1.メキシコ革命が舞台。独裁者になっていく革命家って話はいいんだけど、料理の仕方が下手っていうか、ジェーン・フォンダのキョトンとした表情が鼻につくというか。興味深かったのは、アンブローズ・ビアス(「悪魔の辞典」書いた人ね)をグレゴリー・ペックが演じたってことか。世をすね、斜に構え続ける老人を、どちらかというと新聞記者やら弁護士やらマッスグな役が似合っていたペックが好演した。でも考えてみればこの人、エイハブ船長も自分からすすんでやったりしてて(あれ興行的には失敗だったらしいけど)、役者ってひねくれ屈折した役にこそやりがいを見い出す種族なんだな。本作のひねくれペックは悪くなかった。