3.《ネタバレ》 エイリアン同士の異種(族)格闘技!それは4038年でも大人気!ファイターはいつだって憧れの的!
しかしそんなファイトも不正に塗れた八百長試合ばかりになってしまった。そこに現れた若きホープ・地球人スティーブ!よくわからないけどとにかく強い主人公が優勝のためリングに立つ!
そんなSFでボクシングな本作。VHSパッケージ裏の「スターウォーズの酒場にロッキーを放り込んだ」という解説がハマりすぎてそれ以外に例えようが無い。
画面狭しとアクバー提督級クオリティのヘンテコエイリアン達が跋扈する世界は結構凝っていてなかなか面白いぞ。ちなみにスクリーミング・マッド・ジョージ氏(日本の方なんですね)も参加している。あまり湿り気のないシンプルな宇宙船内のデザインも結構好みでした。物足りないのはドロイドがいないからかなぁ。
ストーリーはとにかくシンプルだけど、試合まで少し長かったり、主人公が成長せず最初からとにかく強かったり、戦う理由も曖昧だったりとちょっと荒削り。主人公を演じるポール・サターフィールドも体も顔もいいけど表情が固くて何考えてるのかまったくわからないのがたまりません。
試合のシーンは初戦の操演がモノを言いそうなデカブツ戦は良いのだけど、クライマックスのチャンピオン戦はライダー怪人とのチャチなボクシングにしか見えないのが残念。ラスト、敵の露骨な罠で負けそうになるが辛くも優勝。試合直前に毒をもった敵の女は改心するもオーナーによる女パンチによって成敗。
色々とそれでいいのかと思うけど、まぁ優勝したんだからいいよね!
VHSでたまたま見つけた本作、なかなかの掘り出し物で特殊メイクなど見所はありましたが、なんとも微妙な一本でした。う〜ん!5点!