ジェイソン・ボーンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ジェイソン・ボーン

[ジェイソンボーン]
Jason Bourne
2016年スペイン上映時間:123分
平均点:6.08 / 10(Review 51人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-10-07)
公開終了日(2017-03-08)
アクションサスペンスシリーズものハードボイルド小説の映画化スパイもの
新規登録(2016-09-08)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2024-04-03)【イニシャルK】さん
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監督ポール・グリーングラス
キャストマット・デイモン(男優)ジェイソン・ボーン
トミー・リー・ジョーンズ(男優)ロバート・デューイCIA長官
アリシア・ヴィキャンデル(女優)ヘザー・リー
ヴァンサン・カッセル(男優)アセット
ジュリア・スタイルズ(女優)ニッキー・パーソンズ
リズ・アーメッド(男優)アーロン・カルーア
アトー・エッサンドー(男優)クレイグ・ジェファーズ
ビル・キャンプ(男優)マルコム・スミス
グレッグ・ヘンリー(男優)リチャード・ウェッブ
平田広明ジェイソン・ボーン(日本語吹き替え版【ソフト】)
土師孝也ロバート・デューイCIA長官(日本語吹き替え版【ソフト】)
沢海陽子ニッキー・パーソンズ(日本語吹き替え版【ソフト】)
川田紳司アーロン・カルーア(日本語吹き替え版【ソフト】)
津田英三エドウィン・ラッセル情報長官(日本語吹き替え版【ソフト】)
佐々木敏(日本語吹き替え版【ソフト】)
堀部隆一(日本語吹き替え版【ソフト】)
森なな子(日本語吹き替え版【ソフト】)
三木眞一郎ジェイソン・ボーン(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
大塚明夫ロバート・デューイCIA長官(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
甲斐田裕子ヘザー・リー(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
山路和弘アセット(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
百々麻子ニッキー・パーソンズ(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
浪川大輔アーロン・カルーア(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
小西克幸クレイグ・ジェファーズ(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
森田順平エドウィン・ラッセル情報長官(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
岩崎ひろしマルコム・スミス(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
石田彰クリスチャン・ディソルト(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
高橋広樹バウマン(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
野島昭生リチャード・ウェッブ(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
魚建(日本語吹き替え版【BSテレビ東京】)
原作ロバート・ラドラム(キャラクター創造)
脚本ポール・グリーングラス
クリストファー・ラウズ
音楽ジョン・パウエル
デヴィッド・バックリー[音楽]
作詞モービー"Extreme Ways(Jason Bourne)"
作曲モービー"Extreme Ways(Jason Bourne)"
主題歌モービー"Extreme Ways(Jason Bourne)"
撮影バリー・アクロイド
製作フランク・マーシャル
マット・デイモン
ポール・グリーングラス
ダブル・ネガティブ社
製作総指揮ダグ・リーマン
クリストファー・ラウズ
ジェニファー・トッド[製作]
制作ACクリエイト(日本語吹き替え版【DVD / BD】)
配給東宝東和
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
美術キャティ・マキシー(美術監督:米国)
衣装マーク・ブリッジス[衣装]
編集クリストファー・ラウズ
字幕翻訳戸田奈津子
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【クチコミ・感想】

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123
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51.《ネタバレ》 駄作を一本挟んで監督・主演が共にカムバックしたというのに、過去三作にわたって貫かれたイズムがブレちゃいませんかね?ボーンにラスベガスでハチャメチャ大騒動は似合わないなぁ。
それでも相変わらずの編集祭りでガンガン進んでいくストーリーとアクションは楽しめた。そしていつも誰が誰だかわからなくなる悪役に存在感がハンパないトミー・リー・ジョーンズとヴァンサン・カッセルを配置したのはナイス。ただトミー・リー・ジョーンズは「逃亡者」シリーズのジェラード捜査官時代に見せた有能&鬼上司っぷりを発揮しきれていなかったようなので、あの頃のギラついた気持ちを思い出して頂きたい。20年前の彼なら小娘があんなナメた態度を見せたらソッコーで交通整理に回してましたぜ。
関係ないけどこのシリーズを見ると無駄に歩行スピードが上がってしまうのは私だけですかね?
けんじマンさん [映画館(字幕)] 6点(2016-10-24 21:40:25)(良:2票)(笑:1票)
50.《ネタバレ》 旧三部作から順番に見直して、番外編の『レガシー』はダメだったけど「本編」のこっちは大丈夫だろうと思ったけど、こっちもダメだった。監督もポール・グリーングラスに戻り、『レガシー』ほどは酷くはなかったものの、どこか見所を見誤った感じが続く。まず、父親をめぐる過去に関するミステリーだけれど、この手の謎はどうでもよかった・・というのが正直なところ。実はこれは旧三部作からそうで、『アイデンティティ』以外はこの手の過去話は物語を動かすための装置ではあっても、ここに物語的なオチやカタルシスは感じなかった。あとは作戦室のCIA対現場のエージェント対決という、このシリーズ定番の場面が続くけれど、ギリシャやラスベガスの仕掛けが豪華になっただけで、この点でのアップデート感は弱い。ボーンが見せるプロらしい機転や「え、そっちにいたの?」という観客の目も欺く仕掛けのアイデアこそが本シリーズの魅力だったのだと思うのに、その不足を物量と力業で補っているように見えたのも残念。とくに一番の目玉と思われるラスベガスの無茶なカーチェイスは、ワイスピやM:Iシリーズのようなバカっぽさもあり、スパイのプロフェッショナリズム路線だったはずの本作のアイデンティティ危機みたいなものを感じさせました。
ころりさんさん [インターネット(字幕)] 5点(2021-06-01 08:30:38)(良:2票)
49.《ネタバレ》  1作目を見逃すと当然2、3作目も見れなくて、そんなこんなでシリーズを最初にスクリーンで見たのが『レガシー』っていう。1~3はBSだかCSだかで一挙放送したのをゴロゴロダラ~っと見た程度。で、シリーズ通しての印象は1作1作の物語のカサがあまり無いって事と動かし過ぎのカメラワークがウザいって事。今回も印象はあまり変わらず。マンネリ度が更に増したけれど「それで終わりかよ!」って感じは少し軽減したかな?

 とにかくあのカメラワークはもう要らないんじゃないかと。ひたすら見辛いだけです。前世紀末に流行ったのをいまだに引っ張ってる状態で、それこそがこのシリーズのアイデンティティだと言われるかもしれませんが、カメラが意思を持って存在をアピールしちゃうとね、それは一体誰の視線、もしくは誰の持ってるカメラよ?って事になっちゃう。いや、臨場感を出すために観客の視線を作ってあげてるんですよ、って事なんでしょうけれど、大きなスクリーンと対峙してるこちらにとっちゃ、そりゃ余計なお世話。せっかくのスタッフとキャストの仕事がガチャガチャな状態でしか記録されてませんっていうの、勿体なくないかなぁ?

 それから念押しするような映像がクドくて。冒頭のギリシャのデモシーン、後半のカーチェイスシーンは不要なショットがかなりありますし、父親が殺害される回想シーンを何故あそこまで繰り返す必要があるのやら。これもまた親切心から?の余計なお世話ね。

 物語はジェイソン・ボーンのごくパーソナルな話ですよ、っていうのが明らかになると共に底が見えて中盤以降は退屈気味。

 せめてアクションやサスペンスに独自性があればいいのですが、なんかもうシリーズだけでなく、このジャンルの見せ場の繰り返しですね、っていう。その上、クライマックスの大事なところでモタモタと弱みを見せちゃうあたりはかなりガッカリ。続編をなんとなく意識したのか、微妙にボヤかしたエピローグも含めて、この程度の続編作っちゃったのねぇ、って印象。
 もっとスゴい状態に成長したジェイソン・ボーンを見せて欲しかったのですが、むしろ退行してなかった?
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 5点(2016-10-10 14:39:59)(良:1票)(笑:1票)
48.《ネタバレ》 IMAXにて鑑賞。
『アルティメイタム』で綺麗に終わった話をどうやって再開するのかという点が鑑賞前の不安だったのですが、案の定、完成した作品は語るべき物語を見失って迷走していました。ジェイソン・ボーンのアイデンティティを探る話はまだまだ続くのですが、シリーズ継続のために捻り出された後付けの設定があまりにご都合主義的なので醒めてしまいます。『24』もそうでしたが、エージェントもので実は父親も陰謀に関わっていたという話を出し始めると、いよいよお終いですね。
国家が作り出した殺し屋というものを見たことがある人はほとんどいないため果たしてそれがリアルなのかどうかは分からないが、少なくとも「殺し屋とは、きっとこんな感じなんだろう」と思わせるような説得力ある描写こそがボーン3部作の魅力でした。地下鉄を脱線させろとか、大爆発を起こせとか言ってくるスタジオと喧嘩しながら堅実な作風を守ったダグ・リーマンが本シリーズの基本路線を作り、ポール・グリーングラスがそのスタイルを継承発展させることでボーン3部作は本物志向のアクション映画の太祖となったのですが、一転して本作は『ボーン・アイデンティティ』が登場する前の単純な爆破アクションに先祖返りしています。観客を楽しませたいというサービス精神は理解できるものの、ド派手になりすぎた見せ場にはもはや生身の人間が闘っているという感覚が残っておらず、見せ場が派手になればなるほど手に汗握らなくなるというアクション映画の典型的な衰退サイクルに入っています。クライマックスのカーチェイスなどは『ワイルド・スピード』の新作のような有様であり、本シリーズのファンが求める見せ場からはかけ離れています。そういえば、『ボーン・レガシー』続編の監督にジャスティン・リンが起用されたという話が一時期ありましたが、結果的にボツとなったその企画で考えられていたカーチェイスがそのまんま本作に流用されたのではないか。そんな邪推を生むほど、クライマックスのカーチェイスはシリーズ全体の雰囲気から浮いていました。
見せ場のインフレとともにジェイソン・ボーンはさらに超人化。パンチ一発で格闘家を気絶させるほどの格闘スキルに、プロのレーサーをも超える反射神経とドライビングテクニック、スリのような小手先の技に、電気配線に細工をする技術と、もはや何屋さんなのか分からないほどの多才ぶりを披露します。殺し屋みたいな潰しの利かない職業なんかにはつかず、何かひとつでも特技を極めていればその道で食えていたんじゃないかと思うほどの器用さであり、その多才ぶりゆえに殺し屋というそもそもの設定が没却してしまっています。これもやりすぎでした。
また、敵エージェントとの関係も変質しています。悪いのはラングレーのオフィスにいる上層部であり、現場のエージェントはただその指示に従っているのみ。命を狙われてもボーンは敵エージェントを恨んでいないし、殺し合いを演じつつも互いに敬意を払い合うエージェント同士の武士道のような関係性こそが本シリーズの熱さに繋がっていました。また、そうしたエージェント達の姿がエンディング曲”Extreme Ways”の歌詞と見事にシンクロしていたのですが、一方本作のエージェントは私怨剥き出しでボーンに襲いかかってくるため、戦いの意味合いがかなり変わっています。私としては、従前のエージェント達のプロフェッショナル道が好きだったため、この変更を良いとは思いませんでした。
国家によるSNSの監視や諜報機関OBによる機密情報漏洩などの時事ネタを出してきているものの、こちらもジェイソン・ボーンの物語とはうまく絡んでいなくて不発に終わっています。アクション映画としては及第点ではあるものの、待ち望まれた『ボーン・アルティメイタム』の続編としては期待外れな出来だったと言えます。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 5点(2016-10-08 03:16:24)(良:2票)
47.《ネタバレ》 前三部作が結構楽しめたのですが、この作品はダメだった。。なんか盛り上がりに欠けるまま進んで、そのまま終わってしまったという印象です。この作品、シーン割が多すぎて、なんか出演者の演技の良しあしも良く分からなかったです。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 4点(2020-02-18 12:40:55)(良:1票)
46.《ネタバレ》 このシリーズが好きな自分としましては、この続編製作じたいはアリだったと思います。考えてみれば前三作は一本の映画を三分割したようなものだし、『アルティメイタム』の閉め方からして、最低でもあと一本は撮ってそのストーリーではジュリア・スタイルズをかなり前面に押し出してくるだろうと予測はつきました。 お約束の冒頭30分の手ぶれ映像によるサスペンス・シークエンスはシリーズ最大規模、実際のギリシャ危機のゴタゴタを巧妙に取り込んでいて、この脚本のセンスには毎回感心させられます。でもまさかここでジュリア・スタイルズが退場するとは予想外でした。けっきょく明かされたジェイソン・ボーン=デヴィッド・ウエッブの秘密も、サプライズを呼ぶほどのことはありません。悪役CIAはトミー・リー・ジョーンズ、殺し屋はヴァンサン・カッセルと両者ともシリーズ中最凶でかつ大物俳優を連れてきました。ボーンはついにCIAのトップと直接対決となったわけですが、仕留めたのかというとそれは微妙な感じです。しかし最高責任者の長官が二代続いてこんな不祥事しでかしたら、いよいよCIAは組織解体そして大統領は辞任ものですよ。 さてシリーズ四作を観て私がいちばん気になっているのは、劇中のCIAの情報収集力の驚異的な高さです。現実にはエシュロンとかいう盗聴システムみたいなものを米国は運用しているそうですが、映画の中にそのテクノロジーがどれだけ反映されているのか気になるところです。また世界中に支部があって実力行使部隊を、たとえそれが英国であろうとも、その国の主権をガン無視してやりたい放題するのは実に恐ろしいことです。誇張はあるにしても、何らかのCIAの現実の活動を脚本におとしこんでいる気がしてなりません。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-04 22:19:27)(良:1票)
45.《ネタバレ》 正直なところ「ボーン・アルティメイタム」で終了の方がよかったかも。
今作はCIA側の方が目立っちゃって、ボーンの描写が薄くなっちゃった気がする。
前3作とはコンセプトがずれちゃってるみたいなね。大好きなシリーズだけにちょっと残念。
しかしながら雑踏の中の追跡、攻防、カーチェイスシーンは緊張感とスピード感があって
やっぱり見応えあるのです、ボーンシリーズといったらコレだなあ。
ただ、ベガスの装甲車は派手なだけって感じであんまり好きじゃない。
CIAに復帰?もういい加減、彼を放っておいてほしいわね。
1作目から変わらないエンディングの曲も大好き、あの曲が流れだすとビビビと脇腹あたりがシビれます。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-14 16:06:36)(良:1票)
44.《ネタバレ》 ボーンの目的が父親殺しの真相探しで、いまいちピンとこない。一方、CIAがボーンを追う目的は完全に見失っている。追わなきゃ、ボーンも現れないのに。アクションは前3作と大差なく、カーアクションがやたらに長くて間延びする。それでも、マット・デイモンとトミー・リー・ジョーンズの気迫に飽きることはない。ヴィキャンテルは2人に比べると小粒感がある。もっと大物女優でよかったのかもしれない。
カワウソの聞耳さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-11-21 11:57:15)(良:1票)
43.《ネタバレ》 ボーンシリーズ作品
おもしろいけども目新しい物がなく、展開もどれかの作品と同じように進んでいく
協力者の狙撃による死亡→情報持ちの人物との包囲の中での接触→敵陣営の協力者の獲得→敵計画の阻止→カーアクション→格闘→エンディング
展開が似すぎてバイク乗った瞬間ニッキー死ぬんだな・・・今回はこいつが味方か・・・と見た瞬間読めてしまうのが残念
相変わらずカーアクションは派手だけど、それすらも今回はこんな感じかと思えてしまう。
もはやサスペンス要素はどこへやら
このシリーズで一番好きな機転を利かして相手を奔走させるところだが、今回もまた弱め そこでかと思ったのは最後の最後くらいかな

シリーズ物のせいで期待して観てしまう分辛口になりますが、他の映画に比べると面白い方だと思います。
メメント66さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-11-12 13:44:35)(良:1票)
42.《ネタバレ》 とても期待していましたが旧三部作の焼き増し以上でも以下でもありませんでした。やってることはパート2~3とほぼ同じで、いい加減ゴチャゴチャした鬼ごっこも疲れるだけでした。。そもそもこの監督さん、パート2と3でやりたい事は全てやったって感じですよね。真新しさゼロで、手ぶれカメラもいい加減ウザいだけです。

ストーリーのややこしさもしっかり健在だしニッキーが絡む鬼ごっこも見事にデジャブ。(そもそも闘技場の控え室で5分話してバイバイしたほうがずっと安全だったのに、なんでわざわざ広場で再度会う必要があったのかねえと小一時間) 中盤のトミー・リー・ジョーンズとアーロンがレストランで朝食を取るシーンまでもがパート3に酷似していて全く不要なシーンだったと思います。前作ボーン・レガシーが大概最低最悪だと思っていましたが、今作と比べると案外マシだったのかも?と思わせてしまうようなひどい有様です。唯一、ボーン(マット・デイモン)は渋みを増していて、加齢=円熟した感じが良かったこと、ヴァンサン・カッセルの配役も渋かったものの、円熟味は生かされておらず、総合的に考えるとやはり全体的にしつこくて長ったらしい割りには薄味な作品でした。

人々の動機も薄いし女CIAも立ち位置不明だしで(好みだが)、、明らかに新三部作は失敗しているといわざるを得ません。ラストの派手なカーチェイスも旧三部作の足元にも及ばない酷さ(こんなノリならワイスピでも見るわって感じ)で、やはり私の中ではボーンシリーズは旧三部作で綺麗に終わったものだと痛感しました。合唱。
アラジン2014さん [映画館(字幕)] 2点(2017-02-08 11:07:30)(良:1票)
41.《ネタバレ》 これは難しい。そもそもこの映画の立ち位置が難関なのである。
前ボーンのいい所は、そのシンプルさにあった。無駄をそぎ落とした脚本の中に、極限の諜報世界が息づいていた。

しかしリニューアルを図った「レガシー」が頓挫してしまった以上、やはり集客力のあるマット・デイモンのボーンを作らなければならず、さらに過去の焼き直しにならぬように、大幅なアップデートも必要になるのだ。

いやいやこれは難しい。シリーズの良さと、製作側の希望が最初から全くかみ合っていない。それでもこの難題に対してグリーングラスは善戦したと思う。高難易度の撮影や編集テクニックが伺える他、アクションも派手な見せ場が並ぶ凄い映画になっている。
というかスターと巨匠の黄金コンビに巨額の予算を投じることで、高水準な作品を作ったというのが正解か。
それなりにいい映画になっているのが個人的にはある種、タチの悪さを感じるところ。「これ、凄いけどボーンの必要あるのかな」というのが正直な感想である。

ボーンが戦う理由から弱い。まだまだ出生の秘密あるよと言われて、自分探しの旅へ出発である。物語的にボーンの動く理由としては良いのかもしれないが、観客としてはこの付け足し設定には雑さを払拭できない。終盤には復讐にシフトしていき、彼の人間的な感情を際立たせるのかと思いきや、敵もがっつり復讐で動くヤツが用意されおり、この路線変更もやはり空回り気味か。

そもそも私怨で動くようなヤツもこの作品には向かないのではないだろうか。この手の映画ではたまに「Not personal.(これはビジネスだ)」という台詞を耳にするが、ボーンの世界観はまさにそんな感じだ。指令を受けた工作員が問答無用で標的を殺す、または殺されるか。それだけの世界だ。
トミー・リー・ジョーンズが復讐心を操っていたにしろ、結果的に2人の工作員が復讐合戦でカジノに突っ込むとは何事か。

また、昨今のCIA絡みのインシデントを扱っているのも、食い合わせが悪かったか。バックドアに端を発するアップル対CIAを模した陰謀から始まり、スノーデンやらSNSやらを通じて、アメリカの抱えるプライバシーや監視への問題提起が展開する。グリーングラスにとってはこの手の話は得意分野であり、故に新要素として時事ネタを取り込んだのだろうが、途中からこの問題にシフトしていくようなプロットでは駄目だろう。
こんなのはマクガフィンでいい。ボーンとCIAが最後に出会うためのお膳立てであり、ただの記号で良い。
この問題を扱いたいなら、これを軸とした脚本にボーンを絡ませていかないと問題提起にもならないだろう。

もちろんいい所もいっぱいある。一貫した激しいカット割りの連続も相変わらず臨場感がある。世界規模のロケーションも007のそれとはまったく異なる趣があっていい。他のスパイ映画ならパルテノン神殿をフィーチャーしそうな所、それを空撮にとどめて国会前のシンタグマからオモニアまでの範囲でアクションを撮っちゃう所なんて渋いなぁと思う。
マット・デイモンとグリーングラスのタッグは、やはり素晴らしいシーンを生み出しているのだ。

しかしながら物語は詰め込みすぎ、アクションはラストのカーチェイスで一気に娯楽寄りになってしまい、映画内でのバランスはかなり悪い。このコンビでこの脚本なら、「グリーン・ゾーン」のような選択肢を提示した方が良かったのではないか。
本当に良くできたスパイアクションだが、「ボーン」のアイデンティティはあまり感じられないといったところか。
サムサッカー・サムさん [映画館(字幕)] 7点(2016-10-09 02:41:22)(良:1票)
40.《ネタバレ》 ボーンシリーズの新作がやると聞いて喜びがある反面今やる必要性があるのかとも思った。ボーンは三部作で綺麗に終わっている作品であり(レガシー?悪いけど思い出せないな)、新作を作るなら何か新しい要素がいるだろう。基本的にボーンシリーズは彼の過去を探る物語だ。三作目でそれも終えた。ではボーンの新作があるとしたらボーンは何のために戦うのか?

というわけで結局はまた過去をほじくる物語でした。うーん、正直ボーンの過去にはもうそこまで興味はない。個人的には「アイデンティティ」で発覚する「実はCIAが作り出した人間兵器だった」この一点だけで十分。今回ボーンを取り込もうとする女性局員やボーンに恨みを持つエージェント等からは新しいことを試みる姿勢が見えないこともないが、いずれも今作を押し上げるパワーにはなっていない。「スプレマシー」以降も評価が上がっていき、また自分が面白く観たのもストーリーよりもボーンが咄嗟の機転で窮地を打開していくアイディアが秀逸だったからだ。今作もボーンは自分の能力を発揮して行動していくが前シリーズを上回るアイディアはない。焼き直し的な動きも目立つ。新作を作るなら「これは新しいし面白い」というシーンを用意するべきだ。「アルティメイタム」は越えられないと思っても、でも心のどこかで「上回ってほしい」と期待するのが観客なのだから。

作りは想像以上に「ボーン映画」になっていると思う。臨場感のあるカメラワークに細かいカット割り。昨今のアクション映画ではもはや主流ではない撮り方に感じるが、この監督の作風でもあるしボーンといえばこれ!みたいな観念もあるのだろう。普通に観ればそれなりの作品だと思う。でも前三作を越える出来とは思えなかった。ボーンシリーズのファンからすればマット・デイモンとグリーングラスの復帰は朗報だったはずだが「アルティメイタム」からはや9年も経つのにマンネリ感が拭えないのは残念だ。
さん [映画館(字幕)] 6点(2016-10-08 18:43:03)(良:1票)
39.いつまで自分のルーツを探す旅をしてるんだ。
TERUさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-02-29 21:05:45)
38.《ネタバレ》 超大物の悪役ボスが死んで、後はターミネーターのような執念だけでボーンを追いかける殺し屋(ヴァンサン・カッセル)との対決を残すのみ…とワクワクしていたら、あれ、何で殺し屋の方が逃げてるの…?
指揮系統が消滅してボーンと接触できるおそらく最後の機会なんだから、殺し屋は必死にボーンを追わなきゃイカンでしょう。
百歩譲ってボーンに恐れおののいて逃げるというなら、誰にも気付かれずにこっそり姿を隠せばいい所、何でわざわざ装甲車盗んであんなド派手な逃走劇を繰り広げる必要があるのか。そもそも装甲車乗ってるせいでボーンに見つかったわけだし。
これもターミネーターのような、このシリーズらしからぬ超弩級の街破壊カーアクションも、その必然性の設定が甘いので今一つノリ切れなかったのが残念。
この殺し屋の執念はボーンが改心?して情報を公開したとばっちりで、素性がバレて敵地で2年の拷問経験を受けた恨みだったと思うけど、その辺をもっときっちり描いてくれたら、このシリーズが持つどことなく薄い偽善性をカバーしてそれなりに物語に深みが増したと思う。実はこの殺し屋が父親を殺した実行犯…て、なんかプロットが雑すぎます。
番茶さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-02-04 12:07:17)
37.《ネタバレ》  ・・・旧3部作を見直してから見るべきだったかなぁ。ニッキーは旧3部作すべてに登場しているのに、何者だったのか全然覚えていない・・・。愛着があればニッキーの再登場に喜び、そしてその死に悲しみと憤りを感じることもできたのでしょうが、残念。
 ボーンシリーズは、ボーンの無敵感と、あっと驚くような機転にすごく魅力を感じていた覚えがあるのですが、あれ?こんなもんでしたっけ?
 そしてストーリーが決定的に面白くない。ボーンは過去をはっきりさせたいだけ。デューイはボーンが記憶を取り戻しちゃうと復讐されちゃうかもしんないから、先に殺っとけ?みたいな?ボーンもデューイも大義名分とは程遠い動機で、気持ちがノルはずもなく・・・。
 例えば、『アイアンハンド』がどれだけやばい作戦で、もう自分のような工作員を増やしたくないボーンが一肌脱ぐ、みたいな内容だったらアツくなれたかも。
 女CIAリーのビジュアルは最高。でも、CIAの重要な役職に就いている人が、CIAの重要機密をペラペラボーンに話しちゃうのはどうだろう。ちょっと引いてしまいます。あまりにボーンにとって都合が良すぎる味方キャラ。しかもそこまでのリスクを冒すほどの理由がリーにないまま、ボーンを手助けさせてしまっているのはホント良くない。
 最後のカーチェイスはちょっとしつこい。そもそもプロの工作員が、私情でこんな派手なカーチェイスしちゃだめでしょ。
 で、さんざん好き勝手やっておきながら、デューイとライバル工作員の最期は実にあっけないもの。ディープドリーム社とCIAの闇取引の暴露もうやむやにされたまま終幕。はあ、2時間見続けて、最後なんのカタルシスも得られないまま終わっちゃうとは。
 う~ん、ディープドリーム社の社長をボーンが守るという展開にもっていっても良かった気がするんですけどねぇ。
 ボーンの過去に決着をつける旧3部作。
 なら今度は未来に目を向けたボーンシリーズにしてほしかったものですね。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-06-24 01:23:29)
36.《ネタバレ》 個人的には蛇足であったのではないかと思います。せっかくのジェイソン・ボーンの久しぶりの凱旋と考えると物足りなさ感が強いです。3部作できっちり終わっておけばキレイなシリーズだったかとは思いますが。作ってしまったからにはここからの新たな展開を期待したいです。
いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-18 23:28:27)
35.《ネタバレ》 三部作が良かっただけに、やや薄っぺらい印象を受けました。
結局は、父親殺しの実行犯と指示犯に対する復讐劇
前半のオートバイで逃げるシーンや後半のカーチェイスは、なるほど見応え十分
しかしながら、早々と敵の正体が明かされ、ストーリーに意外性が欠けた感がありますね。
次作の構想が有るのならば期待したいです。
本作についてはやや不満です。 5点
TerenParenさん [インターネット(字幕)] 5点(2019-11-04 00:44:05)
34.《ネタバレ》 前作から時間が経過してしまったのでつなぎ合わせに苦労したが、パトリオット的な要素は雑音なだけ。
ボーンシリーズは無双のボーンとスパイトリック、派手なアクションが好き。今作も炸裂してました。
個人的には録音テープのラストシーン好きです。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-29 12:36:55)
33.《ネタバレ》 まったく愛国者の道徳観ってのは、どーなってるんだか、糞迷惑な話です。
序盤のゲーム感覚の追跡シーンはいつものことながら、軽薄な印象。
あと何秒後に、狙撃スコープの中に現れる!とか、ご冗談を。
とはいえ、これがこのシリーズの定番。
アクション、カーチェイスは見応えあるし、誰がどんな思惑で動いてるのか、さっぱりわからないながらも、楽しめるところは健在。

エンディングで、クサすところも、このシリーズの醍醐味ですね。
なんのかんのおさえるところはおさえた、続編なのかな。と。
ろにまささん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-09-01 17:28:56)
32.うーーーん、、、期待しちゃったな。シリーズが好きだったから。これだったら3部作で打ち止めしておいて欲しかった。けど、ハリウッド的には金になるんだろうな、スピンオフ映画やら今度はスピンオフ連ドラまで決定したみたいだし。

映画的には楽しめましたけれど、期待してしまった分、 鑑賞後は残念感でした。

はい、何事も期待してはいけない。知ってるけど期待しちゃうのが人間。
だからまたやったら観るよ!
movie海馬さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-08-18 15:22:32)
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【点数情報】

Review人数 51人
平均点数 6.08点
000.00%
100.00%
211.96%
300.00%
423.92%
51223.53%
61835.29%
71325.49%
847.84%
911.96%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.00点 Review1人
2 ストーリー評価 4.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 4.66点 Review3人
4 音楽評価 4.66点 Review3人
5 感泣評価 1.00点 Review1人
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