2.《ネタバレ》 フィルムセンターにて鑑賞。
尺の割にとても長く感じた。
近くにいた他のお客からも「長く感じた」の一言が。
川島作品の中でも、こういったワイルドな作品はどうも苦手で、そういった印象は本作でも同じだった。
変に戦争批判や皇族批判、そして原水爆批判などを喜劇の中に織り込んだもんだから、シリアスなのか喜劇なのか分からない中途半端な出来となっている。
つまり、シリアスさと喜劇がうまく融合していないのだ。
笑える部分も、他の川島喜劇に比べて少なかった気がする。
本作を観て、「川島監督の疲れ」のようなものを感じてしまった。
なんか、作り手である監督も疲れているし、そこで演じさせられている森繁やフランキー堺も疲れてしまっているような気がした。
その疲れが、観ているこちらまで伝わってきて、観た後もどこか爽快になれない。
そんな印象が残った作品であった。