鑑定士と顔のない依頼人のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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鑑定士と顔のない依頼人

[カンテイシトカオノナイイライニン]
The Best Offer
(La migliore offerta)
2013年上映時間:131分
平均点:6.79 / 10(Review 58人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-12-13)
ミステリー
新規登録(2013-12-05)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2014-10-25)【DAIMETAL】さん
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監督ジュゼッペ・トルナトーレ
キャストジェフリー・ラッシュ(男優)ヴァージル・オールドマン
ジム・スタージェス(男優)ロバート
シルヴィア・フークス(女優)クレア・イベットソン
ドナルド・サザーランド(男優)ビリー・ホイッスラー
フィリップ・ジャクソン〔男優〕(男優)フレッド
小川真司〔声優・男優〕ヴァージル・オールドマン(日本語吹き替え版)
花輪英司ロバート(日本語吹き替え版)
山根舞クレア・イベットソン(日本語吹き替え版)
稲垣隆史ビリー・ホイッスラー(日本語吹き替え版)
脚本ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽エンニオ・モリコーネ
配給ギャガ
衣装マウリツィオ・ミレノッティ
あらすじ
ある日、鑑定士のヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、クレア・イベットソン(シルヴィア・フークス)という女性に資産家の両親が遺したという家具や美術品の査定依頼を受ける。屋敷を訪ねるも依頼人は決して姿を現さず、彼は不信感を抱くが、歴史的価値を持つ機械人形(オートマタ)の部品を見つける。彼はその調査と共に、依頼人の身辺を探っていく。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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58.《ネタバレ》  なんて胸糞悪い映画なんでしょう。
 この胸糞の悪さ、何かに似ていると思ったら『マッチスティック・メン』だ。
 ただあちらと違い、こちらは老い先短い初老の男性からすべてを奪う物語。胸糞の悪さはけた違いだ。
 『最後に来た手紙の束』『リハビリ』『引っ越し』『やっぱり最後はハッピーエンドに書きかえるわ』などから、最後はもしかするとハッピーエンドにつながるのか?ど、ど~なるんだ~??・・・と思わせたまま、映画は終わる。
 な、なんじゃそりゃ~!『あとはご想像にお任せします。』じゃね~よ~!もう一番嫌いな終わり方です。
 ありきたりでも、凡作でもいいから、『クレアとヴァージルはうまくいきました。みんな祝福してくれました。クレアはもちろん、仲間たちともずっと仲良しでした。ちゃんちゃん。』のほうがよほど良いです。
 心を許した友人たちがよってたかって自分をだまし、生涯をかけて集めた宝物を奪いました。最愛の人も自分をだましていました。
 いや、いくらなんでもあんまりでしょう。
 ヴァージルは確かに偏屈で傲慢な気質ではありますが、ここまでの仕打ちを受けるほどの悪人だったでしょうか。答えは否です。
 紆余曲折あり、ゴールインまで大変だったからこそ、ラストはハッピーエンドで締めくくるものでしょう。
 最後にとんでもない冷水を浴びせられて、気分は最悪です。
 『見たことを忘れない映画』としてなら10点ですけどね。
 こんな気分になるために映画を見ているわけではないので。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2024-03-18 23:47:50)(良:2票)
57.《ネタバレ》 予備知識ゼロ。ジェフリー・ラッシュ、ドナルド・サザーランド、トルナトーレ、モリコーネに「へぇ」連発。
依頼人登場以降それまでのテンションが下がってゆく。胡散臭い女の予感は当たっていましたが、寄ってたかってには驚くと共に、胸糞さ極まれるものがありました。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 6点(2023-09-27 00:34:26)
56.これは非の打ちどころが見当たり難い傑作だと思います。雰囲気が、音楽が、役者が全て素晴らしい。
代書屋さん [インターネット(字幕)] 10点(2022-06-05 14:01:54)
55.《ネタバレ》 ビリー「人間の感情は芸術品と同じ。偽造できる。まるで本物に見える。だが、偽りだ。」
小人症の女「231」
オールドマン「彼(機械人形製作者のヴォーカンソン)について卒論を書いた」


観終わってから考えると、あれこれ伏線が張り巡らされている事に感心しました。
考えてみると、真作を贋作と鑑定し、安価で仲間(ビリー)に落札させていたというのだから、バレれば失業どころか、刑務所送りになっても仕方がないです。
しかし、偏屈な主人公がようやく巡り合えた恋と、長年収集してきた絵画の双方を一度に失う幕切れは哀れでしたね。
「どっちか一方にしてやれよ オイ!」などと思ってしまいました。
一気に歳をとってしまったようでした。
まさか、主人公以外の主要登場人物が全員グルとはね‥‥‥
その点は、マッチスティック・メンにも似てるけど、あちらはまずまずのハッピーエンドでした。
個人的には、ハッピーエンドの方が好きですね。

しかし、ビリー一味は、あの盗んだ絵画、どうやって売りさばくのでしょうかね。
まぁ、オールドマンも盗難届けは出せないのだけどね。
TerenParenさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-03-12 01:47:42)(良:2票)
54.《ネタバレ》 まるで『黄昏○星群』のような・・・(本文いきなりネタバレしております。未見の方はご注意ください。)


主人公を欺く騙しのテクニックも去ることながら、それ以上に感心させられるのは『映画作品』としてのミスリードが素晴らしいこと。当初観客が思い描くのは、人生をしくじった男女2人の『人生再生』をテーマとした純愛ストーリー。『オートマタの修復』や『バスタブの水に潜る』は、生まれ変わりのメタファーと認識させられます。おそらく映画を見慣れた人ほど、この映画的技法のトラップにはまる事でしょう。超人的な記憶力を持つ小人症の女性にしてもそう。優れた記憶力や、定位置で屋敷を観察し続ける彼女の存在は、物語上の伏線のひとつであることは明白ですが、その特異なキャラクターゆえ、かえってラブストリー上の役目が見出せません。ですから種明かしで膝を打ち、得も言われぬ快感を覚えるワケです。小人症の彼女こそが『オートマタ』復元における最後のパーツ。しかもそれは『人生再生』などではなく『完璧な嘘』の象徴にすり替わると。いやー本当に凄い。感心します。何から何まで全部ウソ。そう、主人公の人生さえも。アンティーク鑑定士としての目利きは超が付く一流でも、人間を見る目は節穴だった哀れな男。それもそのはず。能力は鍛えて身につくもの。彼が詐欺一味の正体を見破れなかったのは、人生勉強を怠ってきたツケに他なりません。職業人としても不誠実であった彼は、一流とは程遠い三流のペテン師だったと言わざるを得ません。さて、“いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む”について。ラスト、彼はクレアの言葉を頼りに彼女思い出の食堂『ナイト&デイ』に赴きます。さてこれは嘘の中の真実か、否か。仮に真実だとして、オールドマンは彼女にどんな言葉を投げかけるつもりなのでしょう。もっとも、その言葉を選ぶ時間は存分にありそうですが。鑑賞後の後味の苦々しさ、虚脱感はなかなかのもの。自分は今どんな感情なのか見失うほど困惑させられます。これもまた人生の醍醐味。楽しい映画でも感動作でもありませんが、職人が丁寧に仕立て上げた極上のアンティーク家具のような趣があります。本物の映画を観たなという気にさせられます。
目隠シストさん [DVD(吹替)] 9点(2019-07-26 19:03:27)
53.《ネタバレ》 【ネタバレ有】閲覧注意。

前半は良質なミステリー。どんどん引き込まれました。(ここまでは8点)
後半は・・・ただただ後味の悪い話。
ビリーがなぜここまでヴァージルを恨むのか・・・私には理解できなかった。
他の方のレビューにもあったが、彼女の母親の肖像画を観たときに、「なんて素晴らしい絵なんだ!」というセリフでもあったら、少しは理解できたと思う。そういう伏線がまったくないから、ただのビリーの逆恨みにしか思えず、あまりにもひどい仕打ちで、ヴァージルが気の毒でならない。(まあ、その伏線があったら、先が完全に読めてしまうかも知れないので、難しいところだとは思うけれど。)

脚本は素晴らしいし、演出も素晴らしい。映画の仕上がりに不満はまったくないし、ストーリーもたいへん楽しめただけに、このラストのオチが残念でならない。
イタリア人にとっては、ヴァージルの様な人間は、これだけの仕打ちをされてしかるべき人間なんだろうか。怖っ。
めたもんさん [インターネット(字幕)] 5点(2018-08-07 14:07:06)(良:1票)
52.《ネタバレ》 ミステリーだと思って観たのが間違いでした。
余り良い人間とは思えない初老の鑑定士が、長年の相棒から
手酷い仕打ちを受けるという、何とも後味の悪いものでした。

もう中盤あたりから、おおよその予想はついてしまったので、最後も全然意外性はなく、
初めての生身の女性との恋愛に無邪気に喜ぶおじさんが
周り中から騙されていくのをただ見ていて、
どん底へ叩き落される過程を見せられて終わり。

「贋作の中にも一片の真実がある」という言葉にすがって、あのカフェで待つ姿。
一時でも幸せな時間を過ごせたのだから良いと思えるかどうか。

ハッピーエンドで無くても良いけど、愛を知ったことで人との関係性を持てるようになって
詐欺の片棒の相手としてしか見てなかったビリーを友人と認め、ロバートたちを家族と言って、
孤独ではない人生を知ったと思ったのに、それを全部否定された。
詐欺まがいのことをして集めた美人画を根こそぎ盗られたことより、
やっとリアルに感じられるようになった人との関りを断ち切られた衝撃の方が大きかったでしょう。

ヴァージルが、そこまでの酷い仕打ちを受けるほどの悪人と思えないので後味が悪いのです。
ビリーに才能が無いのは、誰が描いたかわからない時点でクレアの肖像画を「大した価値がない」と言っているので事実でしょう。
そうではなく、本当は才能があるのに認めず飼い殺しにしていた、ということなら納得できます。
だから、あそこで「素晴らし肖像画だ。一体作者は誰か?」というふうにでも言わせてたら良かったのにと思います。

ジェフリー・ラッシュは素晴らしかったです。
nanapinoさん [インターネット(字幕)] 4点(2018-06-10 14:04:28)(良:1票)
51.《ネタバレ》 やはりこういう映画は何も知らずにして鑑賞するのが一番だ。

多少の前知識があったので全ての展開に陳腐さを感じてしまった。
なんだか印象的なシーンに乏しいし、トリックも特に突出していない。
この類の作品にしては珍しくもう一度鑑賞してみたいと思えなかった。

純粋な娯楽作品として鑑賞するのには良いかもしれない
鈴木さん [インターネット(字幕)] 5点(2017-05-24 21:12:29)
50.《ネタバレ》 ヴァージルはビリーの画家としての才能を否定しつつも、オークションに出品された名画をビリーに安価で落札させた上で買い取り、自らのコレクションを増やしていく。このシステムで沢山集めた女性の肖像画コレクション。それらは、そのビリーを主犯格としたヴァージルと関わる数名のキャラによってあっさりと奪われる。

しかし犯人ビリーは名画が欲しかったわけではない。名画を売り払い大金がほしかったわけでもない。単に”自分の画家としての才能をヴァージルに認めさせたかった”だけなのだ。ここ大事。

そして彼の期待どおり、実際ヴァージルは彼を認める事となる。それはかつて「才能ないよ」といったそのビリーが描いたただのサギ用アイテム”クレアの母親の肖像”(クレアにそっくり)を、ヴァージルが家を売り払っても手放さず、ずっと大事にするほど愛でる事になったことで証明される。

「ビリー天才!」と口にしたわけではない。でも彼の絵が手放せなかった事は、クレアへの思いが前提にあるとしても、彼女を描いた絵が彼の心に訴えかけ、魅了するものである以上、結果的にそうした絵を描いたビリーの才能を認めてる事になるのだから。

見終わった直後は「ヴァージルは皆に裏切られ名画も持ってかれ何も残ってないわ。救いのない悲惨なエンド」と思った。

だが、いや、待てよ。この映画の英タイトルは「the best offer」(最良の出品物)。

とすれば?そう、女の肖像画に囲まれて精神的自慰に浸って、生身の女に恋を抱くことすらなかった、ましてやその肌に手袋を外して触れることもなかった”二次元萌え”のオッサンが一生に一度の恋を味わえたのだ。

それがたとえウソだとしても、あの時の高揚館・・・花束やドレスやメイク品や指輪を、愛する人を想いながら選ぶ時のときめき・・彼女の自分への思いが愛なのかどうなのかヤキモキする感覚・・他に好きな人いるんじゃないのって嫉妬心に燃える感覚、そしてメイクラブした時のあの頭のてっぺんからツマサキまでジワ~ンとする感覚、やっぱり彼女はボクが好きだった!と実感しプロポーズ作戦大成功した時の感激・・・そうした数々の【恋でしか得られないモノ】は、金で何でも手に入れてきた彼が唯一手に入れられなかったもの。これをを得たことは、たとえウソだとしても、そんなバラ色の体験を与えてくれたクレアは、彼にとって

<the best offer>(最良の出品物)

だったのだという結論に到達できよう。

ヴァージルはクレアというニセモノの恋心を持った出品物を見てbid(入札)し、最終的に手に入れた。
ヤフオクでニセモノのヴィトンバッグを買っちゃった人のように、彼女の恋心がニセモノだと後で分かったが、手にしていた間は最高の思いができたのだ。(何百枚の名画の女は、彼に感動は与えることはできても、恋する者だけが得られるこれだけの感情を与えてはくれないのだ!) 

年月が経つほどにヴァージルにとっては、彼女が彼を本当に好きかどうだったかなんて、もはや関係なくなっていったのかもしれない。相手が自分を好きだったかではなく、どれだけ自分が相手のことを愛したか。そこが、一生に一度の恋の重要ポイントであることもある。最高の恋愛ってのは、なにも両思いでなくてもいい。片思いでも振られた恋でもいい。いかに深く愛せたかが重要なのだ。

彼は絵を全部持ってかれた後も金はまだあった。引っ越し先の立地(観光名所広場のそば)や内装をオーダーでする余裕などを見れば分かる。まだ”2次元萌え”オッサンであれば改めてまた名画の女性を集め直していただろう。

しかし彼は、ビリーによるサギ絵(ヴァージルにとっては事実上クレアの肖像画)1枚だけで良かった。100年価値を認められ続ける名画の女どもより、二度と会えない思い出の女性のほうが彼にとって100年の恋だったのである。いってみれば

”2次元萌え専門だったキモヲタおやじが3次元の美女との恋に目覚めちゃってリア充  ~もうあの頃には戻れないボク~”

といったコピーでもつけたくなるような映画である。絵画、オークション・・・といった崇高な世界が舞台になってるから気品あふれる雰囲気の中で進んでいく話だが、要はそういうことだ。(いい意味で)  

『適当な恋の3つや4つはしても、心に深く残り続ける一生に一度の恋をしたことのないまま死ぬ人間もたくさんいる中で、金で買えない、プレシャスな恋。それを手に入れたヴァージルは、実は幸せものなんだよ(さぁ、あなたも一生に一度の恋をしましょうか?)』っていうのが、この「the best offer」という映画のメッセージなんじゃないかな。
フィンセントさん [DVD(字幕)] 10点(2017-05-11 10:39:39)(良:2票)
49.《ネタバレ》 ※注意!壮絶にネタバレしています。未見の方は読んじゃダメ!絶対!

おっさんが若い女からモテるわけねぇだろ!という、男にとって実に痛いところを突かれた加藤茶さんムービーでした。かく言う私も30代後半に突入し、最近では若い女性からほぼほぼ相手にされなくなっているわけですが、そんな中でたまに職場の20代の子から話しかけられると、「ありがてぇ、ありがてぇ」と恋愛乞食ぶりが全開となってしまうのです。彼氏の相談なんてされた日にゃ、「彼氏とうまくいっていない→私、寂しいんです→あなたに抱かれたい」と1億光年先にまで妄想が弾けるポジティブシンキングが止まりません。幸か不幸か私は大した資産を持っていないためハニートラップに掛けられるような器ではなく、今後もトラブルに巻き込まれることはないと思いますが、仮に仕掛けて来られたら1ミリ秒(©シャリバン)で落ちると思います。男ってバカね。
本作の主人公は美人画収集を唯一の心の安らぎとする筋金入りの二次元萌えであり、コミケで美少女ものの抱き枕とか買ってるオタクをじっくりコトコト煮込んだ上に72時間熟成させたような御仁。その童貞遍歴は妖精や魔法使いを超えて神の域に達しており、ネット界隈では「SEXしたら死ぬ」とまで言われているレベルです。実際、若い女性を抱いて廃人にまで追い込まれたのだから、ネットの説はあながち間違ってもいないようです。恐ろしや恐ろしや。
ジュゼッペ・トルナトーレの演出は絶好調であり、気難しいバルボッサが恋をしてどんどんみずみずしくなっていく様を実に丁寧に描写します。仮にオチなしのラブストーリーで終わってもそれなりの映画になるほどの完成度があるため、主人公と同様に観客もすっかり騙されてしまうのです。これは見事でした。
また、ミステリーものとしても上々の出来であり、オチを知ってから本編を見返すと、あらゆる要素に別の見方ができるという手の込んだ仕上がりとなっています。上質かつ下世話な素晴らしい映画でした。
ザ・チャンバラさん [インターネット(字幕)] 8点(2016-09-13 18:17:04)
48.《ネタバレ》 鑑賞し終わった後、DVDを再度再生してあちこちを「飛び見」してみた。鑑定士をとりまく登場人物たちのセリフが再び耳に入ってくる。・・・・・・はっきり言って聞くに堪えない。裏切り者たちの言葉は何一つ真実がこもっていない。そう考えると、この手のサスペンスは「一度見たらたくさんだ」という思いにどうしてもかられる。しかも、壁の中の女性のぺらぺらしゃべるセリフが軽すぎてミステリアスに聞こえず、最初からかなりの違和感があった。姿が見えないという特異な条件を活かしていない脚本だった気がする。壁の向こう側とこちら側を行き来する彼女のオーラが全く同じだから、観ているこちらは次第にその味気なさに退屈してくる。存在感のある女優さんだったら、姿を消したり現わすたびに、その場の空気が一変すると思うのだが。それでも、怒りにまかせて書類を派手に放り投げるジェフリーのかっこいい演技にはほれぼれした。願わくば哀れな鑑定士のために、忠実な秘書の存在に彼があらためて気づくことと、年若い技術者との友情が本物であるようにと祈っていたが、叶わず、視聴後は寂しさと虚しさが残る苦み走った思いが残った。

(後日、再び書き込んでます→)初めて視聴してからかなり経ったが、やはりこのストーリーは許せない。生理的にどうしても受け付けない理由が今頃やっとわかった。高齢者をターゲットにする日本の劇場型オレオレ詐欺が、この犯罪の本質だからだ。
tonyさん [DVD(吹替)] 6点(2016-08-10 01:31:07)(良:1票)
47.《ネタバレ》 半分まではどうなるんだろ?と興味を持って見れたが、3/4ぐらいで残り時間の割には話が上手く行き過ぎでオチを勘ぐりだして、予想した通りになって終わった…
何であの老人をターゲットにしたのか、犯罪者側の巧妙な手口や用意周到な計画などの描写はなく、ただただ財産も心もぼろぼろにされた老人の視点で、完全犯罪を見せられただけ。
愛した人の嘘かホントかわからんような思い出の場所のカフェで待つ老人とか切なすぎる。
騙されたとしてもそこに芽生えた恋愛感情の機微なども感じられず伝わらず、ただただ後味の悪さだけが残った。
Luckyoさん [インターネット(字幕)] 5点(2016-08-09 01:23:39)(良:2票)
46.《ネタバレ》 見入ります。依頼人の顔が気になってしょうがない、その先その先が気になってしょうがない!
美しい構図と、美術。不思議な雰囲気がたまりません。
そんでもって愛したクレアは夢のように姿を消し、信じられないような真実を知るヴァージル。
最終的に絵画の真贋はわかっても、愛の真贋を見定める事はできなかった…という事なんですが、それでもいちいち絵になる映像と美術が面白い作品でした。
えすえふさん [インターネット(字幕)] 6点(2016-08-06 20:23:28)
45.《ネタバレ》 ラストの、各々の歯車で動く時計を背景に食事をするシーンが印象的。

騙されていたけれども、その中の愛の時間は本物だった、価値のあるものだったということ?
にしても、大勢で騙しまくって酷いですね。

「贋作の中にも真実がある」とは、クレアは鑑定士を愛していた(騙していたけれど)というメッセージでしょうか。

それを読み解くのは、やはりそう、鑑定士である貴方です!っと。
しかしHPはもう0状態のヨロヨロの初老男性に酷な展開ですね。
nina09さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-05-18 15:27:55)(笑:1票)
44.《ネタバレ》 ニューシネマパラダイスの監督の作品ということで、心温まるヒューマンドラマだと勝手に思い込んでいたら・・・(笑) でもやっぱりこれは、単純な犯罪映画じゃなくて、ヒューマンドラマだと思います。
絵が全部盗まれたシーンでは、「女に免疫のないオタクなおっちゃんが、若い娘に入れ込むとロクなことにならないよなぁ・・・」程度の感想しかありませんでしたが、でもラストまでのシーンで、印象は変わりました。肖像画の女性しか愛せず、生の女性とは目も合わせられないような男が、クレア(偽)のおかげでようやく、男として最高の悦びを得ることができます。最初は、哀れな様子を見てかわいそうと思いましたが、彼にとっては「The Best Offer」だったのでは?
アガサ・クリスティの「地中海殺人事件」で、女優と一晩いい思いをした金持ちがめちゃ高い宝石をプレゼントした後で捨てられ、その男に言ったポワロの「男女の秘めごとに値をつけるのですか?」というセリフが、ふと頭に浮かびました。
盗まれた絵よりも、思い出されるのはクレアと愛し合った瞬間のことばかり。彼にとって失ってショックだったのは、絵ではなくてクレア。そのことに気付いただけでも、この人は幸せなのかも・・・。
草食系とか呼ばれてるアホ男子や、アニメキャラやフィギュアしか愛せないオタク君が、ナマの女を知ってしまったら、このおっちゃんと同じように、コロッと弄ばれてスッテンテンにされるんだろうなぁ・・・。 この映画は、そういう人に向けての警鐘?(笑)
それから、「貞節は最も異常な性的倒錯」というフレーズには、激しく同意です♪
ramoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-17 16:11:12)(良:1票)
43.《ネタバレ》 今流行りの?dtvターミナルというのを利用してテレビで鑑賞。

偉大な監督の映画って、晩年になると枯れちゃってつまらなかったり説教臭かったりするもんだと思ってましたが、これは良い意味で裏切られた。しかも、いつも泣かせてくれるような感動作しか撮らないイメージのトルナトーレ監督である。てっきり老人版「マレーナ」みたいな、そんな作品になると思っていましたよ。しかし、物語が進むにつれて何このミステリー的展開!絵画を題材にするとやっぱりそっちの方向に行きたくなっちゃうのかしら?しかし、先が読めない展開にハラハラドキドキ。重厚な映像と音楽が相まって凄く引き込まれた。人それぞれ色んな考え方のできる映画だと思った。私は、彼の最後の台詞を聞いて、きっと後悔はしていないんだなと感じ取る事ができたので、これはこれで良かったんだと思えた。
ヴレアさん [地上波(字幕)] 8点(2016-01-21 16:58:10)
42.《ネタバレ》 依頼人の顔バレが意外に早くてびっくり。「え?もう出てくるの!?」的スピード(苦笑)。もうぅちょっと引っ張るかと思っていましたがね。そんな依頼人と恋仲になっていくにつれ、なんとな~く結果が漂っていたような雰囲気を感じてました。ドナルド・サザーランドのいかにもな悪顔はなんかするにきまってるでしょ!w。ジェフリー・ラッシュ演じる鑑定士が可哀想すぎだな~、まぁある意味因果応報だけどネ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-12-27 05:09:57)
41.《ネタバレ》 最初は、超常的なミステリーかと思いきや、普通のミステリーになってそしていろいろと考えさせられる。
「贋作」がテーマっぽいので怪しい雰囲気は満載だし、この結末も納得できる。そしてそれまでの流れもとてもいい作り方がされている。
感想をネタバレ無しで書きにくい映画でもある。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-13 16:11:09)
40.《ネタバレ》 色々な面で楽しめる映画ですね。外への恐怖症の女性を導くつもりが、肖像画の中の女性達から自分が女性を愛することへ解放されたと捕らえられなくもないし、それを仲間のビリー(自分の芸術を認められない)が詐欺を交えて仕組んだ(それとも孤独な友人にプレゼントした)とも言える。また、愛すらも偽れるのか・・その贋作の中に真実が隠されている・・とも言っている。面白い隠し絵が散ればめられた映画です。人は相手との愛の中に、真実を見つけて生きていくもの・・そのようなメッセージもありそうですね。最後にレストランで「一人ですか」とのウェーター問いに、「連れがいます」と応えることがでるようになったことは、悪いことですか。彼の「一人です」があたりまえであった人生が変わったことは、可哀相なことなのでしょうか。
cogitoさん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-06 12:24:33)
39.《ネタバレ》 驚いた。観たことのない展開。

その謎めいた展開に秀逸さを感じた。監督を含め、製作陣の思惑通りに振り回された。騙し合いじゃないんだ(>_<)

映画はベットリと美しい映像にまみれている。そして誠実。ラストはエレガント&とても恐ろしいハッピーエンド。

一流の鑑定士ヴァージルオールドマン。有名なオークショニアでもある。初老。パートナーのビルと組んで価値のある作品を安く手に入れるというルール違反も。
そんなヴァージルの元に鑑定の依頼が。しかし…、依頼者に会えない。あの手この手で会おうとするが会えない。
その鑑定するものの中に、とんでもなく価値があるかもしれないものの破片が…。

極上ミステリサスペンス。だが思うこと1つ。遊びが足りない。テンポが一緒。ここにこの作品のさらなる可能性を感じる。

ジェフリーラッシュは魅力的だ。ぜひこのメンバーでもう一本。
JFさん [DVD(吹替)] 8点(2015-11-24 22:52:47)
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【点数情報】

Review人数 58人
平均点数 6.79点
000.00%
100.00%
200.00%
323.45%
446.90%
5610.34%
61220.69%
71118.97%
81729.31%
935.17%
1035.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.20点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.42点 Review7人
4 音楽評価 7.25点 Review4人
5 感泣評価 6.33点 Review3人
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