エイリアン:コヴェナントのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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エイリアン:コヴェナント

[エイリアンコヴェナント]
Alien: Covenant
2017年ニュージーランドカナダ上映時間:122分
平均点:5.76 / 10(Review 58人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-09-15)
公開終了日(2018-01-10)
アクションホラーサスペンスSFアドベンチャーシリーズものモンスター映画
新規登録(2017-07-13)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-02-16)【イニシャルK】さん
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監督リドリー・スコット
キャストマイケル・ファスベンダー(男優)デヴィッド / ウォルター
キャサリン・ウォーターストン(女優)ダニエルズ
ビリー・クラダップ(男優)オラム
ダニー・マクブライド〔男優〕(男優)テネシー
デミアン・ビチル(男優)ロープ
カーメン・イジョゴ(女優)カリーヌ
ジェームズ・フランコ(男優)ブランソン(ノンクレジット)
ガイ・ピアース(男優)ピーター・ウェイランド(ノンクレジット)
ノオミ・ラパスエリザベス・ショウ(ノンクレジット)
宮本充デヴィッド / ウォルター(日本語吹き替え版)
坂本真綾ダニエルズ(日本語吹き替え版)
置鮎龍太郎オラム(日本語吹き替え版)
志田有彩カリーヌ(日本語吹き替え版)
森川智之ブランソン(日本語吹き替え版)
大川透テネシー(日本語吹き替え版)
小林さやか〔声優・1970年生〕ファリス(日本語吹き替え版)
田中敦子〔声優〕マザー(日本語吹き替え版)
内田直哉(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣(日本語吹き替え版)
原作ロナルド・シャセット(キャラクター創造)
脚本ジョン・ローガン
音楽ジェド・カーゼル
撮影ダリウス・ウォルスキー〔撮影〕
製作リドリー・スコット
デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
20世紀フォックス
配給20世紀フォックス
特撮アニマル・ロジック社(視覚効果)
フレームストアCFC(視覚効果)
ムービング・ピクチャー・カンパニー(視覚効果)
美術クリス・シーガーズ(プロダクション・デザイン)
イアン・グレイシー(美術監督スーパーバイザー)
ダミアン・ドリュー(美術監督)
衣装ジャンティ・イェーツ
編集ピエトロ・スカリア
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123
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58.《ネタバレ》 プリクェルではないという微妙な立ち位置で多くの観客に混乱を与えた『プロメテウス』から一転し、本作では『エイリアン』の看板が戻り、全体としては原点回帰の作風となっています。怪しげな星に立ち寄った宇宙船がどえらい目に遭わされるという物語であり、血もドバドバ出ます。これぞエイリアンです。ただし、バカな人間がバカなことをしでかしたために余計に事態が悪化するという、この手の映画でやって欲しくない展開が非常に多くて登場人物に感情移入できなかったことが、観客の恐怖心を和らげるという悪い影響をもたらしていますが。
コヴェナント号が航路を外れてまで舞台となる星にやってくるという基本的な部分から、説明がうまくいっていません。「我々の生存に必要な要素が揃っている。当初の目標である植民星オリガエではなく、こちらの星に移住しよう」という突拍子もない意思決定が実にアッサリとなされるのですが、こんな重要事項に関する判断があまりに軽すぎやしないかと驚きました。一応、この意思決定を下した艦長代理には「信仰心が厚すぎる余り、合理的な判断をできない可能性のある人」という人事評価があり、そのために艦長への昇進を見送られてきたという設定もあるにはあったのですが、ならばなぜ他のクルー達は艦長代理に反対の声を上げないのかと思いました。会社命令で行かざるをえなかったノストロモ号のクルー達と比較すると、事の発端部分に自業自得の要素があるため、コヴェナント号のクルー達には感情移入できませんでした。
惑星に降り立った後も、生命に必要な水と空気があり、植物も生い茂っている環境であれば未知の病原体等のリスクを考えなければならないのに、防護服なしで普通に探検を始めるものだから、この人達はバカなのかと思ってしまいました。いよいよバックバスターに襲われる場面では血で足を滑らせて転倒、一心不乱に撃った弾丸が可燃物を直撃して着陸艇大爆発と、こちらも愚かなキャラクターが事態を悪化させるという形で物語が進んでいくため、怖いというよりも呆れてしまいました。
そして、『プロメテウス』で活躍したデヴィッド登場により、場はさらに混乱します。隠れ家としてデヴィッドに案内されたのは未知の巨人の死体がゴロゴロ転がる、見るからに怪しい場所であるにも関わらず、「ここは安全だ」というデヴィッドの言い分を全面的に鵜呑みにするクルーのみなさん。また、一か所に固まって救援を待てばいいものを、単独行動でどんどん戦力を消耗していくものだからイライラさせられました。彼らの持つ銃火器はエイリアンに対して効果を持つようだったし、用心深く対処していれば全員で生き残ることも可能だったと思うのですが。
一応、エイリアンの起源も説明されます。前作でエンジニアが作り出したものをデヴィッドが品種改良して完成させたのがみなさんご存知のエイリアンでしたという、それを知ったところで「へぇ~」とも何ともならない、実にありがたみのない説明ではありましたが。起源を描けば描くほどエイリアンの存在は矮小化しており、「偶然出会った訳のわからん凶悪生物」という第一作のまま放っといてあげればよかったのにと思いました。
リドリー・スコットによると、次回作『エイリアン/アウェイクニング』は『プロテウス』と本作の間の時期を舞台にした作品となるようですが、エイリアンの起源に関する興味はあまりないので、これ以上の続編はもういいかなという感じです。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-16 12:35:20)(良:4票)
57.《ネタバレ》  亜流がいっぱい出た『エイリアン』ですが、ここまで来ると本家もまたその亜流たちとさして印象変わらないようなモンで『ライフ』と比べたってどっちもどっち、くらいなモンで。相変わらずプロフェッショナルにしてはお粗末、お馬鹿な方々が出てきてはエイリアンが出たー、ギャー、ってのを繰り返すばかり。

 ヒロインには決定的な何かが足らないし(映画背負って立つほどの存在感の欠如とでも申しましょうか)、各人意味もなく勝手気まま、バラバラに行動してるようにしか見えないエピソードのブツ切れっぷりだし、結構引っ張るけどオチは丸見えだし(いやもうアッチだって判ってるしYOU早くバラしちゃいなよ)。

 アンドロイド同士で創造主について語ってる時点でレプリカントやりたいんか、『ブレードランナー』に繋げたいんか、って思いましたが、そこ、この映画の中でも特に面白くないところで。ダレまして。でも、そういう起源からの変遷を語るのならば、その先、人類が進化してアンドロイドとエイリアンを克服してゆくか、或いはアンドロイドかエイリアンが人類を凌駕して宇宙を支配してゆくか、そういうところまで描いてこそなワケで。広げた大風呂敷の結果が『エイリアン』~『エイリアン4』だと、それはそれで小さくまとまって終わる事になるんだなぁ、と。今考えてみれば『4』のリプリーにはその予兆みたいなモノはあった訳ですが。

 エイリアンの基本設定はもう変えようがありませんから手詰まり感たっぷり。ジェリー・ゴールドスミスにオマージュ、な音楽も1作目に対する回帰志向を強調しているように感じられて後ろ向きな印象。
 もっと変化したエイリアンをやるには歴史を先に進めるしかないんじゃないかと思います。大風呂敷をしっかとたたんでみて欲しいところで。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-25 21:47:19)(良:3票)
56.《ネタバレ》 期待して楽しみにしていただけに、がっかり度が半端ない映画だった。はっきり言って面白くない。何か哲学的な雰囲気の話を混ぜ込むことで、作品の品格を上げようとでもしたかったのかどうか知らないが、そもそも「エイリアン」はSFホラーの傑作だと私は思っているので、今回のような宗教映画的な雰囲気を醸し出して無理に難解に仕立てた観客(ファン)置き去りの作品が、名作エイリアンの冠をつけてシリーズとして肩を並べるのは残念だ。(それもリドリー・スコット自身の作品が・・・)
登場人物にしても、プロメテウスでの生き残りキャラのデヴィッドなんか出されてもよく覚えてないし、今回のヒロインはお世辞にも魅力的とは言えないおばちゃんパーマみたいな頭だし(なんでこんな人がヒロインに???)。宇宙船のクルーはみんなバカばっかだし。。。よっぽど監督はエイリアン以外には興味がないのだろうなと感じるくらいに、登場人物が薄いし雑な感じ。
惑星に調査に行くのも全員一致だったのに、直後に私は反対と言うダニエルズには「じゃあ、さっき確認した時に言えよ!決まった後から言うなよ!!」と思ったが、そもそも脚本がおかしいんだろうね。さらに続編を作る予定との話を聞いて、私の中に「老害」という言葉が浮かんだ。。。
リニアさん [映画館(字幕)] 3点(2017-09-17 17:07:40)(良:3票)
55.《ネタバレ》 登場人物は別なので仕方ないのだけれどもいつも同じ事を繰り返して酷い目に合っている人間達を見ていると「馬鹿みたい」と思えてしまう。その点でオリジナルシリーズにおけるリプリーの存在は重要で、「エイリアンはヤバいんだって!信じてちょうだいよ!」と注意喚起してくれて、にもかかかわらずナメちゃってる登場人物達が「あれ、ちょっとヤバくね?これ」ってなる展開がちょっと小気味良かったりする。つまり今作にもエイリアンの存在は知らずともめちゃめちゃ警告して注意深い慎重派が必要。更に言えばそれはリプリーとキャラを重ねた様な主人公であるべき。そこで、『にもかかかわらず』系のおバカキャラがやらかすならばまぁ良いんだけれども、今作は溜めも無くしょっぱなからナチュラルなおバカばかり。主人公の存在感も無く、序盤ではいい感じのトラブルメーカー臭があった代理船長も途中からいるんだかいないんだか的な扱いに成り下がる。最も罪深いシーンはこの船長がフェイスハガーに襲われるシーンであり、その前にめちゃくちゃヤバそうな研究室を見せられておいて、その数倍ヤバそうな地下室で、どこからどう考えてもヤバそうな巨大卵を「覗いてごらんなさい」と言われて覗き込むっておかしいでしょう。「この人はフェイスハガーの事をよく知らないんで近づいて覗いちゃっても仕方ないんですよ」という脚本の言い訳も通用しないくらいしょうもない展開でした。宇宙船のハッチを開けた時の時間が止まった様な描写がフレッシュで綺麗だった事と、主人公のエッチな体は素晴らしいです。
HIRABAYASHIさん [インターネット(吹替)] 6点(2018-04-15 12:47:28)(良:2票)
54.《ネタバレ》 未知の惑星に降り立つのに無警戒すぎるだろう。
案の定ウィルスに感染して「助けてくれー!」だの「母船に入れてくれー」だの、どったんばったん大騒ぎ。
1作目の「エイリアン」ですらリプリーは感染の危険があるから絶対船内に入れないって言ってたぞ?
挙句の果てにとち狂って宇宙船を破壊し尽くすという間抜けっぷりには開いた口が塞がらない。
もうこの時点で馬鹿映画だなと確信したので、そこからの時間は苦痛でしかなかった。
せっかく空気感染できるエイリアン登場したと思いきや、やっぱりフェイスハガーは出てくるのね。
白い人型のエイリアンは一体・・・?
タイトルが「プロメテウス2」だったらここまでの低評価にはならなかったんじゃないだろうか。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 2点(2017-09-19 20:45:10)(良:1票)(笑:1票)
53.《ネタバレ》 やはりエイリアンは1作目が最高傑作であると思う。
エイリアンの魅力は何だかよくわからない得体のしれない生命体という不気味さ、雰囲気、何が起こるかわからない緊張感が肝だと思う。
猛獣のように凶暴さ丸出しで、あんなにバタバタと走り回るのはダメだ。
白いエイリアンも凶暴なだけでエイリアンのイメージからかけ離れてしまっていたし、
1作目のエイリアンの良さを何も継承していない映画になってしまった。

以下、不満な点。
ディビッドはいつのまに自分の手を切り落としたのか?
もういい加減アンドロイドの裏切りパターンはやめてほしい。
ヒロインに魅力がなさすぎる。
プロメテウス同様、ざこキャラとして無駄でアホなクルーが多すぎ。
寄生してから成体になるまでがいくら何でも早すぎる。
しかも胸を破って飛び出すと四肢までできて走り回る。
予告編でネタバレしすぎで先の展開がわかってしまう。

よかった点としてはエンジニアの登場シーンを必要最小限に抑えたぐらいか。
プロメテウスも不満が多かったがそれ以下の出来だと思う。もうこれ以上続編は作らないほうがよいだろう。
puta-ppさん [映画館(字幕)] 4点(2017-09-17 17:35:36)(良:1票)(笑:1票)
52.《ネタバレ》 記念すべき第一作「エイリアン」の60年前以上の世界なんだけど相変わらずハイテクすぎる世界。
どうしても同じ時間軸の物語とは思えない。
本作の主人公はリプリーもどきのヒロインかと思いきやアンドロイドの方でした。
第一作「エイリアン」では会社からの指示で暗躍する存在でしたが、こっちは自我を持ってかなり無茶なことやってる。
しかしこの手の映画のお約束なのか登場人物の乗組員たちが全員アホすぎる。
しかし病原菌や安全性が不明な未知の惑星で宇宙服のヘルメット脱ぐかね?
胞子状になったエイリアンが鼻から入って体内で成長→胸を突き破ってエイリアン登場。
お馬鹿な乗組員たちがギャースカ騒いで攻撃の邪魔になったり誤射しまくったりで宇宙船爆発。
見てて脱力するぐらいお約束なコントを繰り返すアホばっか。
この映画に限らずプロフェッショナルな人たちが子供のような幼稚な行動しかしないと本当にがっかりするね。
勿論現実にも有りうるケアレスミスレベルなら許容範囲内だけど。
ume0214さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2019-01-25 14:18:35)(良:1票)
51.《ネタバレ》 もはやエイリアンは小道具と化しており、創設者の意思を継ぐアンドロイドのお話です。結論、エイリアンに理屈はいらない。緊張感と恐怖があればそれで良い。
いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-29 00:59:05)(良:1票)
50.《ネタバレ》 前作「プロメテウス」よりも格段に面白く観ることが出来ました。
プロテウスでは明らかにならなかった、エイリアン誕生の秘密が本作で明らかになってきます。
勿論、謎は謎のままのほうがいいのではという意見もあるとは思いますが、、、。
小さな胞子のようなものを吸い込むだけで人々は次々と死んでいき、誕生したエイリアンはすばしっこく、
人間には全く勝ち目がありません。2時間、ひたすら悪夢が繰り広げられる。
純粋な娯楽であったエイリアンシリーズと違い、こちらは妙に哲学的なのでその辺で賛否がはっきり出てるなと思うのですが、
人が作ったアンドロイドがエイリアンを作り、そして人を滅ぼしていくという皮肉な展開は個人的には好きです。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-03-05 22:29:46)(良:1票)
49.《ネタバレ》 もう前作プロメテウスのストーリーなどほとんど記憶になく、しかも意外と前作との繋がりは強いんだけど、それなりに楽しめました。楽しめた点としては、あの白色のエイリアンの姿が意外に不気味で、ゾゾゾてした。口だけある異常殺人鬼って感じが、僕の怖いっていう部分にピタって来た感じです。逆に後半で、例のエイリアン本来の姿が出てからは、そない怖く感じないなんだけど、今度は逆にアンドロイドの怖さが増大して、これまたゾゾゾでした。こちらも異常殺人鬼的な怖さがあって、異常な妄想を実現しようってうするキャラが、オチを含めて怖いです。僕の評価の点数的には前作と同じですが、厳密には前作よりちょっと面白かったかな。ただし、移民団を任せられてる乗組員が、ありえないほど、ウカツなので、その辺のキャラ性にムカつく人にはウケは悪いかもです。
なにわ君さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-01-08 22:31:19)(良:1票)
48.《ネタバレ》 エイリアンとしてはイマイチ面白くないのですが、普通のSFとして見れば結構面白かったです。そもそも、リドリー・スコットのエイリアンというだけで期待値が最大まで上がってしまうのが、ある意味最高に不運な映画な訳ですが、でもまあ・・ リドリーご本人さんが自ら進んでやっていることなので擁護はできませんよねぇ。。

79年エイリアンの時はクルーの行動にもある一定の共感がありましたが、プロメテウスと本作はとにかくクルーの行動にイライラしっぱなしです。「君たち、バカなの?死ぬの?」のオンパレード。監督さんボケちゃってるんじゃねーの?というレベルです。前作・今作を見て思うのは、もう完全なスピンオフ扱いに徹して、「アンドロイドの物語」として作ってもらったほうがよっぽど面白かったと思います。

文句タラタラですが見て損したというほどでもなく、まあ、、「金が掛かってるSF見たよねー(白目)」という程度の満足感はありました。エイリアンの続編として腰を据えて鑑賞するのではなく、あくまでライトな感覚でお祭りネタとして楽しむSF作品の超大作。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-12-29 11:53:08)(良:1票)
47.《ネタバレ》 エイリアンの生態や凶暴さで物語を引っ張るのはすでに限界で、違うところにテーマを模索して迷走している感じでした。腹からトカゲが飛び出ても、さして驚かないし怖くもない(笑)。
最初のシリーズから「野生」のエイリアンに対し「人造」のニンゲンが何らかのカウンターキャラとして配置されていました。初作のアッシュ、続くビショップはアンドロイドのポジションを当時の世相に寄せて上手に描き分けていたと思います。本作に至り、人造のニンゲンはアンドロイドという風情ではなくほとんどヒトそのもので、プログラムに規定された行動を越えて自立思考します。そして、その思想を得体の知れないものとしてエイリアンより不気味に描く。これが今の世相ですね。発達した人工知能が人類を滅ぼす「ターミネーター」的世界観に現実が近づいていると云う漠然とした恐怖を背景に、そこにフォーカスした作品だったと思います。
でも、消化不良感しきりでした。「創造主」がキーワードになっているようですが、それと物語が上手くリンクしているとは思えないし結論を言っていない。言葉で遊んでいる感じで響いて来るものが無い。何より、エイリアンと人造ニンゲン、どっちを怖がればいいのかが分からん。
初作でアッシュが「純粋で完璧」とエイリアンを形容したのは分かりやすかった。人造のニンゲンに対して、同じくらい明確なメッセージを期待します。
白身のエイリアンと成体のエイリアンの違いもよく分からん。これは私の勉強不足。
アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 6点(2017-11-21 12:38:58)(良:1票)
46.《ネタバレ》 創造主によって創られた人類が、新たな創造主となりアンドロイドを創った。
優秀なアンドロイドは、創造主に対して屈折した憧れと自らの存在に対するジレンマをこじらせる。
アンドロイドは、ある意味“対”の存在とも言える「生命体」と邂逅したことで、抱え続けてきたジレンマを解き放ち、彼もまた創造主になろうとする。
それは、見紛うことなき創造主に対する“レイプ”。
ああ、なんて禍々しい。


前作「プロメテウス」は、「エイリアン」の前日譚というイントロダクションを単純に捉えすぎた観客の多くが、その想定外の“語り口”に対して面食らった。
“エイリアン”という映画史上屈指のモンスターを“アイコン”として崇拝する者ほど、「こんなのはエイリアンじゃない!」と落胆したようだ。
個人的には、「エイリアン」シリーズに対してそれ程愛着があるわけではないけれど、それでも「プロメテウス」が紡いだストーリーテリングに困惑したことは否定できない。
SF映画として、決して面白くなかったわけではなかったけれど、粗の目立つストーリー構造にテーマに対する詰めの弱さと脆さを感じ、つくり手が描き出したかったことを掴みきれていない“消化不良”感を不快に感じた一作だった。

そして5年の年月を経て放たれたこの“前日譚第二弾”は、御年79歳のリドリー・スコット監督の趣向が、概ね良い方向に押し出された最新作として仕上がっていると思う。
執拗に引用される聖書や各種古典からのセンテンスや思想、科学的空想を踏まえた哲学性は、この大巨匠が過去のフィルモグラフィーの中で繰り返し語りつけ、映し出してきたことと尽く重なる。
自身の過去作で描き続けてきた事のある種の“焼き直し”に対して、ためらいもなければ、てらいもない。
そこに存在するのは、リドリー・スコットだからこそ許されるクリエイターとしての矜持と確信だ。


愛を知り、絶望を知ったアンドロイドは、凶暴無垢な胎児を引き連れ宇宙の果てに向かう。
果たして、“王”を気取ったアンドロイドが辿り着く姿は、神か、悪魔か。

僕たちは、大巨匠の赴くままの旅路をただ見届けるだけだ。戦々恐々と。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2017-10-20 23:44:22)(良:1票)
45.《ネタバレ》 ファースベーダ-の演技はすごい、それだけは感じたな、あとは、いつも通りのエイリアンとの闘い、3Dをいしきしてつくってあるのか、2Dでもても、飛び出したら、中身が破裂して出てくるシーンには、いつも通り、驚いた、みていて、ついよけたりしてしまった。
宇宙飛行士の女性、だいぶ若返り、可愛くなったようだが、なんだろう、迫力が足りない気がする。プロメテウスの飛行士なんか自分でおなか切って、なにかとりだして、また縫うなどすごい迫力で、感動しました。今回も、最後は、大きな重機かなと一緒に排出しちゃうんだけど、彼女は外につかまっていたのか、外からの遠景をいれれば、わかりやすいのに、予算上カットしたのか。重機をはいしゅっしてから、にこっと戻ってくる、謎のシーンですね。エイリアンと戦うのもいいけど、なんだろう、必死の迫力が、いまいち伝わらない配役をかんじました。アンドロイドの彼、いい方のアンドロイド、悪い方のアンドロイド、見分けがつかないくらい、素晴らしい、でも、最後に宇宙船にもどったのは、悪い方のアンドロイドだよね、口から、エリアンの卵を取り出し、ふ化器のひきだしに入れるシーンが怖かった。宇宙飛行士の彼女、冷凍睡眠する直前に気が付いたようだから、またの作品も作れる設定、商売がうまいなとか思いました。pro馬手するより、遠景とかが、安普請なのかな、という感じを少し受けましたね。映画とても楽しめました。最近種の起源というのかな、2000頁くらいある本を読んで地球の傾きは2450年くらいで元の一に戻る、一周しているという話を初めて聞いて、古来エジプトや、南米のチリの遺跡、ナスカの遺跡など、南極をいどうして、伝承が伝わったのでは、また、12000年ごと位、地球規模で、大きな天変地異があり、その都度、地球の9割くらいの人類がなくなり、新たな文明が起きてきた、そしてその文明が成熟するときに、宇宙人らしい人が地球にその都度おとずれていたのでは、という、本を読んで、なるほど、プロメテウス、地球で、宇宙人はできたのか、とか、エイリアン対プレデターと人間の戦いもその時に起こったのか、ノアの箱舟はどこで機能したの科、等考えるとこういう映画も、すべてがどこかでつながるのかな、なんて思いました。地球の軸が2450年かけて元に戻る、そんなのを知って感動しましたね。
yasutoさん [映画館(字幕)] 10点(2017-09-25 16:22:31)(良:1票)
44.《ネタバレ》 以下、ツッコミどころと残念な点。
・主人公がアンドロイド。エイリアンの話というかアンドロイドの話。ていうかブレードランナー。
・ゼノモーフ以前の試作エイリアンが登場するが、カビのような粒子による感染?で寄生するため、むしろフェイスハガーになって退化してない?
・何年も計画してきた行き先をそんな簡単に変えていいの?大勢の人間乗せているのに……。
・未知の惑星に生身で降り立つなんて危機管理能力ゼロかよ。
・床にぶちまけられた血ですっ転びすぎ。
・風が吹いたら桶屋が儲かる的に船が爆破。コメディかよ!
・今更ベタなホラー映画みたいにエッチなことをしているカップルが凄惨な目に。
・映画の後半、ダニエルズが驚異的身体能力と的確かつ迅速な判断力・行動力を見せる。こんなに凄い人であれば最初からダニエルズが船長になれば良かったのでは……。
・ジェームズフランコ死ぬの早。
・ヒロインがちんちくりんで美人じゃない。(でもWikipediaの画像は美人だし身長が182㎝もあるらしい。でか!)
・ネオモーフゼノモーフ共に完全CGで激しいアクションはあるけど、やっぱりボディスーツの方がリアリティがある。

……というように確かにガバガバな出来だしエイリアンの正体が明かされるので賛否両論(というか大半が「否」か?)になるのは理解出来るが、エイリアンシリーズの大ファンである私にとっては、エイリアンシリーズの最新作であり原点回帰のSFホラー、監督はリドリースコットときて、劇中エイリアンが暴れていれば、それだけで大満足なんです。エンジニアに創られた人類に創られたアンドロイドに創られたエイリアンに殺されるエンジニア、そして人類も…っていう構造も面白い。
eurekaさん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-23 08:50:07)(良:1票)
43.《ネタバレ》 「プロメテウス」から続くこのシリーズは「創造」がテーマ。
そして「エイリアン」シリーズの軸となるのは「ウェイランド社」であり、それに仕えるアンドロイドなのだろう。
デヴィットはピーター・ウェイランドに「お前の創造主は私だ、そして私たちを創った創造主もいる」(セリフは細かく覚えていない、、)
デヴィットはピーター・ウェイランドとの会話から次の「創造主」は自分であると確信する。

そのように解釈すると「プロメテウス」「コヴェナント」が少しは納得できる気がする。

デヴィットは壮大なテーマ「創造主」になるために試行錯誤をする
おそらく白いエイリアンでは安定した生命体にはならず、(だからこの星には先住民をあれだけ犠牲にしたにもかかわらずエイリアンがいない)
エイリアン卵を介することで完全体になるところまで突き止めコヴェナント号の出現により、そのチャンスを得る。

この星は「プロメテウス」に出てきた創造主スペース・ジョッキーの星ではない
おそらく「プロメテウス」と同じように創造主の植民地である可能性が高い(宇宙船の到着シーンから推測)

3部作と言われているこのシリーズ
デヴィットは2000名の宿主を連れて惑星オリガエ6に向かうが、最終的には「エイリアン」に繋がると思われる
そしてウェイランド社がちまなこになって「エイリアン」を探すストーリーとなることがとても楽しみだ。
かのっささん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-21 11:09:51)(良:1票)
42.《ネタバレ》 前作『プロメテウス』のラスト、生き残ったショウ博士は「エンジニアは人間を造り、何故滅ぼそうとしたのか?」というその理由を次回作(これ)に残してエンジニアの故郷へアンドロイドのデヴィッドと共に旅立っていきました・・・。『コヴェナント』はその10年後のお話。タイトルについに『ALIEN』の文字が!!そう、やっとこさあの見慣れたエイリアンが拝める映画なんです。監督のリドリーさんも、もー早くエイリアン撮りたくて撮りたくて仕方なかったらしく、前作の「その理由」をものの1、2分でスッ飛ばす潔さ!そしてエイリアンの登場も胸とは逆から飛び出すわ、口から飛び出すわ、床の血ですっ転ぶわ(2人)、グロシーンもそこそこ見応えあります。中でもデヴィッドが見守る中、飛び出したチェストバスターがデヴィッドの真似をしてバンザイするシーンのキモ可愛いことと言ったらww。全体的なビジュアルにスケールはまさに現代の大作映画で見応えは十分ですが、シリーズがここまで来ると流石に演出の限界を感じざるを得ない、と言ったところか。仕方のないことかもしれませんが、『ハンニバル』でレクター博士がシャバに出てしまい、そのカリスマ性や神秘性が薄れてしまったのと同様に、野外で縦横無尽に走り回るエイリアンを見て1作目にあったその孤高のカリスマ性や神秘性が感じられなかったのが残念です。が、自分は全然満足ですけど。あと、キャサリン・ウォーターストンのライトグレーのタンクトップ姿はお約束なのか、リドリーさんの粋な計らいにはニヤリとしました笑。お話的には従来の「エイリアンに襲われる人間の恐怖」を描いていると思いますが、人間が創造した代替機によって人類が危機に陥るという、結局は自らが招いた過ちであり、自業自得、という皮肉が込められているのかな?さて、今回もデヴィッドは生き残りますが、次回、『プロメテウス』で首をもがれた理由が分かると良いですけど。それともエンジニアはもう関係ないのかな笑。ま、最新のゼノモーフが見れただけで十分ですけどね。
mikiさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-08-27 21:26:20)(良:1票)
41.《ネタバレ》 当初のエイリアンから全然違うジャンルの映画になってしまいましたね。宇宙船のシーンとかはSFっぽくてかっこいいなって思いますが、地上での暗い中でのちまちました銃撃とかがしょぼく感じます(暗くてよく見えないし)。あと、デヴィッド / ウォルターの違いがよく分からず混乱しました。最後の主人公がコールドスリープするときの「湖畔の小屋」のくだりも最初は理解できませんでした。ネタバレサイトで内容確認して、そうだったのかと驚きましたが。。。総じてなんかもったいない映画の印象です。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-12 12:27:18)
40.プロメテウスより続けて鑑賞。
かなり地味だった前作より、だいぶ派手さが増したし、何よりエイリアンがガッツリ出てくる。まあ今回は前回と違って、タイトルにきっちり「エイリアン」と入っているしね。これで出なきゃあ詐欺になる。
でも、エイリアンとのアクションはそんなに出来がいいとは思わなかった。エイリアン、意外とあっけなくやられるしなあ。
前作であまりに多かった謎が本作でいくらか解決できるかと思ったがそうでもなかった。デビットがエリザベス・ショウの旦那にエイリアンを植え付けた理由(嫉妬のため)が分かったくらいか。

2作を通じてデビットの壮大な野望が描かれることになった。エイリアンという凶悪な敵から生き残ることに主眼を置いた過去作(1や2)ではエイリアンは主役であったが、もうエイリアンは完全にデビッドの野望のための小道具になってしまった。恐ろしいのはエイリアンではなくデビッドである。
ラストはすっかり騙されてしまった。ウォルターは裏切るのかどうか?ばかり気にしていて、完全にやられた。
調査メンバーの行動の雑さは相変わらず、というか前回以上であった。言いたいことは色々あるが、とりあえず、どんな危険があるのか全く分からない未知の惑星に来たんだから、スーツくらいは着ていこうよ。そして小麦を食うのはやめようよ(笑)
アクションシーンがそこまで楽しめなかったのは残念だが、ストーリー展開はなかなかよかった。
椎名みかんさん [インターネット(吹替)] 6点(2024-01-05 04:01:54)
39.《ネタバレ》 このエイリアン前日譚の物語の主人公をアンドロイドに据えたのがポイントかもしれないが、前作のプロメテウスにあった人間の方の「創造主」の問題が軽くなって、ちょっと納得感が無い。
まあ、こういったように常にバッドエンドな作品があってもいいとは思うけど。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-11-05 15:32:24)
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【点数情報】

Review人数 58人
平均点数 5.76点
000.00%
111.72%
223.45%
311.72%
446.90%
51831.03%
61424.14%
71118.97%
858.62%
911.72%
1011.72%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.80点 Review5人
2 ストーリー評価 6.55点 Review9人
3 鑑賞後の後味 6.87点 Review8人
4 音楽評価 7.28点 Review7人
5 感泣評価 5.40点 Review5人
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