4.《ネタバレ》 言い出しっぺですが、こんなに早く登録されるとは思ってなかったです。スタッフ等で情報提供いただいた方にも感謝いたします。
私はこの映画を東京池袋のロサ会館で、15年くらい前に観ました。映画ファンとしては駆け出しの頃、ナイーブな若い頃でした(今は古い映画はかからなくなりました。DVD普及のせいでしょう)。
オムニバスで、複数の監督がオペラのアリアからのインスピレーションで短編を製作したものです。
が、私が語りたいのは、データ配列の順に出てしまってますが、フランク・ロッダムという人が撮った「Lovers」という一編です。
ワーグナー(私はワグネリアンと言われる分類に入るかもしれません)の「トリスタンとイゾルデ」のラスト(イゾルデの愛の死)を使用し、名前不明ですが男とブリジット・フォンダの日本語でいう心中を描いたものです。
死の前にこの二人は愛し合うのですが、この美しさは絶対に文章では表現できません。この時男の方にボカシが入ったのですが、これはいけないと思いました。それまで、表現の自由とボカシは最高裁までいって争われたことを知ってましたが、生まれてはじめてその意味がわかりました。一口に言って「こんな美しい映像に余計なことをするとは何事か!」です。
全部で9編あったはずですが、私はこれに痺れてフラフラしながら出口へ向かい、ブリジット・フォンダという名を、劇場前のプレスでチェック、メモして池袋西口の雑踏のなかに消えました。モツ焼きとホッピーをしたたかにやって、次の日は部屋で死んでました。
今考えると、いつの間にかブリジットは(天下をとりそうになりながら)、B級専門になっちゃいましたが。
高いお金を払ってレンタル落ちのVHSを入手しましたが、リージョン1(私はこのためにDVDリージョンフリープレイヤーを購入しました)でDVDを持ってます。
もしレンタル店のはしっこにでも見つけたら、騙されたと思って観てみてください。
あー、何かいけませんね。主観ばっかり。しかも長過ぎ。しばらくしたら書き直すかも知れません。
拝。