111.《ネタバレ》 不眠症の男の周りで不可解な出来事が起こって、観客はもっと不可解な映像を見せ続けさせられるのですが、最後の方で種明かしはされます。物語自体は特筆すべきものがなく、クリスチャン・ベールさんの役作りが話題になっていなければ観ることがなかった作品かもしれません。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-11-26 21:47:28) |
110.《ネタバレ》 【ネタバレしているようなしていないような・・ なので一応ネタバレ有にしました】 ラスト5分になるまで全てが訳ワカメな作品ですが、シニカルかつ暗~い雰囲気はなかなか嫌いじゃない・・ いや、むしろ結構好きでした。全編を通してほとんど意味不明ですが「激やせ」「長いこと不眠症」「何かに追われていそう」そして、「ハングマンゲームのメモ」で、およそ察しがつく感じです。何となくイレイザーヘッドなどの方向性も感じますが、アレよりはずっと意味がありそうな話が続きますのできちんと映画の体を成しています。 ウェイトレス親子とのデート、遊園地の乗り物、ブルースが流れるバーの雰囲気、冷蔵庫の中身などなど、意味深でイミフなシーンの連続が妙に心地よい。この全編に渡って流れる意味深かつ意味不明な空気感の理由がラストで明かされる訳ですが、意外にもシンプルなオチで驚きます。この種のタイプの人間には一切共感できませんが、反面、何だか凄く理解はできるといった妙な感覚がありました。考えようによっては、こういう状況に陥っている人間の心理ってこんな感じなのかもしれません。そういった意味では非常に興味深く鑑賞することができました。 総合的に考えると大して面白い映画ではなかったと思いますが、でも何だか凄く印象深くて忘れることができない作品に仕上がっています。後で考えると確かに伏線は沢山散りばめられていて、ほとんどネタバレしているようなシーンも少なくないです。点数をつけるのが非常に難しい映画でしたが雰囲気が素晴らしかったので少々甘めです。 PS. 個人的には辛うじてギリ若い時代のJ・J・リーに出会えて嬉しかった。彼女が娼婦を辞めるといって甘えるシーンは妙に生々しくて素敵でした。(2004年の作品なので40歳くらいかな?) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-04-19 11:48:13) |
109.《ネタバレ》 暗~いこの独特な雰囲気、やはりというか地味なハリウッドの俳優と監督を起用しているがプロデューサー以下の製作陣とロケ地はスペインで、どうりでスパニッシュ・ホラーのような雰囲気が漂っていたわけですね。良心の痛みがドッペルゲンガーを通して具現化されちゃうというのは、古くは20年代の『プラーグの大学生』を筆頭に良く使われてきたプロットですが、そこに不眠症を絡ませてきたのが新しいところですかな。一年間も眠れないというのは現実にはあり得ないし(速攻で死んじゃうでしょう)、実際の不眠症状だって多少なりともレム睡眠的な状態になって人体を維持しているものです。なので『地獄の黙示録』のカーツ大佐みたいなアイヴァンが妄想的な存在であることは、観てればすぐ判る。でもオチを知って感心させられるのは現実と妄想のシームレスな見せ方で、このストーリーテリングは素直に上手いなと感心しました。 そして何と言っても壮絶なのは、まるでアウシュビッツの囚人みたいなクリスチャン・ベールの激やせっぷりです。ストーリー上でも不眠症になる前のベール=トレヴァーの姿をちょっと見せますから、この対比は凄いの一言です。きっとこのシーンは、ベールが役作りに入る前にいの一番に撮ったんじゃないかな。思えばこれがいまやクリスチャン・ベールの代名詞ともなった肉体改造の始まりなんですが、劇中で肉体改造のビフォーアフターを見せたのは本作だけだったんじゃないでしょうか。でもあれだけ骨川筋衛門になっても体重が55キロっていうのも、ある意味凄い。やっぱこの人は骨が太いんでしょうね(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-10 23:08:30) |
108.クリスチャン・ベール、激ヤセと激太りを繰り返してスクリーンに登場するこの人を見てると、正直役者根性というよりは珍奇な執着性質を感じてしまうのは私だけか。 画は暗いし汚いし、訳はわからなくしてあるしで、まー気色の良くない映画だけど気色悪さの八割方はベールその人が請け負っているような。そんなにアバラを強調すべく裸にならんといてください。怖いなあ。 むしろ役者としてあっぱれと思ったのはJ・J・リーの方。年増の娼婦を演ってますが、くたっと崩れた感じのまあ巧いこと。元々「キレイな」役なんか受けない演技達者な女優ですもんね、乳出しも厭わず、えらいです。 話は皆さん言ってるとおり、オチがえ、こんなもんかと思うくらいシンプル。肩透かしな気分になりましたが考えようによってはリンチ監督みたいに迷宮に置き去りにされるよりは、謎全部氷解の方がストレスなくて良いのかも。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-04-03 16:45:58) |
107.《ネタバレ》 「1年間寝ていないんだよ」そんな男の身体、周囲に起きる異常。本当かどうだか知らないが、事件の数週間後、数か月後、数年後に突然自首しに来る犯人は、こういう精神状態なんだと聞いたことがある。悪い事はするもんじゃないな。クリスチャン・ベイルの演技、役作りに脱帽です。 【ババロン】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-09-19 22:45:50) |
106.《ネタバレ》 こういうダークな雰囲気の映画好きです。クリスチャン・ベイルの激痩せっぷりも凄いし。ただ、ストーリーとしてはもっと面白く出来たのでは…。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-05-06 12:50:12) |
105.罪の呵責によるひどい錯乱。 罰を受けてない罪とはこんなにも人を破壊するものか、と唖然とするほどに 激ヤセ、幻視、焦燥、、、 さだまさしの償い、 龍が如く4の冴島大河、 あたりを思い出しつつ、 向き合うことの怖さと向き合わないことへの怖れを味わえました。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-03-28 10:40:15) |
104.《ネタバレ》 アマゾンプライムで鑑賞。クリスチャン・ベールの激ヤセぶりが目当てで見ました。まぁこの映画では痩せた事よりも1年間寝てないのは何故?の方が主題だが、人間、良心の呵責に苛まされると1年間も眠れなくなるのかと思うと、毎日ぐっすり寝ている俺は何なんだと逆に良心の呵責を感じた。確実に寿命を縮めたであろうクリスチャン・ベールに+1点。 【ぴのづか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-12-31 19:13:11) (笑:1票) |
103.《ネタバレ》 公開当時は、結構気になっていたが、すっかり忘れていました。 結果としては、いろんな映画を混ぜた感じですね。 すべてが妄想というわけではなく、現実と妄想を入り混ぜた感じは良かったですが、それぞれ中途半端で期待ほどではなかったです。 【ローグ】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-07-09 20:56:08) |
102.《ネタバレ》 ○主人公が幻想を見ているのは、割と序盤で分かるのだが、それを逆手に取った演出だった。○色調も見事で、作風とマッチしていた。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-29 23:14:44) |
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101.《ネタバレ》 脳内オチ系の話であることは冒頭から察しが付くのですが、監督もそこを隠すつもりはなく、観客にあらゆる点を疑ってかかられることを想定して全体が組み立てられています。オチを隠そう隠そうとして失敗する作品が多い中で、本作はある程度の割り切りのもとで作られているため、作り手と観客との間での温度感の差ができていません。これは見事な判断だったと思います。 虚構と現実の混ぜ方がよく、観客の先読みをうまく利用して仕掛けを作っています。例えば、主人公を取り巻く女性たちの扱い。本作には2人の女性が登場しますが、この手の作品を見慣れている観客ほど、主人公と二人っきりでの登場場面しかないスティービーを妄想の産物であると疑うのではないでしょうか。ネタが割れてしまうと、スティービーは物語の真相とは無関係なデコイであることが分かるのですが、そこにジェニファー・ジェイソン・リーをキャスティングし、ヌードまで披露させて何かしら重要なキャラクターであると錯覚させた辺りの騙し方はうまいものだと思いました。 細かい点では、何気ない日用品に現実と妄想との間の橋渡しの役割をさせている点も興味深く感じました。例えば冷蔵庫。あれだけガリガリに痩せたトレバーはこの1年まともな食事をとっていないことが推測され、ならばあの冷蔵庫は1年間ほとんど開かれていないはず。トレバーの生活において冷蔵庫はタイムカプセルのような役割を果たしており、その中には彼の妄想の源流となる何かが詰まっていると見せかけているのです。観客の深層心理においても、しばらく開けていない冷蔵庫には底知れない気味の悪さがあります。外食が続いた後で久しぶりに冷蔵庫を開くとカビの生えたごはんですよが出てくるような経験は誰もが身に覚えがあるだけに、開けてみたいけど、中にはとんでもなく怖い過去の遺物が眠っていそうで開けたくない、できればフタをしたままにしておきたいというトレバーの心境とうまくシンクロさせています。 そんなミスディレクションの一方で、妄想に入る前には主人公がうたた寝をしかける描写を毎回きちんと入れており、演出面でインチキをしていない点が好印象でした。物語は一定の法則性の中で描かれており、すべてのピースがきちんと嵌るように作られています。監督は自分自身に制約をかけて「なんでもアリ」を許していないため、見終わった後にも納得感の高い作品となっているのです。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-01-26 16:22:12) (良:1票) |
100.勝手にソウのようなものを期待していたけど 全く面白くなかった。 |
99.複雑な物語は好きな方ですが、難解な描写で主人公の異常心状態を表現されても感情移入はなかなかできませんでした。主人公の体を張った役作りに敬意を表します。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-18 21:06:58) |
98.《ネタバレ》 雰囲気は有りますが、内容が解り辛くてモヤモヤしてきます。でも、ラストでスッキリ。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 4点(2013-11-24 18:06:29) |
97.《ネタバレ》 いや何、痩せてる俳優が必要なら、何もクリスチャン・ベールが苦労しなくとも、例えば私がもうちょい痩せた方がてっとり早い。実際、大学入学後に一人暮らしを始めて数か月後には、本作の彼と近い身長・体重になってた時期もあったさ。しかしだからと言って、私にこの映画の主演が務まる訳ではもちろん無くて、私にはこんな内側から滲み出るような狂気は無いのです(……多分)。異常な人間を主人公に、世界を彼の目から見て描いているので、現実とも幻想ともつかぬシュールな内容ではありますが、ちゃんとミステリらしい構成やオチを備えていて、納得感の方もしっかりと。そして衝撃的。この幻想譚が、幻想譚としての恐怖を充分に備えつつも、実は現実の再構成であるということ。その予想を超えた作り込みぶりに、ただただア然、いや参りました。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-29 13:50:02) |
96.《ネタバレ》 もう気持ち悪すぎて駄目!!クリスチャン・ベールのあの話題の激痩せは確かに目を見張るものがあるけれど、そんな彼の努力を無にするかのような奇をてらっただけの中身のない脚本と雰囲気ゴリ押しの演出がもう観てられない。そんな世界に、あの生理的に無理な痩せ細ったベールの身体……。もう、観れば観るほど不愉快になる作品でありました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-04-26 13:40:51) |
95.《ネタバレ》 まず釘づけになったのが主人公の痩せ加減! なんか不気味な映像、周りで起こる不可解な出来事が全て伏線であって、 オチに繋がっていくのはすごい。 アイバンが結局誰やねん!って思ってたけど、 トレバーのもう一つの人格だったんですね。解説を読んで納得。 なぜか最後まで目が離せなかったのが不思議。 オチがあっさりだったけど、面白かったです。 【らんまる】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-01 21:34:30) |
94.《ネタバレ》 誰?ってぐらいまるで別人のクリスチャン・ベール。とんでもない減量(マイナス30キロだとか…)をしたそうで、そこまでした役者魂に感服。ここまで「痩せた」人はみたことないねぇ、しかもそのあと又身体を戻した?そうで、、、無理なコトしてんな~いくら役作りの為とはいえカラダ壊すよ(苦笑) 内容的には夢・妄想オチ系映画で、イマイチよくわかんないなぁ、、、このテのものとは相性悪いかもしれない。二回見るとよく分かる系映画? というところかな。そんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-20 08:02:06) |
93.《ネタバレ》 主人公の妄想モノ映画は何度か観てきたがそれほど新しさを感じなかった。クリスチャンベールの別人っぷりには驚いたけど。 【しっぽり】さん [地上波(吹替)] 5点(2012-12-02 08:29:40) |
92.《ネタバレ》 やはりなんといってもクリスチャン・ベールの激やせっぷり、これに尽きますね。特典映像を見ると、どうやって痩せたかについて「断食、それだけ」と語っている。断食だけであそこまで痩せると言うのは、もうほとんど即身仏ミイラの域ですね(笑)。俳優としての彼の熱意には頭が下がるし、そしてまた、この脚本にそれだけ入れこむ価値があると感じたのでしょう。ストーリーは暗く、とても一般受けしそうな内容ではないのですが、ごく一部の人にだけ強い支持が得られそうな、そんな作品。個人的にはこういう精神崩壊系の作品は好きなので、一つのサスペンス映画として楽しく観る事が出来ました。勿論、結局はよくある妄想オチなので、またそれか~って思っちゃう人も多いでしょう。でも、その他の妄想オチ作品よりも、この作品は特筆すべき出来映えになっていると思います。晴れの日が一つもなく、いつもどす黒い雲が空を覆っている。それはいってみれば、トレヴァーの精神世界そのものであり、彼は1年も不眠が続いているといってたけど、おそらくはこの1年、晴れの日を見なかったんじゃないかと推察される。男の子をひき逃げしてしまったことが不眠&激やせの発端であることが後にわかり、それが種明かしとなるわけだが、それ意外にも、彼を取り巻く人たち、工場で働く人々や娼婦、あるいは自分自身の境遇など、全体的に抑圧や空虚さ、生きにくさみたいなものが細かく描かれていて、おそらくトレヴァーは、ひき逃げが発端ではあるんだけども、彼の境遇や周囲の人たちとの関わりといったものが、その妄想世界を拡大させていってしまったのではないだろうか、と感じさせられる。それが描かれているから、妄想オチの設定そのものに頼るだけの他作品と違い、言いようのない暗さが強く共感出来る要因になっているのではないかと感じられるのだ。勿論、クリスチャン・ベールの熱演も大事なファクターの一つなんだけども。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-16 20:48:31) |