36.出演者たちが素晴らしい。静かながらも迫真の演技が光ります。 迫り来る妄念。押し潰されそうになるほどの不安の塊。病んだ男の心の内面が、はっきりと、ゆっくりと、描き出されていきます。 見事に惹きつけられました。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-01 23:01:07) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 やっと昨日の夜、観終わりました(笑) 1回目、寝る前に観ようと観始めて20分くらいして眠ってました。 2回目、やっぱり寝る前にもう一度ちゃんと観ようと観始め、またまた眠ってました・・。寝る前に観るとなんと睡眠効果があることか。 クローネンバーグの作品だったので楽しみにしていたんですが、結局ほとんど倍速で観ちゃいました。へ?という展開で一度倍速を解除したんですが、すぐまた倍速。 どこまでが現実で、どれが彼の妄想なのか。裏があるような気もしますが、不思議な物語でした。 【syella】さん 3点(2004-10-30 14:21:37) (笑:1票) |
34.うーん。すごく微妙。見終わってみれば「ああ、そういう話だったのか」と納得がいくものの、見ている間は鬱屈とした主人公の現状と子供時代の回想を見ているだけでかなり面白くない。これはそういうドラマなのかと思って見てたら、最後に一捻りがあって「これ、真相探しのサスペンスだったのか!だったら最初からそう言ってよ」って気持ちになった。映像は綺麗だし話も演技もいいし、一歩違えばかなりの良作になってたのに、もったいない。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-09-30 18:19:51) |
33.《ネタバレ》 記憶とは自分に都合が良いように作られるってこと? 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-08-06 21:55:26) |
32.《ネタバレ》 クロネンバーグにしては まともな 素直な映画でした(笑 原作者が脚本家だったせいか、持ち味が良く活かされていたと 思います。 それに、娼婦→母親、看護士→娼婦 と 女優さんが 変わった事に途中まで気づきませんでしたが、「なんか変だぞ?」という違和感、不安感が残っていました。 しかも、そのネタバレを 最後までせず、なかなか思いの残るラストシーンでした。 クロネンバーグが インタビューで答えていましたが、「彼に同調はできないが、人間として普遍的なものを彼は表現している。」というのに共感。 私も男の子を持つ身として、気をつけたいと思いますwww 【ぐぼ子】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-17 17:32:23) |
31.冒頭から静かな映像とレイフ・ファインズさんの演技に惹きつけられました。 ミランダ・リチャードソンさんって深みのある悪女の演技が上手い。 集中力の欠如した私は途中でストーリーがよく分からなくなりました。 しかし、ここまでの精神世界を見られただけでも満足です。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-06-26 22:04:55) |
30.人間って嫌なと思う記憶は風化され、自分の良い方向に解釈を変えてしまうみたいなんですね。そんな主人公の気持が理解出来てしまったので、何だか不思議と納得してしまう映画でした。出演者のほとんどが静かながら確かな演技を見せたので「上手いなあ」と感心しました。個人的にはさほどクローネンバーグ色は感じませんでした。それでも褪せたカラーのトーンが現実と逃避の狭間を行き来する主人公の内面とマッチしているような感じがして、いい味出ていたと思います。 |
29.《ネタバレ》 オチ以外は結構気に入っている。愛する母が酒場の娼婦と重なり、少年は母の人格を二つに分けることでそのことを否定する。妄想は少年にとっての現実ではあってもけして本当の世界ではないという、主人公にとってのみ辻褄の合う世界をうまく見せている。とりわけ本物の娼婦の振る舞いと母の振る舞いに共通点を見出させる様は、主人公の混乱と共に観客をも混乱させる。少年が見るはずのないシーンがあるので比較的歪められた記憶であることがわかりやすい作りになっている。よってオチには驚きも無いし、主人公が記憶の歪みに気づくということ自体に主人公の性質上、不満が残る。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-06 14:40:32) |
28.《ネタバレ》 観る前から“これは地味だろうな”と思ってはいましたが予想以上に地味な映画でした。観る側の想像力を物足りなく刺激するだけで、実際にはなかなか話が進んで行きません。一応最後にオチがありますがオチと呼ぶのにはかなり弱いものでした。 【眼力王】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-01-16 00:46:45) |
27.最初っから狂人の主観で物語が進むので、何が起ころうとここに驚きは無い。中盤辺りでラストも簡単に想像がついてしまいます。それに原因も結果も無く、唯「精神疾患の男がこういうことをしました」というだけの内容では話も面白くない上に、はっきり言ってこの映画を観る意味すら無いと思う。従って本作は「衝撃のどんでん返し」等を期待するのではなく、正に狂気の雰囲気だけを楽しむ作品。しかし雰囲気を楽しむにしては演出が落ち着きすぎです。題材的にはデヴィッド・クローネンバーグよりも、確かにデヴィッド・リンチに向いていたかもしれません。そんな訳で、4点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-12-02 00:03:01) |
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26.レイフ・ファインズさんが好きで見てみたのですが… 意味がぜーんぜんわかりませんでした!! 今までデ1番眠くなった作品ではないかと思います… 途中で寝るたびに巻き戻して見ました。最後までがんばってちゃんと見た自分を誉めたいです。 【mako】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-26 11:52:24) |
25.《ネタバレ》 何より、映像が綺麗でした。それにストーリーも親切克つスムーズに進んで行き、ラストも一応答えを提示してくれていて、見やすい映画ではあったと記憶しています。レイフ・ファインズが、霧がかった狂気の中にいる主人公を、孤独と哀愁を漂わせて快演してくれました。寝グセが可愛かった。ただ、ラストで彼がトンカチとかを持って、寝室のおばさんに迫るシーンは、もうちょっと盛り上げられる、というか盛り上げるべきだったシーンの様にも思えます。あそこまでにもう少し主人公が不安定になって狂気をはらんでいく様を描き足すなり、今度なんか問題起こしたら精神病院に戻される事を強調するなりした方が、もっとあのシーンが緊張感のある、良い見せ場になったんじゃないかなーと感じました。 【イチェルコ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-23 03:29:47) |
24.レイフ・ファインズの演技が好かんのでマイナス2点。 【みんな嫌い】さん 5点(2004-10-24 11:02:24) |
23.《ネタバレ》 レイフ・ファインズの病んだ人ぶりが見事。スパイダーは、母親が父親を迎えに出かけたあの日から、両親が仲良くなってしまったことに耐えられなかったのだろう(真相は、ちょっと長めの夫婦喧嘩の仲直りをしたという程度だったと予想される)。それは、とりもなおさずスパイダーが母親の独占的な愛を失うことを意味するからだ。そこで、もともと精神病質のスパイダーは「現在の母親は以前の母親ではない」としてこの現実を合理化し、とうとう母親を殺害してしまったのである。殺害してしまえば、スパイダーにとって母の愛は永遠となる……という解釈を施してこの映画を鑑賞し終わった。その後にクローネンバーグのインタビューを見ると、スパイダーの病気は遺伝的要因によるもので、環境的要因は関係がない、というようなことを言っていた。なんてこった、病んでいるのはこんな解釈をしていたこっちじゃないか。もっとも、表現はそれがなさた瞬間から、その解釈は受け手に委ねられるのだから構わないだろう(と合理化してみる)。それはともかく、クローネンバーグにしては画面がきれいにまとまり過ぎな印象。 【山の木屑】さん 7点(2004-09-27 14:51:44) |
22.《ネタバレ》 私もよく記憶を改竄するので(自分のではなく他人に関する記憶を。実にタチが悪いです。よく怒られます)、他人事とは思えません。記憶という迷宮と、それに翻弄される人間。その姿を、柔らかく同時に冷徹な視線で否定も肯定もせずただ見守る、聖母的なその雰囲気が気に入りました。人の弱さを保護しどこか賛美するような、優しく美しい旋律のテーマ曲。救いはないのに、赦しがある。そんな不思議な余韻を残す作品。 【ひのと】さん 6点(2004-09-04 22:24:57) |
21.精神を病んだ男の遠い記憶のことであり、どこからどこまでが本当の出来事なのか分かりづらい。少年の母親は本当に殺されたのか? それでは誰に? 少なくとも母親は、この世にいないことだけは確かみたいだ。この辺り、受け手より推測するしかないのだろう。今作では、本来クローネンバーグ作品の売りとも言えるグチョグチョ感をビジュアルで見せようとしておらず、しかも共感しづらく感情移入しにくい主人公ときている。そういった意味ではエンターテイメント性は薄く、やや退屈に感じるかもしれません。しかし、陰気な主人公を演じたレイフ・ファインズを初め、二役を演じたミランダ・リチャードソン、ガブリエル・バーン、三人三様の確かな演技力に支えられ、作品自体の完成度は極めて高いと思いましたね。ジワジワとオゾマシさを増していく展開も秀逸で、鬼才クローネンバーグらしい独特の世界観が味わえるサイコ・スリラーの秀作です。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-06-29 10:07:32) |
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19.《ネタバレ》 カラーなのに、あまり「色」を感じさせないトーンで全編貫かれています。台詞も少なく、音楽も静か。眠気を誘う緩やかな展開。まるで、夢遊病者の夢に付き合わされているかのような、印象を受けます。曖昧になっている記憶を、蜘蛛の巣をつくるみたいに紡いでいくお話はわかるのですが、いかんせん、画面に入り込めない、取り残され感の非常に強い映画です。だから、ラストの驚きもあまりなく、それも、もしかしたら作られた記憶?なのかも知れません。終わりのない話で、終わっている変な映画です。 【映画小僧】さん 6点(2004-03-04 18:04:34) |
18.内面世界の映像化って、難しいなあ。退屈でほとんど早送りで観ないと寝てしまう感じのつまらなさです。ようやく興味を持てたのが1時間過ぎた辺り!ここまで観客を退屈させるなよ(苦笑)。スパイダー少年の精神面が主体に描かれるために、どうしても入り込めない部分が多すぎる。また、意味ありげに見える行動や、曰くありげな登場人物が、けっきょくたいしたこともせずに終わってしまうので、肩すかしも好いところだね。忙しいときに観る映画ではない。自分の気持ちに余裕のあるときに、映画に寛大な気持ちになれないと、退屈で早送りで観てしまうでしょう。 【オオカミ】さん 5点(2004-02-21 12:40:22) |
17.作家性が非常に色濃く出ている作品だが、その割にそれ程退屈はしない。シンプル、省略、しかし筋を掴むのは容易。こういうのはいい。DVD特典では監督、キャスト、さらには原作者までが作品についてがっつり語ってくれる。なるほどなーと思う反面、ちょいと興ざめ。 【ドレミダーン】さん 7点(2004-02-13 23:31:28) |