49.《ネタバレ》 邦画でもこういう音楽を扱った映画があるけどやっぱ全然違うね。この映画はちゃんと音楽に正面から向き合っている。いわゆる音作り、音楽とはどんなものなのかを非常に丁寧に描いている。グレタの歌を聴いてダンがアレンジがひらめくのは自分もバンドをやっていたからよく分かる。心を動かすのだ。登場人物の家庭環境、恋愛事情などもあっさりとした描写にとどめ、邦画の様にライヴに遅刻するとか歌えなくなるとかのウザい展開もない。「BECK」のように無音にしてごまかすこともなくしっかりできたいい曲をちゃんと演奏してちゃんと歌っているのも好感が持てる。最後はまたデイヴとよりを戻してしまうのかと危惧していたがそういうこともなくさわやかな気分で見終えることができた。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 7点(2021-12-08 20:28:32) (良:3票) |
48.《ネタバレ》 これは、素敵。挿入される楽曲が素敵ですもんアルバムが1ドルだなんて即買いしますねわたしも。 キーラ・ナイトレイも素敵。声に艶があって歌も上手い。べたつかないさっぱり気配り女子を好演です。 脚本もいいなあ。状況が好転していく時のわくわくがよく伝わります。必要以上に落ち込まないし、成功を欲張り過ぎない引きどころの品の良さ。良いなあステキだなあ。 グレタとダンが音楽を二人で分かち合いながら夜の街を歩く場面、「音楽は魔法」の雄弁なこと。音楽へのリスペクトがベースに常にあるので、マーク・ラファロのむさ苦しさも完全に払拭されました。 物語の序盤のうちは、グレタとダン二人でスターダムへと駆け上がるのかなと頭の悪い想像をしてたのだけど、そんな凡庸さを蹴飛ばす爽やかさ。グレタは音楽作りの喜びを一段高いレベルで手にしたし、ダンは家庭の修復に成功。身の丈の幸せに着地させた脚本が心地よい一本です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2023-12-16 23:26:41) (良:2票) |
47.《ネタバレ》 アベンジャーズのハルクで有名なマーク・ラファロと、パイレーツ・オブ・カリビアンでスターダムになったキーラ・ナイトレイ主演による音楽映画。二人とも演技が達者で、さらに劇中曲のどれもがみな良い曲ばかりなので、なんかもうそれだけでこの作品の世界に引き込まれちゃいました。ネットでの鑑賞は途中で何回か休憩を挟むことがあるのですが、この映画は最後まで一気に観ちゃいました。それだけの吸引力のある映画でした。 自分を裏切ってスター街道まっしぐらの元カレを、大成功して最後にアッと言わせる展開かと思いきやそうでなく、いろいろあったけれどお互いにそれぞれの道で頑張っていこう!ていう終わり方は清々しくて気持ちよかったです。あれだけ苦労して作り上げたアルバムをたったの1ドルで販売しちゃうのもなんか素敵でした。この映画から感じられるのは「音楽」は自由だってこと。とても良い映画でした。 |
46.《ネタバレ》 「落ちぶれた中年男がミューズ(女神)に出会って再起する」・・・なんてありがちな「オヤジの再生物語」かと思いきや、さにあらず。予告篇から想像してたのは、落ちぶれた音楽プロデューサー(マーク・ラファロ)が、グレタ(キーラ・ナイトレイ)という原石を見つけて彼女と二人三脚で栄光をつかみ取る・・・ってなサクセス・ストーリー。そこに、ちょっと恋愛が絡みーの、みたいな物語かと思ってたが、いい意味で裏切られた。 音楽を愛すること。音楽を作ること。そして音楽を仕事にして稼ぐこと。この3つを見事にこなせるのは才能と運に恵まれた一握りの人間しかいない。この物語の中ではデイヴ(アダム・レヴィーン)がそう。グレタは才能があって素晴らしい音楽を作り上げることができるが、歌の実力はそれほどでもないから、たぶん成功しない・・・というか持続しない。ゲリラ・レコーディングという企画は一発屋で終わるだろう。レーベルとの契約を前に、「次はヨーロッパ篇を」と夢を語るグレタに対し、ダンが複雑な表情を浮かべているのは、そういうことだと思う。 そして、ダンもまた音楽をビジネスとして成功できる人間ではないのだと思う。レーベル設立までは良かったけれど、たぶんその後の成功は相棒のサウル(モス・デフ)に依るところが大きかったんじゃないか。ダンと出会ったばかりのグレタが、彼の経歴をスマホ検索した時に「90年代ヒップホップを牽引」って出てきてビックリした。え、この人が求めてる音楽とぜんぜん違うじゃんって。彼がビジネスとして成功できたのは、きっとそこまで。自分の好きな音楽ではなく、時代が求めている音楽に迎合した時にはヒットを飛ばせた。でも、ここ数年はずっと「本当に自分が心酔できる音楽」を追い求めていたのだろう。そして、それは仕事としては成り立たなかったのだ。 そんな2人が、奇跡的に出会って、お互いに心から楽しめる「音楽」を作り上げた。バーで好きなアーティストについて熱く語り合い、互いの内面をさらけ出すようにプレイリストを聴き合い、街の雑踏の中で即興的にセッションをし、「生」の音を録音する。(これ、映画で言ったらヌーヴェル・ヴァーグだわな)まるでお祭のようなひととき。一瞬で消えていく花火みたいな、はかない輝き・・・。そうして、現実に帰っていくという物語。うーん、切ない。 ダンは言う。「音楽はありふれた風景を光輝く真珠に変えてくれる」と。そして「年をとるとだんだんこの真珠が見えなくなる」と。これは、本当に真実だなーと、ダンよりさらに年を重ねた自分は思う。この作品は、そんな自分にも真珠の輝きを一瞬、見せてくれた。 【ポッシュ】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-08-04 19:03:25) (良:2票) |
45.《ネタバレ》 音楽の魅力を最大限位伝える素晴らしい作品でした。ストーリーとしてはさほど抑揚のあるタイプの映画ではありませんが、それを補って余りある音楽がこの作品にはあります。単純な楽曲のクオリティの高さだけではなく、資産のないゼロの状態から自分たちの手で音楽を作っていく喜びが、ストーリーと相俟って伝わってくるところがよいです。グレタとダンが夜中にスプリッタを使用しながら「音楽があるだけで、ただの風景が宝石のように変わる」なんてセリフを吐く場面も印象的です。セリフとしてはやや月並みだとしても、嬉しいときや傷ついたときに音楽を聴きながら街を歩いてみて、誰もが同じことを感じたことがあるだろうという印象的なワンシーンです。この映画は本気で好きな仕事をする楽しさや、もう一度何かをやり直す気持ちの素晴らしさを観る者に教えてくれます。アダム・レヴィーンのファルセットを駆使した圧倒的な歌唱力もさることながら、キーラ・ナイトレイの自然体な歌声、マーク・ラファロの才能豊かなプロデューサぶりも見事。安心して人に薦められる良作です。 【Thankyou】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-08 20:58:45) (良:2票) |
44.《ネタバレ》 仕事が全然うまくいかず、昔の成功をいつまでも引きずってる音楽プロデューサーと、嫉妬で恋人と別れたアマチュアシンガーが偶然出会って、アルバムを作る・・・。 ベタで安っぽいサクセスストーリーかと全然期待していませんでしたが、なんともスカッとした、気持ちのいい映画でした! その要因は、楽曲の良さと、音楽に合ったシーンの楽しさ。スタジオじゃなく路上で録音という企画も、ただのインパクト重視・奇を衒っただけかと思ったら、お祭り的なノリも手伝って、見ていて楽しかったです。特に「2歳から母親に仕込まれてるような子ども」ではなく、路地裏の小汚いガキどもがコーラスで参加してる画が自分のベストシーンです! 多少でも音楽の世界に関わった人・憧れた人なら、自分が求める音楽とビジネスになる音楽とはまったくの別物であることはよく知っていますよね。そういう人は「現実世界なら、どーせグレタも一発屋で終わっちゃうんだよねー」とか言いそう。でも「だから何?」って受け流せるような気持ちになれるのがこの映画のいいところかも。 映画としての出来はああだこうだ、現実はどうのこうの・・・なんてツッコミ入れる前に、楽しいものを見て、幸せな気分になれて良かった! それが鑑賞後のストレートな感想です♪ 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-06-14 11:59:56) (良:1票) |
43.《ネタバレ》 マーク・ラファロ演じるダンに、最初のうちは全然共感できなくてイライラ。 でも中盤くらいでそんな自分を反省。断片的な情報だけで、ダメ人間と決め付けたらいかんなと、猛省した次第です。 ダメ親父かと思いきや、ダメだったのは奥さんのほうでした。ダンはむしろ被害者。精神的ショックが大きすぎて仕事が上手くいかなくなってしまったのでしょうか。だとしたら本当にかわいそう。なのにダンが家を追い出されていて・・・ そんなダンがグレタと出会う。再起を図る。 グレタはグレタで彼氏の裏切りにあい、傷心中。そんなときにダンに出会い、音楽に打ち込める環境と出会えたのは幸福な偶然。 人生真面目に誠実に生きていたって、上手くいかないときは誰しもあります。むしろ、真剣に生きているからこそ、壁にぶちあたったり、心が病んだりするのかもしれないです。 でも、真面目に生きていれば、同じくらい幸福だって訪れるんだ。そんな希望を感じさせてくれるサクセスストーリー。 人の優しさを肌で感じさせてくれるハートフルなドラマ。 ラッパーとして成功した黒人が、グレタに言ったセリフ。 『2年ほど不運が続いただけで、みんなあいつへのリスペクトを忘れてしまった。あいつは凄いやつなんだ。』 このセリフがぐっときます。勇気をもらえます。 この映画を見た後、今日一日の仕事は大変充実していました。やりがいのある仕事をしているだけで自分は幸せなんだと再認識。終盤の盛り上がり、もう一声ほしいところではありますが、概ね満足。 この大変な時期だからこそ、多くの人に見てもらいたい映画です。 『今、私達は不運なだけなんです。』 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-19 00:03:29) (良:1票) |
42.久しぶりにノーテンキ映画に出会いました。最初にちょっとだけ凹みがあって、あとは上り一本調子。登場人物はみんないい人で、やることなすことうまく行って、とにかく楽しそう。なんとも嘘くさいです。ある種の環境映像にように、キレイなところだけを切り取って(もしくは無理やりキレイに見えるように脚色して)編集しましたという感じです。 とはいえ、ふだん着風のキーラ・ナイトレイの容姿と歌声は、目と耳の保養になりました。その意味では、環境映像として必要十分だったと思います。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-02-16 01:52:42) (良:1票) |
41.《ネタバレ》 こういう映画好きですよ、なんか観てて元気をもらえたな~。おいおいそんなにうまくいくのかい! といいたいところもあるかもしれませんが、いいじゃないですか~わたしはぜーんぜんOKです。音楽の持つ力・魔法 ってあるかもね(笑) 良い映画を観させてもらいました、ありがとうございました。 【Kaname】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-09-04 18:24:23) (良:1票) |
40.序盤、主人公の人間性に共感できなくて、これは駄目かもと思った。 でも、音楽性に共感できたので、次第に物語に引き込まれて行きました。 気が付いたら人間性にも魅かれてしまってたのは、音楽の魔法なのかも知れない。 ラブストーリーとしても面白かったけど、音楽業界への皮肉も効いていて、ラストのオチも作品全体の趣旨に合致していて納得。 あと、どうでもいいことだけど、エロ過ぎる娘は服装を変えてもやっぱりエロかったね。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2018-01-20 17:31:53) (良:1票) |
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39. 序盤は面白く感じたのだが、ご都合主義だと感じる場面も所々あり、妙にチープさを感じたのは残念だった。 全体的に幸福感が漂っており、楽曲が良いため、楽しみながら鑑賞できる作品。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-17 00:22:22) (良:1票) |
38.《ネタバレ》 楽しもう! 心に穴が空いた同士なにかがお互いを引きつけたのか、そこからはじまる楽しいアルバム作り。そりゃ嫌なコトだってあった、今だって気にしてる。でも音楽を聴けば世界は輝き、照らし出す。 二人の成長が音楽が撮影がとにかく観ているこちらも楽しくさせてくれます、そして優しく背中を押してくれる気がする。 仲間たちと一緒に楽しい音楽。決して世の中甘くない、だけどなんとかなるはずだ。どうか彼らに幸あれ。 【えすえふ】さん [インターネット(吹替)] 8点(2017-02-01 01:40:10) (良:1票) |
37.《ネタバレ》 冒頭のグレタの演奏シーン。二つの視点からそれは映される。 いきなり始まる演奏はお世辞にも上手と言えるものではない。多くの人が聞く事に集中せず、談笑をする中一人立ち上がる男性。 直後その男性の1日が語られ、先程の演奏シーンに結びつく。 彼の頭の中で流れるアレンジ。今まで体たらくだったダンとグレタの才能が結びつく瞬間。 二人だけが分かる世界で、物語が始まる瞬間の感動は言葉では言い表せない。 それこそが音楽が持つ力であり魅力なのだろう。そして視点を変えた反復とズレという映画の持つ力もここで表現される。 鬱屈とした思いの中、スティーヴの部屋で曲が生まれる瞬間も忘れられない。 そしてアルバム制作シーン。日常の雑踏の中で即興を交えながら、生の人が集まり演奏されるその様は音楽の原点であり、一つの到達点なのではないだろうか。 何よりも誰もが音を楽しんでいる。 現代の一から十まで計算され作り込まれた音楽に異論を唱えつつも、それすらも含めて音楽を愛している事が伝わってくる素晴らしい映画だった。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-14 18:25:57) (良:1票) |
36.《ネタバレ》 これは新曲だからまだ荒い部分もあるけれど…。都会で独りぼっちだと感じているあなたへ――。妻と離婚し、都会の片隅で酒浸りの毎日を過ごす音楽プロデューサー、ダン。かつてヒットメーカーとして、数々のアーティストを発掘し育て上げた彼もいまや会社のお荷物扱い。元妻からも邪険な扱いを受け、娘との関係もうまくいかず、ますます酒の量も増えていた。そんなある日、追討ちをかけるように会社からクビを宣告されるのだった。自暴自棄となり様々なバーをハシゴし酔い潰れてしまった彼は、とある酒場でたまたま一人の若い女性が歌う曲を聞き、まるで雷に打たれたような衝撃を受ける――。曲を披露した女性の名は、グレタ。彼女も長年連れ添ったアーティストの彼に浮気されフラれたばかりだった。友人の家に居候しながら、元彼との思い出がたくさん詰まった写真や動画を見ては溜息ばかり吐くようなどうしようもない日々。大都会ニューヨークで、そんな人生の袋小路に迷い込んでいた2人は、音楽で自分の人生や業界を変えようと意気投合するのだった。次の日、2人は画期的なアイデアを思いつく。それは全ての曲を路上でゲリラ録音すると言う奇抜なものだった。バンドのメンバーを集め、NYの様々な街並みで歌い始めた彼女たちは、少しずつ世界を変えていく……。冒頭、何の説明もなされないままそんな2人が音楽を通じて出逢うシーンを描き、そこから時系列をバラバラにしてお互いの息詰まった生活を交互に描いていくトコロまでは、抜群の編集センスや音楽的な趣味の良さもあって素直に面白く見ることが出来ました。NYという大都会で孤独を抱えている男女が出逢い、音楽を武器に自らの人生を変えていくなんて、まあベタだけどこれはこれでアリかもね、なんて。だけど……、彼らがそこから路上ライブをするために奔走し始めたあたりから僕のテンションはどんどん下がってゆくのでした。いやいやいや、なんなんですか、この薄っぺらい展開は!!落ちぶれていたはずの登場人物たちがいつの間にか立ち直ってゆき、大した苦労もないままお洒落なニューヨーカーとなって成功していくってなんですのん!!正直、自分はうんざりしちゃいました。たとえ性格が捻じ曲がってると言われようが、たとえひがみ根性が半端ないと言われようが、僕はこういう「本当の悪人は誰も出てこず、みんながみんな音楽を通じてハッピーになって、誰もが気分爽快に観終えることが出来るようなリア充礼讃映画」は嫌いです。以上。これはもう完全に好みの問題なのでいかんともしがたい。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 4点(2016-07-30 23:46:38) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 いい映画だった。こういう構成の映画は好きだ。もちろん音楽も良いし、NYの風景を背景にいい感じの映像にもなっていた。音楽っていいねと改めて思わせる作品でもあった。普段そんなに歌を聴くときに歌詞を考えてたりしない方なのだが、きっと歌詞にはそれぞれに想いが込められているはず、そういうものを考えながら聴いてみようかなと思ったりもした。主役の二人も好演していた。M・ラファロはいい味出していたし、K・ナイトレイは歌声も素晴らしかった。ストーリー的には邪魔にならない程度に上手く家族の話も入れているし、逆に恋愛的要素は上手い具合に抑えられていたようにも感じた。 【スワローマン】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-12-31 10:59:28) (良:1票) |
34.《ネタバレ》 ジョン・カーニー。この名前を見るのは「ONCE ダブリンの街角で」以来久しぶりですが、 本作も「ONCE~」と同じく、都会の片隅で少し淋しさを抱えた男女が出会う。その2人に共通するのは音楽。 その時々の登場人物の心を表すかのような作中で歌われるその歌詞も、 音楽が人の心を動かし人を結び付けていく様も、飾り気の無い素朴な描写がいい。 冒頭、1人の女性がバーでギター1本で弾き語っている。この歌詞がまたいい。 それに耳を傾ける、1人の音楽プロデューサー。 今は落ちぶれてしまっているが、まだ粗削りなその弾き語りに、彼の脳内であっという間に他の楽器が加わりその曲を肉付けしていく。 弾き語りの歌詞の素晴らしさと共に、この男の音楽を愛する気持ちとその才能が見事に伝わってくる。 ニューヨークの街角でアルバムを録音していく。キーラ・ナイトレイの歌もその表情も素晴らしい。 そのハイライトがビートルズの「レット・イット・ビー」のルーフトップ・コンサートを思わせるビルの屋上での録音風景。 そこに離れて暮らす、マーク・ラファロ演じるプロデューサーの娘のギターが加わる。 キーラの魅力を随所に見ることが出来る作品ですが、 才能はあるけど生き様は少々不器用、人間臭さのあるプロデューサーを演じたマーク・ラファロの好演がこの作品を支えていると思います。 ジョン・カーニーの作品を見るのは「ONCE~」以来2度目ですが、もっともっと映画を撮って欲しいと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-11-08 15:21:07) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 "once ダブリンの街角で"のヒットも記憶に新しいジョン・カーニー監督の新作。今回も音楽の魅力が満載。音楽とシチュエーションが強力にタッグを組んで、この力が1+1が2ではなく、3にも4にも、、無限大にも広がる映画。そのタッグの中でも、明るく前向きな"Tell Me If You Wanna Go Home"と、演奏する仲間の輪にバイオレットが加わる屋上の場面がお気に入り。やはり音楽は才能ありきではなく、愛する者全てに門戸は開かれていると思いたい、願いたい。皆様はどの場面がお気に入りでしたか?ただ歌うことが好きなグレタとその歌で有名になりたいデイヴ、音楽を真に愛するダンと売上至上主義のソール。歌が売れれば否が応でも付きまとう金としがらみ、音楽とビジネスの切っても切れない関係を二組の生き方を描いて切り込むことにより、音楽とはあなたにとってなんぞや?と問いかけているようにも思えます。本作のもう一つの主役、ニューヨークのロケーションも大いに楽しめましたが、私はそれよりもキーラ・ナイトレイの着こなしが可愛くて登場カットごとに心躍りました(笑)。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-04-05 23:05:44) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 楽器たちがマーク・ラファロのアレンジ通りに動くシーンが始まって、そこから引き込まれた。 彼女が楽曲参加することに怪訝な態度を示す軽薄なノリのプロデューサーもいい。竹中直人みたい。 彼氏の歌声を聴いてようやくMaroon 5のイケメンだと分かった。めちゃめちゃ歌が上手い…いけすかねえ。でも簡単に不貞を働くダメイケメン役をあてがわれてる様が、そのイケメンぶりをイジられてる感じの配役に感じられて笑ったので許す。 ノラ・ジョーンズやカーディガンズの名前が出てきて嬉しくなった。キーラ・ナイトレイの歌声がカーディガンズのニーナみたいだったし歌もすこぶる上手くてとてもいい。 屋外でレコーディング、子供たちが参加、ストリングスも入るなんて、バンド構成として普通にめっちゃいいぞ。バンドやってた人は楽しかった頃を思い出して見ててワクワクするのでは。 元妻にバイオレットが歌が上手いかどうかを尋ねるシーンは、玄関で二人でタバコを吸ってて、でも煙を気にしてドアを開けて煙を出すアクトがおかしい。ダンナがタバコをそのまま持ち去ってしまうし。 スプリッターで同じ曲を二人で聴き合うシーン、これもすごくいい。個人的にバンドメンバーとCD交換しあった楽しかった思い出が蘇ってきた。『花束みたいに恋をした』はこのシーンからインスパイアを受けているのでは。 ところどころ iPhoneで撮ってる? バイオレットのギターソロ、サウンドがグッド。フィーリングもとてもいい。 アダム・レヴィーンのライブシーンはいけすかないながらも曲が良すぎてグッと来てしまった エピローグもとてもいい。最後のフィルム・ストリップも含めてずっと楽しい。 ニューヨークの夜景も綺麗だし、ティーンの恋のエッセンスも描かれてる。出会いだけでなく離婚の関係性も入っていて実はかなり高密度なパッケージングなんだけど、全体を通して重くなってないのはお見事。 この高得点は私がバンド経験ありで音楽も好き、というのが多分に影響している。 残りの一点は、わかりやすい映画なので奥行きを掘るために何度も見返す感じではないところにあるんだけど、別にそういう難しさはこの映画になくてもいいとは思う。 【よこやまゆうき】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-08-18 21:50:22) |
31.《ネタバレ》 目的の映画までの時間つぶしで、なんの気なく入った映画。 こんなにハマるとは! 時間軸が移動して、地下鉄駅の近くのバーのシーンが都合3回流れる。 その時その時で、状況が頭に入ってクリアに理解できていくところが非常に面白い。 何が好きと言って、グレタとスティーヴの友情が素晴らしい。 グレタみたいな綺麗な子を部屋に泊まらせてあげるのに、いやらしい感じとか全くないし 「オーブンに頭突っ込むから。」と無理やりライブに引っ張っていったり、あんないい男(というより人間)いない! 音楽は好きで、自分自身何十年やっているのもあるのか、メンバーで曲を作る楽しさもよく分かるつもりです。 つい先日衛星放送でやっていたのを録画して、これでいつでも鑑賞できる。 【有為子】さん [映画館(字幕)] 8点(2023-07-20 17:27:55) |
30.キーラ・ナイトレイは魅力的だし全体的な雰囲気は悪くないのだが、善人ばかりで悪人は出てこないし物語としてはあまりにも平坦。 |