37.まぁ現実にはあり得へんほどコミカルに描いたブラックコメディだったけど 笑いには終始事欠かない作品でした。 イチバン笑えたのは劇場での場内アナウンス。 「ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれないw…えぇ、ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれないwww…をご覧になるお客様、間もなく上映時間となります・・・」 確かに読んでるだけで笑えるタイトルだけど半笑いでアナウンスするなwww しかも、クスwwと笑った後に「えぇ」言うなwww 【sting★IGGY】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-01-20 23:34:43) (笑:5票) |
36.《ネタバレ》 主役に小池徹平を配したところがミソ。これがリアルに冴えないニート面ならば、痛々しくて笑えなかったでしょう。イケメンが持つある種の余裕が、物語から程よくリアリティを殺ぐ役割を果たしていました。かといって同じジュノンボーイでも溝端淳平あたりだと整い過ぎていてダメ。小池の低身長は、観客の感情移入を助ける親しみ易さでもあります。リーダー役の品川はハマリ役。お笑い芸人の中でノンスタ井上に次ぐと言われるムカツキ度を遺憾なく発揮していました。でもそれって褒めたことにならないかな。ブラック会社とは法に抵触するほど劣悪な労働条件の企業のこと。生活のため仕方なく勤めているだけだから、向上心など無く、良好な人間関係など望めはしない。そういういう意味では、曲りなりにも達成感を味わえるこの会社は、マシな方なのだと思う。高度経済成長期の会社員物語が植木等の無責任男シリーズとするならば、本作は格差社会を象徴する物語とも言える。寂しいことだけれど、嘆いてばかりもいられない。まずは自分が変わること。自分が変われば、周りも変わる。それがこの会社に芽生えたチームワークという芽。それを育てられるかどうかは彼ら次第です。これはどんな組織にも当てはまること。今風の題材ながら、テーマそのものはオーソドックスなものだったと思います。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-11-27 21:28:48) (良:3票) |
35.《ネタバレ》 ブラック会社勤務経験者です。 今現在働いているところも、周囲から言わせればなかなかのブラックらしいのですが、それまでのとこに比べれば数段マシなので天国のように感じています。 まずブラックなところは、働いている人間にブラックと気付かせないからブラックなんですよね。ブラックだと気付けば手のうちようもあるし、自分の責任だとは思わないから問題ないんです。ブラックな会社は、まず『会社の責任』ではなく『本人に問題がある』と思わせます。これ大事。 そして、藤田さんみたいな人が一人もいないからブラックなんです。藤田さんみたいな人が一人でもいれば孤独ではなくなります。孤独か孤独でないか。この意味はもの凄く大きい。 確かにリーダー、井出、経理。この辺りは人間的に問題はあるかもしれません。ですがぬるい。自分達が手をぬき、新人に仕事を押し付け、それでいて悪いのは新人のほうだと洗脳する。こーゆー人間がわんさかいるのがブラック。品川リーダーはうるさいだけで怖くないし、井出は論外。領収書を握りつぶす経理だけがやっかいかもしれないですね。 映画用にデフォルメされたキャラではあるんでしょうけど、そもそもここまであからさまに仕事を押し付け、暴言を吐けば、タダではすまないのは加害者側です。コメディとはいえ、現実感に欠け過ぎると、やはり虚構の話なんだと白けてしまいます。 で、結局この映画は『ブラック会社で働くとこーなる!』みたいな警告をするつもりはないのでしょう。 入り口はそうだったのかもしんないけど、出口は真逆。 『働くってことは、生きるってことはこーゆーことなんだ。甘ったれるな。』ってことになっています。 職場の人間と力を合わせて苦難を乗り切り、一大プロジェクトを成功させる。そこに描かれるのは主人公の成長。立派な社会人となった主人公は笑顔で尊敬する先輩を送り出す。 ぱっと見はブラック。ですが実際は『こーゆー会社が人を成長させ日本社会を支えている』という至極肯定的な内容になっています。それで良いと思います。 本当のブラック会社を見せてやりたい。こんなもんじゃないから。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 6点(2020-06-30 11:05:06) (良:2票) |
34.《ネタバレ》 最初は、これ映画として見て面白いのかと思いましたが見終わる頃には、 なかなか面白くなっていました。 この会社、現実に年中定時無視だったらブラック企業なんでしょうけど 断片的に見れば、たいしてブラックには思えなかった。 中小の零細企業なんて、だいたいあんな感じじゃないかと。 現実に品川みたいな上司がリーダーならブラック会社というよりパワハラ上司。 新人が勝手に納期を決めたり、皆をクビにするような発言はあり得ないし、 無理な納期を何段階も引き上げたのに結局がんばったら出来るのかよって言う。 無理な物を無理に進めるのだから、頑張り+何かしら秘策のような物を 駆使する展開があれば良かったかなぁ。 元ネタがあるようなので、そこから外れる事は出来なかったのかもしれませんが。 それでも、皆で協力して目標を達成していく姿は、ブラック会社で 働かされているそれではないので、後味は悪く無いですね。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-12-02 22:23:21) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 これがブラック会社って奴かぁ、と興味深く見させて貰いましたけど、実はそれほど酷いと思わなかったです。公務員じゃあるまいし、徹夜するたびに騒ぐなよって印象でした。不具合の最大の要因はろくに仕事をしないリーダーの存在ですが、それはブラック会社に限らずのことで、どこの職場でも「ダメな上司」「嫌な上司」がいるだけで同様の風景が展開すると思います。 本作はブラック会社で働く主人公の内面に潜って行きます。舞台をブラック会社にしたことは、その実態を暴くというより、中学時代から続くイジメ環境をなぞる意味が最も強かったと思う。最後も、ブラック云々では無く、元ニートが少し社会人らしくなるところへ落とします。サラリーマン1年目の心得映画ですが、当たり前以上のことは言ってなくて、口当たりは悪くないけど少し物足りなかったです。 企業は人材で成立すると思っています。それを使い捨てにする企業があるなら、ロクなもんじゃ無いのは確か。アベノミクスに乗って日本経済が元気になれれば、そんな会社は自然と淘汰されるんじゃなかろうか。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-10-22 01:13:02) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 笑って泣ける娯楽映画である。題名の「ブラック会社」というのは社長の言動で匂わされる程度で、実際にはどこの組織にもあることを誇張しただけのように思えるが、これは他のレビュアーも書かれているように、若い連中が自分の職場実態を大げさに語って笑い合っているような感覚だと思えばいいのだろう。ちなみに2chの当該スレッド(まとめサイト)に登場する会社は、映画よりさらにまともに感じられる。 それより自分としては、七五三と言われる若年者の離職率との関係の方が強く感じられた。病気になるほど合わない職場だとか、中の人間を腐らせるような本当のブラック企業でもない限り、少々きつくてもとりあえず今いる場所で頑張ってみろと言いたいわけで、いずれ転職するにしてもキャリアの有無が重要なのは劇中に出ているとおりである。それまでは、その場その場で自分なりの限界突破を重ねていくのが職業生活だろうし、それがちゃんと描かれているのはこの映画のいいところである。 ほかにも雇用関連の各種要素が盛り込まれているようだが、ただし主人公が高校中退で10年くらいも社会経験がないという設定では、本人がコミュニケーションスキルの問題を免れないのでさすがに無理がある。大学中退で数年のひきこもり体験という程度でも筋書きに支障ないのではと思うが、まあネット由来のストーリーに注文付けても仕方ないだろう。 なお余談として、「中西さん」役の女優は容姿端麗でいい感じだが、劇中人物としてはけっこう天然で微笑ましい。こういう人はプレッシャーを素通しにして、毎日が限界のような業界でもけっこう務まるかも知れないと思わせる。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-08-05 20:14:36) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 「ブラック会社」の意味をよく知りませんが、職場というのは程度の問題はあってもあんなもんなんじゃないでしょうか。そういう状態を笑い飛ばして映画作品にするのも悪くないですね。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-04-22 14:55:41) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 すごいですねぇ いかにも「日本的」な内容・展開・構成で 外国人の方には絶対理解不能だろうな(苦笑) 旬な内容なものは 果たしてあと10年もたてば 懐かしい の一言でくくられてしまうのでしょうか ブラックな会社というか 観た感じは人がブラック なだけで 多少ならずとも 勤めてる限りはそういうとこはあると思うけどナァ この独特の雰囲気は特有のなにかを感じた次第でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-04 14:51:45) (良:1票) |
29.「電車男」(原作、映画、ドラマ共に未見だが。)と同じようにネット掲示板から派生した書籍の映画化らしい。たぶん、この映画で描かれている会社を「ブラック会社」というのはちょっと違うような気がするし、主人公(小池徹平)の同僚たちもコミカルに描かれておりどこかリアリティーに欠ける部分があるように思うのだが、元ニートの主人公(小池徹平)が成長していくサクセスストーリーとしてそこそこ面白く出来ており、また主人公に優しく接する藤田(田辺誠一)の過去なども放置せずにちゃんと描いているところも良かったと思う。でも、もうちょっと深みがほしかった気もして、例えば主人公の屈折感をもう少し掘り下げてもよかったのではないか。小池徹平は初めて出演作品を見たのだが、けっこうハマリ役で、この主人公が見ていて親しみがわいてくるような好印象なのもその影響だろう。リーダー役の品川は、ガンダムマニアのKYな同僚とともにうざったく、なかなかハマッいるが、この人は「ガリレオ」の弓削刑事を演じていたときもちょっとうざく感じていたので、元々こういうキャラで売っている芸人(そうなのかはよく知らないが。)で、ひょっとしたら役作りせず、素のまま演じているのだろうなあと思ってしまった。なんだか褒め言葉になってないなあ。この映画に関しての全体的な感想は見る前は全く期待していなかったし、実際不満もあるが、そんなに悪くない映画だったと思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-05-15 15:03:36) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 どこがブラック会社なんだ?以前コンピュータ会社に勤めていたが納期前の徹夜なんて普通。ブラック会社ってのは法律すれすれか違法行為を漫然と行ってる会社じゃないのかな。こんな程度で限界だったら今の世の中やってけるほど甘くないと思う。主人公の屈折感が全然伝わってこなかったし、人生辛いことが3つや4つ重なるぐらいあたりまえや。 そんなことでくじけたらあかんで。 【カボキ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-03-09 02:42:10) (良:1票) |
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27.この作品は原作既読。 その原作のおいしいところをうまく料理して「あるあるある~」という感じで楽しく見られる。 だから、ちっともブラックな会社には見えない。 むしろ、小さいけどいい会社に見える。 ま、半年であれだけ起きるのは珍しいのかな。 なお、原作の発表時期と異なり、今(2010/11)はもっと就職状況が厳しくなっていると思う。 「中卒ニート」を「正社員」として雇う会社は、その後の定着率に関わらず、その行為だけで良い会社に今はなってると思う。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-11-21 20:34:32) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 タイトルにインパクトあったし、似たような仕事をやってるから観たかった。働く環境としては、場所も机も広くて環境はいいほうよね。細かい描写は現実ほどではないし、ストーリーも盛り上がりに欠けるけど、観終わった頑張らないとみたいな気持ちになりました。リーダの格好で客先には行けません。 【whitecat】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-09-05 02:28:53) (良:1票) |
25.《ネタバレ》 ブラック会社…、というよりはとあるIT下請けの実情を物語る映画という感じ、若干タイトル負けしてますね。ITというと聞こえはいいですが、下請けなんてだいたいこんな感じです。会社における人間環境もキツそうですが現実はもっとキビしかったり(いろんな意味で)。全体的に喋りが辿々しい俳優陣の中、品川の喋りは光っていたような。 【jr.kizoku】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-07-31 14:17:33) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 マ男よ、これくらいの会社をブラックなんて言ってるようじゃいけないよ。 本当に恐ろしい会社というのは、社員や管理職ひとりひとり単体ではとてもいい人であって、それが集合体になると、常人では考えられないような愚行にスタンピードしてしまうところ。みんななんとなく間違ってると気づいているのに誰もそれを止めることができないのだ。気づけばみんな不幸のどん底。 その点、この映画の会社はまだましと感じる。 でも、そういったブラックな会社で命を削って働く人たちがいてこそ、この国が動けている。 【no_the_war】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-07-01 22:52:15) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 本当のブラック会社というのは、法を犯すまたは法すれすれの悪どい金儲けのために社員を搾取的に使う、コンプライアンスに問題がある会社のことを言うのだと思うが、この会社は真っ当なものを期限までに生産しているし、社員も多少なりスキルが身に付くし、みんな結局はいい人だし、いい会社じゃないかと思ってしまった。 社会経験があればあるほどこのような理不尽さは理解できるし、エピソードそれぞれがよくあることかなと思う。 会社におけるシチュエーションにおいてはブラックでなくてもこんな感じのことが多いのでは。個性のバランスが実話とは思えないぐらい絶妙。 原作はネットで読んだが、やはり映画の限られた時間の中なので、マ男の悲惨さとか井出のダメダメさとか上原さんの可哀想さとか藤田さんの孔明さとかが十分ではなかった気が。 ま、会社の話じゃなくてマ男の話、理不尽な仕事や環境に折り合いをつけながら成長していく話なのでよしとするけど。 DVDに字幕がないのが残念。 【ベッカー】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-06-11 11:15:38) (良:1票) |
22.主人公の成長を描くのであれば、別にブラック企業を舞台にしなくてもいいのかな。個人的にはもっとコメディ寄りが良かった。 【noji】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-11-21 22:42:37) |
21.《ネタバレ》 最後の20分が残念。無理に収拾つけようとして、つまらなくなっています。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-09-25 21:51:26) |
20.おもしろかった。 B級映画と思って借りてきたら案外ちゃんとした映画だった。 もっととんでもないストーリーだと思ってたから拍子抜け。でも、こーゆーもんだと思うなら、エンターテイメントとしてさらっと楽しめる。 人間関係がそこまで悪くないから観れるけど、リアルに溶け込めない人が主役になったら重すぎて食えたもんじゃないだろー。薄味だけどバランスとれたいいエンターテイメントだ。 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-21 03:24:45) |
19.《ネタバレ》 元ネタは読んだことがあった。 あれをそのまま映画にした感じ(当たり前なんだが) もう一工夫ほしかった。 しかしこの景気が悪いのは一体いつまで続くのか・・・ 【虎王】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-11-05 15:03:01) |
18.《ネタバレ》 評価は低いようですが、まぁ、普通に面白いと思います。 所々の表現の仕方が地味に上手い作りだと思うんですけどね・・・。 まぁ、社会に出てる人のほぼ100%が大なり小なり不満を抱えてるんでしょうけど、 自分たちから見ればぬるま湯でも、ぬるま湯にはぬるま湯の苦悩があるようで、 結局、自分だけが被害者、のような視点が反感を買いがちなのかも知れないですが、 それは皆だって、そうでしょう? 極端なケースも当然あるにしろ、こういってコメディタッチにバカみたいに働きまくる日本人を笑う実は奥深い狙いがある!とかどうかは別として。 2Chは便所の落書きだと揶揄されることもあるけれど、 結局、「糞!死ね死ね!」と時には発狂したくなるような鬱屈な生活の中で、それを吐き出せないのが現実の中、だからこそ、こういうネット社会からこういう作品も生まれることが良いことなのか、悪いことなのか。 「糞!死ね死ね!」と俺たちに発狂させてる正体は2chではなく、大きく培ってきた社会構造に歪が出ていることに目を背け続けている大人達なのかもしれない。 ※かといってニートが正義ではないよ!働こうぜ!つべこべ言わず。不満は誰にでもある。当たり前体操~♪ 【バニーボーイ】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-09-30 08:47:41) |