9. こういう日本人がいたこと、改めて勉強になりました。が、それだけの作品。戦闘シーンに迫力がなかったり、なんとなくリアルさに欠けていたり……。いい題材なのに、日本映画がまだこんな詰めの甘いものを作っていると思うと情けなくなります。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-02-05 22:55:16) |
8.《ネタバレ》 妻投稿■何で日本人が「あの映画は日本が一方的に悪い戦争じゃないんだ」「連合国だって植民地支配で悪い事をしていたんだ」「アジアの人は日本軍の到来を待っていたんだ」という映画を作ると、こういうどこをどう感動したらいいのかわからん映画が出来てしまうんだろう。ブラックホークダウンでも書いたけど、本国の人は勝っている時は○○の解放の為に兵士が戦っていると錯覚し、負ければ戦争中毒、残虐行為の為に戦っていると都合よく錯覚する。でも前線の兵士は戦友の為、部隊全体の為に戦うほかないのだ。その事実を踏まえた上でもアジア解放の大義は描けるし、日本軍の絶対悪論に一石を投じる映画は作れるはずだし、それは多くの人の心を打つ映画になるはずなのだ(オランダ軍の尋問場面はこの映画でかろうじて映画の価値を考えられる場面)。日本人の心が「もし」日本絶対悪に染まってしまっていると言うなら、それは「所謂」日教組の自虐史観とやらのせいではなく、日本軍のブーツにキスをするインドネシアの山姥…もとい貴婦人というインドネシアを馬鹿にした構図でしか、「戦後日本人の第二次大戦で戦った兵士たちへの都合のよい解釈・錯覚」に対し反省を促す事が出来なかった保守メディアが悪いと思う。 【はち-ご=】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2011-02-17 15:46:18) |
7.ちゃんとした史実を元に作っている作品なのに、なんでこんなにリアリティがなく嘘っぽく見えてしまっているのなだろう・・・題材が素晴らしいだけに残念を通り越して悔しく思います。 【憲玉】さん [映画館(邦画)] 5点(2006-11-16 00:19:07) |
6.「プライド」の東京映像の第二声です。プライドと同様、鑑賞者の政治的立場がなんとなーく感想に反映されてしまう傾向があるので微妙です。ただ、日本人がこの手の映画を作ると、どうも「戦争。ダメ。ゼッタイ。」風になってしまうので(好例としてウィンズオブゴッド)、その趨勢に対するアンチテーゼとしては大いに存在意義があるのではないでしょうか。いろんな意見があっていいと思うのですが。 【malvinas】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-06-12 05:37:58) |
5.戦闘シーンがちゃちい。また、後半のPETAの活躍が物足りない印象で、顔も名前も知らない日本人の死よりもインドネシア人の戦いっぷりをみせた方がよかったと思う。インドネシア軍が全面協力してくれているのに申し訳ない...。音楽もちゃちい。メインテーマの一曲しかないのなら、もうちょっと曲調を変えるとか音色を変えるとかして欲しかった。聞き取りづらいセリフも難。ただ、本で読んだ事がこうして映像で見られるというのは素直に嬉しいので+1点。 【リン】さん 7点(2004-11-15 20:15:38) |
4.確かに対して面白い映画でもないし、中身もちゃっちいんだけど、日本人がインドネシア独立に果たした役割だけは、きちんと評価したいし、それを実現しようとする主人公が矛盾と対峙するシーンもある。帝國軍人の評価=保守的プロパガンダとは違うと思う。 【きつま】さん 6点(2004-11-06 02:20:34) |
3.日本人が作った戦争映画にしちゃがんばってると思う。 予算もそうそうないのに、ここまでやったのはすごい。ま、ハリウッドと比べるとアレですが。脚本についてはあえて何も言わないけど…俺はこういうの好きですねぇ。 ちょっと尺が長いのが失敗ですな、もう少しすっきりとまとめて欲しかった。 【ふくちゃん】さん 7点(2004-08-29 05:36:36) |
2.まず、この映画を政治的プロパガンダ映画だという前提で見ても、大失敗だと言えるでしょう。私は映画館で見ましたけど、保守系のスポンサーが大量に買い取ったらしい余った前売り券が金券屋でたたき売り状態。それなのに映画館はガラガラでした。政治色が強くて、そうした政治的立場に反感を持つ人はもちろん、ごく普通の思想的に無色の人も劇場から足を遠ざけさせた。思想的に調和してる人にすら「おもしろい映画」という出来ではなかった、ということでしょう。別の方が上げているプライベート・ライアンは私は人間ドラマ映画として高く評価してますが、結構政治的なメッセージが込められている。反戦映画のようですが、正義を見失った今のアメリカが「正義の味方」であったよき時代を思い起こさせ、米国のもっとも保守的な層に受け入れられる一方で、リベラルな反戦派にも受け入れられた。つまり優れたプロパガンダ映画は、見る者にそれを悟らせずにメッセージを送らなければ成功とは言えないでしょう。この映画はそこで大失敗している。日本の戦争の一部を象徴的に取り上げて美化し、上滑りした「戦争をめぐるおとぎ話」のような世界をつくっている。実際の戦争はもっと薄汚く、生々しく、きれい事では描けないもののはず。この映画には、人物描写から戦闘シーンに至るまで、リアリティが決定的に欠けている。ステレオタイプなのです。だから、テレビの2時間スペシャル番組をスクリーンで見ている気分になる。政治プロパガンダ映画というジャンルは当然ないわけですが、ハリウッドの大作映画の中にはそう分類しても違和感がないものもあるわけで、そういう映画と比べても、目的の達成という点で成功していないし、映画という商品の完成度については、言わずもがな、というところではないでしょうか。映画を見る前から、「この作品は何が訴えたいのか」が分かり切っている映画など、おもしろいはずがないではありませんか。 【しまうま】さん 0点(2004-04-02 13:13:40) (良:3票) |
1.アンチテーゼとしての心意気は応援したいところですが、映画として見ると稚拙、テレビの2時間ドラマでできる内容。 「プライベート・ライアン」と同じく冒頭の上陸シーンで観客を引き込みたかったのでしょうが、規模は1/1000くらいショボい。まぁこれは資金の問題で仕方のないことですが、全体的な映像の重みのなさに、テレビドラマかと錯覚してしまう。 ストーリーも、2千名ほどの日本軍とインドネシアの若者たちが、どのような作戦で、どのルートを通って、どのように蘭軍を追い詰めていったのか─という史料的な部分にも期待していたのですが、お涙頂戴的演出に終始し、ただ兵隊が「ワーッ!」と声あげて突入していく場面ばかり。 戦死していく軍人の描き方も雑で、何人かは死ぬ間際に見せ場があるのですが、その前の段階でどのような素性の人間かロクに触れてないため、この人だれ?という場面もしばしば。 戦車に対して爆弾抱えて自爆する直前、矢吹ジョーよろしく膝たてて歌なんか歌っちゃったり、ラストのミュージカルのような演出にいたっては完全に引きました。「悪いことばかり言われてるけど、こんな事もあったんだよ」と主張したいなら、それなりの重厚感と説得力が必要でしょう。 |