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来る

[クル]
It Comes
2018年上映時間:134分
平均点:5.79 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-12-07)
公開終了日(2019-07-03)
ドラマホラーサスペンス小説の映画化
新規登録(2018-08-19)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2024-02-20)【イニシャルK】さん
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監督中島哲也
助監督滝本憲吾
キャスト岡田准一(男優)野崎
妻夫木聡(男優)田原秀樹
黒木華(女優)田原香奈
小松菜奈(女優)比嘉真琴
松たか子(女優)比嘉琴子
青木崇高(男優)津田大吾
柴田理恵(女優)逢坂セツ子
太賀(男優)高梨重明
伊集院光(男優)スーパーの店長
石田えり(女優)田原澄江
ヨネヤマ・ママコ(女優)田原志津
吉田妙子(女優)ユタ
芹澤興人(男優)秀樹の親戚
上原実矩(女優)巫女
高橋ユウ(女優)
猫目はち(女優)コンビニ店員
原作澤村伊智「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫)
脚本中島哲也
挿入曲木村カエラ「Butterfly」
YUI「CHE.R.RY」
BONNIE PINK「Evil And Flowers」
製作市川南〔製作〕
東宝映画(製作プロダクション)
東宝(「来る」製作委員会)
ギャガ(「来る」製作委員会)
ジェイ・ストーム(「来る」製作委員会)
KADOKAWA(「来る」製作委員会)
企画川村元気
KADOKAWA(企画協力)
プロデューサー川村元気(プロデュース)
山内章弘(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給東宝
美術桑島十和子
西尾共未(装飾)
編集小池義幸
あらすじ
妻子との幸せな生活を送る会社員の田原秀樹。しかし、会社への謎の来訪者、後輩の謎の死、彼の留守中に妻子を襲った不可解な異変と奇妙な出来事が続き、不安を覚えた彼は知人を通じて霊能力者の真琴と出会うことに。ところが、一家に迫り来る危機は彼女の手に負えるものではなかった…。「第22回日本ホラー大賞」大賞を受賞した澤村伊智による「ぼぎわんが、来る」を「嫌われ松子の一生」「告白」の中島哲也監督により映画化。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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42.《ネタバレ》 端的に言えば、消化不良。
中盤の高揚感はいい。頂けないのは、序盤のイクメン家庭のエピソードがくど過ぎ。
「イクメンとは名ばかりの、クズ親父でした」を、描くのに時間掛け過ぎ。披露宴2次会で新郎に
モノを投げる友人達に、共感すら覚える。その辺は、描くより説明にでもしてくれ。
で、変な盛り上がりの末の結末が、???過ぎて、各自勝手に解釈してねのスタンス。
序盤のグダグダを辛抱したのに、期待させといて途中で放り出される苦痛。耐え難い・・
どなたかの「来る来る詐欺」の評価で、嫌な予感90%でしたが、確かに結末は来なかった感じ。
原作知らないのでアレですが、勝手な想像はできない事はない。
最強霊媒師とその軍団は身内の反乱で邪魔されて、勝利できず悪霊と差し違えた?
で、霊媒師の妹のカップルは、駄目夫婦の娘と3人で生き残った?

ただなあ、それを描かず、唐突にシーンが飛び、挙句に娘の夢の中「オムライスの国」とかを
ほのぼのと見せるセンスは、ホラーの本編より100倍の破壊力を見せ付けてくれた。
褒めてません。せっかくの映画を破壊して終るセンスに、顎が外れそうなんです。

人間の心の闇に付け込む悪霊。
で、家庭の現実から逃避して、ブログの中の自分に酔いしれる親父。
そのストレスで2歳の娘にやつ当たりしまくり、育児放棄して浮気をする母親。
そんな母親を相談にのるついでにネンゴロになる父親の親友。
それぞれが抱える精神の影の部分により、次々と悪霊の餌食になる展開。
戦うべく対峙した3人も、それぞれが隠していた影の部分によりダメージを
受ける終盤。弱点の無い筈の、姉の霊媒師ですら、悪魔との戦いの為に子供を犠牲にしようとして
葛藤した結果、精神に隙ができてしまい悪霊に負けそうになり、最後の手段に出た・・? のかな
中盤の盛り上がりと小松菜奈と松たか子の姉妹霊媒師は、なかなか良かった。それだけかな

話がどうとかではなく、見せ方・終り方が面白くない。 そうじゃないだろ感が充満。
ただ、解釈が変れば、印象も変るかもなので、原作読んでみますか・・? 気は進みませんが・・

追記・・小説読みました。一部理解に苦しむ描写があり、映画と比較出来るまでには至って無いのですが
    ハッキリとした差は、母親の生死の件ですねえ。原作では母親は生き残ってます。
    映画では、トイレのドアからひょっこりはん的登場の「ぼぎわん」ですが、原作では便器から登場・・(笑
    右腕奪われた霊媒師も、原作では直後に死亡してまして、リベンジに来たりはしません。
    そして悪霊の登場場面、原作は割と具体的な形で来ました。映画の抽象的な戦闘とはかなり違う。
    で、映画では描かれない琴子の生死・・、原作の方では生き残って後始末してました・・。
    また、原作には「オムライスの国」は出て来ませんし、それよりも最後に不吉な光景があります。
    除霊が完璧ではなかったという暗示なのか・・?? と、結構違うストーリーです。
    で、これらの改変がどんな意義があるのか?  
    孤児になった千紗が真琴の許でオムライスで本当に幸福になれるのか? まあ誰にもワカリマセン。
    いずれ、悪魔祓いがテーマの原作を、大袈裟なイベントにする事でエンタメ要素大盛りにした点は
    良かったと思いますが、悪魔の正体を描写する事から逃げたという印象は、確信に変わりました。
    どうしても褒められない・・ ので、点数は変えませんです。 
グルコサミンSさん [映画館(邦画)] 3点(2018-12-27 18:47:05)(良:2票)
41.《ネタバレ》 後半45分は早送りで最後の10分見れば充分かな?役者さんの熱演に5点。

「ぼぎわん」という伝奇ホラーを題材にした映画。原作未読。
物語の中盤までは良かった。香奈(黒木華)が死ぬまでは因果のプロットや伏線の配置は観る者を退屈させずに
画面に引きつける力とテンポもあった。しかし琴子(松たか子)本人が登場してからが全然ダメ。冗長で何が
したいかさっぱり意味不明。前半の因果も伏線もほったらかしで、地域の盆踊りのごとき除霊祭りで大盛況。
コレは別に松たか子や演者に問題がある訳では無く、脚本と演出がいい加減すぎるからであろう。

国家権力まで巻き込んで団地で除霊とかもうぶっ飛びすぎてついて行けません。日本全国から霊媒師が集まった
割には彼らは殆ど何もしないのである。ただ祈りを捧ぐのみ。ただ得体の知れないものが暴れ回っており子ども
の魂?肉体?を連れ去ろうとしているのである。そこに何の因果があるのか我々は物語を知りたいのである。

我々はただ意味も無く暴れ回る化け物が観たいわけでは無い。そこに何気ない日常生活に密着した因果や物語が
内在するからこそ、畏怖し自らを戒めたり、恐怖に苛まれるのである。ただ訳のわからない血しぶきにいくら
松たか子が格好よく対峙しようと何のカタルシスも起きないのである。
原作の評価が高いだけに残念な作品だ。
(後半の糞ディティールは中島監督なんだろうな/告白も後半破綻しかけた)
hibari_21stさん [インターネット(邦画)] 5点(2021-10-07 15:22:05)(良:1票)
40.《ネタバレ》 序盤〜中盤の不穏な「家族もの」の展開はベタながら、妻夫木君、黒木さんのハマりっぷりも見事で楽しく見た。とくに、子どもが生まれてからの展開は、「異物」としての子どもが持つ不気味さを見事に体現していたようにも思える。ただ、中島監督が「家族こそが最も不気味なもの」みたいな、ありがちなオチに満足するわけでもなく、最後はなぜかオカルト大戦争。これはこれで面白かったし、岡田准一君の貫禄とか、小松菜奈さんの成長とか、松たか子さんの格好良さとか、それぞれの魅力も十分に引き出してる。でも、全体にチグハグな印象が拭えないことと、物語全体をつなぐ怨霊が思ったより迫力不足だった。とくに、個人的に一番気になったのは、怨霊が何に「憑いている」のか不明な点。少年時代から今までの妻夫木君に憑いているように見えたけど、妻夫木君自身は中盤に退場しちゃうし、その後は「家族」なのか、それともあのマンションの「部屋」という場所に憑いてるのか、よくわからない。こうゆうハチャメチャな作品は、相手側の論理の一貫性があってこそ、面白さが増すと思うのだけれど、この作品は、主役が途中交代する三幕構成、怨霊側の攻撃方法、撃退する側の論理なども行き当たりばったりな上、もっとも大事な怨霊がなぜ怨霊として存在するかの論理もさっぱり。これでは残念ながら楽しめない。
ころりさんさん [インターネット(邦画)] 5点(2021-08-27 08:46:16)(良:1票)
39.《ネタバレ》 前半のドロドロした人間ドラマまでは非常に面白かった。だが、後半のクソっぷりは目を覆いたくなるレベル。

前半に関しては、「悪霊やお化けなんかよりも、生きてる人間のほうがよっぽど怖い」という昔からある決り文句を言いたくなるなかなかにホラーな人間模様であった。
子供想いの素敵なパパだと思ったら救いようのないクソ夫、母の気持ちも分からずわがままをいう子供、子供をほっぽって遊びに出かける妻に、裏切リ者の夫の友達。
とにかく、見ていて気分が悪い。まるで視聴者に嫌がらせでもしたいのか?とばかりに胸糞悪いシーンが続く。、
特に親父が会社から電話をかけてきて、母親がせっかくご飯を作ってるのに外食に行こうとなって、子供がオムライスとぐずりだすシーン。もう見てられない。
あー、こういう時、自分も児童虐待をしちゃうんかな、とか考えさせられるくらいにイライラさせられた。

これらはもちろん褒めて言ってるいるのである。いいよ、この不快感!
そして、このドロドロした人間関係がどう霊に結びつき、どう解決するのかと思いワクワクしていた。ところが、そのドロドロの当事者が子供を除いて全員死亡……。え?

代わりに、完全な第三者の主人公や、よく分からん霊能者妹のマコトに主眼が移り、話の焦点はその2人の過去や子供への想いになる。
おいおい、なんだよそりゃ!お前ら関係ないだろ!

あの子供の苦しみとか、霊が取り憑いた原因とかは、あの家族にあるんだろ。
その当事者の家族のことを全くすっぽかして、なんで、後からぽっと出てきたまことや主人公が、あの子供について、悲しみが~とか語ってんの?全く意味がわからない。

そして、そもそもとして、あの霊は結局なんだったんだ?あの子はなぜ霊に取り憑かれたんだ?そして、あんな小さな1家族のもめごとで、どうしてあんな行政が動き出すレベルの悪霊騒ぎになってんの?
意味不明なんだけど。

最後も、盛大な除霊の儀式の中、ナイフで刺したり、マンションから突き落としたり、血が襲ってきたり、建物がぶっ壊れたり、もうめちゃくちゃ。
何をどうやったらこんなクソみたいな展開にできたのか。

まあ、霊能力者が出てきた時点であまり期待はしてなかったからいいけど。
「霊能力者が出てくるホラー映画はほぼ間違いなくクソつまらない」という私の説を補強してくれるクソつまらない映画だった。
椎名みかんさん [インターネット(邦画)] 4点(2021-06-27 23:27:41)(良:1票)
38.《ネタバレ》 極端な物言いをするなら、本作の是非を決定付ける分かれ目は、松たか子さんのキャラクターに魅力を感じるか否かに尽きると考えます。完全無欠のプロフェッショナルとして、ある種の冷酷さを漂わせていたスーパー除霊師が、最終決戦で露にした”愛“や”情“すなわち”人であるが故の弱さ“に価値を見出だせるかどうかが鍵。(ちなみに、“何か”が姿を現したシーンの衝撃は絶大でした。絶望は美しいです)あれ?この感想って中島監督の『告白』の時と同じですね。やっぱり中島監督は、松たか子さんの使い方がお上手なようで。そして終わり良ければ全て良しと(ハッピーエンドという意味ではなく)。王道のオカルトでありながら、ホラーを観ている感覚はありません。これまた不思議な味わい。怖いというより、面白い、興味深いとの印象です。ちなみに”何か“は、難病や麻薬中毒なんかと置き換えても成立するでしょう。恐ろしい敵と対峙したとき、人の値打ちが明かされます。
目隠シストさん [映画館(邦画)] 8点(2019-01-12 17:37:14)(良:1票)
37.結局、最も凶悪でおぞましい存在の極みは、お化けでも、妖怪でも、怨霊でもなく、「人間」であるということが、この物語の発端であり、着地でもあった。
その物語のテーマ性は、劇中の台詞の中にも登場するが、「ゲゲゲの鬼太郎」の時代から“ホラー”の中で延々と語られているものだろう。
ただし、そのある種普遍的なテーマ性を孕んだストーリーを、中島哲也監督が盤石のキャスト陣で映画化したならば、そりゃあ例によって“劇薬”的な映画になるに決まっている。

「下妻物語」以来のこの監督の作品のファンだ。特に直近の2作品「告白」、「渇き。」は、ただでさえ過激な原作世界に、中島監督ならではの悪意とインスピレーションを盛り込んだ映画づくりにより、クラクラしっぱなしの映画体験を食らわされた。
ビビットな映画的色彩の中で、醜く、滑稽な、人間の本質的な闇を浮き彫りにすることにこの監督は長けている。
そして、その人間描写をジメジメと陰鬱に描き出すのではなく、まるで悪魔が高笑いをしているかのような豪胆さ、即ち“エンターテイメント”を全面に打ち出してくる作風に、毎回ノックアウトを食らうのだ。

今作では、“ほぎわん”という恐怖の対象をある種のマクガフィン的にストーリーの主軸に据え、それに対峙する人間たちがそもそも抱えていたドロドロとした闇を、おぞましく、破滅的に描きつけている。
章立てされた群像劇的なストーリーテリングの中で、主要キャラクターを演じた俳優たちはみな素晴らしかったと思う。

妻夫木聡は、前作「渇き。」に引き続き、実に愚かなクソ野郎ぶりを見事に見せつけてくれる。
黒木華は、「リップヴァンウィンクルの花嫁」と似たようなキャラクターを演じているな〜と思わせておいて、一転、心の闇を爆発させる女性像を痛々しく体現する。
岡田准一は、もはや貫禄を帯びてきた俳優力で、途中登場ながら主人公としての存在感を放っていた。
松たか子、小松菜奈による中島映画歴代ダークヒロインコンビは、あまりにも魅力的な霊能者姉妹を演じ、彼女たちが再登場する続編を観たい!と思わせた。
青木崇高、柴田理恵をはじめとする脇役、端役の面々も、それぞれがキャラクターの存在感を放ち、映画世界をより重層的に彩っていたと思う。

と、総じて満足度の高い期待通りの映画であったことは間違いはない。
ただし、前述の過去2作と比べると、何か一抹の物足りなさが残っていることも否めない。
思うに、この監督と、このキャスト、そしてこのストーリーであれば、もっともっと弾け飛ばせれたのではないかと思える。
ラストの「対決」に至るまでの盛り上がり方は最高だったが、肝心の対決そのものの描写、そして映画の締め方が、この作り手にしては大人しく萎んでしまったように見えた。

いかにもなジャパニーズホラー的な起点から、自らそれを嘲笑うかのような終着へ導いているのだから、もっと爆発的で破壊的な顛末を見せて欲しかったと思うのだ。
この一抹のフラストレーションを、あの夥しい血流の中できっと生き抜いているであろう霊能者(姉)が祓ってくれることを望む。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 8点(2018-12-23 20:44:40)(良:1票)
36.原作は未読。T○H○シネマズデイで『ヘレディタリー 継承』とホラー2本立て(死語)鑑賞。

端的な感想を言えば、並のJホラーとは一線を画す 恐怖の地域伝承ミステリー。
まず、主役級スターを並べたキャストと、カメオ出演の多さから製作サイドの気合の入り方がわかる。数多い傑作CMを手掛けた中島監督らしい凝ったビジュアル。今の日本人を皮肉った人物描写。随所に散りばめられたユーモア。先の読めないミステリー的な展開。
どれをとっても、シンプル・イズ・ベストなJホラーの枠を超えた【ワンランク上のエンターテイメント作品】である。

しかし、飽きさせることなくラストへ盛り上げた(100点)展開の最後はドカンと派手なバトルでスッキリさせて欲しかった。例えは悪いが、エヴァンゲリオンTVシリーズのラストのような、良くわからない【良かったね!】なラスト。思わず、書店へ直行し原作を買ってしまった。(笑)

『エヴァ』や『2001年宇宙の旅』は誰も見たことの無い映像をこれでもか!と体験させた上でオチを回避し《無限思考》へと観客を誘う傑作。もし、それを狙ったのであれば、ラストまでの展開を200点以上にするべきだったし、それが出来ないならラストを120点にするべきだった。
そうであれば、予告で怖いホラーを想像して来た観客が違うかたちで満足する(口コミで広がる)映画になっていたかも知れない・・・実にもったいない。

個人的には『ヘレディタリー』の直後で 楽しめたから、7点!
墨石亜乱さん [映画館(邦画)] 7点(2018-12-15 10:18:10)(良:1票)
35.来る来る詐欺か?
え、え?何これ?やばない?
全く面白くないんですけど。
怖い訳でもなく、笑える訳でもなく、何か考えさせるような裏のメッセージがある訳でもない。
エンターテイメントと見せかけて実は現代社会の闇を描いてるんですよ、というようにも思えない。
普通にホラー系娯楽作を作ろうとして失敗したようにしか思えない。
ただただ、つまらない。
この世界における警察の意味とは?一応は出しました、でも何もしません!ええ?
終わり方もテキトーというか、やけくそにしか見えなかった。これはひどい。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 1点(2018-12-12 20:58:27)(良:1票)
34.《ネタバレ》 主人公が死んでは入れ替わっていく構成。そして、視点が移り変わっていく過程で物語の裏側を見せて行く。人間の弱さ愚かさ、虚飾に満ちた生き様。出演者各人の振り切った演技にも支えられた魅力的な作品ではあります。

ところが、ホラー作品として観れば、本作はコテコテのジャパニーズホラー流演出のオンパレード状態。冒頭のカットでお約束の如く虫が這いまわったりして、思いっきりジャパニーズホラー感を投げ付けられては個人的には引かざるを得ませんでした。

一方、必要以上の物量攻撃的な流血っぷりや登場人物の過激な死にっぷり、そして何よりラストの超自然的バトルからは、洋画悪魔系ホラーのエッセンスを感じさせらます。加えて、設定やら何やらアニメの実写版かと思わせられるような極端な非現実感を伴います。

要は、ヒューマンドラマ的な部分では魅せられつつもホラーとしては失望させられてしまう作品。少々テンコ盛りし過ぎたのでは?と感じざるを得なかった作品でした。原作を読んでから観た方が良かったのでしょうか?否、読まないで観た方が正解なのか?微妙なところです。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 4点(2024-01-06 00:02:30)
33.《ネタバレ》 久しぶりに見る中島哲也監督の映画、あまり期待してなかったけど、中島監督らしい映画になっていてけっこう楽しめた。ホラー映画でタイトルからして化け物系っぽいのだが、前半は子供を授かった夫婦(妻夫木聡、黒木華)の本性がだんだんと露わになっていくくだりがひたすら胸糞悪く描かれ、(周囲に対して良きイクメンパパを演じながら実は自己中でしかなく、自分が注目されたいために子育てブログの更新に夢中になり、実際は妻に子供の面倒を任せきりの夫、イライラを子供にぶつけるだけならまだしも、夫の死後に育児放棄して遊び呆ける妻。)実際にもこういう夫婦はいそうで、こうやって最初はなんでもない夫婦が徐々に我が子虐待に走るのねと思わず納得してしまう怖さがあり、もうこれだけでじゅうぶんな気さえしてくる。(特に下の方も書かれているが妻が夕食の支度をしているそばから夫が電話をかけてきて外食に誘い、オムライスが食べたいと言い出した子供に妻がキレてしまうシーンは本当に見るに堪えない。)一応、「アレ」と呼ばれる何か(原作小説(未読)にははっきりと名前が書かれている。)が文字通り「来る」のだが姿は見せないのでこの夫婦の心理的な幻覚か何かだと思ってしまえるほど「化け物よりも怖い人間」というものがよく描けていて非常に面白かった。だから妻が死んだ後、本当に「アレ」を除霊する展開になったのはこれはこれで退屈せずに見れたけど、この終盤はホラー映画らしいといえばそうなのだが、なにかこれまでの話とうまくつながっていないし、はっきり言って余分だったような気がしてならず、すごく惜しい。見た後で調べると原作にある「アレ」に関する部分は大幅にカットされたとか。だったらなおのことこの部分はない方が良かっただろうと思えてくる。でも、やっぱり前半部分が本当に面白かったので甘めに7点。(本当にここだけでも良かったような気もする。)最後の子供の見ているオムライスの国の夢のシーンがカラフルに描かれているのも中島監督らしく、つい「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」を思い出した。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2023-08-16 01:05:39)
32.単なるホラーに留まっておらず、エンターテイメントとして面白かった
afoijwさん [DVD(邦画)] 8点(2023-03-16 19:30:27)
31.《ネタバレ》 まず、かな~り風変わりでユニークな作品だとは思うのですよね。かつ、どー見てもホラー…という作品にも関わらず結果的には一般的なホラーとは(控えめに言って)またかな~り趣を異にする作品でもあって、で端的にあんまし怖くもなかったり…てな感じなので作品の評価自体は人に依って大いに異なってくる作品でもあるかな、と。私も途中までは違和感の方がバリバリに強かったのですケド、途中から「コレはファンタジーなのかな?」と思いつつ観出したらワリかし楽しめちゃった…てな有様でして。重ねて、高度に独特な質感の方が大いに感じられる作品なので(少なくともホラー映画としてはこんなん世界中を引っ掻き回してもほぼ見つからない…と言って好いかと)一見の価値は無くはないかもな…と思いますね。意外と多分カネ掛かってる映画でもあって、キャストの豪華さも然るコトながら画づくりの質・こだわりようとて結構行き届いて素晴らしい…というヤツでもありますし。

前述の違和感…てのが結局、ホラーとして観出すととにかく序盤が「地に足付いてない」とゆーかキャラに「血が通ってない」とゆーか(=特に妻夫木クンの人間性が「虚ろ」で「嘘っぽい」コト!)。リアリティ、とゆーよりはむしろ我々のソレと「地続きの世界」の出来事にはどーにも全く思われてこない…てな感じと言いましょーかね。だから結局ホラーぽくもならないし、でやっぱり怖くもないのですよ(コレもまた、前述の画づくりの質感てのも多分にどこか幻想的≒虚構的だったりなので)。個人的には前述どおりファンタジーとして観始めてから、特に松たか子が出てきてからはごく面白く観れていましたかね。コレまた実に漫画チックなキャラではありますケド、こーいう一種の「異世界もの」においてはやっぱ一人ぐらいは彼女のよーに事情が分かってて(無駄に)頼りになる人が居ないと、怖い・怖くない以前に居心地が悪過ぎて落ち着かないのですよね。
Yuki2Invyさん [インターネット(邦画)] 6点(2022-10-21 23:14:20)
30.《ネタバレ》 妻夫木&妻黒木。

イケメン男子であり、育メンパパの妻夫木君のコミカルなパート約1時間は普通にドラマとして楽しめた。その後、彼が御役御免をしてからのディスられまくり方もかなり心地好いものとなっており、コミカルドラマとして見るならとても楽しくて微笑ましく感じられてさえしまう。しかし、そこからの一転、彼から引き継ぐ形となって画面を占拠してゆく妻黒木華、地味顔代表なそんな普通ママが壊れてゆく様、約30分もドラマとして、そしてホラーへの導入部分としてかなり良き展開であり、十分に楽しめていました。だが、そこからの・・ とんでもはっぷんな嵐のような結末において、あとは壊滅的な文章になってしまいそうなので、そこはもう割愛。
なんでこんなにも無駄に大掛かりで大袈裟なものにしちゃったのだろうか

来る
きっと来る きっと来る
でも、ちょっと違う なんか違う 季節は白い
3737さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-08-11 14:23:09)
29.いやこれ、面白かったですよ。まず、ちゃんとコワく作ってるのがいいじゃないですか。私もこの歳になったら、ああやっぱりこの世にオバケなんていなかったんだな、と、あまりコワがることもなくなったんですが、もしこの映画を子供の頃に見てたら、だいぶコワかったんじゃないかと。
映画に出てくる「あれ」ってのが一体何なのか。私にとっては、「生きていく上での不安」という理解で、もう充分。正解なんて、どうでもいい。
だから、と言っていいのかどうか、ともかく、映画に登場する誰も彼もが、何かしらの不安を抱え、「あれ」に苛まれ、犯されていく。最初の主人公たる妻夫木なんておよそ薄っぺらな人物だけど、それでもやっぱり何か暗い過去を引きずっている。ましてや彼に取って代わって主人公になる人物たちは、さらに深刻サを抱えていて。
だから、まーったく何も考えて無さそうでアタマ空っぽな感じの松たか子は「あれ」を寄せ付けることなく、跳ね返し対峙してみせる。その姿はエラく迫力があって、イイなあ、と思うのです。悩み多き現代人にはマネできません。マネしたいとは思わないながらも、ちょっと羨ましい。
結局どういうことなのか、説明しちゃってもいいんだろうけれど、そうすると映画の勢いが止まってしまう。この作品はそうせずに、最後まで突っ走ってみせた。だから何だかよくわからんけど、でもイイなあ、と感じさせるものがあります。スピルバーグの、じゃなかったトビー・フーパーの『ポルターガイスト』なんてのは、もう少しうまくオチをつけているとは言え、やっぱりラストはそれなりにハチャメチャで、でも我々は「最後はそうでなくては」と思って観てるわけ。この『来る』のラストで、ちょっと『ポルターガイスト』を思い出しました。
「生きていく上での不安」というものは、いつの時代にもあって、昔なら、食うに困って・・・というところだったのが、現代において高級マンションに住むようになって衣食住の心配はなくなっても、今度は子育ての不安、さらには児童虐待の問題。
常に存在する、人間の不安に対して、こんなことで解決するのやらどうやら、ではあるのだけど、祈りというか祭りというか、儀式が展開され、そこには風が吹いて炎が揺らめく原初的なイメージが。
まあ、ワケ判んないけど、やっぱり「こうでなくては」、という感じがして、やっぱりコレ、面白かったです、ハイ。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-11-14 21:56:26)
28.原作既読でレヴューします。話がかなり大胆に変更されている。特に話の根幹に関わる、香奈の扱いの違いに驚いた。その結果分かりやすくなっている反面、大味な話になった印象も否めない。また原作では「ぼぎわん」とは何か、少しずつ丁寧に紐解かれていくが、映画版はその要素をバッサリカット。これはだいぶ寂しい。原作はJホラーあり、ドラマあり、謎解きあり、バトルあり、といろんな要素を丁寧にバランスよく盛り込んだ秀作だったが、映画版は派手なだけで深みのない内容になってしまった。とはいえ、演出が上手いので、勢いで最後まで見てしまえるのだが。
54dayoさん [インターネット(邦画)] 6点(2021-08-29 14:02:36)
27.《ネタバレ》 妻夫木聡を軸に話が進むかと思いきや、割と序盤で死んでしまい拍子抜け。
急に残された黒木華に話の焦点が移行したと思ったら、またあっけなく死んで、最終的に岡田准一が主人公に。
だとしたら、妻夫木のパートに前フリを割きすぎではないでしょうか…。
もう岡田パートのところは、ホラーでも何でもないトンデモ展開で、早く終わってくれと思いながら観てました(笑)

まあ、そもそも何でもお祓いできる能力者がいるって設定でかなり冷めましたが‥。
冒頭のサイケデリックなPV的演出が映像作品として見応えがあったのに2点です。
ホラー映画として人にオススメすることは絶対にできませんね。
ドロドロのヒューマン映画として見れば、まあ悪くないかな。それでもベタですけど。
アーウーマンデさん [インターネット(邦画)] 2点(2021-01-03 04:20:50)
26.《ネタバレ》 偽りのイクメンを演じる秀樹がリアルに居そうな嫌な奴(笑)。
所々で不穏な空気をかもし出してたからねぇ、披露宴の友達らから。
嫁の香奈もまた見た目の雰囲気からはかけ離れた裏側を。
彼女も、ネグレクトの母親の娘という闇を抱えた弱い女性だった。
人間の方がよっぽど内面はどす黒くて恐ろしい、とはありがちではある。
では「来る」とはなんぞや。
夫婦の娘の名は知紗。チサとは秀樹の幼馴染だった女の子と同名である。
そして随所にそういった過去を強調したシーンがあるので幼馴染と秀樹が原因?
と思いきや薄ぼんやりとしている。
終盤のお払い大戦争、男子はワクワクするんじゃないかな?恐ろしくはないな、ホラー映画なのに。
結局、実体化をしないので、なんともこみ上げる気持ちをぶつける矛先が無い感。
血飛沫の表現とか腕や体を食いちぎるみたいなシーンはあるのに…。
この辺りは賛否ありますね。見せないのが良いのか、見せた方が良いのか。
自分が好きなシーンは松たか子が岡田をワンパンKOするところです。
MVPは柴田理恵。
HIGEニズムさん [インターネット(邦画)] 5点(2020-09-14 01:15:18)
25.大きく分けていわゆるジャパニーズホラー的な第一・二章と、サイキックバトルのような第三章で構成される本編。黒木華が光る第一・二章も良いが、故実相寺監督による帝都物語を彷彿とさせる第三章がすばらしい。松たか子演じる琴子はあたかも加藤保典+目方恵子のようであり、(それって最強じゃん)国家を動かし霊的な戦いを行うというのも帝都物語みたい。さらに言えば「来る」敵はオーソドックスな怨霊と言うよりは異界からやってくる禍モノであって、規模がデカそうだ。この辺り諸星大二郎っぽくもあり、クトゥルフ神話っぽくもあり。
leoさん [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-30 15:13:39)
24.《ネタバレ》 酷かったです。原作未読だと理解不能なことばかり。
結局「あれ」って何ですか。
田原の過去の女の子との関係があるのか無いのか。
何故「あれ」が襲ってくるのか。

わからないまま進むので、これは多分、自分の恐れとか穢れとかに付け入る悪霊か何かで、憑りつかれたら死ぬんだな等と想像しながら見ました。
そうでないと、前半散々、上っ面だけの中身スカスカの嫌な男と、母親のトラウマ抱えてる根暗女のカップルエピソード見せられて、主役交代した後半との辻褄が合わないし。
など、見てる側に余計な考察を強います。
説明しすぎも興ざめですが、この作品は放置のままです。

更に後半途中から真打登場で、最強らしき霊能力者松たか子登場。
田原の家でお祓いするとか。
だから、「あれ」と田原の関係って何ですかっての。

それで、「あれ」を帰す=娘を返すはずが、何故か岡田&小松のバカップルが邪魔をして、全国から集まった霊能力者の方々が全滅。
その娘は、そのままでいいのか唖然としてると、オムライスの歌。
何なんですか一体。
全体的に取っ散らかってます。

出演者は、それぞれキャラクターになりきり演技にも不満はありません。
でも、久々に時間を無駄にしたと思った作品でした。
nanapinoさん [インターネット(邦画)] 3点(2020-08-22 20:22:15)
23.コンセプトが分からない。なにを言いたくて、なにで感動させたかったの?序盤の陽キャタイムが長過ぎてひたすら不快、やっと本題に入るや呪い的な曖昧な何かが人を殺しまくり頭がはてなマークのまま話は進み、最終決戦祭が始まるや残念ながらどう見ても上手くいってる様には見えず…あそこまで人類を追い詰めたのなら最後は大ボスを倒すという爽快感でしか2時間分の鬱憤を晴らせないよ。何だその曖昧なオチは。何万回と言わせてもらうが、日本人は勧善懲悪が好きなんだ。そろそろ理解しろ。「不快」と「怖い」を混同するクリエイターがかように多いのか俺には未だに理解出来ない。
感情移入出来る人もいないし、映画を楽しむために必要な「シンボル」もいない。エクソシストならリンダ・ブレア、ターミネーターならT-800、13日の金曜日ならジェイソン、リングの貞子や呪怨の伽椰子…この映画にはそれが無い。で、ネタバレ読んで分かった。なるほど、本来は「ぼぎわんが、来る」という作品なのね。その肝心のぼぎわん君をきちんと描かなかった訳だ。それは駄目だね。意味が分からない。キャラクターって大事だよ。ヒットする作品には必ず魅力的なキャラクターがいる事を念頭に置いて欲しい。そこを軸にコンパスはぐるぐる回るのだ。
豪華キャストでやたら金かけて作った映画なのは見て分かる。見終わって頭を過ったのは、その額を回収出来たのかなって心配くらい。岡田准一が出てなきゃ多分見なかった。小松菜奈もエロくて良かった。妻夫木君が不快キャラ上手すぎて本当に不快で辛かったが、豪華キャスト&頑張って作った感に3点くらい付けておく。
あと黒木華みたいな地味美人にああいういやらしい事させないで欲しい。なんか違うと思った。
にしきのさん [インターネット(邦画)] 3点(2020-08-18 03:58:56)
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【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 5.79点
000.00%
112.38%
212.38%
337.14%
449.52%
5921.43%
61023.81%
7511.90%
8716.67%
912.38%
1012.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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