ヴァージン・スーサイズのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ヴァージン・スーサイズ

[ヴァージンスーサイズ]
THE VIRGIN SUICIDES
1999年上映時間:98分
平均点:5.79 / 10(Review 147人) (点数分布表示)
ドラマ青春もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2009-08-03)【マーク・ハント】さん
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監督ソフィア・コッポラ
キャストキルスティン・ダンスト(女優)ラックス
ハンナ・R・ホール(女優)セシリア
ジェームズ・ウッズ(男優)リズボン氏
キャスリーン・ターナー(女優)リズボン夫人
ジョナサン・タッカー(男優)ティム
ジョシュ・ハートネット(男優)トリップ(回想)
A・J・クック(女優)メアリー
ダニー・デヴィート(男優)医師
マイケル・パレ(男優)トリップ
ロバート・シュワルツマン(男優)ポール
ジョー・ディニコル(男優)
ジョヴァンニ・リビシ
脚本ソフィア・コッポラ
撮影エドワード・ラックマン
製作フランシス・フォード・コッポラ
製作総指揮フレッド・フックス
ウィリ・バール
配給東北新社
衣装ナンシー・スタイナー
字幕翻訳松浦美奈
あらすじ
1970年代。アメリカの郊外にあるリズボン家の末娘、セシリア(13才)の自殺。それはファミリーパーティーの真っ最中に起きた。厳格な家庭に閉じ込められた4姉妹が、その後に起こす驚くべき行動の過程を少年らの回想という形で綴られた作品。思春期を生きる、少女とも成人女性とも言い切れない儚げであやふやな彼女達の存在が、甘美なまでに危うく映像化された問題作にして、女優・写真家・デザイナーと幅広く活躍するソフィア・コッポラの長編初監督作。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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147.《ネタバレ》 タイトルは知っていたけど、まさかこんな内容だったとは・・・
これが長編デビュー作とはね、ソフィア・コッポラは繊細で鋭い人だなと改めて思う。
生まれて物心がつくかつかないかの頃から父親は「ゴッドファーザー」の監督でおばさんはコニーでエイドリアンだ。
自身も洗礼式のシーンでコニーの子として出演してる。一般的とは程遠い少女時代だったのは想像がつきます。
「ロスト・イン・トランスレーション」では家族もいて割と裕福、でも言いようのない、説明しようのない寂しさ、虚無感を抱えた冷めた男女を描いていた。
私、かなりきちゃいましたこの映画に。オープニングが特に良かった。
いわゆる毒親に育てられた5人の少女たち。年子で5人、私には気が遠くなるような子育ての毎日だ。しかしこの母親は自分流のルールに従って5人を育てた。幼いうちはそれが可能でも思春期にでもなったら完全に不可能なんですけれど、この母親のような人は自分のルールから出ることを許さない、自分のペースを乱す事や変化を嫌うものだと。そして学校も休ませ家に閉じ込めるという暴挙に出た。でも彼女たちはそこから脱出する術を知らないのね、反抗できない人間になっていてそれはあの父親を見て育ったからかなと。その父親の人物像がとても細やかで秀逸だと思いました。
家族全員友人のいない一家、訪ねて来るのは教区の神父とTVリポーターだけで、近所の住民は遠巻きに眺め、興味本位の噂話に花を咲かせ、弔問に訪れることもない。
医者に助言され、とりあえずパーティなんですけど、なぜか地下室でぎこちなく全然楽しくないパーティだ、セシリアはこれで完全に絶望したのかもしれない。
語り手によれば、リズボン家にとって最初で最後のパーティらしい。娘が5人いるアメリカの家庭でバースデイパーティもしたことがないってだけで、どれだけ特異な家庭かがわかり、どこか冷めていて周りの人間に無関心な姉妹の様子も理解できる。

死を選んだことを否定する人はいると思うけど、毒親とは疎遠、絶縁する人も多いので子をなくすことには変わりはないと思います。
25年前の謎に満ちたブロンドの美しい姉妹たちの思い出が美化されているような語りで、姉妹と同年代の女の子には危険な作品となり得ると思います。これは今まさに幼い子を育てている親世代の人に向けた映画のように感じました。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-29 13:18:44)(良:1票)
146.デビュー作にしていきなり独自の世界観を画面にしっかりと残したソフィア・コッポラの作家性には恐れ入る。けして生々しすぎる人物造形はせず、あくまで虚構の人物造形に徹しながらも、女の子の「不思議」と「キュートさ」にはどこか生々しいものを内包させており、そういえばこの人、元写真家なのだそうですが、たしかにまるで写真の中にしか存在しないような加工された美と、けして映るはずのない被写体の中にある何かを、同時に写しだような画という印象を受けました。ただ、映し出される被写体が男の子たちになると、途端に凡庸以下なものになっているような気がする。内容からして確信犯なのかもしれませんが。監督のその後の映画を観ても、女の子を可愛らしく撮ることにかけては長けていると思われる。これはかなり大きな武器だと思います。
R&Aさん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-05 12:12:43)(良:1票)
145.《ネタバレ》 う~ん。
私もかなり厳しい家庭に育ったけど(あそこまでじゃないが)、要は彼女たちは自由が欲しかったのでしょうね。
音楽、ファッション、恋愛、全てに対する自由。
しかし、それは到底無理だと分かりきっているし、親が怖いし傷つけたくないから行動に移せない。
唯一、姉妹の中でラックスだけは自分に自由に生きる。
他の姉妹たちもそれを羨ましく思うものの、行動には移せない。
しかし、ラックスも結局は何も残らなかった(グラウンドで一夜を過ごした結果がすべてを表現してる気がする)。
そして絶望=死だったのでしょう。

姉妹たちが庭の樹を守ったのは、樹が彼女たちの心の壁と同じ意味を持っていたからで、全体的に映像がぼやけているのも彼女たちが心の全てを見せない、という意味でもあるのかも・・・と思います。
結局は、彼女たちのみぞ知るってトコなのかな。
乙女の気持ちは誰にも分からない、神ですらね。(5点)

<追記>
初鑑賞当時は、私もまだギリギリ10代だったと思います。
それから数年経った今、再度鑑賞して新たな視点も出てきたため追記致します。
年を重ねるとは、経験を積むこと。
すべき経験は山ほどあるが、しなくても良い経験・したくもない経験もまた多くあり、大抵それらは、本人の意志とは別に積み重ねられてしまうもの。
まだまだ若輩者の自分が偉そうに言って恐縮ですが、生きるって、とても辛いことがたくさんあります。
ラックスを始めとする姉妹たちは、それを悟ってしまったのでしょうね。
年を重ねれば、見たくもない物を見なければならないし、知りたくもない事を知らなければならない。
ただ自由になりたいだけ、あるがままの自分でいたいだけだとしても、時は残酷で、それを許してはくれない。
10代とは、所謂モラトリアム。
自殺賛美ではないのでご注意頂きたいのですが、彼女たちは、薔薇のように散る様も美しくありたかったのでしょう。
花の命は、いつだって短すぎるのです。
それが美しくあればあるほどに。

私は、今この時に再鑑賞してよかったと思います。
もし過去数年のあいだに鑑賞していたら、私も自分の心を揺さぶられてしまいそうです。
この映画を、初めて怖いと思いました。
よって、点数を7点に変更します。
港のリョーコ横浜横須賀さん [DVD(字幕)] 7点(2004-11-16 21:39:12)(良:1票)
144.ヴァージンじゃない方がいらっしゃるんですけど・・・・
Taose-Mifengさん 4点(2004-07-11 21:53:53)(笑:1票)
143.自殺に至る苦悩が明確に描かれていないため、結構危険な映画だと思いました。明確・具体的な感想ではなく、「なんとなくわかる」「雰囲気が好き」等の吸い込まれていくような感覚的な印象や共感を持った人は潜在的な自殺願望を持っている可能性があるような気がしますが。
東京50km圏道路地図さん 3点(2004-02-22 14:40:45)(良:1票)
142.これは「少女の為の映画」ではない。むしろR25にすべき映画。十代頃、危うさを持っていたけれど、今はすっかり図太くなった女性たちの心にこそ滲みる映画だと思う。これを論じて自殺の是非とか、命の重さとかいうのはナンセンスだ。「少女たちがどこまでも美しい」ということだけに意味があるのだから。現役十代の女の子たちに見せるのは、とてつもなく危険だろう。ソフィア・コッポラは凄い。ゴットファーザーの娘という気負いがあったろうに、これだけ繊細で独自の世界観を築けるのは凄い。フィールドで、一人目覚めたラックスが、ぎこちなく靴を履くシーンとか、秀逸。応援したい女性監督の筆頭。キルスティンは他のどの映画よりも可愛いし、ジョシュも滑稽だけど、とてもハマっていた。好きだなぁ、この映画。
ともともさん 9点(2004-01-20 10:03:12)(良:1票)
141.結局何を言いたいのかさっぱりわからず。出てくる人出てくる人全員が自己完結していて、観客は置いてけぼり。雰囲気と映像を楽しむプロモーションビデオとしても2時間は長かった。映画館で見ていて居心地の悪い映画でした。
はるふさん 3点(2003-10-28 14:52:43)(良:1票)
140.自殺を綺麗に描くって、バカじゃない。生きてこそなのだ。
kazooさん 0点(2002-03-30 18:48:28)(良:1票)
139.《ネタバレ》 姉妹たちが綺麗なことや映像が美しいこと、神秘的な雰囲気が漂っているところ等、とても不思議でいて魅力のある作品。
美しい映画でありながら、随所にショッキングなシーンが入ってきたりと、他の映画にはない独特の雰囲気が好き。
にじばぶさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-18 07:29:32)
138.《ネタバレ》 娘が不良になってしまったのはロックのせいだと、娘が大事にしているキッスやエアロスミスのレコードを暖炉にぶち込む母親は地獄に焼かれろと思った(笑)よくある典型的な過保護なだけで教育のなっていない親の招いた悲劇。

ただちょっと唐突さは否めなかった。そこまで思い詰めた感じはしなかったので。キルスティン・ダンスト演じるラックスはまだ分かるが、他の娘はそこまで追い詰められていたっけ?最初、自殺に見せかけてラックスが全員殺したんじゃないかと思ってしまって。そうだったら完全にホラー映画だよなぁ。

それと、ナレーションで語る側の少年達の存在感が薄いです。全然接点なかったのに何を感慨深けに思い出を語ってるんだと思ってしまった。
ヴレアさん [インターネット(字幕)] 6点(2018-02-25 23:50:58)
137.《ネタバレ》 ”ガーリー映画”の旗手なんだそうでS・コッポラは。そんなジャンルがあるとは知らなかったが。女子映画といっても、女の子の心理を解き明かしてくれるような作品ではなかった。姉妹のうち焦点が当てられるのは四女のキルスティンのみで、他の3人(生存の)は完全にお飾り状態。もっとも、各人の性格まで丁寧に踏み込むと”若草物語”みたく健全なものになってしまうのかもしれん。それは監督の狙いと外れてしまうだろうし。
なんとなく感じたこの映画の凄いところは、少女の抱く漠とした不安や苛立ち、不穏な空気をすべて映像で伝えてきてること。画は大変綺麗だ。すごく良いカメラを使っているのかな。
金髪の美少女らはもちろん絵になるし美しいけれど、その明るさと対になっている暗さの方がじわじわと脳に来る。支配欲の強い母親の統べる家、その暗さ。なぜパーティを地下室で?レコードは焚書扱い。たちこめる煙。末娘が飛び降りた窓、柵。こわい。
冒頭から頻出する、木を枯らした毒。街そのものを汚染していた有毒な伏線が、ラストで彼らの大人への出立を覆う。緋色の映像で。この不吉なこと。
青春の残酷や潔癖、無理解、いろんなキーワードが言葉でなく、映像で流れ出る。詳細に語らなかったことでぼうっとした怖さの手触りのみが残った。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-08-07 23:47:55)
136.《ネタバレ》 おっさんには理解できない映画なのでしょう。
でも、映像と5人姉妹はすごく綺麗でした。(8点つけても良いけど、意味わからんからなぁ)
どうでも良いけど、ヴァージンじゃない人も自殺しているんですけど・・・
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 4点(2014-08-16 15:49:04)
135.レビュー数多いですね。そして点数低いですね笑
ソフィアコッポラ見直しました。僕は間違いなく満点です。綺麗!!オシャレ!!この雰囲気にずっとひたっていたい!アメリカに住みたい!
エーテルさん [DVD(字幕)] 10点(2011-08-26 02:26:23)
134.《ネタバレ》 女の子の衝動、それを男の子が絶妙な味付けをしていると思います。こういった趣旨の金字塔的かつ唯一無二の作品。一時この作品に魅せられて同じような内容の映画を探しましたが自分が納得するよなものはありませんでした。
ブリキの金魚さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-09 08:24:46)
133.女子の行動も男子の行動も、ひたすら繊細かつ傲慢な美しい10代女子ならではの上から目線で描かれているのがうすら居心地悪い感じだった。キレイなんだけど面倒くさい、女子力暴走女にご用心。
lady wolfさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-27 16:12:42)
132.《ネタバレ》 見ていて妙な居心地の悪さを感じました。見終わって理由を考えるに、劇中では男性の回想として進んでいるのに、そのようには感じられないからではないかと思います。例えば、ラックスなんて年の割には異常に大人っぽく、美人に映されています。監督にしてみれば“男性から見たあこがれの女性像”だと思ってやっているのかもしれませんが、あまりにやり過ぎという感じ。これ以外にも、「男心」をわかっていない人が無理やり男から見た設定に作り上げていると感じる部分がありました。それにどちらかというと、男を悪く描いています。例えばトリップなど、突然“現在の本人”が出てきてインタビュー形式になっているのでおかしいと思ったら、最後のアレをやりたかったわけでしょう。底知れぬ悪意を感じます。
話としては、ありきたりの青春ドラマです。展開は簡単に読めるし、映像と音楽に頼っていてあまりよろしいとは言えません。その映像も、綺麗だけれどだから何?って感じだし、音楽の使い方は凡庸。全体としては、特にこれといった印象が残らない映画でした。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-23 19:18:14)
131.《ネタバレ》 いつ観ても甘く、切ない映画。細かい描写は別として、国も環境も違うのに、これ程観ていて甘酸っぱくなる映画は少ないです。
はんにまるさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-15 12:51:31)
130.《ネタバレ》 自殺しないで家出して欲しかった!
こう思うのは、私が10代の心をすっかり忘れたオバサンだからなのでしょうねぇ。
その時期は、合理的な考えよりは自分の感情に振り回されるものですから。

この作品では、美しい自分を持て余す少女たちの葛藤とモヤモヤの表現が上手いなぁと、感心しました。
若い監督さんならではの表現だなと。

しかし、女の子の描き方の上手さと男の子のうそ臭さ(こんな男子居ないよ)のギャップが大きいなとも思いました。
昔の少女漫画みたいなお話ですね。
たんぽぽさん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-03-22 22:20:43)
129.不思議な魅力を持つ映画です。明確なストーリーがあるわけでなし、これといった結末と解決策があるわけでなし。それでいて、後に引かない清涼感が感じられました。意識して見ていたわけではありませんが、台詞はシンプルで短く、ナレーションとカメラワークで心情を描き出しているように感じました。このあたりが、映画を気に入る気に入らないの境目になりそうです。ワクワクしながら見るタイプの映画ではありませんが、初めての感覚を得られる映画でした。
shoukanさん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-15 23:50:48)
128.キルスティン・ダンストがハマってた気がします。あの妖艶さはピカ一でしょう。全体的に女性からの視点で描いてる感じがバリバリで、ちょっと男性視聴者からすれば??な部分も多かったと思いますが、表現したいことは分かります。甘美で危うい疾風怒濤の時期を上手く生きられなかった姉妹の表現は幻想的で、虚構的です。実際姉妹の様子は部屋でぐだぐだしているかパーティーのシーンくらいしかありません。生という実感を得るために彼女たちは死を選んだのだと思います。
ただ表現、映像や演出はなんか今ひとつ……引き込まれるものを感じませんでした。共感できる部分も少なかった。パズルに隙間ができてしまう、というのは作中にも出てきた表現ですが、その隙間が何かというのは分かっているつもりですが、それを表現しきれていなかったように思います。ただ電話でお互いに曲を流し合って、気持ちを伝えるシーンはすごく好きです。
Balrogさん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-07 10:01:23)
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【点数情報】

Review人数 147人
平均点数 5.79点
010.68%
110.68%
242.72%
3138.84%
42013.61%
53221.77%
62214.97%
72517.01%
81510.20%
942.72%
10106.80%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.85点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.42点 Review7人
4 音楽評価 8.83点 Review6人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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