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きっと、うまくいく

[キットウマクイク]
3 Idiots
2009年インド上映時間:170分
平均点:7.62 / 10(Review 81人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-05-18)
ドラマコメディミステリー青春ものロードムービー
新規登録(2013-06-25)【すねこすり】さん
タイトル情報更新(2015-12-30)【カニ】さん
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監督ラジクマール・ヒラニ
キャストアーミル・カーン(男優)ランチョー
シャルマン・ジョシ(男優)ラージュー・ラストーギー
カリーナ・カプール(女優)ピア・サハスラブッデー
ボーマン・イラニ(男優)ヴィールー・サハスラブッデー(ウィルス学長)
アリ・ファザル(男優)ジョイ・ロボ
ピトバッシュ(男優)
平田広明ランチョー(日本語吹き替え版【BSジャパン】)
高木渉ファラン・クレイシー(日本語吹き替え版【BSジャパン】)
川田紳司ラージュー・ラストーギー(日本語吹き替え版【BSジャパン】)
井上喜久子ピア・サハスラブッデー(日本語吹き替え版【BSジャパン】)
玄田哲章ヴィールー・サハスラブッデー(日本語吹き替え版【BSジャパン】)
水島裕チャトル・ラーマリンガム(サイレンサー)(日本語吹き替え版【BSジャパン】)
石塚理恵モナ(日本語吹き替え版【BSジャパン】)
脚本ラジクマール・ヒラニ
ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー
製作ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー
配給日活
編集ラジクマール・ヒラニ
あらすじ
インド屈指の名門工科大の新入生ファランとラージューは、学生寮で個性的な自由人ランチョーと知り合う。以来3人は、他の優等生とは一線を画した生活を送り、様々な問題を起こしながらもそれぞれの道を歩んでいく…。10年後、ファランとラージューは音信不通になっていたのランチョーの消息を知る同級生と再会する。ランチョーの行方を探す旅に出る2人。果たして再会の願い派は叶うのか? 映画大国インドで歴代興行成績ナンバーワンに輝く感動の社会派ヒューマンストーリー。主演はインドの大スター、アーミル・カーン。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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81.《ネタバレ》 すげえ!インドすげえ、超すげえ!私はインド映画では無理を通して道理を蹴っ飛ばすタイプ(つまりラジニカーント主演作)の作品しか観たことがないのですが、本作はそんな映画とは違う実にウェルメイドな万人に勧められる作品だったと思います。とにかく脚本が素晴らしく、散りばめられた伏線が過去と現在の両方で解決されていく様は最高!の一言です。しかも観客が楽しめるように、笑い・涙・ロマンス・アクション・ミステリー・サスペンスがギッチリと詰まっている。なのに破綻していない!もう一度言いますが、脚本が素晴らしいと思います。
しかしテーマは実に鋭く、また重い。私は数年前に個人旅行でインドに行きましたが、スローライフのメッカと言われている国を見て感じたことは、その一般的印象とは裏腹に、本当に勝ち組と負け組がハッキリと分かれており、弱者にとっては非常に生き辛い世界だということでした。そこら辺の道に死体が無造作に転がっている(適当に道端で火葬する)。一方で、同じ道に高級車を乗り回しているビジネスマンがいる。スラムの直ぐ傍に超高層ビルが乱立する。ラージューの家庭が正にそうですが、金持ちになりたければ勉強をするしかない、そうでないと直ぐ先には死か物乞生活が待っている。だから親は子どもを何としても収入の良い職業につかせようとする。子どもはその重圧に耐え切れず自殺する。
そんな社会の中で「自分が本当に好きなことをやればいいじゃないか!」というメッセージを持つ映画が生まれ、大ヒットしている。GDPの伸びに蔭りはあるものの、インドという国はまだまだ伸び代がある国だと強く感じました。私も観て実に勇気づけられました。Aal Izz Well!
民朗さん [映画館(字幕)] 9点(2013-07-18 23:44:41)(良:4票)
80.もの凄く久しぶりに劇場リピしてしまった作品。なんなんでしょう、この見終わった後の幸福感&昂揚感・・・! こんなの味わえる映画、一体何年ぶりに見たかしら・・・。よくよく考えると、割と予定調和な部分もあり、キャラもそんなに斬新とはいえない。でもでも!! この圧倒的な爽快さとユーモア、ちょっとミステリアスでロマンスもあり、そして、一貫した人生讃歌。これぞ、映画でしょう。そして、コメディ映画としても、三谷映画なんて足元にも及ばぬ精緻で素晴らしい完成度です(三谷ファンの皆さん、すみません)。張りめぐらせた伏線は、終わりまでに見事にかつ鮮やかに、残らず回収してくれます、それも爆笑付きで。こういうアジアや中欧映画にありがちな「登場人物の顔の見分けがつかない」ということもありません。トビー・マグワイヤ似のランチョー、岡田准一みたいなラージュー、デストラーデ(20年くらい前に西武ライオンズにいた外国人選手です)そっくりのファルハーンと、主役3人はいずれも個性的かつ魅力的。大学生のランチョーを演じたアーミル・カーンは、なんと私より歳上・・・(驚愕)。また、敵役の学長や秀才“サイレンサー”の演技も素晴らしい。お約束の歌と踊りも少しあります。もちろん音楽もgood(サントラ買おうと思ったら売り切れ・・・!!)。インドの理系偏重熱については、最近、某全国紙の記者がコラムであまりにも度が過ぎ、若者の自殺の多さにつながっており不条理でさえある、という内容のことを書いていて、その記事を読んでいたのもあって、本作を見ると、それにまつわる悲劇も少なからず描写され、身につまされます。そして、学ぶことの本質とは何か、生きるとはどういうことか、自分にとって大切なことは何なのか、ということも、決して説教臭くなく、押しつけがましくなく見ている者に問いかけてきます。奥の深さを持ちながらも、思いっ切りエンタメ要素もてんこ盛りで、世界各地で大ヒットも納得です。あまり押しつけがましいレビューを書くのはポリシーに反するのですが、本作は「見て損はない」ではなく、やっぱり「見ないと損」と言いたい数少ない作品の一つとなりました。書きたいことは他にも山ほどあるのですが容量越えです。・・・点数は、9.8点というのが偽らざるところですが、my10点作品との兼ね合いを考えると、やはり10点をつけるのには若干のためらいがあり・・・、この点数で。
すねこすりさん [映画館(字幕)] 9点(2013-06-29 01:25:39)(良:3票)
79.面白い!圧倒的に面白い!本当は感想なんてこれだけでいいのかもしれない。
ご都合主義といえばそうかもしれないが、これがエンターテイメントってもんだろう。誰だってこんな風に悪党をやっつけてみたかったり、何か大きなことを成し遂げてみたかったり、素晴らしい友人に恵まれたかったり、ハッピーエンドになりたかったりだ。
そんな私たちの夢だったり妄想だったりをほんの少しだけ体現させてくれて、いい気分にさせてくれるのさ。それが映画の役割の一つじゃないか。それでいい。なるようになる。きっと、うまくいく!
ばかぽんさん [インターネット(字幕)] 9点(2018-01-27 07:09:46)(良:2票)
78.《ネタバレ》 ザ・良い話。
王道のウェルメイドで、ベタ中のベタな展開。
意外性があったのはランチョーを訪ねたら別人だったところで、それ以外は先がある程度読めてしまう。
雑魚キャラのチャトゥルが交渉する予定だった発明家ワングルの正体もすぐに察しがつく。
「きっとうまくいく」ことが約束されているような雰囲気があるので、途中で親友が死にかけたり、緊急出産の赤ちゃんが息をしてなかったり、愛する人が別の男と結婚しそうな危機があっても、それほどハラハラはしない。
それでもいいキャラクターが揃ってるので楽しめる。
行き過ぎた競争社会での理不尽さに反旗を翻すランチョーは、人としてこうありたいと思わせる理想像。
そのランチョーと同タイプだった発明に情熱を注ぐ学生が、インド映画特有の集団での楽しい歌とダンスの後に、首を吊った姿で映し出された演出はインパクトがあった。
理不尽な権威の象徴である学長、下級生いじめをする先輩たち、教科書通りに丸暗記するだけの点取り優等生チャトゥル、金にしか価値基準のない値札人間スハース。
社会の歪みを代表する俗物が、みなランチョーにギャフンと言わされるのがカタルシスとなる。

ただし、ウェルメイド作品にありがちな都合がよすぎる部分はある。
ランチョーがピアを愛しているのに放置して行方をくらませたのは不可解。
ラストでの劇的な再会を演出したかったという都合だろうけど、不自然さが引っかかる。
笑いのセンスでは、強姦を連呼しているのが気になった。
そこはおもしろくも何ともなくただ下品に感じたが、一般インド市民の感性、倫理観が日本とはまた微妙に違うのかもしれない。
インドで多発するレイプ犯罪のニュースもあって、ふとそう思った。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 6点(2014-09-28 16:33:34)(良:2票)
77.《ネタバレ》 冒頭で仮病を使って飛行機を止めるインド人をみて、笑うよりも眉を顰めた人も多いのでは?この映画は随所でインド人の倫理観の欠如したシーンがみられる。インド人側からすれば笑うシーンなのかもしれないが、非常に下品だ。一番看過できないギャグは、やはり「強姦」。騙されて強姦を連呼する生徒を見て主人公たちは大笑い。インドの観客たちもこれで笑うのか?インドは集団レイプ事件を多発させ、世界から注目を浴びる悪名高きレイプ国家だが、それを逆手にとった強姦ギャグは、笑うどころか許しがたいものがある。また、持参金の少ない花嫁は焼き殺され、夫が死んだら妻も焼身自殺(殉死)させられる。そんな歴史を持った国だったのです。こんなインドの女性蔑視の思想が「強姦ギャグ」の背景にあると考えると暗澹とした思いになる。悪役の学長は、わが子を自殺に追い込んだだけなら自業自得で許せる。しかし生徒も自殺に追い込んでおり、本来は彼が改心したとしても到底許せるものではない。しかし学長の存在はインド社会そのものです。こんな学校が存在するからこそ、インド人は世界で一番優秀なのです。アメリカの医師の4割がインド人であり、NASAの科学者の4割もインド人だという。ビルゲイツの後釜のCEOもインド人だ。数学に通暁しているのがインド人の強みだ。その理由は毎日食べるカレーが彼らの脳を活性化させていると、まことしやかに噂されているが、やはり勉強量が世界一なのだろう。いくら自殺者が増えようが、主人公がインドの教育制度を批判しようが、インドは変わらない。日本と同様に「ゆとり教育」に向かうとは到底思えない。競争重視という確乎たる信念を持った学長が正しいように私は思える。競争のない勉強─。それは1人で走るフルマラソンのようなもので絶対面白くない。泣ける映画であることは認めます。雨が降りしきる暁暗のなか、1つの生命を誕生させようとする生徒たちの躍動感が半端ない。ここは泣いた。ラストシーンは、4人の将来が「きっと、うまくいく」ということを、燦然と輝く青い海と、青い空をメタファーにして観客に暗示させています。 ちなみに私の信念は頑張りすぎないように頑張ることです。
花守湖さん [DVD(字幕)] 7点(2014-03-24 20:22:57)(良:2票)
76.《ネタバレ》 -3 Idiots- “三バカ”。 3馬鹿って言い回しが日本独自のものらしいね。洋画ショート・サーキットとかで三ばか大将って出てきたけど、-The Three Stooges-で、どっちかって言うと“三ボケ”。
ルームメイトといたずら。憎たらしい学長。イヤミな同級生。ヒロインとの恋愛。試験、就職。決めセリフ「うまーく いーく」学園コメディとしてホントよく出来ている。上級生とのトラブル、アタマの硬い先生との口論なんかを、ランチョーがスカッと解決する展開は万国共通の面白さ。

それでもやっぱり日本とインド。文化の違いは当然だけど、いちばん違和感を感じるのは、チャトルのからかい方。ウガンダ育ちで共通語が不自由なのをからかうところ。学ぶことより成績優遇なインドの教育現場の問題提起をしているけど、言葉が不自由で学年2位の成績は、単純に凄いんじゃないかな?
“ゴーカン”については、う~ん…だけど、日本もついこの前の'90年代、ギャグ漫画でエイズを笑いのネタにしてた事を考えると、目くじら立てるところでもないって気もして…ブラックユーモアって難しい。
自殺の多さも気になるところで、ロボの死の衝撃。ラージュは助かるの解ってたけど、それでも1本の映画にあれだけ自殺が出てくるのって、やっぱりインドならではの社会問題なんだろうな。後半ウイルス校長が良い人になる所、無重力ボールペンと鉛筆の話はとても好き。だけどこの、自殺に追い込んだ張本人ということが引っ掛かってしまうのが残念。
ヒンドゥー語の不自由な学生と、イヤミな同級生。憎たらしい校長と、自殺に追い込んだ張本人。は、登場人物を分けてほしかったかも?

ランチョーが別人で第2部に続くのは、とっても良かったし期待した。単なるコメディだった学生時代から、後半は手の混んだミステリーになるのか?って。でも思ったのと違って、あ、そういうことかって結末だったけど。トラブル→解決→次のトラブル…の連続で約3時間は、そのまんまコメディ映画2本ぶんのボリュームで、どうしても長く感じてしまう。2本の映画というより、二夜連続のドラマ総集編をいっぺんに観るような感覚。
ランチョーの秘密はわかったけど、どうしても“何も言わずに姿を消した理由”は引っ掛かるところ。彼女も親友も放り出して姿を消すなんて、愛着や未練はなかったのかな?って。ドラマの引っ張り方としてはアリだけど、1本の映画としてなら、もうひと説明欲しかったところ。
まぁ再会したときの袋叩き。ランチョーの今の生活は、万国共通のスッキリ具合。高評価も納得です。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-06 15:43:53)(良:1票)
75.《ネタバレ》 始めて観るインド映画、レビュー評価もズラリと高得点という事で、興味深々で鑑賞したのですが‥‥

名門大学のエリート学生と、落ちこぼれ学生の友情に恋愛を絡めたストーリー自体は、悪くないと思います。
ただ、感性が合わない。
セリフへの違和感
笑うシーンで笑えない。
泣くシーンで泣けない。
これは、香港映画でも良くある事なのですが‥‥
欧米の映画ばかり見続けた弊害かも知れません。
「ゴーカン」って「強姦」のことですよね。
だとすれば、笑えませんよね。
笑うツボ、泣くツボの違いでしょうかね。
時折出て来るダンスシーンにも違和感を感じます。(インド映画には、しばしば登場することは知っていますが)
彼の国では、未だテレビがあまり普及しておらず、昔の日本のように映画が大衆娯楽であると聞いています。
また、製作数も極めて多数で、アジア屈指の映画大国らしいですね。
少々長い作品ですが、映画づくり自体は洗練されているように思いました。
でも、どうしても私の感性とは合いません。
「あまり、うまくいかない」映画でした。
よって、3点
TerenParenさん [インターネット(字幕)] 3点(2019-09-14 12:45:26)(良:1票)
74.《ネタバレ》 インドの学歴就職事情や生活事情について深く考えられさせ、でも泣いて笑って感動し、観終わった後は爽やかな気持ちちで自然に笑顔が続き、久しぶりに全力で友人に勧めたい!と思った映画でした。気持ち的には10点にしたいところですが、少々お下劣なシーンがあったのでマイナス1点です。「本当の親友とは、困った時やイザという時に損得勘定なしで助けてくれる・行動してくれる人物だ」と実体験や映画などから感じていたことですが、このランチョーこそそれを体現している人物ですよね。こんな友人がいたらきっと人生がより楽しく充実になると思います。親友二人以外にも学長やライバルなど強烈な個性を持っているキャラがいいスパイスになっていて、またミステリー要素も加えた事で3時間が長く感じません。私は女でいずれ母親になりたいと思っていますが、子供の個性や意志を大切にしたいなとも思いました。
forestcrownさん [DVD(吹替)] 9点(2016-04-01 22:04:25)(良:1票)
73.いやぁインド映画ってわかりやすいからいいですねぇ。
クドい演出、大袈裟な演技、突然始まる全員集合のダンスタイム。
もうね、踊りのシーンになると急にボルテージがマックスになるわけですよ。
絢爛豪華。これぞまさしくインド映画。
もうね、ミステリー要素が中途半端だっていいんです。
赤ん坊がどう見ても人形だけどいいんです。
インド映画に良く出てくる悪者は大抵権力者で、それを打ち負かす爽快さ。ベタな恋愛要素。くだらないギャグ。そして壮大なスケール感。それらを十分に堪能させてもらったので満足です。
色々不幸に見舞われても決して落ち込まない彼らから元気をもらいました。
ヴレアさん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-05 16:28:08)(良:1票)
72.《ネタバレ》 3人組のトホホな大活躍?に大いに笑わされ、彼らの厚き友情の物語にホロリとさせられる。
これらがテンポ良く繰り返される軽快さ、力強さ。3時間近い長尺を感じさせません。
ボリウッド発・青春人情喜劇の傑作です。本作はそれだけにとどまりません。
現在と過去、次々に展開を変えながら家族の物語、ミステリ・サスペンス、ラブストーリー、
様々なジャンルが混在してきますが、それらがしっかり絡み合いながら作品の中で見事に機能している。
そして油断しているとドン!と押し込んでくるギャグにまた笑わされます。
本当に3時間が必要な作品なんだなと思わされます。
ボリウッド映画らしく、何度か挿入されるミュージカルシーンもお手の物で、長い上映時間の中で程よいアクセントになっています。
いかにもインド風の挿入曲も、その歌詞がその時々の彼らの心のときめきや痛みを見事に代弁しています。
そんな青春人情喜劇の中に挿入される、インド現代社会への批判精神も効いています。
他のインド映画でも、インドを舞台にした他国の映画を見ていてもよく感じることですが、インドにみなぎる熱いパワーは本作でもやはりすごい。
映画を見てここまで元気を貰ったのは久々な気がします。
オチも見事で、空と湖の澄みわたる美しい青と相まって鑑賞後の爽快感も格別。
映画の色んな楽しさがぎっしりと詰まった本作、久々に10点満点を出させていただきます。
とらやさん [DVD(字幕)] 10点(2014-07-09 17:02:44)(良:1票)
71.《ネタバレ》 インド映画ってジェームズ・キャメロンも真っ青な長尺で『ロボット』『ラ・ワン』を観たときと同じ疲労感がこの映画にもありました。ただし、この作品はやっぱりイイです。良いだけに「なげぇよ!」の疲労感で感動する余力が奪われてしまうのが、とても勿体無くも思います。それがなければ9点つけたい作品でした。笑えて、ちょっと泣けて、ちょっと感心して、共感して、中盤で意外な驚きが待っていたり、満腹満腹で食い過ぎな感じですが、長時間を退屈させずに引っ張り抜く力はやはりすごいと思います。僕は、動物写真家への夢を持つ友人が父を説得しに行くシーンで泣けました。ヒロインは目の距離が狭すぎて外見的に僕の好みには合いませんでしたが、キャラは立っていて主人公と結ばれるまでのシナリオの流れは丁寧で魅力的でした。その父である学長は厳しく無慈悲であるゆえに何人かを死に追いやってしまうようなキャラなのですが「こいつ死ねばいいのに」と憎しみを感じるものになっていないのは不思議な力を感じます。彼の持つペンが後にどうなるかは大体想像がついていても、そのシーンはグッときました。直接的に「人殺し」とは言えなくても、それに近い罪を持つ人物ながら、彼が卒業生たちと腕を絡めカメラのフレームに収まるシーンで「生きていれば人はやり直せる」という優しさを感じました。だからやっぱり自殺しちゃいけないなと…。写真家を目指す友人が父との会話の中でも自殺について言及されますが、ハッとさせられる言葉が出てきます。ちゃんと人間の思いが込められた映画です。10年後の成功を競う人物にも視点が温かい。ラストのロケ地、カラー調整もされてるんだろうけど、あの綺麗な空と水の青さには「行ってみたい!」と思いました。
だみおさん [DVD(邦画)] 8点(2014-03-15 01:49:49)(良:1票)
70.《ネタバレ》 こういう映画が作られるようになるってことは、インドも競争化社会が加速しているんだな。
さて、本作は「ロボット」みたいに金をワーっとかけて、ひたすらド派手にして、めちゃくちゃな勢いで、ゴージャスに踊りまくる「ザ・インド映画」ではない。
まっとうな人情喜劇になっている。歌って踊るシーンもかなり少ない。長さも、3時間超えないし(インド映画では短い方かな)。
とはいえ、やっぱり長いその上映時間を勢いだけで駆け抜けるのではなく、ストーリーの面白さでもたせているのは見事。
伏線の散らせ方や、音楽の使い方がインド映画としてはかなり洗練されていて、「泣かせ」まで仕掛けてきたのは予想外だった。
憎まれ役の学長がかなり良い味出している。彼は、そこまで悪いことはしていないものの底意地の悪さで恨まれ、色々カワイソウ。
ま、余計なことを考えずにひたすら楽しめばいいと思います。

すべからさん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-05 00:23:24)(良:1票)
69.ものすごっっっく面白かった!
数多くの大絶賛も納得の、笑えて泣ける素晴らしい青春映画でした。
本作では2つの物語の機軸があります。
ひとつは2人の男が印象深い親友であった「ランチョー」を探す現在の物語。
もうひとつは過去の工科大学での思い出を綴る物語です。
この2つが巧みに絡み合い、爽快感あふれるストーリーが築かれています。
そして本作はインドという国が抱えている深刻な問題も描いているのです。
インドは「数字に強い国」とされており、IT業界への進出もめざましく、日本にも多くのインド人の技術者が働いています。
しかし優秀な人材がいる一方、競争社会になっているために若くして自殺をする人も多くなっているのです。
(最近のインドの教育はとても発展しているのですが)
本作ではエンジニアになるべく工科大学で勉強する学生たちが出てくるのですが、彼らが抱える悩みもとても深刻です。
そこに現れたのが、名前から風変わりな男「ランチョー」です。
彼は物怖じせず教授に意見をたて、そして色んな人をギャフンと言わせます。
学校というものは村社会で、学生側は文句があっても我が身かわいさに意見をおおっぴらに言えないところもあります。
しかしランチョーはそうではありません。これがなんとも痛快なのです。
またこの映画は「喜怒哀楽」がとても早く切り替わる映画です。
楽しいシーンの次でとても悲しいシーンが出てきたり、深刻でせっぱ詰まっているシーンでも笑いを入れたりします。
観客をひとつの感情に縛り付けず、感情をとても刺激してくれるのです。
青春物語だけでなく、恋愛やミステリー要素も上手く機能しています。
膨大に積み重ねた伏線を無理なく回収してくれるのもたまらない!
あえて問題点をあげるなら、女性にとって眉をしかめるであろう「単語」で笑いをとるシーンがあることでしょうか。
これも終盤の伏線になっているのですが、もう少し工夫してもよかったかな?と思ってしまいます。
あとは主人公たちは結構悪いこともするので、その辺でも気に入らない方が多いかもしれません。
ここまで「観て良かった」と万人が思える映画はなかなかありません。
上映時間の長さなんて、全く気にならなくなるはずです。
本国インドでの公開からまるまる4年、日本でこの映画が公開されたことがうれしくて仕方がありません。
ヒナタカさん [映画館(字幕)] 9点(2013-07-28 12:06:17)(良:1票)
68.《ネタバレ》 これは面白かった!
かつ、最高のエンジニア映画。
また、出産のシーンで、学生全員の活躍が見られて、
とてもいいキャンパス映画でもあった。

休憩挟んでの第1部と第2部の構成もお見事!

さすが映画大国インドの圧巻の作品でした!
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2023-08-03 00:56:36)
67.工学部卒の息子の勧めで鑑賞。
工学部が舞台だけに楽しんだ様子だった。

主人公ランチョーのスケールの大きさに感心。
厳しい勉強の中、ファルハーンやラージューと培われた友情にも心を奪われた。

しかし、悪さのスケールも大きくてついて行けないところ多々。
いくら映画でも、何をやっても観客がついてくる訳では無い。

楽しそうな大学生活と、パーティーの飾りつけやインド料理も見どころでした。
たんぽぽさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-05-12 14:25:17)
66.《ネタバレ》 何度か観ているうちに、チャトルへの執拗ないじめ(?)が理不尽に思えてきてちょっと辛くなってきた。冒頭、上級生をこらしめるランチョーは言うことなし。あの調子で最後までいったなら最高点だったのに残念。音楽はどれも良し。最初に流れるランチョーを称える歌は、バックの景色も相俟って心地よく耳に入ってくる。ジョイロボの歌うフォーク調の曲は美しい。そして、底抜けに明るいテーマ曲からのあのジョイロボのシーンは衝撃的である。
有為子さん [地上波(吹替)] 5点(2022-03-09 23:56:48)
65.楽しめた!こわ~い校長をランチョ―(天才的学生)がタジタジにする。自由な発想をもった生徒は苦しい立場に追い込まれる。そういった閉塞感はインドの学校でもあるんだなぁと気付いた。閉塞感から始まったが最後は校長もみんな打ち解けてハッピーエンドで終わる。楽しかった!
ホットチョコレートさん [地上波(吹替)] 7点(2022-02-02 05:16:30)
64.インドという、日本とは生活習慣が大きく異なる(と勝手に思っている)異世界において、はたして笑いや感動のツボは日本人に通用するのか、という疑念は、ほぼ杞憂に終わりました。

ただ、唐突に始まるダンスシーンには最後まで慣れませんでした。短かければ気にならなかったかもですが、残念ながら一つ一つが結構長くて、インド映画とダンスは切っても切れない、ということは何となく知ってはいましたが、それでもかなり引きました。

しかしながら、3時間近くの長丁場を、ダンスシーン以外は全く観客を飽きさせずにテンポよく疾走し、いろいろな伏線もよく効いており、卓越した脚本だと思います。
la_spagnaさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-17 19:31:49)
63.《ネタバレ》 誰も将来のことは分からない。
きっと うまーく いーく!
確かに良いフレーズ。
あまり不安は意識せず、きっと、うまくいく!と思って生活していきたい。
そう、思いました。
にじばぶさん [インターネット(字幕)] 5点(2021-06-24 19:59:24)
62.《ネタバレ》 素晴らしい青春ドラマ。ストーリーの構成も面白い。ランチョーの家にたどり着いた時に別人が出て来たところは驚かされた。伏線も上手く使われていて、最後までオチに気が付かなかった。
インドの学歴偏重の競争社会への警鐘という役割も果たせている。
ただ、3人のおふざけが過ぎたり、ややご都合主義を感じる部分もあったのでそこは玉に瑕。
この映画には大好きなシーンが二つある。一つは何故宇宙空間で鉛筆が使えないのかを学長が説明するシーン。もう一つは3人が再会して、どついて、笑って、抱き合うシーン。どちらも目頭が熱くなった。良い映画です。
alianさん [インターネット(字幕)] 9点(2021-01-15 15:36:13)
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【点数情報】

Review人数 81人
平均点数 7.62点
000.00%
111.23%
222.47%
311.23%
411.23%
544.94%
656.17%
71518.52%
82429.63%
92227.16%
1067.41%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review5人
2 ストーリー評価 7.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.16点 Review6人
4 音楽評価 8.00点 Review5人
5 感泣評価 6.75点 Review4人
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