2.《ネタバレ》 ふぅ~、やっと自分で登録した映画に投稿できる。
自分にとって初めて観たカレル・ゼマンの映画「悪魔の発明」には、その世界観に入り込むことが出来ませんでしたが、この本作には意外にも(?)ちゃんと入っていけたと思います。
この映画で繰り広げられる冒険もののストーリーと映像の技巧さを追求する作風は、まさに相思相愛の関係。
カラー映画とはいえ、実写とは違って色の使い方が非常に大胆で、赤なら赤、青なら青と、思い切った色の使い方を見ていると、小さい頃に見た砂絵を思い出してしまいました。
また、アニメーションの中の人の動きがどことなく機械的な感じがするところがとても魅惑的で、まるで夢の中へと誘い込んでくれるようです。
ストーリーで面白いのは、終盤で月に飛び立つ御伽噺を実際にやってみようと試みるところが凄くロマンティックでカッコイイくて、また、砲弾に乗って偵察に出たりといった非現実的な空想も実写では到底表現できないアイディアで、こういったブッ飛んでる発想って、普段実写の映画しか観ない自分にとっては新たな発見ができたという気分になって何だか妙に嬉しくなったりしてしまいまうのです。