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ゲッタウェイ(1972)

[ゲッタウェイ]
The Getaway
1972年上映時間:123分
平均点:7.34 / 10(Review 85人) (点数分布表示)
公開開始日(1973-03-16)
アクションドラマサスペンスラブストーリー犯罪もの小説の映画化バイオレンスロードムービー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-08-12)【Olias】さん
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監督サム・ペキンパー
助監督ニュート・アーノルド
キャストスティーヴ・マックィーン[俳優](男優)カーター・“ドク”・マッコイ
アリ・マッグロー(女優)キャロル・マッコイ
ベン・ジョンソン〔男優・1918年生〕(男優)ジャック・ベニヨン
アル・レッティエリ(男優)ルディ・バトラー
スリム・ピケンズ(男優)トラックのカウボーイ
ボー・ホプキンス(男優)フランク・ジャクソン
ロイ・ジェンソン(男優)
リチャード・ブライト(男優)
磯部勉カーター・“ドク”・マッコイ(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
佐々木優子キャロル・マッコイ(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
坂口芳貞ジャック・ベニヨン(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
麦人ルディ・バトラー(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
一城みゆ希フラン・クリントン(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
辻村真人トラックのカウボーイ(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
牛山茂置き引き屋(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
糸博ハロルド・クリントン(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
小野健一フランク・ジャクソン(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
緒方賢一(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
辻親八(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
田中正彦(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
藤城裕士(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
喜田あゆ美(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
定岡小百合(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
塚田正昭(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
藤本譲(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
小島敏彦(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
田中敦子〔声優〕(日本語吹き替え版【1994年テレビ朝日】)
宮部昭夫カーター・“ドク”・マッコイ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
鈴木弘子キャロル・マッコイ(日本語吹き替え版【フジテレビ/1982年テレビ朝日】)
森山周一郎ジャック・ベニヨン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
小林清志ルディ・バトラー(日本語吹き替え版【フジテレビ/1982年テレビ朝日】)
小宮和枝フラン・クリントン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
金井大トラックのカウボーイ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
大宮悌二(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
嶋俊介(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
仲村秀生(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
大木民夫(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
平林尚三(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
阪脩(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
宮内幸平(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
山田俊司(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
木原正二郎(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
飯塚昭三(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
上田敏也(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
内海賢二カーター・“ドク”・マッコイ(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
石田太郎ジャック・ベニヨン(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
雨森雅司トラックのカウボーイ(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
田中秀幸フランク・ジャクソン(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
槐柳二(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
仲木隆司(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
屋良有作(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
川浪葉子(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
塚田恵美子(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
広瀬正志(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
郷里大輔(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
沢木郁也(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
岡和男(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
山口健[声優](日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
原作ジム・トンプソン
脚本ウォルター・ヒル
音楽クインシー・ジョーンズ
撮影ルシアン・バラード
製作デヴィッド・フォスター〔製作〕
配給東宝東和
美術アンジェロ・P・グレアム(美術監督)
テッド・ハワース(美術監督)
ジョージ・R・ネルソン(セット装飾)
衣装レイ・サマーズ(コスチューム・スーパーバイザー)
編集ロバート・L・ウルフ
録音ガース・クレーヴン(サウンド・コンサルタント)
リチャード・ポートマン
マイケル・J・コーハット(ブーム・オペレーター)
字幕翻訳清水俊二
日本語翻訳進藤光太(日本語吹き替え版【1982年テレビ朝日】)
スタントキャリー・ロフティン(ノンクレジット)
ディック・クロケット(ノンクレジット)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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85.《ネタバレ》 出所後、水に飛び込むシーンをスローモーションで幻想的に描いているところを見ると、これはファンタジーであり二人が自由を求めてひたすら getaway していくおとぎ話なんだと思います。しかし、単なるファンタジーではなく油断のならない現実世界をしっかり錯綜させているところが面白いです。はじめの刑務所暮らしの反復シーンなどは頭抱えたくなるほど酷ですし、仲間割れの銃撃戦でマックィーンは抜かったわけではなく執拗に頭を狙いトドメをさそうとしたにもかかわらず仕留められていない世界の不確かさがしっかり存在しているのです。こういったことが逃走劇を混沌としたものにしています。そして逃走のためにはゴミの中を通過して行かなければならない寓話的おかしさ。収集車が掃き溜めにゴミを捨てるシーンで車の扉が開いた時、ゴミは隙間なくつまっていて、どう考えても二人はオシズシ状態でペッチャンコなわけです。そこから解放されたスローモーション場面の爽快感がすばらしくギクシャクしていた両者があれで仲直りするのも納得です。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-05-26 18:35:46)(良:4票)
84.《ネタバレ》 犯罪ロード・ムービーの形を借りているが、本質的には、妻が不貞で夫婦中に亀裂の入った夫婦が、再び絆を取り戻してゆく話。妻が不貞を働いたのは、裏取引で夫を刑務所から出すための方便。頭では理解できるが、心では消化できずに妻を愛しているが許せない夫の感情の揺れが主題。カットバックを多用した刑務所での息苦しいまでの抑圧された場面、刑務所を出て、あまりの自由さにとまどい、自分を取り戻すまでの場面が丁寧に描かれるのもそのため。逃走の緊張と夫婦間の緊張の相乗効果が、映画を魅力的にしている。ゴミ収集車に閉じ込められるというアイデアは秀逸。二人は自分たちをゴミのようにしか感じられないところまで転落したが、落ちるところまで落ちたことで今度は上昇に転じる。汚れたことで心の虚飾が払われ、歩み寄ることができたのだ。妻の傷を気遣う夫の姿はけなげだ。「傷は浅い、跡は残らない」は夫婦の絆の傷のことでもある。映画の常道をわざとはずした意表を突く展開には目を見張る。監督は「人生はささいないこと、小さな偶然によって大きく影響される」という人生観の持ち主に違いない。コイン・ロッカー詐欺師が札束を一つ胸ポケットに入れたことから、巡り巡ってドクの人相が警察に知れる。カー・ラジオが故障したことから、ラジオ店の主人に素性を見破られ、警察がやってくる。また観客を驚かすことが多い。最たるものが悪者に脅されて同道を余儀なくされた獣医の妻が夫を裏切り、悪者に寝返るところ。大した意味はないのに、ドク夫婦のパロディのようにつきまとい並列展開する意外さ。獣医は耐えきれず自死するが、おばか妻はそれを歯牙にもかけない。悪者もドクに撃たれた時、とどめまで刺されているので誰もが死んだと思ったが、生きていた。防弾チョッキを着ないと思わせた伏線が効いているのだ。この男がボスに連絡すると思いきや単独でドクを追う。ドクもドクで、どこにでも逃げればよいのに、律義に計画通りにエルパソという国境の町に向かう。案の定そこには敵の手下が待っている。最後のシーンも面白い。「一万ドルで車を売れ」「二万にしてくれ」「三万でどう」この掛け合いで夫婦の仲が完全に修復されたことがわかる。男はひょんなことで三万ドルを手に入れた。こんな事があるから人生は面白いし、いつでもやり直せる。監督のそんな声が聞こえてきそうだ。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-01 07:49:12)(良:3票)
83.《ネタバレ》 ペキンパーでは「男の美学」的なコッテリした作品が尊重され、たしかに『ガルシアの首』など傑作だと思うが、本作のサラッとしたイキのよさも好きだなあ。主人公はけっこう心に鬱屈を抱えているけど、なにせマックィーンだから、立ち居振る舞いはサラッとしている。もっぱら脇筋がコクを担当。追い続けるルディのしつこさはペキンパーの真骨頂だし、それに絡む倦怠期の獣医夫婦は笑いを担当しながらも、主人公二人の対照物として重要な存在。ベッドサイドで縛られている医者の亭主と、女房、ルディの図ってのは、牢屋にいたときのマックィーンと、アリ・マッグロー、ベン・ジョンソンの形と相似で、しかし女の心情が決定的に違うところが対比によってハッキリする。同じ「車の中の不自由」という状況、主人公二人はゴミにまみれてもなぜかベトベトした生ゴミはよけられるのに、獣医夫婦は人間用の車の中にいてさえスペアリブのベトベトまみれになっている。医者は拘束された後にカタストロフを迎えたが、こちらの夫婦はゴミ回収者という拘束から解放され愛の回復を確認する。だいたいアクションもので男女を描いた部分なんてオマケ的要素が強いんだけど、これは夫婦愛の回復が話の本筋になっていて、しかもそのことがアクションの醍醐味を薄れさせていない。またロッカーコソドロのカウボーイハット男、これももっぱら笑い担当なんだけど、鞄の中を見てウキウキするところなんか、チンケな野郎の束の間の夢がいじらしくさえ感じられて、記憶に残る。そしてラストの銃撃戦、銃声と静寂・リアルスピードとスローモーションのカットつなぎの名人芸。大好きな映画です。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-11-09 10:11:37)(良:3票)
82.《ネタバレ》 男は弱い。そして女は強い。自分を救うためとはいえ他の男と寝た女房を許せない男。一度は別れようと言い放ちます。でも窮地に陥って、やっぱり彼女が必要だと気付く。でも泣きついたりなんかしません。うまく取り繕おうとします。すごく格好悪い。女房を盗られて結局自殺してしまった医者。首吊るヒマがあったら、撃ち殺せよと思う。でもそういう結末を選ぶのも分からないでもない。それに比べて女性の強いこと強いこと。主人公の妻の肝の据わり方は見事なものだし、医者の奥さんのしたたかさも凄い。結局死んだのは男だけ。男同士殺し合って勝手に自滅していく。男のほうが余計なものを抱えているからかも。自尊心、虚栄心、金銭欲。そういうものを割り切って捨てられるのが、女性の強さの本質か。ラストは予想を裏切りハッピーエンド。これも主人公に妻がいたればこそ。そしてつくづく自分も男だなあと。こんなみっともない男たちの方に共感してしまうんだから。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-09 18:47:05)(良:3票)
81.キャロルが計算高く、したたかな女として描かれているのに反して、このドク・マッコイはウジウジした煮えきらない、優柔不断な中年男として描かれていることが、まず興味深い点だ。それは彼女とギャングのボスとの関係にいつまでもこだわっていて、痴話ケンカの種をつくったり、その事で彼女を殴ろうとしても、平手打ちでペチャペチャとするだけで、泣かれてしまうともう止めてしまうと言うように、女にはからっきし意気地がない。また一方では、子供に水鉄砲を向けられると、ムキになって怒るほど大人気ない。このダメ男ぶりという意味ではマックイーンというよりは、やはりS・ペキンパーの映画なのだと納得させられる。こういうシーンがある。刑務所から出てきたあと、唐突にツタにつかまって池に飛び込み、二人が水の中でラブ・シーンをやる。それがスローモーションなので、幻想シーンかと思っていると、そのあとびしょ濡れでアパートの部屋に戻ってくる。又、パトカーをショットガンで炎上させて車に乗り込もうとしたとき、彼女が急にバックしたためドクがひっくり返るというシーン。あるいは、駅で現金入りのバックを掏りかえられた後、取り返すまでにセリフを極力排し、二人の表情だけで描くというように、ペキンパーのこだわりの演出が光る。
ドラえもんさん 8点(2001-01-07 01:34:55)(良:3票)
80.《ネタバレ》 スティーヴ・マックィーンがひたすらカッコイイこの映画だけど、アタシは何気に男女の微妙なギクシャク感がリアルに描かれてるところに感心しちゃったわ。 その辺の恋愛映画よりもずっとうまくオトコとオンナの根本的な違いを捉えてるっていうか。 オンナってのは惚れたオトコのためならなんでもできるのよ。 気持ち悪いオジサンとベッドインとか銀行強盗とか人殺しとか、愛する人のためならなんでもない(正当化してるわけじゃなくってよ)。 変なトコでルールとか秩序とかモラルとかにいつまでも拘るのはオトコのほうよ。 50万ドル持ってさっさとメキシコに逃げればいいのに、なんで律儀にあのホテルに行くのよ!? 黒幕ベニヨンも殺したし、さっさと違うルートで逃げればいいのにねえ。 その点、オンナは自分に正直よー。 ブリジット・バルドーを50回くらい殴ったみたいな顔した獣医の奥さん(アバズレ)なんて動物並に本能的だし(ハロルドがお気の毒…)。 …アクションやカーチェイスの素晴らしさを堪能しつつも、男と女は基本的にまったく違う生物なのねって改めて痛感したアタシなのでした。
梅桃さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-22 13:21:19)(良:2票)
79.人は殺すわ、銃はぶっ放すわ、あちこち破壊しまくるわ、主人公たちはとんでもない犯罪者夫婦で、殺されても到底同情できないほど。その一方で、壊れそうになったり修復したりする彼らの夫婦愛を見守りたくなってしまう。逃げれば逃げるほど破滅的で絶望的になっていく彼らの逃亡劇と愛の葛藤、文句なしにおもしろいです。
プライドだらけさん [地上波(吹替)] 7点(2010-12-05 02:26:29)(良:2票)
78.《ネタバレ》 自論ですが、カッコいい男の重要な条件は弱さや繊細さが表現できること。本作のマックィーンがまさにそれです。自分を刑務所から出すために結果として不貞を犯した妻に対するぎくしゃくした態度。妻の頬を張るぎこちない手並み。理屈では妻の心情を理解しているのに、うじうじが昂じて別れを口にする。別れられないくせに。妻との関係で見せる等身の人物像と、プロフェッショナルとしてのアクションのバランスが、マックィーンという稀代の俳優の個性によって絶妙に結実した作品だと思います。こんなつつましいアクション映画は観たことが無い。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-16 22:47:04)(良:1票)
77.《ネタバレ》 これはもう、何と言ってもスティーブ・マックイーンがかっこ良い。とにかく全てにおいて本当に男の中の男っぷりを遺憾なく発揮している。黒いスーツ姿に銃を構える姿のかっこ良さときたら、男の私が観ても惚れ惚れしてしまうぐらいのかっこ良さ、スティーブ・マックイーンの魅力の一つに渋さ、そして、クールであること。また愛する者(女)への愛情表現の仕方も何もかも本当に渋くてかっこ良い。そんなスティーブ・マックイーンが連れ添う女(自分の女房)アリ・マッグローと手を取りながらゴミ回収車の中から脱出する場面なんて、本来なら汚く見える場面なのに、それが驚くほど美しく見えるのは、これはイチにもニにも監督であるサム・ペキンパーの美のセンス、それは殺しの場面においても同じで最近の映画の多くに見られるやたらリアルなだけで美というものを感じないものとは一味も二味も違う一つの絵のような映像の美しさ、殺しのシーンをいかに美しく描くかということ。その意味でこの映画の殺しのシーンはどれも美しい。一つだけ例を挙げるとマックイーンをはじめ、男達が銃を撃つ時は血は出るものの、大げさには映さずに何気に映すだけ、更にアリ・マッグローが男に対し銃を撃つ時にはけして、近くでは映さずに遠くから映す。女性に対するいたわりを感じることが出来ます。そのいたわりについても言わせて貰うと血が出ているアリ・マッグローの額を優しく拭いてあげるスティーブ・マックイーンの男らしさ、優しさ、これは単なるアクションものを超えた愛する者通し、男と女の再生ドラマ、ロードムービーでもある。
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-29 22:25:49)(良:1票)
76.《ネタバレ》 マックイーンの魅力に溢れる名作。ペキンパー監督作の中でも指折りの作品と思います。ゴミ捨て場から二人が「出直す」シーンがとくに印象的です。手に入れるたびに高くなる車の値段に笑ってしまいました。アル・レッティエリ、スリム・ピケンズなど脇役も良い味出しています。マックィーンのショットガンさばきと、それを見事にとらえたスローモーション撮影が素晴らしいです。
ジャッカルの目さん [映画館(字幕)] 10点(2007-02-25 08:32:33)(良:1票)
75.可哀想ですよねあの人。子供の頃から動物が好きで、将来の夢は獣医さん、色々あって可愛い奥さんも貰ってやっと獣医さんになれたのに、何かいきなりやってきた顔の濃いおじさんに鉄砲突きつけられるわ奥さんは奪われるわで散々。そりゃ死にたくもなるよね、えっと、あの人・・・・名前知らないけど。
ぶらっくばぁどさん 5点(2005-02-01 01:02:52)(笑:1票)
74.一度はマジで悪いことやらかして、こういう男と一緒に逃げてみたい。と、時々真剣に思う。(やりませんよ!通報しないでね!)
黒猫クロマティさん 8点(2003-12-25 13:52:47)(笑:1票)
73.もはや伝説。銃弾と血と恐怖の中で炸裂する「オトナ」の男と女のラブストーリー。アル・レッティエリの想像を絶する悪人ぶりも特筆すべきだが、マックイーンの芸術的GUN捌きはまちがいなく映画史上BESTだ。音楽はQ・ジョーンズ。脚本はW・ヒル。編集はR・スポッティスウッド。監督はもちろんペキンパー。二度と作ることのできない、奇跡的な職人芸の融合。なるほど、マックイーンがマジで惚れるだけのことはあるぜ、マッグロー!
kamewoさん 9点(2002-04-04 22:52:06)(良:1票)
72.《ネタバレ》 “The Getaway”『逃走』。高校の頃でしょうか?テレビでスティーブ・マックイーンのアクション映画が立て続けに放送されました。'80年代のアクション俳優に比べ、ジョークを言うでもない寡黙なマックイーンは、これはこれで男臭くてカッコいい俳優でしたね。
そして本作のドクは銀行強盗犯と来たから、刑事モノに見慣れた目には、ちょっと異色のアクション映画でした。

この歳になって観ると、アクションシーンより、ドクとキャロルの絡みの方に注目してしまいます。今回の計画の際、ベイノンと関係を持っていたことを知ったドクの怒り様。運転が乱暴になって、怒りのビンタ。そりゃ気持ちはわかるけど、自分でベイノンの所に行かせたのに。キャロルもドクの為を思い、割り切った作戦として関係を持ったのに、やりきれない気持ちを抱えて、ウジウジしてるドクに、子供っぽさというか、男の幼稚さを感じました。
ショットガンで警官を撃退した後、キャロルがバックで急発進してドクをビックリさせるのも、キャロルの面白くなさ(ドクの自分勝手さに怒ってる感)が滲み出ているようで、良いシーンでした。

幼稚さと言えばルディもです。クリントン夫婦を人質にやりたい邦題。車中のスペアリブの投げ合いなんて、自分から始めたのに気に入らないと怒鳴り出す。ガキ大将の典型です。フランと寝るときもわざと夫のハロルドに見せつけるのも、子供じみた性格の悪さを感じます。
フランはよく解りません。自分たちが殺されないようにルディに合わせてたんでしょうけど、どこかからストックホルム症候群になってしまったんでしょうか?最初はきっと、ルディから無事に(ハロルドと猫とともに)逃げるチャンスを伺っていたんだと思います。
そのハロルドも抵抗することもなく、フランに怒りをぶつけるでもなく、アッサリ自殺を選んでしまうのは、今の状況もこれからの人生も、もう耐えられなかったんでしょうね。苛められっ子の末路のようで悲しい。

当時はアメリカン・ニューシネマ真っ盛りの時代。更に逃避行と言うと悲しい結末が定番ですが、清々しい結末。アンチ・ヒーローながら、ハッピーエンドという組み合わせが却ってよかったです。
K&Kさん [地上波(吹替)] 6点(2024-03-17 23:50:26)
71.これは面白い。今までスティーブ・マックイーンの作品をいくつか見てきましたが、これがベストかも。予備知識ゼロだったので、どう展開するのかまったく読めず。また絶体絶命と思えるピンチが何度もあって、そのたびにサラッとくぐり抜けてしまうあたり、なかなか堪能させてもらいました。奥さんとの関係が一筋縄で行かないところも、物語に厚みを感じさせてくれます。
それにしても気の毒なのは獣医師。なんの落ち度もないのに巻き込まれ、おそらく人生で最悪の日々を過ごします。これほど残酷なシーンを、それも軽いタッチで撮れてしまうこの監督は鬼です。いや鬼にならなければ、面白い映画は作れないということでしょうか(一応褒め言葉です)。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-09-28 03:47:16)
70.《ネタバレ》 「俺たちに明日はない」的なバッドエンドを予想していたら、まさかの逃げ切り成功。幾多の困難をくぐって収縮されていく夫婦の仲に共感いたしました。
次郎丸三郎さん [DVD(字幕)] 8点(2022-05-11 23:12:01)
69.《ネタバレ》 スティーヴ・マックィーンかっこいい!
この一言に尽きますね。
ルディの悪キャラも作品のスパイスとして機能しています。
にじばぶさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-19 21:26:05)
68.《ネタバレ》 昔、リメイク版はテレビで一度だけ見たことがあったのだが、オリジナルである本作は今更ながらに初めて見た。そのリメイク版の内容をすっかり忘れていたせいもあるのかもしれないが、とくになんの先入観もなく最後まで見ることができたし、面白かった。銀行強盗の夫婦の逃避行を描いているが、ただのサスペンスアクションというだけに留まらず、この夫婦がその逃避行の中で関係を修復していくというラブストーリー的な側面があり、そのドラマがしっかりと描かれていて、サム・ペキンパー監督の人間描写の緻密さもあって、かなり見ごたえのあるものになっていて、もちろんアクションもみどころなのだが、このドラマ性の高さだけでじゅうぶんに堪能できる映画だった。主演のスティーブ・マックイーンが演じるカーターも絶対的なヒーローという感じではなく、自分を刑務所から出所させるためとはいえ、妻がほかの男と寝たのをいつまでも引きずっていたりするところ(なんかわかるなあ。)など、人間的な弱さもちゃんと描いているところがいいし、もちろん、演じるマックイーンはカッコよくもあるのだが、決してカッコいいだけではない彼の魅力を感じることができる。一方の妻のキャロル(アリ・マッグロー)は、そんな夫のためならなんでもするという芯の強さを持った女性に描かれているのが面白く、そんな二人が追手から逃げる逃避行はもちろんだが、自然とこの二人の関係修復のドラマのほうに目が行ってしまう。ゴミ収集車に閉じ込められるというまさかの展開だが、これがきっかけでこの夫婦の関係が修復に向かうという意表をついたドラマのクライマックスがなんとも秀逸で、ゴミ捨て場が舞台なのにこのシーンが非常に美しく撮られているのはやはりペキンパー監督の演出の巧さだろう。また本作ではカーターとキャロルに対比するように追手側も細かく描かれているのも特徴的で、車を運転させるために人質にされた獣医の夫婦が追手の男に同道することになるのだが、真面目そうな夫に対して妻はいかにもバカそうに描かれているのが印象的であるが、耐えかねた夫が自殺したあと、その妻があっさりと(ストックホルム症候群でも起こしたかのように)寝返る展開は意外性があり、死んだ夫に対して気にも留めないあたり、実はしたたかな女なのではと勘繰ってしまう。その後のこの妻のホテルのフロントでの言動はすごく悪趣味極まりない。このホテルのフロント係など脇の登場人物たちも良い味を出しているが、やはり最後に出てくるトラックの運転手とのやりとりがこれまた秀逸で、バッドエンドでもおかしくない物語なのに、このやりとりがあるおかげでその後のカーターとキャロルに明るい未来を感じることができる後味のいい終わり方になっているのも良かった。
イニシャルKさん [DVD(字幕)] 7点(2020-11-30 00:28:42)
67.《ネタバレ》 内容はあまり好きではないけど最後まで飽きずに観れた。
好きじゃない理由は強盗が主役で悪事を働いてそのまんま逃げ切るまでの話な所。
散々周りを巻き込んで自分たちだけはうまく逃げおおせるのは駄目ですね。

昔のアメリカは警察の収賄が常習化してて悪者のイメージがあるから
こういう映画でも成り立つ部分があるのかもしれない。

いずれにしても悪事を働いた奴が得をして真面目に働いている人が損をする映画は嫌いですね。

飽きずに観れた理由は緻密な人間描写がすばらしい。
演出もオープニングからおしゃれで名作感半端なかった。
Dry-manさん [インターネット(吹替)] 6点(2020-05-17 15:14:47)
66.とてもペキンパーらしい一本。といっても、ペキンパーの代名詞”暴力要素”はさほど強くないです。この監督さんは人物の描き込みが丹念な作り手でもあるのです。彼の手により立ち上がる人間ドラマの濃密なこと。”追っ手”である殺し屋側のディテールをこんなに細かく撮るバイオレンス映画はあまり見かけません。崩壊する獣医夫婦の顛末は悪趣味で残酷で、ペキンパー臭が強烈に漂います。
もちろんメインで描かれるのはマックイーン演じるドク・マッコイとその妻。マックイーン起用で目くらまし効果になってるけど、ドクのキャラはそれほど理想のヒーロー型じゃない。妻の(戦略)不貞をいつまでも引きずり、水鉄砲をイタズラしてくるガキにキレ、荷物を上げてくれという婆ちゃんには舌打ち気味。(ちなみにここで披露されるマックイーンの腕力がまたかっこいいんだ)
むしろ「竹を割ったよう」なのは奥さんの方で、「あんたを助けるためならテキサス中の役人とだって寝るわ」と言い放つ。対してドクは「テキサスは広い」とかへんてこな防戦一方で、埒の明かない口論の末「別れる」とかってヤケになる。二人ゴミまみれになりながら、「何なのいつまでもうじうじして」と嫁に一喝され、「もう忘れる。約束する」とちょっとしゅんとなるマックイーンはほんとにキュートで、いやショットガンを構える姿はもちろん満点のかっこ良さなんだけども、”ダメな部分”もちゃんと見せるその愛嬌が彼の魅力だよなあ、と改めて思ったりしました。
tottokoさん [DVD(字幕)] 8点(2018-08-07 00:54:00)
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【点数情報】

Review人数 85人
平均点数 7.34点
000.00%
111.18%
200.00%
300.00%
400.00%
555.88%
61821.18%
71618.82%
83136.47%
91011.76%
1044.71%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review4人
4 音楽評価 8.75点 Review4人
5 感泣評価 7.00点 Review3人
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