4.結末はちょっと悲しい実話なんですが、バーニーと事件を語る町に人々へのインタビューが軸となる、
一風変わったテイストが面白いドキュメンタリータッチの作品。
元々ジャック・ブラックという人は好きなんですが、彼が何度も演じてきた、
ちょっぴりだめだけど憎めない勢いのいいロック野郎とは雰囲気が異なりとても静かな印象を与えます。
本作の彼の風貌と確かな演技力はフィリップ・シーモア・ホフマンを思い出しました。
事件前も事件後も町の誰もから愛された殺人者と、誰からも嫌われた被害者。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉もありますが、こういう事件をどう裁くのか。
ジャック・ブラックやマコノヒーの存在もあり、終始コメディタッチですが考えさせられる内容です。
そしてもう1人、どんな役を演じても抜群の存在感があるシャーリー・マクレーン。
こういうふてぶてしさのある役もお手の物です。