116.《ネタバレ》 世間の評判どおり、スピード感のあるアクションものとしては とても面白い!!
オープニングからあれよあれよと言う間に、その場面展開の早いこと。
一瞬たりとも画面から目が離せませんでした。
前作「カジノ・ロワイヤル」では、私は心中どうしても ダニエル・クレイグさんに馴染めませんでした。
私の一番好きなボンド、ピアース・ブロスナンさんとは あまりにもイメージが違っていましたので。
まず、オープニングからの立て続けのアクション。
噂には聞いていましたが、これは凄い!!
でもでも、ダニエルさんはスマートなボンドか?
いえいえ、人間味たっぷりそしてちょっと残酷なボンド。
どんどん人殺しをしちゃう。
これもご時世なのかもしれませんが、殺し屋ではなくMI-6の エージェントなのだからこんな風で良いの?と疑問は持ちました。
今までのジェームズ・ボンドの良さは行動のすべてに理由があること。
計算しつくされていること。
なのにこんなに感情に流されていいのか?
その場の瞬発力だけで良いのか?
その疑問のため、前半は面白いと思いながらも、007を観ているような気がしないのも、真実でした。
話は変わりますが、ボンド・ガールのオルガ・キュリレンコさんはポスターの目つきが悪くて(笑)イメージ悪かったです。
でもスクリーンに登場した時から、うわぉ、とてもキュートじゃないと思いました。
そしてその目つきの悪さは、ストーリーの重要なポイントだったのでした。
家族を殺されたカミーユはボンドの心情の理解者、一番の戦友とも言える存在なのでした。
ここから物語の深みが増すのです。
そしてジェームズ・ボンドの悪い癖?
フィールズ諜報員の登場で、ああ、やっとお決まりだと(笑)
007シリーズが好きな私はほっとしたのでした。
だって、ねぇ、ボンドの魅力で美女とベッド・イン・・
ここが無ければ007とは言えませんから
ジェマ・アータートンさんはボンド・ガールとしては安心できるお顔立ち。
「ゴールド・フィンガー」のオマージュもありました。
そしてこの作品の見どころは、ラスト20分ですね
Mがそう動いて、そしてジェームズ・ボンドがそう答える。
今までの矛盾とイメージのずれがここで大きく修正されました。
この終わりかたは気に入りました。