34.《ネタバレ》 この作品の上映が1995年7月、エヴァの放送開始は1995年10月。
何をどうやったらエヴァへのアンサーが出来るんでしょうか。
内容としては、AKIRAと未来少年コナンを色濃く感じさせるんですが、
まぁ未来ものだとどうしてもヨーロッパや日本以外だと中国的なものを追加するしかないのでその色が大きいかと。
AKIRAでも人工サンマかなんかが出てましたが、この作品でも天然ものは時価と書かれてますね。
そしてポイントとしては、オゾン層がなくなって太陽光が危険である、
ということと、これでもかというくらいに放射能のマークが出てくること、
地上には原発の原子炉が無数に立っている状態。
カルト宗教に捕らわれた翼の生えた少女。
カルトを警察が取り締まり、そこでその少女を見つけたのが警察のチャゲとアスカらしき人物。
その少女は今度は国の組織か何かに捕らわれますが、
二人はそれを救出しようとする。
だが、失敗する。
ここで、なぜかタイムリープが起きて、失敗し落下したはずの車が今度は飛べるようになって、
どうにかこうにか地上へと行き、そして最後少女は飛び立っていった。
という内容で、最後チャゲアスの二人はしんだ、という説が多いようですが、うーん。
ていうか、あれだけ晴れていて、緑もあって、かつての民家らしきものもあって、
なぜにソーラーパネルがないんだろうか、とか。
まぁ無数の原子炉から言って、太陽の放射線や原子炉からの放射能が
とてつもないレベルでやばいという可能性もあるんですけどね。
それと、宮崎駿がタイムリープをやるとは、本人は永劫回帰と絵コンテに記していたとか。
まぁ一介の警察職員である二人がそう簡単にその少女を救えたとは思えないので
実際には何十回もやり直している可能性は高いでしょうけれどね。
なんにしてもやっぱりカルトの描き方は非常にうまい。
もののけ姫がこれの二年後に公開されたが、やはりナウシカの続編を作ってほしかった。
もっと毒とか原発とか放射能とかそういう毒々しいものを描いてほしかった。
7分弱の作品ですが、好きな人は好きな作品。