんといってもラスト。ファントムがクリスティーヌを解放するところ。相手の拒絶する権利、選択する自由を奪って得られるものは愛ではなく、服従です。ファントムはクリスティーヌを愛していると言いながら、彼女を支配しようとしていました。愛を知らない彼はそれが分からない。しかし、クリスティーヌが愛を与えた事によって彼は初めて愛を知る。だからこそクリスティーヌの「拒絶する権利」と「選択する自由」を認める事が出来たのだと思うのです。「愛とは与えるものである」という事を哀しく、美しく、感じさせてくれる感動のシーンでした。ファントムが死んでいるのか生きているの曖昧にした脚本も素晴らしく、舞台演出も見事でした。この映画は本当に「オペラ座の怪人」が好きな人達によって作られているのだ、と思う映画でした(しかしやっぱり舞台で観たいな~;) 【果月】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-27 14:31:43) (良:2票) |
164.結局、10回劇場行っちゃいました。 もうね、愛しすぎちゃって怖い。始めてみた時、これこそ求めてた映画!!!って思いました。もともとあたしミュージカル大嫌いな人だったんだけど、この映画のせいでミュージカルに目覚める。だからもちろんオペラ座は劇団四季のも観たし、ロンドンでも4回見ました。DVDはUK版・日本版を購入し、気づけばCD数種類にスクリプトやらフィルムやらスワロフスキーやら・・。夢中になりすぎて怖い。あたしの中の‘美’って概念を映画にした感じ。これこそ芸術じゃ~~!!って勢い。あんなにミュージカルだと思わなかった!って言ってる方が結構多いんだけど、何を仰います。むしろ歌なしのオペラ座って何。住んでる場所の関係、金銭面での理由で劇場に見にいけない人の為に作られた映画版ミュージカル、と考えて下さい。 そしてね、正直言って、これTVで観るのと映画館で観るのとでは雲泥の差。どんなにオペラ座つまんないって言ってる人も冒頭Overtureには鳥肌が立ったはず。そうじゃなかったらそれは劇場の音響が悪かったんだ!!!って独断で言い切りたいくらいオペラ座中毒。ごめんなさいww。 【ネフェルタリ】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-02-15 21:27:51) (良:2票) |
163.舞台版「オペラ座の怪人」は、音楽や歌以上に「装置」の戯曲です。オペラ座の舞台に見立てたステージが、物語の進行に従ってどんどんと姿を変えていきます。目の前で「現実に」繰り広げられるそのスペクタクルには、内容以上の感銘を受けたもんです。そんな戯曲ですから、表現媒体としては映画の方が合っていると私も思います。しかし、出来上がった映画は丸っきり舞台をなぞっただけで、映画ならでは空間的広がりが全く感じられない仕上がり。しかも、舞台装置のダイナミズムは当然消失しています。クライマックスも、実際に観客の頭上を巨大なシャンデリアが滑り落ちていくスリルに比べれば、どーってことありません。元が元ですからつまらない映画ではありませんし、数々の名曲も楽しめますが、何か平凡な作品になってしまって少し残念に思いました。戸田奈津子の字幕が「ロード・オブ・ザ・リング」並に出来が良くなかったのもマイナスです、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2005-02-03 00:07:19) (良:2票) |
162.《ネタバレ》 非常によかったです。ストーリーはだいたい知ってましたが、豪華絢爛な衣装、美しいシャンデリア、そして迫力ある音楽に圧倒されっぱなしでした。映画のほぼ全編が歌ですが、美しいメロディーにずっと聴き入っていました。映画館のスクリーンと音響設備で見ることができて良かったと思います。Phantom Of The Operaが流れた瞬間、あまりのかっこよさに思わず鳥肌が立ちました。クリスティーヌ役のエミー・ロッサムは役にピッタリで歌もとっても上手でしたね。ミニー・ドライバーは久しぶりに見たけど、ハマってました。ファントム役の俳優さんは初めて見ましたが素敵ですねー。ファントムのミステリアスな部分や生まれながらに抱える悲しみや苦しみを上手く表現していたと思います。でもファントムはあんなに色男でいいの??最後のラウルの表情を見てると本当にかわいそうなのはラウルなんじゃ・・。何はともあれ、久しぶりに満足のいく作品でした。 【稲葉】さん 10点(2005-02-02 23:10:09) (良:2票) |
161.ゴージャスで素晴らしい衣装や美術と全編を彩る甘美な名曲の数々。テーマ曲の序奏に乗って豪華なシャンデリアが上がるオープニングですでにワクワクして感動し、歌やドラマが盛り上がると涙腺も刺激されて感泣。 もう何年も前に見た四季の舞台ですっかりこのミュージカルメロディに魅了されたものとしては、この映像と音楽の2時間半に浸ることができて満足満足です。ストーリーは定型なのでほとんど舞台そのままの運びですが、映像ならではの表現が迫力や広がりを見せるのでまた違う良さもあります。 ミュージカルでもこれほど音楽が主役でどれも美しいのは特筆ものの作品ですから、主な出演者が吹き替えでなく歌ってるのは当然嬉しいわけで、中でもクリスティーヌのエミー・ロッサムは可憐だし歌は声もきれいで素晴らしい。 怪人はラウルともども美形でかっこいい。でも怪人は主役だし実力で選んだならもう少し低くて声量のある歌唱力を、、という気がしないでもない。バンデラスという声もあったそうでそれでも良かったかも。カルロッタ役のM・ドライバーは吹き替えですがイタリアなまり?の我侭な歌姫がはまってました。 とはいえメロディが美しい名作ミュージカルなのでこれだけ聞かせて見せてくれれば上出来だと思います。帰ってから久しぶりに四季版ミュージカルを聞いて余韻に浸りました。 【キリコ】さん 8点(2005-02-02 21:35:32) (良:2票) |
160.アタシとっても好きよ、こういう映画。 怪人があまりにかわいそうでむちゃくちゃ泣いちゃったし、映像もキレイで衣装や美術も最高よ。 確かにちょっと『ムーランルージュ』調ではあるけど…冒頭、オークションに出品された古いシャンデリアが吊り上げられると同時に、オペラ座が1800年代後半のきらびやかな状態に戻って、あの有名な音楽が響いて…ってとこでアタシはすでに全身鳥肌だったわ。 そっからはホントあっという間の2時間で、最後は大泣きよ。 何年もヒットし続けるミュージカルはやっぱり違うわねえ。 ストーリーは大人向け悲劇仕立ての「美女と野獣」って感じかしら? 実際ジャン・コクトー監督の『美女と野獣』を思わせるシーン(壁から突き出た男の腕が燭台を持ってるとことか)もあったし。 それにしても…怪人がかわいそうでかわいそうで…世間ってホント残酷ね。 そこへきてクリスティーヌの「ほんとに歪んでるのは顔じゃなくてアンタの心」発言でしょ? そりゃないんじゃないの!?ひどすぎるわよー!ってなもんで…ツラの皮たった一枚が人とちょっと違うってだけなのにね。 なんだかせつないわ。 …もちろん方向性はズレてはいたんだけど、なにがあってもずーっとクリスティーヌを想い続けた怪人…来世はきっといいことあるわよ、頑張って!!ってな気分にさせられたわ。 【梅桃】さん [試写会(字幕)] 8点(2004-12-17 00:26:36) (良:2票) |
159.《ネタバレ》 聴けば聴くほど酔いしれる音楽。ほとんど歌いっぱなしっていうのも「ジーザス・クライスト・スーパースター」ファンの私には違和感なし。原作では歌わないラウル君が映画では滅茶苦茶上手だった。クリスティーヌが二人の男性の間で揺れながらも怪人に強く惹かれてしまうのは、やはり怪人の煌めく音楽的才能、音楽でクリスティーヌに激しい愛を伝える表現力を彼が持っているからだと思います。ミュージカルだから仕方ないけど、男性二人とも歌が上手いと、「怪人の作った曲をクリスティーヌが完璧に歌い上げる、お互いにかけがえのない存在」という設定がやや弱く感じられてしまいますね。でも全体に豪華で煌びやかで大好きな映画!初めて愛を知った怪人が身を引く終わり方がちょっと寂しいのと、怪人の天才建築家としての側面があまり強調されていなかったので-1点。 【ジャクリーン】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-07-16 16:58:46) (良:1票) |
158.原作小説→ミュージカル化→映画化と伝言ゲームのように改変された結果として、 エリックが単なるストーカー、クリスティーヌが単なる尻軽女になってしまってる。 舞台の場合は歌に込められた熱い想いを汲み取ることで、 3人の関係を描いているわけだけど、 それを単純に映像化したのでは観衆に伝えるべき点が伝わらなくなってしまう。 もう少し丁寧に3人の苦悩を描く工夫を施すべきだったのかも知れない。 ミュージカルが好きな人なら舞台の方がいいだろうし、 ミュージカルが苦手な人にはそもそも受け入れてもらえないだろうし、 企画として間違ってしまってるのかも知れない。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-26 04:01:00) (良:1票) |
157.《ネタバレ》 芝居小屋でミュージカルとしてオペラ座の怪人を見たとき、僕は、彼の孤独な心が哀しくて感動し、また見たいと思った。・・・・舞台はパリのオペラ座かもしれないけど、芝居小屋で見ると、その地下にほんとうに湖が広がっているような錯覚を覚え、芝居小屋の地下に広がる空間は、本多劇場にだって、紀伊國屋ホールだって、歌舞伎座にだってあるような気がしてくる。・・・・・芝居小屋で見ると、孤独で醜い怪人は、見ている僕ら一人一人の心に宿っている気がしてくるのだ。だから僕は、この芝居と音楽は大好きだ。そしてストラップには怪人のマスクをつけている。・・・・・・だけど、この映画は二度と見たいとは思わない。芝居小屋で味わえる、全ての良さが、映画では完全に破壊されている。・・・・・なぜ、そんなに過去の出来事として今から切断しようとするのか、怪人の孤独な魂はどこに描かれているのか、私たちが日頃、心を偽り仮面舞踏会を演じているという視座はどこに消えたのか、だいたいおぼれかけて水中から脱出するなんていうカットがどうして必要なのか、、、、ぶつくさ、ぶつくさ。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 2点(2006-06-28 23:09:46) (良:1票) |
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156.そこそこ面白い。セット、衣装などの美術がしっかりしているし、映像、音楽も優秀。しかし、ファントムの隠れ家に行くときに流れるあのダサいロック系のテーマ曲はないでしょう。あれのおかげで、「オペラ座の怪人」の映画化作品として、後世に残るにふさわしい品位が失われているように感じます。ウェーバーにロックの才能はありませんね。ファントム・オブ・パラダイス」を真似しようとしたんですかね?クリスティーヌのあやふやな立場も見ていてイライラしました。彼女はかなり悪女ですね。そのときどきの、自分の利益を計算して、非常に打算的に動いている気がします。展開ももうちょっと緩急を使った方がいいと思います。話のつなぎ目でしつこいくらいに歌を使ってしまって、盛り上げどころを強調しきれていないと思います。監督をもうちょっとまともにチョイスすべきですね。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-03 17:56:17) (良:1票) |
155.《ネタバレ》 音楽もいい!映像も綺麗!金もかかってるし、ミュージカル映画として完成されております!変な脚色もないし、CGの使い方も絶妙!カメラワークも変な狙いが無いし。モノクロを現在、昔をカラーにして(初恋のきた道パターン)エピソードを織り交ぜるのですが、それがラストにまた繋がって<クリスティーヌのお墓を訪れるシーンである物を見て「うぉ~!」と嬉しくなりました(笑) ジャーン!!ジャジャジャジャジャーン!て例のテーマソングにしょっぱなからゾクゾクきまして、終始ファントムに感情移入して見られる最高のパターンでした!今までの、ひたすらファントムを怪人=悪者扱いする映画や、ダリオアルジェント(監督としては好きだけど)のようにただのホラーにしてしまうのとは違い、「オペラ座の怪人」の題目をいかに映画として魅せるかを計算しくつして作られたなあと大満足でしたよ!!多少ファントムの歌声レベルが「?」でも全然いいじゃないですか!?仮面を取ってもオットコ前なのはご愛嬌。 あんまりにネタバレは良くないのでしょうが、最後のところでファントムとクリスティーヌがキスして、ファントムが泣くシーンがジーンときまくりで感動!良かったなあファントムって感じで(笑)ファントムがオペラ座に住むきっかけを与えたあの全て悟ってるおばちゃんがもうちょっとエピソードに絡んできたら文句無しでしたが、凄い完成度でレベル高いなあと思いましたよ!「オペラ座の怪人」好きならDVD買って損無しじゃないでしょうか? エミー・ロッサム(まさしく美声で顔も可愛い 笑)演じるクリスティーヌが、ファントムの歌声を聴くとフラ~っと流されちゃう辺りのうつろな表情は最高でした!中だるみの少ない140分、しかもネタバレだけどファントムが少なくとも劇中では死なない展開で終幕だったので、理想の脚本に大満足です!つうか、オペラ座もだけどファントムの住む地下とかセットに金かけすぎの超大作ですよこれ(笑) この作品を舞台と比べるのは全くもって問題外。だって生で体感する方が上なのは当たり前ですし(笑)そもそも演劇鑑賞と映画鑑賞は別個の芸術ですから(^^;;; 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-12 12:05:20) (良:1票) |
154.《ネタバレ》 この映画は、不幸な人殺しのファントム様に感情移入できるかどうかで評価は分かれると思います。 このファントム様は、自分にとって都合の悪い人間を簡単に殺すオペラ座の逆ギレストーカーでした。 しかも無職のくせに、給料まで要求する図々しさは、オペラ座の怪人というよりは、オペラ座のニートです。 しかも地下にこもって、人形遊びをしている姿をみると、ただのひきこもり野郎にしか見えませんでした。いったいどういう女性がこのような気色の悪い男を好きになるのでしょうか? しかし、クリスティーヌは、まるで聖母のように、この陰険な悲劇のヒーロー気取りの男を哀れみました。私は彼女の神々しいまでの美しさに感動致しました。 彼女は、人殺しのファントム様の罪のすべてを受け入れて彼を癒したのでしょう! さて、ラストシーンでは、クリスティーヌの墓前に花と指輪が添えられていましたね。 この場面から、ファントム様がここにやってきたことが、瞬時に理解できました。 なんと、逆切れストーカー男は、クリスティーヌよりも長生きしていたのですね!! ファントム、てめーが真っ先に死ねや!と、素直に感じました。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 1点(2005-10-09 21:55:44) (良:1票) |
153.《ネタバレ》 怪人じゃなくて、オペラ座のストーカー。こそこそしすぎ。 【杏と蛍】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-04-02 06:05:57) (良:1票) |
152.セリフと歌のメリハリが無さすぎ。 繊細な場面もすぐに歌合戦でぶち壊してしまう。 面白い「映画」を期待した人は帰り際、こう思うはずだ。 ミュージカルなんてクソ喰らえ!ってね。 【ピルロ】さん [映画館(字幕)] 2点(2005-04-01 01:20:32) (良:1票) |
151.何よりも、映画化ということに対して臆せず、舞台通りに映像世界全編をオペラ調に仕上げ、完成させたことに、「オペラ座の怪人」という神々しいまでのオリジナルに対する尊敬と自信が感じられた。台詞のほとんどが歌唱によって紡がれることに違和感を持つ人もいるようだが、そのことこそ、この作品を映画化する“意味”だと思う。舞台を見たことは無いのだけれど、歌で語らずして何が“ファントム”かという盲目的な概念を知らぬ間に植えつけるこのキャラクターの哀しく切ない存在感は凄い。文芸的な映画だけにある程度のかったるさは覚悟していたのだけれど、そんなもの微塵も感じさせないテンポの良さと、極めて完成度の高い映画世界に呑み込まれる。 【鉄腕麗人】さん 9点(2005-03-23 00:17:35) (良:1票) |
150.《ネタバレ》 原作やミュージカルに興味があったものの触れる機会がなく、何も勉強?しないで映画館へ向かいました。 素敵でした。ゴージャスさと、耳に残るメイン曲とエミーの澄んだ声。魅了されました。気づいたら泣いていました。マダムジリーだけが何かを知っている、ちょうど良いじれったさ。残酷な秘密を明かすタイミングのちょうど良さ。ラウルもちょうど良く頼りなさげで、クリスティーヌの清純さと軟らかそうな白い肌のセクシーさ加減のちょうど良いバランス。そして、マスクを取ったファントムのちょうど良い醜さ。メグの可愛さも支配人達の喜劇っぽさも私には全てがベストフィーリングでした。だって、もっとクリスティーヌが色っぽかったら女性に反感買うし、もっとラウルが素敵だったら、何で迷わずラウルだけに走らないの?って思うだろうし、もっとファントムが醜かったら、アイツにキス出来ないだろ~って思っちゃうでしょ(苦笑)。DVD出たら即買いです! 【らふらんす】さん 10点(2005-03-03 11:56:38) (良:1票) |
149.その醜い顔のせいで、一度も優しさを味わったことの無かったファントム。愛する女性を手に入れたくても、手に入れられなかったファントム。ごく普通の男性であったはずの彼が、自らを"Phantom of opera"と名乗らなければならなかったのは、彼の周りに”人種差別”という環境が渦巻いていたからでは無かったのか、と思った。彼があのような醜い顔になったのは、おそらく生まれながらの病気か、事故か何かによって起こった物だと思うが、なぜ何の罪も犯してないはずの彼が、世間から忌み嫌われ、嘲笑され、そして痛めつけられなければならなかったのだろうか?差別というのは、彼のような”障害”だけでなく”肌の色”から”生理的な物”あげくの果てには”個人の趣味”という下らない物に至るまで・・・。人間というのは、必要も無いのに他人を自分と比較したがり、他人との差異を嘲笑う事でしか、自分の強さや立派さを証明できない生き物なのだなと、改めて痛感させられた。この映画では、そんなファントムの強いられた現実が、そして彼の心が、ひたすら痛かった。美しい音楽と、華やかな雰囲気、そして俳優たちの名演に彩られたこの作品では、制作陣たちは実はそんな事も伝えたかったのでは無かったのだろうか・・・・・と感じた。 |
148.《ネタバレ》 セリフで切々と訴えかける場面が欲しいでっ! このメンバーの中、歌唱力ではファントムは下位人(爆。スミマセン)で、ミュージック・オブ・ザ・ナイトの♪slowly~な部分がちょっと苦しい。全体を通じて天才♪労偉人・ウェーバーに頼りすぎている。でもこれだけ素晴らしい楽曲を揃えられたら仕方ないかもなぁ(どっちよ)。。それはまぁそれとして、トラボルタみたいなファントムの立ち姿は惚れ惚れするほどカッコ良く(涙鼻は見ないことにしよ)、ハウルみたいなラウルは声・顔、いと美し。残念ながら(【西川家】様がおっしゃるように→)ぺネロペみたいなクリスティーヌは、心の父として師としてファントムに傾いている感情表現が足りないのでかなり歯痒かった(これでは優柔不断二股女に採られかねない)。が、この若い主役たちをフォローし、常に凛としていたリチャードソン(フレンチイングリッシュはどうかわからんけど)と、歌・踊りも清楚可憐なジェニファー・エリソンの母娘ペアは顔も似ていて大変良かった。個人的には♪『プリ~マドンナァ』のシーンが好き。クドさもバーブラ並みなミニー・ドライバーは、周囲のテンションが下がったらちゃんとネジ巻いてた!(く、苦しい)。♪エンディングの1曲がカレッジフォークみたいで今イチ(←私に言われたら終わりや)。/劇場で左隣のおねいさんは眠り、右隣の御婦人は泣き所を探すのに焦ってはりました。私が前半から泣いてたからです、2回目だったの、スミマセン。スクリーンと一緒に小声で歌ったり蒼い映像に流涙したりの140分、幸せ感いただけました、あぁヨカッタ。 【かーすけ】さん 8点(2005-02-23 21:28:49) (笑:1票) |
147.《ネタバレ》 私はあまり一つの作品を何度も映画館に観に行く方ではないのですがこの作品の真の素晴らしさは映画館でしか味わえないような気がして数回行きました。古びたシャンデリアが再現されジャーンと上がっていく瞬間にモノクロの世界からカラーへと変わりジャーンと音楽が流れる。もう最高!このシーンは見るたびにゾクゾクします。美しい曲もたくさんあるし、マスカレードも豪華絢爛で優雅な気持ちになれます。クリスティーナがファントムに導かれ、地下へと行く瞬間のファントムのかっこいいこと!彼は怪人なんかじゃないわ。顔立ち際立つ漆黒の髪からマスクが剥がされた瞬間に突然、茶髪の薄い髪に何故変わる!?とツッコミも入れたくなりますがまぁそれも演出ということで・・・。 【蘭】さん 10点(2005-02-19 02:04:15) (良:1票) |