1.《ネタバレ》 いきなり歌歌歌の『ショウ・ボート』に吃驚。ミュージカル映画ファン以外をここで突き放してしまうような構成ですからね。しかも最後だって歌歌歌。途中にもレビューシーンがふんだんに盛り込まれており、小型『ザッツ・エンタテインメント』って感じがします。有名スターが1シーンのみで惜しげもなく出てくるので余計にそう思います。ジューン・アリスンかわいいな、あの低い声の不思議な魅力。そしてジュディ・ガーランドのオーラ、とにかく腕まくりひとつとっても、最高にカッコイイんですから。そんでラスト"オールマン・リバー"のシナトラ。ジーン・ケリーなんかと歌って踊るミュージカル映画では、何か中途半端なやらされ感を抱いてしまうのですが、本作での熱唱は完全に歌手の顔をしており、さすがにこっちの方はサマになりますね。