35.《ネタバレ》 予想外に面白かった。序盤の車中でヒロインではなく、デフォーが血液を提供しとれば、あっという間に終わった映画。イーサンも悶絶絶叫しながら、何度も炎上しなくてもすんだで(笑)。 【山猫】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-03-13 13:17:18) (笑:2票) |
34.《ネタバレ》 吸血鬼やゾンビものの映画は今や数え切れないくらいありますが、この映画はそんな中でも「吸血鬼がはびこりきって人間のほうが少なくなってしまった世界」を描いているのが面白い。吸血鬼の方がマジョリティとなった世界が人間のそれとあまり変わっておらず、吸血鬼としての特徴はせいぜい太陽光に当たると燃えるとか、飲み物が人間の血ってことくらいでした。が、その「人間の血」っていうところをまたうまく使ってこの映画はさらに面白いものになっています。定期的に人間の血を吸わないとサブサイダーになるって言う設定はハマッてましたね。ちょっとご都合主義的な気もしますが、映画ならオッケー。 一見すると吸血鬼たちは人間と同等かそれ以上のテクノロジーを持ってるように見受けられましたので、人間が魚などの水産生物の漁獲量のバランスをとるように、吸血鬼たちも人間の数量のバランスくらい取れるんじゃないかとも思いましたけども、そこはそれ、人間の歴史と違って吸血鬼たちは吸血鬼としての歴史がかなり浅いことや、作中の途中段階でようやくサブサイダーという欠点に気づいた所からも、そこから何かの対策を取るには圧倒的に時間が足りなかったのかなとも思われました。私見での解釈なのであしからず。 個人的にはそういう視点で映画を楽しんでいたこともあり、主役のイーサン・ホークさんやウィリアム・デフォーさんの役柄や立ち位置には特に他のサスペンス映画やホラー映画との明確な差異や特徴を見つけられず、あまり興味が沸きませんでした。そういう意味で彼らの立ち回りは普通と言えば普通。映画が悪かったというのではなく、主役たちよりプロットや設定が光っていた作品だと感じました。そういう意味では終盤で人間に戻った兵士たちがまた吸血鬼に襲われ、それで戻った兵士がさらにまた襲われる・・・という恐怖の無限ループには怖さと同時にその見せ方の巧さに感動しました。 短い映画なのにとても満足させていただきました。◎良!!です。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-23 22:44:55) (良:2票) |
33.《ネタバレ》 異種間交流&ヴァンパイアものというと、「なんか流行りの要素満載にしただけじゃねーの?」みたいな穿った見方をされるかもしれないが、とんでもない。支配者側に『血が足りないと発狂する』という設定を盛り込む事により、壮絶な物語を紡ぎだすことに成功している。 とにかく表現がエグい。人類もヴァンパイアもなぜか主にボウガンで戦うってのが良くて、銃撃戦に飽き飽きした人にもオススメ。 休むことなく展開するストーリーはとにかく面白い。途中「そんなんで良いんかいっ!?」って突っ込みたくなるようなところも数点あるのだけれども、その都合の良い展開は、終盤の一番の山場とも言えるカオスティックなドログチャシーンを作るためには必然だったんだろうな。と、納得させられる。たぶんこの映画は、そのシーンを撮りたいがために作られたんじゃなかろうかと邪推するほど、身の毛もよだつヤバイシーンなのである。 近年のSFでは逆に珍しいぐらいのシリアスさが巧く働いているのか、SFアクションとしての面白さと同時に、ホラーとしての恐ろしさも満載な。兄弟の対立、親子の対立などのドラマ部分も、なかなか真に迫っているし、お腹一杯楽しめる一本なのではなかろうか。恋愛要素がほぼないのも硬派で良ろし。 ゾクゾクさせられっぱなしであっという間に終わってしまった。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-11-27 18:31:42) (良:2票) |
32.《ネタバレ》 予想外に良かった。とにかく世界観と着眼点が素晴らしい映画です。バンパイアは死なないので人類との人口比率がこのような状態になるのは必然的で、そして血液不足になるのも当然の結果です。血液不足のことをTVニュースでさも食料危機や戦争危機のように報じているのも監督のセンスが感じられて素晴らしかったです。 太陽が上がっている時のバンパイアの生活の仕方がとても良かった、いいアイデアです。そして人間への戻し方(副作用も合わせて)も素晴らしいアイデアです。それらを含めての、、終盤に主要人物が発する「人類は逃げなくてイイ・・」というセリフは感動的ですらありました。 名作になれなかった原因としては、、やはりラスト付近に押さえきれずにやりたい放題になったからでしょうね。ラストのウィリアム・デフォーの再登場の仕方もあまりにも低俗すぎて興ざめするほど(今の時代に じゃじゃーん! 的な登場はどうかと 笑) そして終わり方がもっとヒドイ、火の鳥の描かれた車(トランザムか?)は映画の内容と合っていて素晴らしいが、まるで安っぽいヒーロー物のようにその車で去っていくのはダサい、ダサすぎる。(今後のこととか他にもっと大切な話あるだろ?) ラスト15分、社長の娘の一件をきちんと絡ませた上でシックに仕上げてくれていたら9点くらい行きそうな映画です。辛口でしたが多少幼稚な部分も含めても見て損のない映画と思います!興味がある方はぜひ一度お試しください。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-01-31 16:28:15) (良:1票) |
31.イーサンホークの映画に外れが少ない。正直、見る前のストーリーだけ読むと何となく、B級感を感じさせる内容なのだが、バンパイアの世界の世界観を美しい映像で完全に作り上げており、チープさがない。なので、見ていてすんなり、このむちゃくちゃなストーリーを受け入れることができる。藤子F不二雄の流血鬼という短編作品があるが、その数年後を彷彿とさせる内容である。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-10-08 14:00:44) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 テレビシリーズで時間をかけて描いてたら、もっと面白くできたと思える惜しい作品。 ヴァンパイアと人間の立場を逆転させるという世界観は斬新だが、100分という短い時間でまとめ上げるには、斬新な設定が逆に仇になっているように思える。 人類の減少、血の不足、社会問題化、代替血液の研究など導入部だけでも沢山の説明が必要で、その分、登場人物の内面や心情を掘り下げる時間が足りずに、物語に深みが出せないまま俯瞰的にただ話を追うだけの、感情移入やカタルシスのない映画になってしまっているのがとても残念でした。 【Hiro】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-12-27 10:28:25) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 そんな映画があったんだ…ぐらいの気持ちで鑑賞。 そしたら、いやはやメッケモノじゃーありませんか!。 数あるヴァンパイヤ物の中でも、なかなかの傑作だと思う。 人類が皆ヴァン化し過ぎて食料(生き血)が足りない…そんな筋が新しい。 現実の国際社会における食糧問題を皮肉っているようにも見える。 ヴァンパイヤは想像上の生き物だが、妙な超人ではなくリアルに描いて欲しい。 この作品では、寿命こそ延びるが、異常な怪力になったり跳び回ったりはしない。 紫外線に弱くなる、通常の食物を受け付けなくなる、人間の血液を欲し血から養分を得る、 ストローみたいな犬歯で吸うのではなく出血した血を普通に飲み込む…など、描き方が自然だ。 そんなこんなはDNAが変化すれば有り得るんじゃないかと思えるギリギリのライン。 でも、ほんの一瞬だったが「鏡に映らない」という描写は止めて貰いたい。 いくら体質が変化したとしても、それは物理的にオカシイだろ?。 軍人たちが人間に戻った途端、次々と旧友に喰われるシーンは見事だ。 【じょるる】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-07 02:16:11) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 “太陽で焼かれる”、“人血を求める”等、ヴァンパイアのメジャーな性質だけでなく“鏡に映らない”という極めてオカルトな特徴まで押さえているのはポイント高し。通常物理攻撃が無効だから、銀の矢を放てるボウガンなのですね。ハイテクノロジーを誇る近未来社会の中で描かれる正統派のオカルトホラー。えも言われぬ魅惑の世界観が広がります。一匹のコウモリから始まったという吸血鬼病。奇しくもそれは、人間にとって究極の夢“不老不死”を叶えるものでした。“人間を辞める”という犠牲を払ってでも、手に入れる価値のあるもの。製血会社の社長のように、自ら望んでヴァンパイアになった人間も少なくないはずです。また、ヴァンパイアが一定数(駆逐不可能な数)を超えた途端、人間を辞める決断をした者が多数いたであろうことも想像に難くありません。食物連鎖の頂点にいる事の重要性を、マジョリティであることの恩恵を、その座を脅かされて初めて人間は気づく。この設定にはリアリティを感じました。あなたにとって一番大切なものは何ですか。あなたが人間である証はありますか。冒頭、自らの命を絶った“老いぬ少女”の絶望を感じ取れるかどうか。観る者の価値観が問われます。ラスト、ただ吸血鬼病治癒の希望だけでなく、人類再生への具体案(自爆テロ方式ですが)を提示した点も評価させてください。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-24 17:56:34) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 血なまぐさいのを除けばなかなかな一作。既にバンパイヤに支配されていて人間は少数になっているという設定が面白い。ちゃんとバンパイヤによる社会が形成されていて、血が少ないとかテレビでニュースが流れるくらい(笑)。バンパイヤが人間に戻れるというのも斬新(ちょっと強引な気がしないでもないけどw)。さんざん出尽くした感のある題材をうまく料理しましたね、監督さん。イーサン・ホークやウィレム・デフォーも流石の貫禄で良かったですよ。でもなぁ、、、ホラー映画的テイスト満載でちょっと苦手。最後のあたりはかなりキツイ。。。短めな時間が救いでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-10-18 08:42:55) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 なかなか監督のセンスを感じる映画だった。吸血鬼を主人公にして人間と戦うという逆転の設定が存分に活かされて、何よりちゃんとした社会が形成されているところが良い。そして徐々に血液が枯渇していくという、社会の崩壊の恐怖がじわじわと不安感を煽っていき、ラストも巧くまとまっていた。完全太陽光遮断の車でのカーチェイスでは、従来のそれに弾痕からの日光も避けなければいけなくなるところなど、緊迫感も増していて監督の才能を存分に感じさせた。いまから次回作が楽しみだ。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-25 11:44:12) (良:1票) |
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25.《ネタバレ》 全く期待せずに観たのですが、予想に反してとても硬派で手堅い出来映え。よくあるヴァンパイア映画とは違って、、しっかりとした内容と凝った画作りで最後まで飽きずに鑑賞出来ました。ヴァンパイアものって、良くも悪くもその戦いっぷりやエグさを見せつけるのが売りみたいなとこありますけど、この監督さんはそういうことには興味がないらしく、本作はヴァンパイアというものを、あくまでも暗喩のファクターとして用いてるに過ぎないですね。本質的には、真実を抑えこみ、自分の金儲けだけに執着するブロムリーと、ヴァンパイアに真実を知らしめ、人類を救い出そうとするエドワードとの闘い。そこに兄弟や娘さんなどを絡めて情緒的なシーンをとても美しく描き出す。人間になって椅子に縛り付けられたブロムリーがヴァンパイアに襲われて絶命するシーンの凄まじさや、自らの手によってブロムリーの娘が絶命する様を見つめる、弟の虚無的な表情。そして闘いが終わったときの、3人を照らし出す黄昏の神々しさ。単なるB級SFホラーだと思ってみたら、ストーリーの硬派さと映像の手堅さにおもわず唸る事間違い無しでしょう。ただ、下の方もおっしゃるように鏡に映らないとかいう設定は不要でしたね。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-03 23:20:01) (良:1票) |
24.バンパイアが全世界を支配した近未来。残り僅かな“人類”は血液補填のために大企業に「飼育」されている。 という設定は、新しく、非常に興味をそそられたので、大晦日前の気忙しい中、街の映画館まで観に行った。 イーサン・ホーク演じる主人公ももちろんバンパイアで、血液供給会社のエリート血液研究者をとして勤めている。 その目新しい設定から期待していたストーリーは、バンパイアであることが「正常」である世界における価値観と、そこから展開する新しい視点のドラマ性だった。(藤子・F・不二雄の短編「吸血鬼」は絶品!) しかし、残念ながら繰り広げられたものは、結局残された人類とバンパイアの対立の構図で、極めて凡庸だったと言わざるを得ない。 そもそも主人公がバンパイアであることが面白いと思ったのに、彼が人間の血液を摂取することをはじめから嫌がっているようでは、ストーリーに深みが生まれるはずも無い。 ダークな映像世界の中の独特の味わいには非凡さも垣間みれたが、オリジナル性が高いとは言えず、ストーリーのチープさと粗さをカバーするまでには至っていない。 主人公のキャラクター性にイーサン・ホークは合っていたけれど、せっかく脇に据えたウィレム・デフォーやサム・ニールのキャラクターに特筆する程のインパクトがなく、勿体なく感じてしまった。 今年の観納めとして観に行った映画だけに、殊更に残念な部分が際立ったように思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-12-31 16:37:06) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 B級作品は単純に面白がれるタイプだけど、たまにそうは行かない作品がある。これは残念ながら後者でした。人間とヴァンパイアが立場を入れ替えた設定。国家が健在で経済も破綻していない。人間のヴァンパイア化は平和に進行したらしいが、人間とヴァンパイアがその比率を変えながら混在した世界を想像できないのが本作に乗れない理由。心臓が止まり、体温が15~6度まで下がって、太陽の下に出られないヴァンパイアの利点って、不死以外には見当たらないが、人間のほとんどが不死を求めてヴァンパイア化して行ったのか? そんなこと、あるはずない。また、血を求めたヴァンパイアが噛み付きまくってヴァンパイアが増えたとしたら、世界は荒廃していたはず。そのあたりを「1匹のコウモリから始まった」だけでは、あまりに説明不足だろう。人類の95%を占めるヴァンパイアの心情が見えない。確信犯として説明を放棄する立場を取るのなら、ヴァンパイアの人間化を「治療」と呼ぶような中途半端は止めて欲しい。けっこう大事なことを蔑ろにして、スプラッターの迫力でカモフラージュしたような割り切れなさが残りました。人類は元々が全てヴァンパイアで、その中に紫外線を浴びても燃えず、血を飲まなくても死なない革新的な種が現れた。そんな全く別世界の話なら、人とヴァンパイアの関係に新たな視点が投げられたと思うけどね。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-12-02 23:15:41) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 これは面白い! グロい残酷シーンのオンパレード、スピーディな展開、一癖も二癖もある登場人物、近未来の世界観など全てが個人的にツボな映画でした。 上映館は少なめですが、「第9地区」あたりが好きな人にはぜひおすすめします。 監督の前作「アンデッド」ももう一度観たくなりました。 ◆ここからネタバレ。この映画が面白いのはヴァンパイアから人間に「戻る」方法のアイディアが筆頭。人間がヴァンパイアに血を吸われると、その人間もヴァンパイアになるのはお約束ですが、この映画ではその逆も提示しています。 「ヴァンパイアから人間に戻った者の血を吸うと人間に戻る」は終盤の地獄絵図を描くためには必要不可欠。このシーンを描くためにいろんなアイディアを出し合って映画が完成したのではないかと思います。 つっこみどころは ・序盤の人工血液を注入した患者が白いゲロを吐いたあと大爆発。やりすぎで笑う。 ・何故かボウガンVSボウガンで戦う人間とヴァンパイア。 ・社長の娘が、社長がいっさい止めることなくあっさり処刑にかけられている。 ・社長が惨殺されたあと、それに食いついたヴァンパイアたちはどうなった? などありますが全部許せます。 アイディアとしては「穴のあいた車でのカーチェイス」が出色です。 こういうアイディアが出てくるアクション映画って大好きです! 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-11-29 18:32:38) (良:1票) |
21.《ネタバレ》 全く期待しないで観に行きましたが予想に反して面白かったです。 雰囲気的には『ブレイドの世界で吸血鬼が世界征服した後の物語(地球上で吸血鬼が栄え人類は血液採取用の家畜)』と言った感じを受けた、実際人類の扱いや日光を受けて消滅する時の演出等似てるものが多いですし。 ただ主人公の性格はブレイドの様な『好戦的』ではなく『インテリ』であったり、行動目的が『吸血鬼への復讐』ではなく『人類(吸血鬼含め)を救う』であったり差別化はきっちりしてあります。 尺的にも丁度良い長さで、盛り上げ方や話の繋ぎ方も十分及第点越え。ご都合主義的な展開も無くは無いが少ないし全然許容範囲でした。 吸血鬼に対する『解決法』に関しても、『過度に摂取した場合は毒だが適量なら薬になる』や『灰から蘇ると言う意味も不死鳥伝説や某RPGの復活方法を考えればそこまで無理矢理感はしない』を踏まえて面白く、それを活かしたエンディングへの持っていき方も良く出来ていた。 難点を言うのであれば、吸血鬼が一定の条件を満たすと怪物化してしまう設定が本編に余り絡まず『時間稼ぎ』的な使われ方しかされていなかったり、主役キャラ達に比べ脇役達に割いている尺が短く、それなのに重要な役割を担わせているせいか『いきなり話に割り込んできた』感が強かったりと、若干バランスの悪さを感じた。 あと『吸血鬼は鏡に映らない』と言う演出はいらない。本編に全然関係ないし、あれのせいで無駄にファンタジー色が入ってしまっている。そこまでやるなら霧に変化できるようにもした方が良かった。 粗が無いわけではないが、それ以上に話が良くまとまっている。『傑作』とまではいかないが十分『良作』の域。若干のグロ演出とお化け屋敷的ビックリが苦手で無い方であれば、暇な時に見に行けば十分満足できる内容。点数的には6.7ぐらいだが、監督2作目でこの出来なら大したものなので繰り上げて7点。 評価に関係しなかったが、ヒロインの捕まる回数がめっちゃ多いのがちょっとおかしかった。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-11-28 03:48:35) (良:1票) |
20.《ネタバレ》 設定は面白い。 個人的にヴァンパイアのイメージは美しい、かっこいい、強いなんだけど この作品の吸血鬼はなんかダサい。 そこまで吸血鬼が増えたならやがて人間の血が枯渇し飢えるのは分かるはず なのに対策をしてこなかったのはあまりにも頭が悪すぎる。 となると人間を家畜にするか共存する未来しかないだろうに。 ゴア描写が多くどこかB級C級テイストで陳腐。 イーサンの演技は良かったように思う。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 5点(2020-10-18 22:10:35) |
19.《ネタバレ》 テレビシリーズの第1話スペシャルみたいな映画。 この映画で褒められる点は設定の妙。 人類の9割がバンパイアと化し…という設定自体はありふれているわけですが、それでどうなるかというと結局その9割がやってるのは普通の日常生活。 普通に会社行って普通にニュース観て…テレビで報じられるのは「血液市場高騰」とか「政府の人工血液製造の公約が」とか。 人類のほとんどがバンパイアになればそこで行われるのは結局今の生活の延長なわけですね。 その設定が新しい。 そういう基本設定は面白いと思うんですが、一方で、それだと緊迫感がないので、バンパイアがバンパイアの血を吸うと別のモンスターになってバンパイアを襲うなんていうのは完全に蛇足。結局、人間対バンパイアの関係を別の形に置き換えただけの既存ありがち設定。 元の設定はめちゃくちゃ面白くなりそうなのに、それをうまく生かせず結局ごく普通のストーリーが展開するだけになっていて、最終的には冒頭に書いたようにテレビシリーズの第一話みたいな安い感じに落ち着いちゃってるという。 惜しい。惜しいなぁ… 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-09-03 16:27:24) |
18.《ネタバレ》 ヴァンパイアと人間の人口比とか考えたこともなかったわ。なるほど‟エネルギー源”となる人間が絶滅寸前ともなると吸血鬼側も確かに困ってしまいますね。 吸血鬼といえば月と古城をバックに美女を襲いに単独行動していた中世から何世紀も過ぎるとヴァンパイア社会が出来上がり、血の配給が行われ、コーヒースタンドの商品も血液入り(それがどんどん薄くなっていくという経済破綻の一面もあり)、ニュースでは血液配給量が流される。怪物すら生き辛い世の中になってるとはねえ、と作品設定にまず感心しました。 上司に特効薬の製造をせっつかれ、モラルと仕事の板挟みで悩むイーサン・ホークてのもやけに現代サラリーマン的な描写です。 ヴァンパイアものなのに社会問題提起作品になりつつあるところ、終盤ごろには急展開で血しぶき上げまくりに。それまた豪快にバンバン血が吹き上がって戦争映画かスプラッタものの様相を呈し、懐かしきゴシックホラーとの距離がはるか遠くなった感のあるニューヴァンパイアのお話でした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-23 22:46:31) |
17.《ネタバレ》 ヴァンパイアが世界を席巻し、人間が絶滅危惧種。斬新。『人間が絶滅』⇒『ヴァンパイアも絶滅』という当たり前の構図をめっちゃ真面目に作った映画。 ヴァンパイア主体の世界ってのが、人間社会と同じように一定の秩序が保たれた社会ってのが面白い。駅の売店で売られている血液入りコーヒーのアイデアが好き。全くの仮想空間でありながら、ある種のリアリティを感じさせるほどに作りこまれた世界観。見事です。 さて、ストーリーはなんてことない普通のサスペンスアクション。もちろん面白いのですが、突き抜けた面白さというわけではありません。ただ、1つのアイデアを軸にして展開するストーリー構成が結構好きです。 吸血鬼から人間に戻る方法その①『太陽の光を浴びる。※1大変痛いです。※2死ぬこともあります。』 吸血鬼から人間に戻る方法その②『人間に戻った元吸血鬼の血をすう。※近くに別の吸血鬼が居た場合、命の危険があります。』 どちらもなんてことないルールなんですが、この取り入れ方、そして見せ方が抜群に上手いです。特に終盤判明するルール②.弟君に何かが起こり、突然場面が変わってエドワードは本社へ。このシークエンス、一体何が起こったのだろうと大変好奇心をくすぐられます。うまいなあ。 そしてこのアイデアを最大限に活かした最後の捕食ループ。この冗談のようなループを大真面目に、しかもクライマックスにもってきちゃうってのに脱帽です。しかもここが一番盛り上がっちゃうのも確か。1つのルールも使い方次第でストーリーや演出が面白くなる良い見本だと思います。 もったいなかったのは、最後に生き残った隊員達をクリストファーの手によって簡単に射殺させちゃったこと。ここはちょっと興が醒めます。ついでに言うと、会社のボスの娘がサブサイダーになったみたいですが、それがすぐに娘の成れの果てってわかりにくいのがちょっと減点。 面白かったのはクリストファーが代用血液を土壇場で完成させちゃったこと。『え?できたの?』って思ったのは私だけですか? 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-04-05 05:25:46) |
16.《ネタバレ》 面白い切り口の映画。バンパイヤになっちゃった→あら良い事ずくめ→もうバンパイヤでいいんじゃないかな→人間が家畜化する矛盾に誰も気付かない→イーサンホーク気付く→みんな気付く→気付いた時にはさあ大変→がんばれイーサンホーク!普通は矛盾が生じてさあ大変から始まるもんですが、この映画は矛盾が当たり前の段階から始まります。「バンパイヤになっちゃった」はもうずっと過去の事。みーんなバンパイヤなんだから。みーんなバンパイヤになっちゃったらどうなるか、ここから楽しむ事にしましょう。藤子不二雄先生の傑作SF短編「流血鬼」への強烈なアンチテーゼの様にも感じられます。あれを読んでその斬新さに感動したと同時にどこかしらモヤった気持ちが、この映画で少し晴れた気もした。やはり人間は人間でいなくてはならない。イザベル・ルーカスが一番可愛く撮れてる映画だと思うんで、そこも加点ポイント。 【にしきの】さん [インターネット(吹替)] 8点(2018-02-06 03:02:30) |