15.《ネタバレ》 東日本大震災と生活保護をテーマに映画にしようとすると、観る方も少し身構えてしまうと思うのだが、この映画はサスペンス要素を入れることで、鑑賞者を増やし、その点で成功していると思う。 野外ステージのシーンで語られたことが何だったのか最後に明らかになるのだが、彼の人間性を表すいいセリフだった。「殺されていい人間なんていないんだ」は震災で大切な人を失ったからこそ出る言葉だったのだろう。 佐藤健という俳優を少し見くびっていたのだが、本作で見事にその印象が変わった。役柄でどんな人間でも演じることができる稀有な役者だと思う。すばらしい。 そして倍賞美津子。この人の存在感は絶大で、歳を重ねるごとに彼女の持つ包容力や安心感が増している気がする。二人の役者に加点。 【roadster316】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-12-26 09:42:03) (良:1票) |
14.意外性ばかり重視しているため、キャラがブレているし、ご都合主義なところも気になる。 【飛鳥】さん [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-27 11:19:52) |
13. 震災を絡めて、あまつさえオープニングシーンに持ってくるのはあざとすぎるというか、「護られなかった者」の意味の半分が「震災で命を落とした者」、もう半分が「生活保護を受けられなかった者」というのは、あまりにも主題のすり替えが過ぎるように感じた。生活保護にテーマを絞った真っ向勝負だと、どうしても観客から「甘えんなよ」という感情が出てくる。それを封じるカードとしての震災。いいんだろうかこれで。演技も、中途半端に「とうほぐ」なイントネーションを付けたためリアリティがなく、避難所のシーンに幾度か出てくる波岡一喜という役者は特に酷かった。 【乱泥】さん [インターネット(邦画)] 4点(2024-05-08 08:51:17) |
12.《ネタバレ》 出演者の演技も物語の雰囲気も良く、特に佐藤健の演技が良かったですね。女性一人でどうやって監禁までできたのか、と思う部分がありますが、映画としてはなかなか良かったと思います。 【珈琲時間】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-10-16 08:34:18) |
11.東日本で震災を経験した人にとって語るべきことはたくさんある。私もそうだ。 けれど、東北でそれを経験するのとは違うという意味でそれは「たいへんだった出来事」であったにすぎない。 語れないほどの経験をした人がたくさんいるのだ、そんなことにあらためて気づいた。 【海牛大夫】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-05-03 21:17:16) |
10.《ネタバレ》 重苦しいテーマの真面目な映画かと思ったら、ネタバレ厳禁ビックリ映画だったんですね・・ 予告編も本編大半も、単純な結末を想像してしまいますが、ラスト15分でオッタマゲ展開。 「そっちかーい」と、椅子から転げそうでした。(笑 そりゃまあ面白いお話にはなりましたけど、ちょっと待ってよ・・ 容疑者の佐藤君、前半後半で人間性変わり過ぎでしょ。 刑事を差し置いて、必死に説得するシーン、こんなに語れる人物でしたっけ? 保護司同行で就活面接のシーンじゃ、コミュニケーション障害の様相でしたが 立て板に水流すように説得の言葉が続くと人が変わったみたいですわ。 そこが気になって入り込めなかった。ここだけマイナス。 清原果耶ちゃんの驚きの役回りに、感動したので挽回してこの点数かな。 【グルコサミンS】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-02-28 11:39:09) |
9.予告編に釣られ 鑑賞..シリアスでとても重い内容..オチや終盤あたりは 少しひねり過ぎかな~ 冷静に考えると リアリティーという点で、イマイチ..真面目に創っているだけに もったいない.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2023-02-04 09:48:49) |
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8.《ネタバレ》 今まで佐藤健さんの演技で泣いたことなんて一度もなかったのですが、倍賞美津子さんに生活保護を受けて欲しいと頼むシーンで思わず泣いてしまいました。それまで他者と関わることを拒むかのようなギラついた目つきだったのが、何が他人だよ生きてて欲しんだよ!と激昂する時の目が本当に真摯で真っ直ぐな澄んだ瞳になって、グッときちゃいました。佐藤健さんの名演技に心を初めて打たれちゃいました。素晴らしかったです。 色々と考えさせられる映画ではあったけれども、阿部寛の息子をもしかしたら佐藤健が救えなかったかもしれないという最後のあれは、私的には蛇足に思えてしまいした。恐らくはこの映画の一番の見せ場だったのかもしれないけれど、あまりにも都合良すぎるというか唐突すぎるというか、何となくそれはないってなってしまいました。 それとエンディングで流れだした桑田圭祐さんの歌ですが、もうハッキリ言ってやめて!ほんとやめて!なんでそこまでして「歌」にこだわるのか?なんでそこまでして関連付けでその「歌」を注目させてムーブを起こさせたいのか? どうして純粋に興行目的以外の部分で「作品」を大事に扱ってくれないのか。日本映画の今の実情の方もいつか「映画」にしてほしいですね(汗) |
7.生活保護に東日本大震災、とんでもなく重くて大きなテーマに真正面からど真ん中に直球を投げ込んだ映画。やはり内容のシリアスさに対してこういう直球勝負を挑むと現実はそんなもんじゃあねえよという気がしてしまう。もっと意表を突く切り口かシュールなアートに逃げる方が賢明かもと思ってしまう。なんにしても倍賞美津子は本当にいい俳優になったと思う。阿部寛ほ安定して演技が上手い阿部でないと映画が滑ったかもと思ってしまった。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-10-12 17:00:01) |
6.《ネタバレ》 意義のある題材の映画だった。しかし、分かりづらい。被害者側をもう少し掘り下げてくれれば良かった。これでは震災が生んだモンスターになってしまわないか。でも、清原果耶は素晴らしい演技だった。 【ラグ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-10-09 09:30:26) |
5.《ネタバレ》 扱っている問題が、なんかよくわからなくて自分には縁がないような世界のことではないというところが良いです。 ただですね、なぜ殺人事件を絡めるのかそこがちょっと嫌かな。真面目にきちんと問題提起した映画になぜしないのかな? 殺人事件を絡めることで話題性、エンタメ性、人の興味を惹くからってことなんだろうとは思うけど。社会問題を広く知らしめたい訴えたいという部分があまり伝わらないので「社会派」というのは素直に思えないんですよね。この問題、こういう描き方でいいのか?? SNSの投稿内容、あんなことが言える人間があんな残忍な方法で復讐のために殺人までするのか? 「不埒ななんとかって他人のこと言ってる場合じゃないだろ」とラストでガクっときてしまった。 刑事との繋がりもできすぎだし、出て来る警察官がみんな品が無さすぎなのが気になった。野外ステージで踊ってる女の子の意味もよくわからなかったです。 観ながら「私は、ダニエル・ブレイク」を思い出してた。 【envy】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-10-08 13:18:08) |
4.《ネタバレ》 ◇とかく絵面が地味な社会派サスペンスなだけに、派手な『猟奇殺人スタイル』は”お約束”なのかもしれないが、今作ばかりは、「そんな、ややこしいやり方する必要あるん?」と、殺害方法(殺害演出かな。)に、ちょっと疑問。餓死させるのが目的ならば、生き埋めでも良かったんじゃ・・・。(恐っ!)◇『生活保護』という”行政システムの闇”は、とても良く描かれていると思う。犯人の云わんとしている事も道理だ。◇セーフティネットから様々な理由で零れ落ち、『護られなかった者たち』の怨みを晴らし、社会的弱者の声を世間に知らしめ、行政の闇をぶち抜く為には、ああいった殺害方法しかなかったのかもしれない・・・が、例え猟奇殺人に訴えても、行政の闇は容易には覆せない。それほどに、行政、もっと云えば、政府や社会が抱える闇は根深い。◇昨今発生した元首相襲撃殺害事件の事案でも、それはリアルに感じる。時節も重なり、色々と考えさせられる作品だった。◇倍賞美津子演じる遠島けいは秀逸だった。鬼気迫る佐藤健の演技も素晴らしかった。ラストの伏線回収も綺麗にまとまったと思う。◇サスペンス要素は1点。社会派要素2点、敬愛する倍賞美津子さんに4点、合計7点献上です。 【蓮】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-09-20 23:55:07) |
3.ミステリーとしては普通の出来だけど、「社会派」ミステリーとしては良くできていると思います。 生活保護は、非常に難しい問題を抱えていることは認識しているけど、具体にどうすればよいのかはわかりません。(認識を持つというのが大切な事なんでしょうけど) 不正受給と最低賃金との逆転、年金との逆転は何とかしたほうが良いと思うけど・・・ 倍賞美津子の演技はさすがです。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-09-01 16:06:19) |
2.《ネタバレ》 不埒な1%だって生きたいと声を上げちゃダメなのか! ? 【トント】さん [DVD(邦画)] 9点(2022-04-27 22:41:25) |
1.《ネタバレ》 震災と生活保護を背景に展開する連続殺人を追うサスペンス。ユーネクストで鑑賞。現在起こってる殺人事件の捜査と、過去の被災者たちの生活を時系列をずらして描いており、単なるミステリーだけでなく、生活保護に関する問題点や、震災にあった人々の悲痛な人間ドラマ部分もしっかり描かれ、なかなか見ごたえがありました。おばあちゃんで、死にかけのボロボロ状態な倍賞美津子が、逆に美しく、とても印象的。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-20 22:06:57) |