1.《ネタバレ》 良きアメリカ、理想的なアメリカの家庭像。仕事に責任感を持ち、信仰心も厚い。そのなかでの若者の成長もの。我慢して大人になる、一人前になっていく。なにかアメリカ映画の一つの基本形と言ってもいいような作品。我慢を続けて最後爆発するってのは、何も仁侠映画だけのものではない。小道具としての犬の使い方なんかが、もう作劇法として練れている。ヒロインとの関係を紹介していくときズボンをくわえて走ったり、ヒロインの家の猫を追っかけたり、そして悲劇の引き金として殴り殺されてしまうという無駄のなさ。そうそう、アメリカ映画の好きなスモールタウン(ヴィレッジ)ものでもあった。この役やるにはリチャード・バーセルメスはややフケすぎてるようにも見えたが、こんなものか、アメリカの青年って。