5.《ネタバレ》 いやー、期待以上に楽しめました。本作では青大将の出番は少なく、単に嫌味な敵役という感じ。もっとも、試合で若大将を応援するあたりは、面白いです。お話はどちらかというと、若大将をめぐる恋のさや当てが中心。そのためか、今回は若大将も澄ちゃんに対して好意を持っていることを、はっきりさせています。こういうところがあるためか、明快な話なっていました。ライバル役では団令子が終盤でいいところを持っていきます(クレジットも、星由里子の前だし)。前作に比べると、かなり存在感が増しています。もうひとりの北あけみも、色っぽくてステキ。こうしたヒロイン連の競演が、本作の大きな魅力でした。
また、上原謙の出番も前作より多く、加山雄三とのからみも多くて楽しめます。久太郎と幼なじみという設定が利いていました。
最後の試合の場面では、細かいカット割りで、応援している客席を盛んに映していたのが印象的。めまぐるしいんですが、ボクシングをダラダラ映すよりはよかったと思います。ここでは妹役の中真千子がかわいくてチャーミング。全体として、女性が輝いている作品でした。