10.《ネタバレ》 アーサー・ペンによるサスペンス映画。
一つの街で保安官が事件と向き合う様子は西部劇を彷彿とさせる。
毎晩乱痴気騒ぎで腐敗した街、自分だけ正義を貫こうとする保安官。
街から追放された厄介者が再び街に来るのはよくあるパターンだが、今回は厄介者と知り合いの女が街にいる。
「狙いはおまえだろ、俺たちを巻き込むな」てな具合は「真昼の決闘」を思い出す。
ただ「真昼の決闘」と違うのは、街の住民が狂乱的になるという事。
ババーに殺されるのではないかという恐怖と同時に、厄介者と知り合いの女性への異様な好奇心が住民を駆り立てる。そこに描かれる狂気の生々しさが印象的だった。