おとなのけんかのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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おとなのけんか

[オトナノケンカ]
Carnage
2011年ポーランド上映時間:79分
平均点:6.73 / 10(Review 63人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-02-18)
ドラマコメディ戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2012-03-12)【M・R・サイケデリコン】さん
タイトル情報更新(2019-06-18)【Olias】さん
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監督ロマン・ポランスキー
キャストジョディ・フォスター(女優)ペネロペ
ケイト・ウィンスレット(女優)ナンシー
クリストフ・ヴァルツ(男優)アラン
ジョン・C・ライリー(男優)マイケル
ジュリー・アダムス〔女優・1926年生〕
深見梨加ペネロペ(日本語吹き替え版)
岡寛恵ナンシー(日本語吹き替え版)
山路和弘アラン(日本語吹き替え版)
山野井仁マイケル(日本語吹き替え版)
脚本ロマン・ポランスキー
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影パヴェル・エデルマン
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
美術ディーン・タヴォウラリス(プロダクション・デザイン)
衣装ミレーナ・カノネロ
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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63.《ネタバレ》 こりゃもう、子育て経験ある人ならば、さらに子供同士のいざこざに親もろとも巻き込まれたことのある人ならば思わず膝を打つ、リアリティ炸裂コメディ。序盤の空々しい空気感やら、互いの物言いにカチッとくるイライラ感といい、“子育てあるある”満載の滑り出し。いやあひとごとじゃございません。事態がヒートアップするにつれ、2対2でなく、4人各人の個人戦の様相に(笑)。観てるこっちもいらっとさせる弁護士のケータイ業務連絡に、場を脱力させるゆるーいバアちゃんの横入りTELといい、脇もいい味出してきます。なんつったってエンドロール流れるラストシーン最高。ハムちゃん元気やん。子供らに至っては仲直ってるやんか~ ああ大人どものまぬけが際立つことよ。しれっと遠景でさりげなくみせちゃって、ポランスキーこんなにやるとは思わなかったな。
tottokoさん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-15 17:42:12)(良:2票)
62.《ネタバレ》 純粋に面白かった。
アメリカのコメディって、なんか下品なの多いね。(もちろん良い意味で)
4人のそれぞれのキャラが際立っていて、状況に応じて一方が解り合ったりしていて、もう一度見たくなる。
子供の頃に交通安全の標語とか作って採用されてそうなジョディが序盤から飛ばします。
供述文章を作成する場面、「木の枝で武装」という凄い表現でキャラを全面展開。
空気読まない言動で前半を引っ張っていきます。
それに終始虚無的なヴァルツ大佐が携帯と半笑い態度で火に油をそそぐ。
ケイトは豪華1点主義で大爆発、事なかれ主義のライリーは主旨と全然関係ないハムスターの件で攻撃されます笑
っていうかハムスター捨てんなよ!笑
ちなみにライリーはこの件だけは最後まで譲りません。
kosukeさん [映画館(字幕)] 8点(2012-05-01 22:52:02)(良:1票)(笑:1票)
61.80分でサクっと見られそうという動機で見たのでそれ以上のものを求めても仕方ないのですが、全く面白くないということはないものの本当にサクッと見れる程度のあっさりした内容でしかなく深みはないですね。世間体を気にしているが一皮剥けばエゴ丸出しの俗物、雑学的知識だけ豊富で薄っぺらい現代人を描いているといえばその通りですがこの映画自体がそうした表層的な人間観しか持てていない印象を受けてしまいます。この頃からゲロを吐けば熱演と評価されていたんでしょうか、いくらなんでも成人女性があんなにあっさり嘔吐するのは不自然だと思います。ちゃんと相手に頭を下げればそれで終わる話なのに…喧嘩させるために作られた舞台設定という感じで全て徒労ですのでこっちの人生まで無駄にしたような感覚になります。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 4点(2023-07-14 23:09:29)(良:1票)
60.《ネタバレ》  色々とスキャンダラスな話題も多い監督さんですが、やはり才能のある人なんだなぁ、と実感させられましたね。
 子供が原因で親達が喧嘩するという、それだけの内容で映画を一本撮ってしまうのは凄い事だと思います。

 ただ、完成度の高さに唸らされる一方で、どうしても「面白い映画」とは思えず、残念でした。
 何せ本当に延々と大人達が喧嘩しているだけですからね、この映画。
 子供時代、夫婦喧嘩する両親を目にした時の居心地の悪さを思い出してしまいました。

 ポイントとしては、やはり登場人物が男女四人だったのが大きいかなと。
 この展開であれば、途中で絶対に夫婦同士の和解、仲直り、相互理解が訪れるはずだと予想していたのですが、それは微妙に外れ。
 互いに理解し合うキッカケが掴めたかと思われた矢先に、結局はその二人で結託して、他の二人を攻撃するという、男二人VS女二人の構図となってしまう訳です。
 その変化が面白いとか、国家間の争いにも通じる皮肉になっているとか、そういった解釈で楽しむ事も出来たのでしょうが、自分としては「まだやるのかよ!」と呆れてしまう気持ちが強かったですね。

 そんな中で、子供達はとっくに仲直りしている事、安否が気遣われたハムスターも元気である事が分かるエンディングに着地する辺りは、お見事。
 それでも、肝心の大人達は罵り合ったままで終わった以上、どうにもスッキリしない後味となってしまいました。
 「戦争映画を愉快痛快な内容に仕上げるのは間違っている」という主張が存在しますが、この映画に関しても「戦争もとい喧嘩を描いた映画なのだから、観ていて不愉快なのは当たり前」という事なのかも知れませんね。
 映画が終わった後の世界では、子供達と同様に親達も仲直り出来たと思いたいところです。
ゆきさん [DVD(字幕)] 4点(2016-05-16 05:26:41)(良:1票)
59.《ネタバレ》 おとな4人による会話劇だけで構成されている、本当に舞台をそのままに映画として持ってきたような映画。個人的にはこの手の映画は「じゃあ舞台で観ればいいじゃない」と思ってしまうのですが、それでも面白かったです。どこが映画版として面白かったって、まず見事なキャストの演技ですね。仕事第一で他人の家でも無遠慮にビジネストークを始めるいけ好かないインテリにクリストフ・ヴァルツ、普段は体裁を整えているものの本心はその旦那に非常に腹を立てている妻にケイト・ウィンスレット、人格者を気取ってはいるものの至る所にエゴイスティックなマッチョイズムを滲ませる保守的な男にジョン・C・ライリー、こちらも人格者を気取っているリベラルであるものの自己愛を拗らせている様にしか見えない妻にジョディ・フォスター。それぞれの役柄はある種われわれ観客の代弁者でもあるので、自分が似ていると思われるキャラクターがエゴをむき出しにしてけんかをするのですから、観ていて笑いながら怖い思いもできた映画でした。個人的には自分はジョディ・フォスターみたいだなぁと思ってしまったり。
あと、最初は夫婦vs夫婦で展開していたけんかが、段々と男vs女の構図になっていくのも大変面白いですね。旦那同士は早々にスコッチで打ち解けてしまう単純っぷり。嫁の方はいけ好かないと思いつつも旦那を糾弾するために仕方なく結託するという感じで、男と女でプロセスに違いがある点も面白い。
民朗さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-27 20:26:04)(良:1票)
58.いまいち、登場人物に面白みがない(役者はいいんだけどね)。もっとブルーワーカーとか、一般的な人とかのほうが良かったのでは。映画館で見るものではないな。アメリカらしい・・・つまらなさ。イギリス、フランス映画ならもっとウィットのあるセリフを入れるんだろうが・・
cogitoさん [DVD(字幕)] 5点(2015-06-25 20:07:33)(良:1票)
57.《ネタバレ》 もう、この芸達者な4人の皆様がああだこうだぶつかり合っている光景を見るだけで、ニヤニヤ笑いが止まらないわけです。登場人物は4人以外には(ほぼ)なし、最初から最後まで皆様の演技を存分に満喫できるという贅沢さ。狭い部屋の中で、登場人物の配置やカメラの角度にも十分配慮されていて、舞台っぽくもありながら舞台の引き写しにとどまらない完成度を提示しています。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-12 16:25:12)(良:1票)
56.《ネタバレ》 金物屋の店主、いわゆる“意識が高い”系のその妻、シニカルなエリート弁護士、投資コンサルタントをしているその妻、といういかにもニューヨーカーといった風情の登場人物たち、数いる芸達者の中からそれぞれにピッタリの俳優たちをキャスティング出来たのが大成功でしょう。プロットを見ただけでお話しの展開はだいたい読めるわけですけど、劇中の彼らの“人生最悪の時間”と上映時間をピッタリとシンクロさせているのも舞台劇の映像化としてはシンプルですが効果的、もっともこのケンカを見せられる方としてはこの上映時間が正直限界でしょう。ケイト・ウィンスレットのゲロ吐きとスコッチの酒盛りがストーリー展開上のターニング・ポイントになっていますが、四人が夫婦関係を離れてバラバラの口論になってゆくのは良く練られた演出ですね。面白いのは、ジョン・C・ライリー以外の三人が大事にしているもの(スマホ・画集・バッグ)がそれぞれ非常事態に陥るところで、そこで彼女らの人間的本性がむき出しになってしまいます。でもライリーだけにはそんな執着するモノがなく、逆に秘蔵のスコッチやら葉巻を皆に分け与えるところが面白い。まあもっとも、それによってさらに事態が悪化しちゃうんですけどね。ラストでカメラが屋外に出ると、地面では死んだと思われていたハムスターが動き回り、遠景では息子たちが仲直りしているというのは実にシャレてました。 昔の淫行事件のせいで逮捕されちゃうので合衆国に入国できないポランスキーがNYが舞台の映画を撮るとは予想外でいたけど、なるほどこういう小品なら十分可能なわけですね、わずかな屋外シーンだけはカメラマンを派遣して撮影すればよいわけですし。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-11 23:51:46)(良:1票)
55.《ネタバレ》 子供のケンカに親同士が大人の対応で話し合いを始めたものの、次第に感情むき出しの諍いに。
ギスギスした雰囲気がたまらなくリアル。
論点がズレて話が一向に前に進まないのがイライラ感を募らせる。
自分の考えを押し付け、無神経な言葉が飛び交い、つっかかっては話が逸れていく。
まるで「朝まで生テレビ」の不毛な議論を見るようだ。

皮肉屋で余裕をかましていた弁護士が、妻に携帯を水没させられ慌てふためく様子がおかしい。
ラストで子供たちが仲良く遊んでいる様子と愛嬌たっぷりのハムスターの姿に、大騒ぎしていたのは大人だけとの皮肉が効いていてオチもばっちり決まった。
思わずニンマリしてしまうよくできた大人のコメディ。
ポランスキー監督にこういう作品のイメージがなかったのでビックリ。
約80分の短い映画だが、ストーリー自体は起伏に乏しく会話主体のワンシチュエーションなのでこれ以上長いとダレる。
一時間にまとめてもいいくらい。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 7点(2014-08-22 23:49:15)(良:1票)
54.《ネタバレ》 子供の喧嘩は後腐れがありません。殴り合いをしても、その後は仲直り。喧嘩前より仲良くなっているくらい。ところが大人の喧嘩はそうはいきません。しこりが残る。手打ちをしたはずなのに、顔を合わせると気まずい。だから大人は極力諍いを避けようとするのだと思います。以上自分の実体験(汗)。不思議だなあと思います。何故大人は喧嘩が下手になってしまったのか。本作を観るとその理由が分かる気がしました。子供の喧嘩は争点がピンポイント。戦い終わればノーサイド。ところが大人は違います。自身の存在全てを賭けた戦いに発展してしまう。そもそも関係ない話まで争点に組み込んでしまう。子供の喧嘩がスポーツの試合なら、大人の喧嘩は戦争。いやー大人は面倒くさいですわ(笑)
目隠シストさん [DVD(吹替)] 7点(2013-03-14 19:24:14)(良:1票)
53.《ネタバレ》 アイディアがいい。一部屋で4人の夫婦がおとなのけんか。
日本でだったら子供の喧嘩というか、怪我の話し合いに親が夫婦で集まってしかも加害者側の親が結構でかい態度…なんてありえない。(最近はそうでもないか?)
最初っから良識のある大人のようでいてなんか・・・ひっかかる感じをじわじわと出してきてケイトのげ○で一気に加速。
クリストフ・ヴァルツってイライラさせる名人だなあ。
ジョディもどんどんこめかみに血管が・・・怖いよう。
この二人が名人っぽかったけど、脚本がそうなのかな。配役を変えてみても面白いかも。みんな芸達者だから結構はまるかも。
しかしなぜに何度も帰ろうとして帰れなくなるんだろう…不思議。ほんと脚本うまいわ。
そしてそろそろこの人たちやばくない?と思い始めたとき唐突に終わる。まあいつまでもやっててもね。
最後のハムちゃんがいい味出してた。後味が一気によくなったです。
ぺーこさん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-05 00:20:47)(良:1票)
52.《ネタバレ》 これはお見事!作品はアパートの一室からほとんど一歩も出ない。2組の夫婦が、それぞれの子ども同士がけんかで怪我をした解決方法を話し合っている内に今度は大人達が・・・というお話。

アパートの一室から殆ど出ない設定の中、ポランスキーの演出、脚本、4人の演技が三位一体となって実に面白い空気を創り上げています。ポランスキー自身、俳優としてジュゼッペ・トルナトーレ監督作「記憶の扉」(94)にて、ほとんど警察署の取調室から出ない設定の中Gドパルデューと俳優として共演し、ほとんど2人っきりで見事な演技合戦を繰り広げましたが、本作の4人もお見事。

ハムスター、ゲロ、クライアントや母さんからの電話、ウイスキーといった次なるバトルの発端となるきっかけの出し方、そのタイミングも実に自然。

最初は和やかに解決方法を話し合っていた2組の夫婦がこれらきっかけを元に夫婦vs夫婦、夫vs妻、妻vs夫、夫vs夫、妻vs妻、かと思えば夫同士、妻同士が共闘したりと1つの些細なきっかけを発端に自然に対立の構図を変えていく流れも素晴らしい。

気がつけば子どもたちは仲直り、ハムスターも公園で元気。色んな大人の事情を挟みつつも大人気無いおとなのけんかにまんまと笑わされたポランスキーの人間観察コメディ。

原題の意味は分かりませんが、「おとなのけんか」以外のタイトルが考え付かない、この邦題もお見事です。
とらやさん [DVD(字幕)] 9点(2012-08-18 13:58:52)(良:1票)
51.後先の事を考えないで、ここまで感情や考えをぶちまけられるのは羨ましいです。日々の雑事に胃が痛い思いをする人が多い日本だと子供が仕返しされるのでは、とか、世間体がとか、謝りにいくときは菓子折りを持って、などといろいろ頭をよぎるのです。が、あちらでは「やられたほうも悪い!」などと大声で言うのですよ。。。エンディングのカットがシュールでしたね、面白い作品でした!
HRM36さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-26 10:32:14)(良:1票)
50.《ネタバレ》 メチャメチャ笑えた。4人の関係が徐々に険悪化していき、エゴ剥きだしで体裁も何もなく、ハチャメチャになっていくのに、笑いは止まらない。但し、ポランスキーにしては珍しく、ただそれだけのコメディ作品とも思える。。。いや、この監督だからこその、ある意味で現代人の本質を醜悪に捉えた秀逸なブラック・コメディか。

題材的には、三谷幸喜あたりの舞台劇にもなりそうだが、日本ならば、喧嘩両成敗で、最後は全て水に流して、丸く収まるというのが落としどころで、あんな収拾がつかない終わり方にはしないだろう。さらに現実には、日本のこども同士の関係性って、おとなの世界の縮図だから、こどもの方がおとなを差し置いて先に仲直りしているということもないだろう。

おとながこどもみたいに自分や自分の周りだけを優先して自己保身と責任追及(転嫁)に執心する世の中で、こどもはそんなおとなに倣うわけだから、いつまでたっても日本に「いじめ」なんかなくならないよ。

※日本でも『大人は、かく戦えり』のタイトルで2011年に舞台上演されているようです。大竹しのぶ、段田安則、秋山菜津子、高橋克実出演。。。
onomichiさん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-16 10:41:52)(良:1票)
49.ふつう、人と人とが険悪な雰囲気になっていく様を目の当たりにすると、関係のない自分自身も嫌な気持ちになり、その場から逃げ出したくなるものだ。
しかし、この映画ではまさにそういう「修羅場」に発展していくのだろう不穏な空気感を序盤から醸し出しているのに、笑えて仕方ながなかった。

それは、人間同士のそれぞれの感情を剥き出しにした衝突の醜さと滑稽さ、そして、人間というものは「見たくない」と体裁を整えているが、つまるところ“自分に関係のない修羅場”に対しては笑って見られて、娯楽性すら感じてしまうという根本的な愚かさを観客たちに突きつけているに他ならない。

原題の「Carnage」の意味はそのまんま「修羅場」。
しかし、「子供の喧嘩に親が出る」という言い回しが諺としてポピュラーな日本においては、「おとなのけんか」という邦題は非常に的確で、子供の喧嘩の後始末に当事者の両親同士が集まってどんどんいがみ合っていく様の愚かさは、「おとなのけんか」という揶揄的な表現が相応しい。

現代のハリウッドを代表する名俳優を揃え、全編をアパートの一室での会話劇のみで展開する79分間はコンパクトかつ濃密で、俳優たちの安定感と、ロマン・ポランスキーという名匠の“技”が光る映画として仕上がっている。

見て明らかなように原作は舞台劇で、それを彷彿とさせる少々過剰な感情表現や画面構成が印象的だった。
会話の展開によって4人それぞれの対立関係がくるくると変化していく構成は巧みで、単なる親同士の対立から、ステータスによる対立、男女の対立、個々人の価値観による対立へと移り変わっていく様には、様々な価値観と感情を持った人間同士が一つの環境の中で生きるということの難しさを如実に物語っているように思えた。

しかし、この手の会話劇として全編通すにあたっては、最後にもう一つ転回が欲しかったように思う。
結局全員がスコッチを飲んでアルコールでベロベロになってしまっては、導き出される結論がどうであれ説得力を欠いてしまう。

それでも名優たちのパフォーマンスが絶妙なので、充分に見応えのある質の高い会話劇であることは間違いないけれど。
ジョディ・フォスターは「老けたな~」という印象は拭えなかったけれど、ヒステリックな母親役がハマっていた。
そして、いまやケイト・ウィンスレットの演技にハズレは無い。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-15 11:17:03)(良:1票)
48.《ネタバレ》 最初は礼儀正しく温厚に振る舞っていたが、些細なことからメッキが剥がれるように本音がポロポロとこぼれていき、お酒が入ったことで更に事態は収拾がつかないほど混沌を極める…。子供の喧嘩に端を発した、和解を目的とした「おとなのけんか」。ハムスターや携帯電話など、本筋とあまり関係のないところから夫婦間の溝まで明らかになり、敵味方入り乱れての〈言葉のボクシング〉状態。〇〇しちゃうケイト・ウィンスレットに、血管がぶち切れそうなジョディ・フォスター。オスカー女優の熱演に大爆笑!ポランスキーの悪趣味振りが存分に発揮された傑作コメディ。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-14 19:31:27)(良:1票)
47.ジョディー・フォスターの血管が切れそうな首筋とこめかみ、携帯電話、そしてケイト・ウィンスレットに、両手にいっぱいの黄色いチューリップの花束を贈ります。いやぁ、笑った。
longsleeper21さん [映画館(字幕)] 8点(2012-05-31 21:54:37)(良:1票)
46.《ネタバレ》 キャラの全く異なる4人による会話が実に面白かった!
後半、携帯を花瓶に投げ入れたり、ハンドバッグを投げ捨てたりと大暴れ。
不思議とスカッとした。

(追記)
タイトスカートを履いたケイト・ウィンスレットが妙に色っぽかった。
にじばぶさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-11-19 20:11:24)
45.《ネタバレ》 感情的になって互いにギャーギャー言い合う映画はあまり好きじゃない。
話が進まないから。
この映画もそこが肝なんだろうけど
結局話が進まなくてイライラした。
この程度の内容なら10分くらいに抑えてほしかったな。
Dry-manさん [インターネット(吹替)] 4点(2022-05-02 18:49:46)
44.いわゆる「グランドホテル形式」の映画。こういうのって結構脚本練るの大変だろうな~、ていつも感心しちゃいます。ほんと、よくまぁ~矢継ぎ早に言葉が出てくるもんだ。たいしたもんです。ジョディの変貌していく様は流石!

ちなみに、劇中に出てきた黄色いチューリップの花言葉は「実らぬ恋・正直」です。正直なのに実らない・・・でこの映画の場合、正直になればなるほどお互いの関係がうまくいかなくなるという、実に的を得ていますね(笑)
Dream kerokeroさん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-23 22:28:21)
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【点数情報】

Review人数 63人
平均点数 6.73点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
469.52%
523.17%
61625.40%
72234.92%
81320.63%
946.35%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.60点 Review5人
2 ストーリー評価 6.60点 Review5人
3 鑑賞後の後味 6.20点 Review5人
4 音楽評価 5.00点 Review2人
5 感泣評価 4.00点 Review3人
chart

【ゴールデングローブ賞 情報】

2011年 69回
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ジョディ・フォスター候補(ノミネート) 
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ケイト・ウィンスレット候補(ノミネート) 

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