308.《ネタバレ》 かなり久しぶりに観賞。吹き替え・字幕両方観ましたが、吹き替えの方が好きですね。例えば、字幕では「Kマートは最低だ」が吹き替えでは「Kマートはダサイ」で、些細な表現の違い1つ1つが吹き替えの方が上手いと思った。兄弟のロスへの道中の出来事と心境の変化は確かにこの映画の見所ではあるが、ポイントは、父親が兄の存在を秘密にし、300万ドル以上の財産を医者に託した理由と愛情と苦悩だと思う。次男の為とはいえ、実の息子を施設へ入れた罪悪感と心痛は多大なものだったろうし、次男の人生の負担になる可能性を考え、兄の存在を隠すことが結果2人の子供を守ることになると判断するにしても、苦悩の末の決断だったろう。逆にチャーリーにしてみれば、それを秘密にされたがゆえに父の厳しさを理解できず、父を憎み続けるが、それは父以上につらく悲痛な思いだったろう。そしてすべてを知った後のショックと後悔。親子の愛情のすれ違いと、心のしこりが溶けた後半のチャーリーが感動させる。今ではトムクルーズの若さもこの映画の見所の1つになっている。 【爽やか林檎】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2009-12-25 17:00:38) (良:2票) |
307.《ネタバレ》 ある有名は俳優が何かのインタビューに答えていたのを思い出しました。「精神的に障害の有る人物を演じるのはさほど難しい事では無い、彼らの人物像には有る一定の特徴が有り、それを前面に押し出して演じれば、誰でも名演技に映るもの」確かにそうかもしれない、例えば、“フォレストガンプ”のトム・ハンクスや“17歳のカルテ”のアンジョリーナ・ジョリーはアカデミー賞に輝いているし、“アイアムサム”のショーン・ペン、“レナードの朝”のロバート・デニーロ、“ビューティフルマインド”のラッセル・クロウ等も精神障害者を演じてノミネートされている。彼らは確かに名優では有るが役どころに恵まれた部分もあると思う。この映画のダスティン・ホフマンも同様であり、確かに演技は上手いと思うが、この映画の核となったのは、トム・クルーズ演じるチャーリーではないかと思う。確かに役どころは、金目的の狡賢い青年だが兄に対する思いへの移り変わりを見事に演じていると思う。儲けさせてもらったからとか、金になるからとかの理由が有ったとしても、最後に兄を送り出すときのチャーリーは、血の繋がった家族がこの世に存在していると言う安らぎ感が漂っていた。 【みんてん】さん 9点(2005-01-16 14:44:15) (良:2票) |
306.《ネタバレ》 公開当時に話題になっていた作品でしたが何となく見送り、先ほどBS放送で何となく鑑賞しました。 詩的で優しい描き方をしていますが医療従事者として言わせていただければ、自分の生活とルールを強引に奪われた自閉症患者のパニックと逆上はあんな程度では済みません。同時に、自ら親との縁切りしていながら遺言に逆らい兄を(しかも精神障碍者を)誘拐して人質にして身代金を要求する息子を、兄と触れ合えて喜んだ好青年みたいに描かれており嫌です。現実にあれをやったらお兄さん、良くて症状悪化。最悪、信号無視の場面で轢かれるか撃たれています。 【役者の魂】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-06-13 15:29:28) (良:1票) |
305.《ネタバレ》 ダスティン・ホフマンの演技の素晴らしさは言わずもがな…。安モーテルの一室で〈レインマン〉の正体が明らかになるシーンは泣かされる。でもそのすぐ後にレイモンドを金儲けに利用しようとするチャーリーの神経がちょっと分からない。ラスト、兄弟は結局離ればなれになってしまうが、一時の感情だけでレイモンドの人生を背負うことを考えれば、チャーリーにとってはあれで良かったのかもしれない。若い頃に観た時にはあのラストに納得できなかったが、今は逆に映画的なファンタジーで終わらせなかったシナリオの巧さに感嘆する。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-12-12 01:26:07) (良:1票) |
304.《ネタバレ》 あらすじなどほとんど予習せずに借りました。結論、久しぶりの大当たりでした! まずチャーリーがレイモンドを金目当てで無理矢理連れ出すくだりで一旦観客を突き放します。チャーリー最低やな、と。 その後車で移動する時も、レイモンドの特異な行動にチャーリーは腹を立てていくわけですが、何と幼い記憶の中の怖い時に歌を歌ってくれたレインマンはレイモンドだった事、かつチャーリーにケガをさせないように離れ離れになってしまった事が分かり、ここでのチャーリーの心情の変化にグッと引き込まれましたね。 ベガスを見下ろせるスイートルームで二人で踊りながら「バカみたいだな」の台詞とか、 動く歩道を不思議そうに歩くところとか、クスっとした笑いも多くあり楽しい。 レイモンドはなぜか親しい人をスペルで読むわけだけど、最終的にチャーリーを「C,H,A,R,L,I,E、僕の親友」と呼んだ時はちょっとウッときた。 あとは、電車での別れ際の「良い時は2枚」とか、脚本がけっこうツボでしたね。 ベガスで結局デートができなかったレイモンドになぜスザンナがキスしたのかは正直全然理解できませんでしたが、直後の台詞「ぬれた」でまたクスっと。うーん、やはり脚本がいい。 総じて、ダスティンホフマンの演技と脚本のウマさが個人的には大ヒットでした! 人にも薦められるし、もう一回見たいとも思えるし、傑作だと思います!! |
303.《ネタバレ》 人間関係について考えさせられました。 レイモンドとチャーリーとの関係が素晴らしいと思いました。 二人は本当に心が通じ合っていたと思います。 最初はチャーリーは「人を利用する」人間だったと思います。 しかし「人を利用する」ような人間は、実は本当の「愛」というものを知らないからこそ、そうなってしまうと思うのです。 でもチャーリーはレイモンドとの交流の中で、お互いの心が通じ合うことにより、彼の性格というか人間性が徐々に変化してゆくように思えます。 チャーリーは物語の最後の方で、生きる上で一番大切なものに気づいたのだと思います(それは後半で現金の受け取りを拒否するところでも表れてます)。 しかし、同時にレイモンドも外に出て色んな体験をし、チャーリーと心が通じ合うことにより、彼の中の何かが確実に変化したのだと思います。 まず、自分の能力を受け入れてくれる人がいたという事が、レイにとって素晴らしかったかもしれません。それは社会に出て行くという事の第一歩だからです。 ずっと施設にいたらそれはなかったでしょう。 僕は思うのですが、恐らく、お互いに兄弟がいたことは知らなくても、でも無意識(潜在的?)には知っていて、漠然とした不足感のようなものがあったのだと思います(それが序盤の「人を利用する」「仕事がうまく行かない」ところで表れていると思います)。しかし、心が通じ合ったことにより、お互いの心の空洞の部分が満たされたのだと思います(チャーリーもこれからは上手く行きそうな気がして来るではありませんか)。 そこが素晴らしいと思いました。 前半では恋人の関係は上手く行きませんでしたが、しかしチャーリーのレイに対する考え方が変わることにより、恋人関係は改善されてゆくように思われます。 また、チャーリーは(自分以外の人間には興味を持てない)自閉症という困難な障害を持っていますが、そういった障がいを乗り越えても「心は通じる」のだと感動しました。 この作品からは、恋愛も兄弟すらも超えた「親友」というものを見た気がします)。 本物のヒューマンドラマだと思います。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-08-18 02:12:00) (良:1票) |
302.《ネタバレ》 すごく後味が良くて、好きなタイプのドラマです。レイモンドの純粋さに吸い込まれました。が、しかし非常に引っ掛かる点がひとつ。チャーリーがレイモンドに兄弟愛を感じ始めたきっかけがどうしてもギャンブルでぼろもうけさせてもらったからというのが大きな理由の一つだと思えてなりません。そこが見終わってからも気になるのでこの点数です。 こんな風に思う自分ってなんだかすごく皮肉れてるなって思います・・・でも全体的には好みの映画ですね。中盤からラストにかけてが特に好き。途中でホロリとさせられるシーンも。ダスティン・ホフマンの演技がとにかくすごい! 【未歩】さん 7点(2004-11-28 17:29:49) (良:1票) |
301.完結してない気がする。今からって時に終わった・・ 【はりマン】さん 6点(2004-09-08 00:14:38) (良:1票) |
300.期待していただけに、残念。面白くないし、何も考えさせられることもなかった。チャーリーは、ガールフレンドとの喧嘩の時点で、観客を敵に回すようなイヤな奴だと思ったし、レイモンドにもイライラされっぱなし。チャーリーが次第に心を開いていく具合はまあまあだったし、1年間役作りに励んだダスティン・ホフマンの演技力も認めるけれど、また見たいと思わせてくれる映画には程遠かった。残念。 【mhiro】さん 3点(2004-07-21 09:55:20) (良:1票) |
299.トム・クルーズに見切りをつける事になった作品。なんかダスティン・ホフマンの演技は既にトムを置いてきぼりにして見切りつけてるし。レビンソン流の淡々としたロードムービーも、ノンビリした音楽も良くなかった。障害者としての演技について言えば、確かに凄かったけどデ・ニーロの『レナードの朝』に軍配を上げる(まあアレも淡々とした作品だったが…)。しかし、いいとこの挙げづらい作品だなあ。 【エスねこ】さん 1点(2004-03-15 04:44:56) (良:1票) |
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298.特に言い立てるほどの欠点もなくソツなくまとめた感じだが、あまりにも教科書通りな感じがあって個人的には好きになれない。確かに心暖まることは間違いないのだが、このストーリーで心暖まらないヤツなんているのか?と考えるとわざわざ見るまでもないということになってしまう。「あなた人間でしょ?優しい心を持っているでしょ?」と尋ねられて否応なしに「うん」と言わされた感じ。でもそういう質問ってちょっとずるいと思う。 【anemone】さん 6点(2004-01-11 12:24:21) (笑:1票) |
297.《ネタバレ》 素晴らしい演技を堪能する事ができ、笑うことができ、ちょっぴり感動する、たくさんの楽しいものが詰まった小箱、という感じ。レイの不思議人間ぶりが、しつこすぎて飽きてしまうギリギリの丁度いいラインまで引っ張って描かれることに、役者と監督の手腕を感じました。また最期が、「チャーリーがレイを引き取って仲良く暮らす」という結末に終わらず、あの「電車に乗って去って行く」シーンで終わるという筋に、きちんと現実を見つめた映画と好感が持てました。きっとああした方が、これからの二人の関係は上手くいくはず。また、広大な大地を走るあのアメ車のシルエットが、外車好きな私にはたまりませんでした。可愛い! しかもチャーリーが車の事で家出しておきながら、自分も自動車関係の職業に就いているという所が、いい設定でした。私は、この映画大好きです。 【ともとも】さん 9点(2003-12-13 18:37:24) (良:1票) |
296.阿刀田高氏がエッセイの中で「初めてダスティン・ホフマンをこの映画で観たので、彼に自閉症というイメージがついてしまう」と書いておられたが、正にその通り。私も彼とのファーストコンタクトをこの映画で果たしたため、「卒業」でも「ジャンヌ・ダルク」でも自閉症やのに頑張ってはるなぁと思ってしまう。それだけ、名演やったってことやね。 【山岳蘭人】さん 7点(2003-11-16 22:16:57) (笑:1票) |
295.今の人がこれを観れば物足りないかもしれないけど、当時この内容を取り上げてエンターテイメントにして、話も押し付けがましくなくほどほどに余韻を残すいい映画だと思いました。最後まで心が通ったかどうかは??怪しいけど、トムがよしとしてればそれでいいんじゃないでしょうか?ダンスシーンは名場面だと思います。 【たかちゃん】さん 8点(2003-11-13 10:32:57) (良:1票) |
294.途中で飽きちゃった。ただ、D・ホフマンの演技は上手かった。 【TZ】さん 4点(2003-05-11 11:06:55) (笑:1票) |
293. 自閉症の兄弟を持つ身として言わせて貰うなら、ダスティン・ホフマンの演技は圧巻の一語。半端な演技力ではありません。所謂「知的障害者」と混同されがちですが、全く違います。その違いをココで説明するつもりは無いですけど。後半ギャンブル等にホフマンの驚異的な数字の記憶力を利用するシーンがありますが、アレは決して誇張ではありませんよ。正常だと思っていた自分が、全然脳味噌使いこなしていない事実に私も何度と無く愕然とさせられたコトがありましたから。トム・クルーズはハッキリ言って嫌いなんですが、本作では好感が持てます。レイモンドを差別視せず、優しく接するトムの恋人役を演じたヴァレリア・ゴリノも素敵でした。ホフマンのオスカー主演男優賞受賞は当然でしょう。アカデミー受けを狙ったとか言う次元の演技レベルを遙かに超えていると思いますし。スピルバーグが監督予定されていたとは知りませんでしたね。個人的に実現しなくて良かったと胸を撫で下ろす気持ちで一杯です。矢張りコレはバリー・レビンソンの映画ですよ。尤も本作以降は精彩に欠けているみたいですが…。 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-09 23:42:10) (良:1票) |
292.なんか見る年齢、自分の状況、時代によって見た後の感想が変わるような作品です。 10代で見ていたら、多分この作品の良さはわからなかったと思います。 また時間を空けて見たいと思う。 【へまち】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-08-14 23:20:19) |
291.《ネタバレ》 トム・クルーズが若いなぁ(今でも若作りですけど)。公開当時話題になっていたのを記憶していますが、30年以上前ですからね。早いものです。サヴァン症候群の兄(ダスティン・ホフマン)と、その遺産のおこぼれを狙って、兄を施設から連れ出す弟(トム・クルーズ)とが織り成す珍道中。中盤、親の過去の苦渋の決断、真相がわかるところが一つの山場です。終盤に向けて、現在進行形のドラマの山場を期待しましたが、意外と静かな終わり方という印象でした。変に盛り上げようとして、わざとらしくならないで良かった反面、何か、印象に残る、もう一押しがあってもよかったかなと。トム・クルーズが出演している映画を、たぶん初めて見たのですが、なかなかいい役者だなと思いました。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-03-23 19:49:02) |
290.《ネタバレ》 障害やハンディキャップのあるキャラを演じてオスカーを受賞した俳優しては、他にはジョン・ミルズ、ダニエル・デイ=ルイス、ジェフリー・ラッシュがいるけど、本作のダスティン・ホフマンの凄いところはメイクも全くなく素の表情だけで自閉症患者を演じきったところでしょう。とくに前半なんかは「この人はホントに自閉症なんじゃないか」と思えてくるほどに迫真の演技でした。サヴァン症候群はこの映画ですっかり世間に知れ渡りましたが、ホフマンが映画で見せる驚異の能力は取材に基づいているそうです。でもなんでこんなことが出来るのかは、私には理解の範疇を超えています。分厚い本でもペラペラとめくるだけで内容が把握できるという速読術の達人がBOOKOFFのCMに出演していましたが、どれだけ肝心の中身を理解しているのかは謎だとしてもこれもサヴァン症候群なんでしょうね。トム・クルーズはまだ若手俳優からビッグ・スターに成長過程のころ、貫禄のないヤカラみたいなキャラが良く合ってます。でもこの人の凄いところは、ポール・ニューマン、ジャック・ニコルソン・ダスティン・ホフマンといったレジェンドたちと共演して彼らから得るものを得て成長していったところでしょう。彼が演じた愛情表現が下手な父親との関係がトラウマになっているキャラは、振り返ってみれば同じような葛藤があった自分には心に響きます。けっきょくこの父親は、レイモンドにもチャーリーにも愛情があったのだろうかという疑問を感じてしまいます。公開当時はあまり意識しなかったけど、父が物故した現在に観直して気づかされたことでした。脚本も良く練られていて、煎じ詰めるとこのストーリーはシンシナティからカルフォルニアまでのロードムービーですけど、飛行機だと三時間で済む旅がなぜ一般道を車で一週間かけることになったのかが考え込まれた脚本じゃないでしょうか。画的にも名シーンやカットが多く、チャーリーがレイモンドを療養所から連れ出すカットがこの映画のアイコンになっていますけど、個人的にはベガスのホテルでチャーリーがレイモンドにダンスを教えるシーンが大好きです。“レインマン”が“メインマン”を見つけたわけですね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-08-07 22:48:12) |
289.《ネタバレ》 超久しぶりに再見。テーマ曲と2人が並んで歩くシーンぐらいしか覚えていなかったのですが、今回もやがて同じことになりそう。いかにも危なっかしい2人によるロードムービーなわけですが、とりたてて大きな危機や暗転や奇跡は起こりません。印象が薄いのはそのせいかなと。 しかしつまらないということもなく、微かな緊張感を滲ませつつ、なんとなく心を通い合わせていく感じが心地いいといえば心地いいですかね。けっして大感動の結末ではなく、一抹の寂しさとともに当たり前の結論に達するあたりも好感が持てます。 ダスティン・ホフマンはもちろんですが、一流パイロットでも一流スパイでもない市井のトム・クルーズもなかなか魅力的でした。しかしアカデミー賞の各部門でいろいろ受賞だの候補だのになっておきながら、彼の名前だけ出てこないのはなぜでしょうか? 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-28 02:08:12) |