ダンス・オブ・ダストのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ダンス・オブ・ダスト

[ダンスオブダスト]
RAGHS-E KHAK
1992年イラン上映時間:75分
平均点:6.00 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
ドラマロマンス
新規登録(2004-12-15)【A.O.D】さん
タイトル情報更新(2013-09-27)【よしのぶ】さん
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監督アボルファズル・ジャリリ
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4.「風のざわめきの中には、いつも一定の音調のようなものがあるという思いは、生まれてこのかたずっと私と共にあった」そう語っていた監督ジャリリのこの作品は、台詞がほとんどない。風が吹きすさぶ音。砂漠を駆けるザッザッという音。煉瓦を積む音。井戸で水を汲む音。轟く雷鳴。台詞がない分、それらの自然の音が直感的に響いてくる。そんな中、少年と少女の普遍的な恋模様が描かれていて、とても引き込まれた。 「リームーーア」「イーリーアー」と互いに呼び合う2人の姿が印象的だった。
ヴレアさん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2014-11-11 21:00:11)
3.《ネタバレ》 字幕が無いので想像で。日干し煉瓦工場で働く少年イリアと少女リムアの淡い心の交流を描く。イリアは祖父と二人暮らし。仕事は辛い上、井戸汲みや裁縫などの主婦業もこなす毎日。年老いた祖父はコーランを放さず、信仰の虫だ。淋しくなると村はずれの、石を置いただけの両親の墓に詣でて涙を流す。ある日、季節労働者の少女と出会う。最初は微笑みあうだけだったが、次第に打ち解け、お互いの声を遠くから呼びあったりするようになる。それでも言葉は交わさない。煉瓦を焼き、出荷が済むと休暇だ。村中が町に繰り出し、カフェでお茶を飲んだり、水煙草を喫したり、会話に興じるたりと、寛ぎ、日頃の鬱憤を晴らす。そしてアクセサリーや日用品を買う。金属の腕環は護符でもあり、貯金代わりでもある。少女は少年に自分の手形を押した煉瓦をあげる。これはファティマの手だ。ファティマは預言者モハメッドの娘で、貧しい人にも手を差し伸べたことから彼女の手が護符となった。金属の手形を吊るした廃屋があるが、あれも同様で、廃屋はモスク代わり。少女の母は煉瓦手形を井戸に捨てる。イスラムでは自由恋愛は禁止。少女は高熱でうなされるようになる。心を痛めた少年は雨が降り、気温が下がるよう願う。ファティマが祈ると雨が降ったという故事から、ファティマの手は雨乞いの護符でもある。そこで少年は金属手形を土に埋め、雨乞いの踊りをする。雨が降り、少女は癒えた。一方で、雨は雨季と冬の到来を意味し、以降日干し煉瓦は作れなくなる。少女一家は帰郷の途へつく。少年は金属手形を線路に置いて、少女に托した。井戸から手形煉瓦を無事回収する。仕事から開放された少年は学校に行けるようになった。祖父のコーランを持ち学校に行くが、その日は休みだった。心にぽっかりと穴が開いた少年は、帰途コーランを読むが心は満たされない。矢も楯もたまらなくなり、丘の頂上に駈け登り、言葉にならない思いを大声にして叫んだ。谺が返ってくる。少年は、自分の思いが神に通じたこと、少女にも通じたことを悟る。同時に谺しか返らない寂しさも覚えた。一歩成長したのだ。風の音が少年の心情を語る。不安になったり落ち込んだときには、荒々しく吹きすさぶ。四つん這いの女性が煉瓦を背中に載せるのは出産の痛みを和らげる習慣。赤子は夭折したようだ。「手」は働くことの象徴。厳しさ故に生命が輝く。映像と音で綴る映像詩、映画作りの原点を見た。
よしのぶさん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2013-09-24 13:48:23)
2.煉瓦の粉を含んだ風がずっと吹いている。どこか怯えを秘め、老成した少年の顔。顔がいい映画だ。雪印の缶や日本語の古新聞(煉瓦がくっつかないように、焼くときに貼りつける)などが出てきて、経済流通の裏を垣間見られる。説明が排除されていて、意味になる前の映像が剥き出しで提示されている感じ。母が背中に煉瓦を乗せているのは、民間療法か呪法の何かなのか。しばしば天に突き上げられた手、雨乞いかと思っていたら、どうもそうではないらしい。ここでは雨はせっかく作った煉瓦をまた泥に戻してしまう忌むべきもののよう。詩として鑑賞すべき映画なのでしょう。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2008-08-01 12:11:04)
1.う~ん・・・評価が非常に難しい作品。"言葉を超えたコミュニケーション"をコンセプトに、翻訳、字幕などが一切なく、映像のみで感じ取る映画です。学校の道徳とか総合の時間に見て、作文を書かされそうな予感・・・。
A.O.Dさん 4点(2004-12-18 15:12:31)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4125.00%
500.00%
6125.00%
7250.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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