1.《ネタバレ》 久々に公開初日の映画鑑賞。
還暦オヤジが何今さらラブコメ見てるの?って感じだが、劇場で空間を共にした主要客層の8割は同年輩以上の高齢層。
この原作コミック、なんかその昔の大林宣彦監督の旧尾道三部作や、
「小さな恋のメロディ」とか「リトルロマンス」と言った洋画を思い起こさせるノスタルジックな感覚が満載なんだよなぁ。
で、こっそりその原作コミックやアニメを見ていたり、先日まで放映されていた深夜のテレビドラマを視聴していたオヤジ連中の琴線に刺さって
思わず鑑賞って流れが安易に想像できる…自分もだけど。
映画はその原作の後日談的な内容。
長閑な瀬戸内海の展望を背景に、大した事件もなく、ただ平和に話が進む。
ラブシーンや諍い等も無く、主人公の二人のもどかしい心の交流が、善意的に描かれており、ひたすら穏やかで幸せな展開。
正直、主演の永野芽郁さん、助演の江口洋介さん以外の演技は素人級、でもそれすら微笑ましい。
鑑賞後清々しい心持ちとなる佳作でありました。