69.《ネタバレ》 綺麗に事件は解決して終わったようだが、実は綺麗であるはずがない。 きっとこの日を境に地獄絵図が始まるはずです。 吉永君の母親の怒りたるや計り知れない きっとキリンノツバサが怒り狂うはず。 少年よ 罰を受ける時が来たようだ 逃げるでないぞ 覚悟は出来てるか。 そして今回、青柳の突然の死により思わされたことが一つ、親子とは何なのか、家族とは何なのか それ以前に〝夫婦とは何なのか〟ということを。いつ何時なにが起こるか分からないこの世の中、せめて伴侶である嫁に少し位は今やっている事、その理由、その思いの丈を語り合っておくべきだったんじゃないのかと。だとしたなら、麒麟の像がどうのこうの、日本橋がどうのこうの、息子への無言のメッセージがどうのこうのと何も難しくはなっていなかったであろうはずだ。夫婦間のコミュニケーション不足によって難解事件へと格上げされてゆく様が見ていて腹立たしくもあり、実に滑稽であった。結果、すごく後味の悪い作品、あまり好きではない。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-04-16 21:40:11) (良:3票) |
68.《ネタバレ》 「死んでいったもののメッセージを受け取るのは、生きているものの義務です」 と看護婦は言う。 3組の死に別れのドラマの中で、そんなこと描こうとしたのかなと、色々と考えあぐねたが、どうも釈然としない。やっとその訳が分かった。 この事件で一番の被害者、一番救われなきゃいけない被害者が、放ったらかしだからだ。吉永くんである。 もちろん、去りゆく人の思いは大事にしたいし、そうやって人は少しずつ、進歩してきたのだし、これからもそうあるべきだろうけど。でも何だかんだ言っても、今生きている人が、一番だ。 そういう意味では、最後のシーン、あの後少年たちがどこへ向かったのか、非常に気になるし、問題だ。方角的には、七福神めぐりっぽいが、そんな事する前に、吉永くんのところへ、詫びに行くのが最優先だろ。東京駅は反対側だぞ。 また、刑事たちの活躍により、若き少女がカレシの思いを受け誤らなくてすんだのは、良かった。刑事が相手にしているのは死体だ、と看護婦は言うが、死体が持っていた思いを拾ってやるのも、生きているものの義務かもしれないよ。 それと、内容的には関係ないけど、「道」のスタート地点に、何で飛ぶものなんだろう?飛んじゃったら、道、関係無いじゃん。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-09-28 15:59:34) (良:2票) |
67.《ネタバレ》 久しぶりに、きちんとした映画らしい邦画を映画館でみたような気がします。原作、脚本、演出、キャスティング(自分的には特に)、全て完璧で2時間以上の時間を全く長いと感じませんでした。(他の方も同じようで、ほぼ満員の映画館、普通でしたら途中でトイレに行く人が必ず何人かいるんですが、今回は全くいなくて、タイトルになった瞬間、かなりの人がダッシュ(笑)してたのが印象的でした) 正直、東野さんの、家族最優先主義、身近な人間最優先主義には違和感を感じたり、苛っとすることはあるんですが、やはり家族間の情愛を描かせたら最高ですね、この人。 ただ、ドラマを全く見てない人間には、少し入りづらい面があった分だけ減点させていただきます。 【rhforever】さん [映画館(邦画)] 9点(2012-01-30 12:01:00) (良:2票) |
66.《ネタバレ》 シリーズものは、可能な限り絶対に順番に見ると決めています。この作品は見ていると勘違いして先週「祈りの幕・・」を見まして号泣しました。 その後、この作品を見ていないと気づき見ました。ただ残念ながらほぼ全ての展開に対してもの足りなさを感じてしまいました。 カバンを探ったところまでは理解できるが、死にそうな人をほったらかして その人のカバンを持っていく? 記念日で気合い入っていた日に?? 諸悪の根源となった後輩の殺人未遂を起こした三人のうち、残り二人はこの後どうなるの? 罰は受けないの? 当時中学3年生だから? お母さんは東京のハナコさんが犯人だと分かったら・・どうなるのだろう? 労災隠しの真実は世間に伝わるのか? お父さん救急車求めたら、動かなかったら・・多量出血せずに助かった? ような気がしました。なので、麒麟に行ってメッセージを残すことより、まず生き残ることを・・ お父さんがそれを諦める描写が欲しかった。 また、父子関係が濃密だった頃のエピソードを入れていたら、もっと感情移入出来たかもしれない。 |
65.《ネタバレ》 原作未読。連続ドラマもたまに見てた程度。東野作品は旧作はけっこう読んでいたのですが、たぶん原作に忠実なんだろうなあと思わせる、序盤のミスリードをさそう展開で、終盤まで「真犯人」は本当に誰かわからないまま、宙ぶらりん状態を楽しむことはできました。映画的なスケール感と対照的なテーマの地味さは、ある意味「東野印」の1つでもあるとは思うので、これはこれでよし。ただ、平板な演出と本作にあってるのかどうか微妙なBGMの出来もあってか、「映画」としては退屈で冗長でした。公開から6年たった今見れば、その後映画で主演を張る若手俳優が続々出てくる豪華さはちょっとわくわくするけど、今作ではそれぞれに見るべき所があるわけでもない(たとえば、物語を左右する重要人物の松坂君はもっと「できる」と思うけど、「この程度」でよしとしたのは演出側の責任だと思う)。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-09-22 09:06:59) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 ストーリーは分かりやすかったのですが、ミステリーとしては浅め。 東野圭吾原作ということでどうしても「意外な結末」を期待していましたが、真犯人がこれではインパクトに欠けました。 (露骨にネタバレできませんので曖昧に書きますが)3人のうち1人があれで2人があああいう感じで終わるのは、どうも釈然としません。 また、終わり方の雰囲気は良かったのですが、会社サイドの顛末、2つの事件の遺族の顛末などは置いてきぼりにせず少しでも触れてほしかったです。 【午の若丸】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-06-08 23:22:05) (良:1票) |
63.良くも悪くも東野圭吾ってかんじでした。「麒麟の翼」キリンノツバサ…。。字面も響きもかっこいいですよね!それを何回もセリフで言いたい!明朝体でバンッとでかい文字で書きたい!ってかんじでした! 【小星】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-12-27 00:07:37) (笑:1票) |
62.《ネタバレ》 飽きずに見ることはできたけれど、世間が言う程面白くはなかった。阿部チャンはいい味だしてるけれど、作品の出来は今ひとつ。原作は未読ですが、あの、なんだか爽やかなラストには違和感を覚えますね。息子にあんなことをした「犯人」たちを母親が許せるはずはないのだから。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-11-11 08:54:46) (良:1票) |
61.《ネタバレ》 最後まで興味をひいて走り切ってくれたので、ミステリーとしてはよかったかな。 ただ人が2人死んで、もうひとり重篤な障害が残った人が居てという一連の事件に対して、それぞれの加害者や関係者の罪の意識が希薄な印象を受けましたね。 まぁ、バレなきゃいいや、ってのが悲劇の種だったのでこういうのもアリなのでしょうけど。 すべてが明らかになってこの映画を振り返って思うのは、序盤のフリに使われた三浦さん、三年前の事件、麒麟の像、どれも丁寧には描かれていますが、すべてがとってつけたようなココロに残らない感じでした。 そもそもこの真相の割には、初動捜査おかしいだろ?ってツッコミは入れざるをえません。 事件の流れをぽかーんと追うには及第点といったところでしょうか。 あと他のレビュアーの方もおっしゃってましたが、三浦さんと松坂さんが似ていて、こういった作品においてはキャスティングとしてどうなの?って感じですね。 【ろにまさ】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-03-01 13:53:13) (良:1票) |
60.《ネタバレ》 評価が高かったので鑑賞したのですが、悪くはないといったくらいのものでした。 麒麟の翼という題名ということからか、とにかく登場する人すべてが日本橋の麒麟の像をあがめたてているのが作為的で事件に感情移入できなかった。 しかし、テンポは良く真相はどうなるのかなという気持ちになり、 飽きずに見たれました。 その点は評価できます。ただ、最初の場面に伏線が合うようにする強引こじ付け事件です。 中井貴一さんの演技は本当に良かった。 一番台無しにしたA級戦犯は、劇団ひとり。あいつが怒られると笑ってしまうんだよな。 笑ってはいけないの見過ぎかな。 【キャメル】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-05 03:40:45) (笑:1票) |
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59.すごく感動した。涙があふれてきた(自分はもともと涙腺がゆるい方だが)。誰が殺したのか?被害者はなぜそこに行ったのか?といった謎が提示され、それを主人公が解き明かしていくミステリーではあるのだが、ヒューマンドラマと言ったほうがいい作品。麒麟の像や水天宮などを上手に絡めて、ある親子とあるカップルの心のつながりを見事にドラマに仕立てあげてる。素晴らしいの一言。 本作は加賀恭一郎シリーズの第9作目ということだが、過去の原作やテレビドラマを見ていなくても問題なく楽しめる。 ただし、田中麗奈や山崎努が出てくる全てのシーン(主人公とその父親との関係について語られるシーン)は完全に蛇足。テレビドラマとの兼ね合いなのか、原作ファン向けなのかは知らないが、こういったシーンは本作の構成上ほとんど意味が無い。彼らが事件解決のヒントになるセリフを言うシーンもあるが、取って付けた感は否めない。まあこれらの無駄な部分は短いので問題というほどではない。 【椎名みかん】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-02-07 20:18:45) (良:1票) |
58.《ネタバレ》 TVドラマの劇場版が当たり前になった昨今ですが、久々に見応えのある人間ドラマをみることができました。 主要キャストはTVと同じなので、原作を読んでいない人もすんなり世界観に入り込めると思います。あ、ちなみ私は本作は未読です。そもそもこのシリーズは”出来過ぎ刑事・加賀恭一郎〟の鋭いカンと読みで真犯人を探り当てる小説なのですが、それにしても息子の同級生に行き着くまでの過程があっさりと言うか「加賀、早っ」と言う感じでした。 過去の事件が、巡りめぐって現在の事件とリンクして行くプロットは見事でした。大したことない事件を組み合わせて、さも大事件のように見せるのは東野氏の力量たる所以でしょうか。(誉めてます)「幾何の問題に見せかけて実は関数の問題」ではないですが、この辺のプロットの巧みさは見るものを楽しませてくれます。 また、この手の劇場版は「TVで充分」と思うものも多いですが、本作に関して言えば TVでは描けない時間のかけ方をしており、作品に対する製作者のこだわりを強く感じました。作品そのものに厚みがあったように思います。 惜しむらくは原作には登場しない黒木メイサの大根ぶり(ブリ大根は好きだけど)と、 松宮のミスキャスト。溝端淳平では若すぎです。あの若さで本庁1課のデカですと??うーーーーーん。苦しい。松坂桃李も若手ながら頑張っていましたが、現役高校生となると「んー」と言う感じでした。八島の友人役の柄本時生も、あの冴えない容貌が非常に役にマッチしており、都会へ出てきて必死に働く地方の若者を体現できていたと思います。 (あのセリフ回しは演技であると思いたい) 最後に息子が水天宮にお参りへ行くシーンで、振り向くと雑踏の中に父が見えると言う演出はわかっていながらジーンとしてしまいました 【MILA】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-02-02 12:24:38) (良:1票) |
57.《ネタバレ》 「新参者」は未読でTVシリーズも観ていないが、加賀恭一郎のシリーズは何冊か読んでいる。主人公の輪郭は把握しているから大丈夫だろうと劇場へ。本庁と所轄の関係はステレオタイプなので容易に追いつける。剣道で培った熱を内側に封じながら冷静に捜査を進める主人公像を阿部寛が演じることで脂っ濃くなった印象。でも、太い感じは出ていて悪くない。ストーリーは様々な人間関係が交錯し複雑に進む。それぞれの関係性に特筆するものは無いが、組み合わせ方が巧みで展開に引き込まれる。最後のオチにはご都合を感じる。あの状況でナイフで刺すか? そこに被害者の会社を解雇され、同棲相手の妊娠でお金に困っている男がたまたま出くわすか? 腹を刺された段ですぐに助けを求めれば助かった可能性はないのか? 何より、いきなり残された時間が無いことを自覚したら、話しておきたい相手の携帯を鳴らすのではないか…。私が興味を引かれるのは、裏テーマ的に描かれる加賀恭一郎とその父親の関係。あれほど、被害者・被疑者・関係者の心情を斟酌しながら捜査を進める加賀恭一郎が、しかし自分と父親のこととなると客観性が無くなり意固地が先行する。良く分かります、その感覚。肉親との関係には親愛や甘えや意地が同居する。ボタンを掛け違えると、素直になりにくい関係性。中井貴一が演じる父親像に加賀恭一郎は何を思ったのか、という作品だったと思います。その中井貴一が素晴らしかった。このところ、ますます演技に幅が出てきたなぁと感心しています。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-01-31 11:34:32) (良:1票) |
56.読了後鑑賞。この映画をみて日本橋七福神巡りをしました。 【TERU】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-12-08 20:40:27) |
55.《ネタバレ》 東野圭吾はクエスチョンの出し方は上手くて興味を引かれるのですが、それに対するアンサーはたいしたことがない、ってのが多い気がします。 鶴、水泳、工場でのワンシーン、ネカフェの会員証、麒麟の像を見上げる婦人、張り紙、などなど、ヒントの出し方が小出しで断片的。でもあからさまに伏線ですよってわかりやすくしてくれている。でもどーつながっていくのかが予想できない。だから興味を引かれる。よーできてます。刑事もの、ミステリーものとしては見ごたえがあります。 こんな感じで東野圭吾の小説はそのプロセスを楽しむものが多い。もちろん物語の9割はプロセスなんだからそれは小説が、ドラマが、映画が面白いということと直結します。でも最後まで見てしまうと火曜サスペンス劇場とスケール的には大差ないというのが正直な感想。まあ、火サス好きなんで別に良いんですけど・・・。 キャストは凄く豪華なので、そこはザ・映画って感じがします。ただ、一部の大根のせいで全体が安っぽい印象に。青柳家の娘や八島の工場友達などは特にひどい。ガッキーもこの作品はなんかいまいち。脇役も大事ですねー。 この映画で一番緊張感あって盛り上がるシーンが、『加賀ぁ!捜査を振り出しに戻して!お前はどの線を追っているんだ!』って警察本部長が恫喝するシーンですからね。ベテラン俳優は凄いです。若い役者さんたちにも頑張ってもらいたいものです。 それにしても、結局青柳家は父が殺され、社会的には父の汚名もそそがれないまま映画は終了。なのに晴れ晴れとした顔をしている、この事件の発端となった青柳家長男。八島だって本当は死ぬ運命じゃなかったかもしれないのに。なんかちょっと良い雰囲気で終わっていますが、切ないうえに決して後味の良い作品だとは思えないんですけどね。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2022-06-19 16:26:22) |
54.一直線に進む脚本で最後まで飽きさせずに見せてくれる。ただ、ネタ明しが少々詰め込み過ぎ。もうちょっと強力な伏線が欲しい。ミステリー謎解きとしてはいまいち。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-07-06 16:04:49) |
53.東野圭吾の加賀シリーズは読んだことも、見たことなかったですが、まぁまぁ・・・楽しめました。 犯人だれだ〜って考えながら観てましたけど、まったく予想つかずでした。。 【へまち】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-06-10 11:42:44) |
52.《ネタバレ》 東野圭吾の文庫(加賀恭一郎シリーズ)は好きで何冊か読んでいるが、本作は未読で映画で初鑑賞。素晴らしいミステリー。 伏線が大量に散りばめられ、終焉で一気に収束する気持ちよさ。予想できない犯人像。心温まる人間模様のドラマ。そして、阿部寛と中井貴一の傑出した演技。 それらも相まって、飽きない満足度の高い2時間を味わうことができた。 【カジノ愛】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-02-08 08:08:19) |
51.《ネタバレ》 こじつけすぎませんか?ちょっと許せないな、これ、もっと学校側や教育委員会、政治家が隠蔽にかかわり、戦うとかさ、してほしかったな。あと、看護師のおせっかいにもほどがあるよ。。。 【HRM36】さん [地上波(邦画)] 3点(2015-08-18 09:52:39) |
50.《ネタバレ》 予想よりもかなり軽い映画だった。最後に誰も幸せにならないのは原作者の他の著作にもあることだが、全体がお手軽なTVドラマにしか見えないために、例えば死んだ男の娘が最後に少し救われたような場面がないことがかえって理不尽に感じられる(あれだけ泣かせておいて放置か)。また死んだ男が日本橋まで歩いて行く動機が全く納得できないため、「メッセージを受け止めるのは生きてる者の義務」という台詞との関係が形だけのものにしか感じられず、中学教員がやらかしたこととの対比も明瞭になっていない。ただし、中学教員に対して言うべきことをはっきり言ってやったのは大変結構なことだった。 以上が映画を見た際の感想だが、その後に原作を読むとかなり忠実に映像化していたことがわかり、どうも原作自体がTVドラマ向きの軽い話だったということらしい。ただし映画では原作にあった最後の場面を省略して映画独自の盛り上げを優先したために、残った少年らがその後にどこに何をしに行ったか不明瞭になっているのは非常に問題である。この少年らの覚悟の程度(と中学教員のその後)をちゃんと示してもらわなければ、死んだ男が浮かばれないだろう。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-06-21 19:20:16) |