1.東映による千夜一夜物語の抜粋アニメ化。「西遊記」と同じく手塚治虫先生による脚本で、東映らしいこの頃の独特な絵柄と表現方法は実に興味深い。ただ、哀しいかな…、「西遊記」などの東映作品に比べるとこれと言って特別心に残る名シーンが無い。この頃にしてかなり無難な作品。もう少し、東映らしい脚色も欲しい所でしょうか。「東映が良い子に送る…!」と言うキャッチフレーズの通りお子様向な内容ですね(…と言っても現代のお子様は喜びませんね、きっと)。唯一、個性的なアリーのキャラクターは良く、更に声の担当があの黒柳徹子とは…いやビックリ。ちなみに、同じくアラビアンナイトの作品違い・ディズニー作「アラジン」が、本作を参考したのでは…と思える一部のキャラクター描写などが微妙に酷似しているのは気のせいでしょうか。