6.《ネタバレ》 意味不明。
つかみどころなし。
どんなにがんばっても、作り手の「コレだけは、伝えたい」というキモが探し出せなかった。
どんなBC級作品でも、「はは~ん、ココだな」というものが、必ず、ある。
逆に言うと、そういうものが無ければ、製作にまでこぎつかない。
「ロレンゾ刑事シリーズ」として、TVドラマの前後編で見たのならば、即座に忘れて終わるところだが、私は主演の男優女優が大物すぎることが妙に気になる。
この二人は今どき珍しくTVドラマには出ていない=TVに出なくてもやっていけるという数少ない大物だ。
…このスジの通らなさ、意味の無さ、なのに超大物俳優2名ゲット、もしかして、狙いに行ったのか。
そんな気もするなあ。幼児虐待と人種問題を絡めて2大スターが意味ありげに何かしていれば、どっちかは賞をもらえるか、せめてノミネートに引っかかるのではないかと。
ジュリアン・ムーアの強引なスッピンモーロー演技とかも、そういうふうに考えれば、そういうこともアリかもしれないし。
ま、はっきりしたのはジュリアン・ムーアはああした役をやるには本人がセレブすぎて無理があるってことだったが。
しかし、キャストはともかく賞を狙うには、この映画は脚本も含め裏方がちと安かったでしょう。
高い俳優を使っても安いスタッフを使うとこういう感じになるんだなあ。という感想。