1.MoMAにおけるATG映画祭の一本として鑑賞。
先にコメントを書いた同じくATGによる「心中天網島」と比較してこちらはより大人向けといったところか。愛憎は更に深く、残酷さも負けじと深い。現代映像にもつながるカット割りや反復の手法は、時代劇でも使えることを本作が証明してくれた。
本作での唐十郎のカツラ姿が素晴らしく、同じ映画祭を通して出会った作品「新宿泥棒日記」で彼と再会した際にすぐにつながらなかったのは不覚。ましてや21世紀に入ってからの「北の国から」でのトド役にいたっては点と点がつながるまで数週間を要した次第(笑) 彼独特の節回しは本作よりは「新宿~」にて堪能あれ。