2.《ネタバレ》 ガートルード・ローレンスという人を本作で知りましたが、「王様と私」の初演でヒロインを演じたりしたミュージカルの大女優です。男出入りは激しいは、大酒のみだは、金遣いが荒くて破産するはで実像は結構破天荒なのですが、ジュリー・アンドリュースが『サウンド・オブミュージック』の「清く正しい」役柄から一変して堂々と演じています。十代から晩年まで同じメイクで通しちゃってるのは、ちょっと苦しいところですが。ミュージカル場面は舞台シーンだけでジュリー・アンドリュースの歌と踊りは文句なしですが、ロバート・ワイズにしてはドラマ部分の出来がイマイチなのが残念です。娘やノエル・カワードとのエピソードが膨らまず中途半端なのが目立ちます。最も製作時には二人とも存命なのだから、仕方ないかもしれませんが。