デューン/砂の惑星(1984)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 テ行
 > デューン/砂の惑星(1984)の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

デューン/砂の惑星(1984)

[デューンスナノワクセイ]
(砂の惑星)
DUNE
1984年上映時間:137分
平均点:5.66 / 10(Review 82人) (点数分布表示)
アクションSFアドベンチャー小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-01-14)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督デヴィッド・リンチ
キャストカイル・マクラクラン(男優)ポール・アトレイデス
ホセ・ファラー(男優)シャッダム4世大王皇帝
ポール・L・スミス〔男優・1936年生〕(男優)ラバン
フランセスカ・アニス(女優)妾妃ジェシカ
スティング(男優)フェイド・ラウサ
ユルゲン・プロフノウ(男優)レト・アトレイデス公爵
シアン・フィリップス(女優)ガイアス・へレン・モヒアム
フレディ・ジョーンズ(男優)スフィル・ハワト
ディーン・ストックウェル(男優)ウェリントン・ユエ博士
リチャード・ジョーダン(男優)ダンカン
ケネス・マクミラン〔男優〕(男優)ハルコネン男爵
エヴェレット・マッギル(男優)スティルガー
マックス・フォン・シドー(男優)カインズ博士
ブラッド・ドゥーリフ(男優)ピーター
リンダ・ハント(女優)シャダウト・メイプス
ヴァージニア・マドセン(女優)イルーラン王女
シルヴァーナ・マンガーノ(女優)ラマロ
ジャック・ナンス(男優)ネフド
パトリック・スチュワート(男優)ガーニー・ハレック
ショーン・ヤング(女優)チャニ
堀秀行ポール・アトレイデス(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小林修シャッダム4世大王皇帝(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小関一ラバン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小川真司〔声優・男優〕レト・アトレイデス公爵(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
初井言栄ガイアス・へレン・モヒアム(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
峰恵研スフィル・ハワト(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
屋良有作ウェリントン・ユエ博士(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小島敏彦ダンカン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
樋浦勉ハルコネン男爵(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
玄田哲章スティルガー(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
家弓家正カインズ博士(日本語吹き替え版【日本テレビ/テレビ朝日】)
麦人ピーター(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
竹口安芸子シャダウト・メイプス(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
加藤精三ガーニー・ハレック(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
佐々木優子チャニ(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
近藤玲子(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
平林尚三(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
村松康雄(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
松橋登ポール・アトレイデス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大木民夫シャッダム4世大王皇帝(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
福田信昭ラバン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
鈴木弘子妾妃ジェシカ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚芳忠フェイド・ラウサ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
前田昌明レト・アトレイデス公爵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
麻生美代子ガイアス・へレン・モヒアム(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
納谷六朗ウェリントン・ユエ博士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
曽我部和恭ダンカン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
内海賢二ハルコネン男爵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
池田勝スティルガー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
千田光男ピーター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
鈴木れい子シャダウト・メイプス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小山茉美イルーラン王女(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
上田敏也ガーニー・ハレック(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
此島愛子ラマロ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
渕崎ゆり子チャニ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
宮川洋一スフィル・ハワト(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂本真綾(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
江原正士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
銀河万丈(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作フランク・ハーバート
脚本デヴィッド・リンチ
音楽ブライアン・イーノ
TOTO
撮影フレディ・フランシス
製作ラファエラ・デ・ラウレンティス
製作総指揮ディノ・デ・ラウレンティス
特殊メイクジャンネット・デ・ロッシ
特撮アルバート・ホイットロック(特殊視覚効果)
キット・ウェスト
美術カルロ・ランバルディ(クリーチャーデザイン)
衣装ボブ・リングウッド
編集アントニー・ギブス
録音ビル・ヴァーニー
スティーヴ・マスロウ
ケヴィン・オコンネル[録音]
字幕翻訳戸田奈津子
その他ジェーン・ジェンキンス(キャスティング)
あらすじ
アトレイデス公爵の息子ポール。スパイスの生産を続ける惑星DUNE。その惑星にはワームが生息し、高機能スーツを着た眼の青い現地人もいる。ポールはメランジを支配し、相反するハルコネンを倒し宇宙をコントロールできるのか?って全部書けません、すいません(笑)鬼才デビッド・リンチ監督が撮ったSF大問題作(笑)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
12345
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
82.《ネタバレ》 最近、発売になったTV版のDUNEシリーズとは異なり、1984年の本邦封切り時に、福岡での学会をサボって観て以来お気に入り映画の一つです。あまり皆様の評価は良くないですが、自分の気に入ったところを整理してみたいと思います。▼最初の衝撃は、シャッダム4世の陰険な陰謀をあからさまに語った化け物化してしまったギルド・ナビゲーターのべとべとしたおぞましい姿でした。こんな「いも虫」みたいな生き物をよく思いついたものと妙な期待を抱いてしまいました。このように想像すら出来なかった物を映像化したところがお気に入りの大きな部分です。その後、ポールがその人間性を確かめるために手を入れさせられた魔法の箱、戦闘訓練用のトレーニング・ロボット、シールド、人まで操れるボイス、声を使った武器、砂漠で生きるために必須の体内水分を循環させるスティール・スーツ、浮かぶデブのサスペンサー、ホモ対象の稚児につけた心臓弁、虫を潰して体液を吸う容器、意思をもった(?)注射器などなど枚挙の暇もないほどです。でも極めつけはあの途轍もなく巨大なサンド・ウォームでした。▼宇宙ものSFの筈なのですが、内容はまったく中世の宮廷で行われた権謀術数入り乱れる陰謀と裏切りと復讐の物語でした。あのサンド・ウォームから絞り出した「命の水」を飲んで生き残れれば未来が見えるようになれる、しかし、その先には女性の入り込めない世界がある、という宗教的なテイストもタップリでした。結局は救世主(モアディブ)が生まれ、砂漠の星に水をもたらすという結果
になるわけですが、始めは話が飛び飛びであることと、観た事もないような暗黒世界の映像に引き込まれ、殆ど理解不能なうちに終わってしまいました。その後、繰り返してみているうちに、結構カタルシスを感じさせられる事が多く、その為お気に入りの映画の1つになっているのだということを十分に判らせられました。これからも多分、自分の気持ちが萎えてしまい、どん底に陥ってしまった時に自分を奮い立たせられる映画だと思っています。
亜酒藍さん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-30 17:12:08)(良:3票)
81.《ネタバレ》  当作品は、私にとって【日本テレビ放送版:昭和63(1988)年6月10日、金曜ロードショーにて】に馴染みがあります。以下、“日テレ版”と呼称し、その吹替えでの言葉を引用して書かせていただきます。

 実は、日本で劇場公開された昭和60(1985)年当時、私は事前にSF雑誌を読んで「設定が複雑でわかり難そう」と敬遠してしまったのです。
 約3年後、日テレ版を鑑賞。当時は我が家にもビデオレコーダーがあったので、録画もしました。すると「初めて観る視聴者に配慮してくれている」と感心しました。
 まず、映画評論家の水野晴郎さんが、皇帝・アトレイデス家・ハルコーネン家の関係を、イラストで説明してくれた上でスタート。
 本編では、イルーラン姫が語り手となって展開しますが、TV放送用として、台詞の無い場面に姫のナレーションを追加した箇所がありました(録画を観直した際、二か国語の主音声・副音声を聞き比べて確認しました)。一例として、ナビゲーター達一行が皇帝に会いに来た場面での「当時、宇宙空間の輸送を全て司っていたスペースギルドの力は、皇帝をも凌ぐものがありました。突然のギルドの訪問に宮廷は緊張していました」が挙げられます。
 さらに【TVでの映画放送の慣例】として、各キャラクターが最初に登場するとき【ポール・アトレイデス - カイル・マクラクラン】というように【役名 - 役者名】のテロップが出るのも、人物を把握する上でプラスだと思いました。
 このように、ごく大雑把ながら、設定などを理解できたおかげで【無念の死を遂げた父の仇討ちという、定石に則った物語】として楽しめました。

 あれから30余年…当サイトで、当作品及びヴィルヌーヴ版のレビューを拝読するうちに、頭の中で当作品のテーマ曲が巡るようになり、かきたてられるように押し入れへ…埋もれていたビデオを発掘できました。
 こうして日テレ版を再見。しかも勢いでDVD(劇場公開版)もレンタルして観比べたところ、やはり、わかりやすかったです。
 特に放送用にカットしたドラマ部分(正味10分+α)は、大勢に影響がない箇所ばかりでした。日テレ版を作成したスタッフさん達に、あらためて敬意を表します。
 敢えて言うなら、30余年前に観たときも感じましたが…フェイドとラバンの最初の登場シーンにおける「ハルコーネン男爵の甥にして後継者のフェイドは、冷酷無比な性格で権謀術数を好む若者でした。クイザッツ・ハデラックを善の超人とするなら、フェイドこそまさに悪の超人。ポール・アトレイデスの宿命のライバルです」という“追加ナレーション”は、その後の展開と照し合せると、残念ながら的外れかと…。

 以下、作品自体にもう少し言及すると…
 まず、ブライアン・イーノ氏によるテーマ曲は、シンプルなメロディーの繰返しで印象深く、私は好きです。おかげで上記のようにビデオも発掘できましたし…(笑)。
 クラシカルな味わいのある美術も独特で、特にハルコーネン男爵の描写に象徴される“グチャッ、ジュルジュルッ”と形容できそうな演出は、観る人によって好みが分かれそうです。
 しかしグロテスクな演出ばかりでなく、ポール達が皇帝軍に勝利したとき【妹のアリアが酔いしれるような表情を浮かべる姿】は、ごく一瞬の映像ですが、リンチ監督の美的センスが光っていたと思います(この映像については、他のレビュアーさんも言及して下さっています)。
 なお、スティルスーツが黒なのは、砂漠を背景にしたとき、人物が映えるよう意図したのかもしれませんが…“水分の濾過装置と熱交換システム”が備わっているはずもなく、砂漠のロケでは、灼熱の太陽光を吸収し、役者さん達は大変だったと思います。実際、日テレ版では水野晴郎さんも「連日40度という暑さ続きで(中略)皆さん、バタバタバタバタ倒れてしまったんだそうですね」と解説しています。そのため私は「たとえ失敗作と評されようとも、とにかく完成できたことは、過酷なロケの苦労が報われたと言えるのでは…」と考えたいです。

 さて、採点ですが…まず、鑑賞環境は地上波(吹替)とさせていただきます。「日テレ版がポピュラーになり得たなら、日本ではもっと親しまれていたかも」と思いつつ、①確かに劇場公開版はわかり難い、②独白やナレーションなど言葉での説明が多く、特に後半は急ぎ足で、全体的に総集編的…という【2つの点】は、私も否定しません。
 しかし個人的には「膨大な情報量の原作でありながら、よくぞ、公開にまでこぎつけた」「当作品があればこそ、TVドラマ版(2000・03年)、ひいてはヴィルヌーヴ版へとつながったのでは…」と思うのです。そのため、上記【2つの点】のみを差引き、大甘とは思いますが8点を献上させて下さい。
せんべいさん [地上波(吹替)] 8点(2021-12-04 19:55:46)(良:1票)
80.《ネタバレ》 えぇ!?あの鬼才ヴィルヌーブがリメイク!そんなに有名なドラマなのか?と思い、鑑賞。
そしたらまぁ80年代のカルチャーがこの1本から始まってたのを、この歳になって知りました(笑)

変態チックな男爵が、高貴な一族をなぶりものにしようとする。
果たして父親はその手にかかるが、復讐を誓う母子が逃げ出した先で、怪獣みたいな虫と遭遇、
その虫と共存する一族とともに立ち上がるというスペースオペラなのだ!

なぜ生命の水を主人公が飲む必然性があったのか?
なぜ皇帝に戦をしかけたのか?
原作知らない私には、「?」が多かったですが、2時間たっぷり楽しめました。

感心したのが、生命の水で早産した天才肌の妹と、主人公の側近たちの話の中での様々な人生模様。
これぞ!オペラだ!特撮に凝るなら、こんな原作でやってほしい!
あ、そうか!だからヴィルヌーブなのか(笑)
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2021-11-25 00:28:18)(良:1票)
79.《ネタバレ》 最新のリメイク版を見たのでまずはこちらから。
もう37年も前の映画ですか・・・記憶ベースで書きます、失礼!
確か公開時の宣伝文句は、史上最高の5000万ドルの製作費のSF超大作‼だったはず。
それにあおられて、お小遣いはたいてワクワクして見に行ったのに、なんだかどんよりした話を見せられてがっかりしたのを覚えています。
原作を読まずに見たので、スパイス・メランジやら、ベネ・ゲセリットやら、キーワードがとにかくちんぷんかんぷんで、それが悪かったんだろう、と思って後に原作も読んでみました。
話はそれるけど、当時の旧訳版は4分冊でした。しかも、例の数十ページにもわたる用語辞典が全部の巻末についているという水増し状態(だったはず。違っていたらごめんね)で、ハヤカワ文庫の商魂もどうかと思いました。
・・・で、読んだ結果ですが、デューンって、SFの名作扱いされているけど、中身はコテコテの中世の宮廷劇+救世主伝説でしかなく、私個人的にはたいして面白いとは思いませんでした。
しかも、なんとなく大河ドラマっぽい感じなので、これを2時間少々の映画にしたら、そりゃこんなダイジェストみたいなシロモンしかできないでしょうよ、と思った次第。
でも、俳優と美術とTOTOの音楽は、かなりレベルは高かったと思いますよ。何せLPのサウンドトラック持ってましたから。
おっさんの思い出話でした。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 5点(2021-10-16 17:22:11)(良:1票)
78.HDリマスター版が出たので購入!(追記:ブルーレイが発売されたのでこちらも購入)
久しぶりの鑑賞でしたが、リンチ監督が醸しだす独特の
世界観はやはり唯一無二の存在。今観ると古めかしく感じますが、スルメのように噛めば噛むほどいい味わいなんですよね。
登場人物の際だった容姿と個性、そして衣装や建築物、兵器、醜悪かつ奇妙な
生物など異彩溢れる細かいディテールが何より見ていて興奮します。
当時は最悪の赤字映画など酷評されましたがそもそも万人受けしそうにない
難解な物語で、そして脈絡を掴み辛いまま終盤へ流れこむ。商業映画としては成立し難い尺と構成。
コアなSFファン向けでしょうね。
シネマブルクさん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-26 00:18:15)(良:1票)
77.皆さんの評価が低くってびっくりしました。
確かに、デビッド・リンチ好きが観る映画じゃないと思うし、SF映画ファン好みじゃないんでしょうね。
でも、私は大好きです。
映像が凄かった。メカ、衣装等のデザインが良かった。音楽も良かった。
カイルマクラクランも良かった。
ありがちな中世歴史物語的SFや救世主伝説物語が
鬼才デビッド・リンチのお陰?で異色のFS映画へ、
私はその怪しい世界にどっぷり、どっぷり引き込まれました。

ゼメキス、バーホーベン、ジョージルーカスには出来るまい。
(っていうか、こんな映画作りたくも無いんでしょうがね。)
うどんさん [映画館(字幕)] 8点(2010-08-07 13:49:06)(良:1票)
76.原作を読み、カイル・マクラクランとスティングの対決に期待をふくらませて映画館に足を運んだ身なので、声を大にして言ってよいでしょう。愚作です。
ジャッカルの目さん [映画館(字幕)] 1点(2009-02-01 15:27:14)(良:1票)
75.見やすく分かりやすいTV版は悪くはない。でもあれを見ると逆にグロテスクで悪趣味なリンチ版が愛しくなる。陰謀渦巻く銀河中世世界での希少なスパイスとアクアに操られるかのような人々の弱さ、そして強さ。恐ろしげなナビゲーター、異形の宇宙船、腐臭漂わせるバロン・ハルコネンとは対照的に白い薔薇の固い蕾のようなアトレイデスの王子ポウル=カイル。温室育ちのプリンスは砂漠の風に吹かれ変貌を遂げていく。オレンジに染めた髪のフェイド=スティングも「クァドロフェニア」と同じく存在感だけを叩きつける。重苦しく鈍重な印象さえする作品だけれどもリンチ作品では一番好きかもしれない。ポウルをめぐるチャニやイルーラン皇女ら女性陣はS・ヤング、V・マドセンという美女を揃えているのに印象薄く、ここに関しては彼女らが生気を見せるTV版が優るように思えるが、公平を規すならば特別篇(未見)と比較すべきなのかも知れない。この版でのリンチの女性への視線はポウルの血族である母ジェシカや妹アリアにより強く注がれているように見えるのだ。F・ハーバートが生んだ数々の造語も異世界に引き込む力となって砂塵のなかに響く。
レインさん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-29 17:19:50)(良:1票)
74.《ネタバレ》 いやぁ、好きですねぇこの世界。

近所のシアタールームに「ミッドナイトエクスプレス」とこれを持って行き、

やはり大画面ということでこちらにしました。

まず異様な音の世界が宗教映画のようでいてホラー映画のようでもある。

重低音と怪しげな世界に語りが入る。

この映画、もっとわかりやすく完成されてたら、SWより好きかもしれない。

わかりにくいところにまた味があるのかもしれないんだけれども、

筋がわかりにくいというんじゃなくて世界観がわからないんです。

ホラーSFが好きなので余計なことは考えずに、

(そうだこれは宗教SFだ)と見続けていると・・

香料が星の争いの元になっていること=石油。

その星は砂漠がほとんどで侵略されている=中東。

この解釈だととてもわかりやすいのですが、

なんと見終わったあと検索すると、

何人もの人が同じ見方をしていておかしかったです。

SWもそうなんですがこの作品も帝国は悪者=ローマ帝国

で、裏切り者が内部にいて主人公はメシア(救世主)=新約聖書か?

自己との戦いで奇跡を起こし閃光が走り指導者となる=旧約聖書&イスラムか??

違う星から砂漠の星へ着いたカイルは地下に住む原住民を誘導。

おまけに主人公の妹がアリアなんて名で、

この救世主とアリアは奇跡のあと血の涙を流すのです。

ホラー+宗教+SFという実にわかりやすいけれども、

一般受けしない調合法で映画化されたのでカルトSFとも呼ばれています。

でも2001年宇宙の旅より好きです。

放浪から試練、奇跡から解放と・・これ、こういう見方をすればわかりやすい映画。

砂漠の香料を守る虫のオバケも相当大きくて、

大画面いっぱいでかなり圧倒されました。

映画全体に不思議なメッセージやら映像やらが浮かび、

暗くマニアっぽい仕上がりになっています。

こんな不思議な映画に飽きもせずついてゆけたのは、

やはり登場人物のユニークさとちょっとはまる映像感からでしょうか。

帝国は十字軍とも取れるしまあ見方によっていろいろ想像で遊べます。

いつもフワフワ浮いてるデブやら魔女やらたいくつしません。

イギリス系の音楽の好きな方なら見て損はないと思います。

スティングが半裸で現れたのにはぶっ飛びました・・

アルメイダさん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-01 09:15:45)(良:1票)
73.《ネタバレ》 最近ビデオで借りてもう一度みました。原作も読んでみました。
SFXは、今ではちょっとちゃっちくみえますけれども、公開当時は、すごく衝撃的でした。印象的なシーンは、たくさんあります。とりわけ、主人公の妹がナイフを持って、恍惚とするシーンは圧巻ですよね。
PIAZZA!!さん 8点(2004-02-21 00:18:58)(良:1票)
72.長いぞ!!!!
白うなぎさん 5点(2001-10-30 02:40:28)(笑:1票)
71.《ネタバレ》 TOTOが音楽で参加しているのは聞いたことがあったのですが、映画を見るまでには至っていませんでした。さて、作品の感想です。確固とした設定がありそうな雰囲気ながら、実に説明不足で、原作はさぞかし壮大な世界観のSFなのだろうなと思わせます。ですが、その壮大な世界観が、ストーリーとうまく絡むところがなく、奥行きがまったく感じられない、そこら辺に転がる勧善懲悪ものに成り下がっているようです。SFとしての新鮮な驚きがほとんどなく、ワクワク感もありません(スティングが出てきたときは想定外でかなり驚きましたが)。部分的には、ちょっと面白いところもあります。宙に浮かぶデブのおできの汁の描写や、唾液をまき散らしながらしゃべる熱演です。ヒーロー達の鼻チューブコスチュームも少し斬新です。
camusonさん [DVD(字幕)] 3点(2024-03-22 18:34:35)
70.《ネタバレ》 壮大なSFファンタジー。映像や演出など多方面においてまだまだ未成熟。リメイク版と同様に物語にも入り込めなかった。ニキビデブ男爵、黒装束の仰々しいクソガキなるポールの妹、若き頃の、X-MENの車椅子ハゲのプロフェッサーなど個性キャラは多数登場。しかしながら、駄作。
獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 5点(2024-01-08 07:40:53)
69.80年代のデヴィッド・リンチというと、イレイザーヘッドとは似ても似つかぬ「エレファント・マン」で誤って注目されてしまい、この「砂の惑星」で大コケしてホサれるも、「ブルーベルベット」でようやく本来の姿に戻って持ち直した、ってな印象だったんですけれど、ブルーベルベットは2年後ですから、別にホサれた訳でもなかったんですかね。
いずれにせよ、こんな企画を彼に、渡す方が悪いと思うんですけどね、とにかく、語り草になりうる珍品には仕上がりました。多額の製作費を湯水のようにバラ撒きながら、趣味の悪さとワケのわからなさで独自路線を突き進む、というか、我々を置いてきぼりにする、この作風。こういうのはテリー・ギリアムにしか許されないもんだと思うんですけどね(←別に誰も許してないって?)。
最初の方に出てくる睾丸のバケモノみたいなヤツからして、「悪趣味に作ってやるぜ!」という意気込みが大いに感じられますが、その一方で、主役のカイル・マクラクランは、なんとも王子様チックな雰囲気。対照的と言えば対照的、場違いと言えば場違い。
で、この作品、全体的にセリフが棒読み的で、基本的にあまり感情の起伏みたいなものが感じられないんですね。むやみに挿入される淡々とした独白が、さらにその起伏の乏しさに輪をかけます。
さらに、SF活劇とは大きく異なるのが、登場人物たちの動きの少なさ。例えばハン・ソロを演じるハリソン・フォードなんて、およそムダな動きばかりしている印象があるんですけどね(あくまで印象ですよ!)。そういう意味じゃ、本作に出てくるヒトたちは誰も活躍らしい活躍をせず、それが独特の雰囲気になってます。最後の対決シーンまで、いまいち動きが悪い・・・。
などといった辺りは、本作ならではのテイストにはなっているんですけどね。
ただ、本作のもっとも珍品らしいところはやっぱり、終盤の、いかにも収集がつかなくなったような、バラバラな感じ。続編映画の冒頭に「前作のあらすじ」が置かれるかのように、本作の場合は終わりの方が「作られなかった続編のあらすじ」みたいなダイジェストっぽい構成になってて、これはさすがにお粗末と言わざるを得ません。ってか、この状態の本作を、デヴィッド・リンチ本人だってあまり褒めて欲しくないのでは。
でもあの、サンドワームを颯爽と(?)乗りこなすシーンなんて、少しフラッシュゴードン魂が注入されてる気がして、これはこれで一種の見どころ、ですな。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-18 12:45:31)
68.いや、まあ、2時間20分もかけて何がしたかったのか、さっぱり分からないです。場面場面の作り方は、(映像面も含めて)その形を作るだけで手一杯だったのが丸わかりで。こういうハッタリの世界観を完結させるためには、制作側に突き抜けた一本筋がないと成立しないのですが、それがまったくないのです。で、実は一番興味があったのは音楽がTOTOという点なのですが、ほとんどそれっぽい演奏はありませんでしたね。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-29 01:41:12)
67.《ネタバレ》 何十年かぶりに再見。子供の頃は宇宙SFってだけで何となく見れたけど、今見るとこれはちょっと頂けない。
原作は未読なので細かいことは分からないが、遠い宇宙に地球と同じような文明があったりだとか英語喋ってたりだとか、そんなことは別にどうでもいい。しかし言語はともかく、使われている文字まで英語だったり、犬や猫が普通にいたりするとやはり興醒めである。
それと構成についてだが、ストーリー自体はそんなに難しくないはずなのに、やたらと分かりにくいし、何より登場人物の大して意味のないモノローグが本当に多すぎる。おそらくこれは少しでも分かり易くするために制作会社が付け加えたモノだと思われるが、これが原因で映画全体のテンポが物凄く悪くなっているうえに、作品のチープさが加速している。
この映画はデヴィッド・リンチのキャリアの中でもかなり初期の方だか、他の作品と比べても明らかに浮いているし、戦闘シーンとかを見るに、そもそもデヴィッド・リンチにSF大作は向いてないんじゃないかと思った。もっともそれ以前に、映画の出来を見れば会社側と相当揉めたんじゃないかというのも容易に想像出来るが。
う~む。でもホドロフスキー版がもしも実現していたとしても、制作されるはずだった当時の環境から考えると技術的な問題もかなりあったと思うし、良い作品になっていたかは正直疑問。
J.J.フォーラムさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-09-05 00:14:50)
66.こりゃホドロフスキーも元気になるわな。
いろいろと詰め込み過ぎてストーリーが駆け足で薄っぺらい。
心の声だらけで人間関係も薄っぺらい。
映像もチープで汚らしい。
これなら村上ショージのDUNEの方が面白い。
もとやさん [インターネット(字幕)] 3点(2019-01-26 18:19:07)
65.公開時に劇場で観ましたが、サウナから出てきてテカテカしているスティングしか印象に残っていなかった。当時は「映画化不可能と言われた原作」なる触れ込みで大作感を醸成していました。原作を読んでいない引け目もあったのか、その映画を面白いと思えない自分を誤魔化して見どころを探していたような記憶があります。友人たちに「サンドウォームの巨体感が良かった」とか言ってたような…。
で、先日再見したけど、やはりツマラナイ映画でした。この監督の根底にあるダークな世界観はオリジナリティとして理解しているつもりです。でもそれが効果的に機能していると思えない。単純に不愉快で、生理的に受け付け難いというか、気色悪い映像を作っただけというか。アクション表現が下手くそなことは、本作に限って云うと致命傷です。ツマラナイ要素を挙げると枚挙にいとまが無いのでこの辺りにしておきます(面倒くさいだけw)。
現在なら3部作にしてもう少し分かりやすい映画になったのかもしれませんね。
アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 2点(2017-11-28 16:18:32)
64.《ネタバレ》 リンチの作品はたとえ舞台が普通の世界だとしても、ある意味全てSFみたいなものだと思う。そんな監督が文字通りのSFを撮ったら、そりゃあこうなるでしょう、っていうくらい、摩訶不思議な作品。とにかく2時間20分が長く感じられて困った。何度か観るともっと理解が深まるのだろうが、まずそうしようという気力が湧かない。
rain on meさん [DVD(字幕)] 1点(2017-05-16 12:55:06)
63.やはりリンチ映画はアメリカの片田舎でなければ。
タケノコさん [DVD(字幕)] 6点(2015-05-24 00:52:33)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
12345
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 82人
平均点数 5.66点
022.44%
122.44%
244.88%
367.32%
489.76%
51113.41%
61923.17%
71113.41%
81417.07%
944.88%
1011.22%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.41点 Review12人
2 ストーリー評価 5.23点 Review13人
3 鑑賞後の後味 4.53点 Review13人
4 音楽評価 5.36点 Review11人
5 感泣評価 2.88点 Review9人
chart

【アカデミー賞 情報】

1984年 57回
音響賞ビル・ヴァーニー候補(ノミネート) 
音響賞スティーヴ・マスロウ候補(ノミネート) 
音響賞ケヴィン・オコンネル[録音]候補(ノミネート) 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS