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一万三千人の容疑者

[イチマンサンゼンニンノヨウギシャ]
1966年上映時間:90分
平均点:7.00 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
公開開始日(1966-09-08)
サスペンスモノクロ映画犯罪もの実話もの
新規登録(2006-05-07)【バカ王子】さん
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監督関川秀雄
助監督野田幸男
キャスト芦田伸介(男優)堀塚修
小山明子(女優)村山敏子
永田靖(男優)間刑事部長
松本克平(男優)玉井刑事部長
岸輝子(女優)小畑守の老母
井川比佐志(男優)小畑守
市原悦子(女優)荒川千代
稲葉義男(男優)木下捜査第一課長
村瀬幸子(女優)堀塚粂子
織本順吉(男優)池本正夫
河合絃司(男優)
脚本長谷川公之
音楽伊福部昭
撮影飯村雅彦
配給東映
美術中村修一郎
編集祖田富美夫
録音小松忠之
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2.《ネタバレ》 冒頭で、当時の東映社長である大川博の前口上が流されます。まあこれは「この映画は義展ちゃん事件を再現していますが、このような悲惨な事件が二度と起こらないことを願って製作いたしました」というような趣旨ですが、さすがに「ヒット作が欲しくて撮りました」とは言えませんよね。こんな興行側の言い訳はどうでも良いんですけど、犯人が逮捕されてから一年余りしかたっていない時点で映画化しちゃうところに、当時の日本映画界がまだ持っていたバイタリティを感じさせてくれます。それに比べて現在の日本映画界のだらしなさは眼を覆うばかり、なんせあのオウム真理教事件ですら正面から取り組んだ作品が未だに製作されていないんですからねえ。 私らの世代には義展ちゃん誘拐事件といえばいまだに誘拐事件の代名詞のように記憶に刷り込まれていますが、こうやって丁寧に事件の推移を見せられると、いろいろなことが改めて見えてきます。これは史実通りなんですけど、身代金受け渡し時の警察の失態・無能ぶりには驚くべきものがあります。そして犯人逮捕まで2年以上もかかったとは知りませんでした。逮捕の突破口になったアリバイ崩しの攻防戦もまるで推理小説みたいな展開で、まさに“事実は小説よりも奇なり”です。 わたしの中で「ベテラン刑事を演じたら日本一」の称号を与えられているだけあって、芦田伸介はハマり役でした。これも多分に幼いころTVで観ていた『七人の刑事』からの刷り込みがあるんでしょうね。でも、のらりくらりとウソをついて刑事たちをはぐらかす犯人役の井川比佐志が予想外の好演で、この人は善人役だけが持ち味だったんじゃなかったんだな、って再認識させられました。また音楽担当があの伊福部昭で、この救いようがない悲惨なお話しにピッタリのサウンドを聞かせてくれます。 尺は短いんですけどあまりに救いのない事件なので、ダウナーな気分にさせられること間違いなしです。やはり恩地日出夫が監督した泉谷しげる主演のTVドラマ版の方が出来は上かなと思います。そういや、このTV版も刑事役は芦田伸介でしたね。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-04-26 00:08:28)
1.《ネタバレ》 1963年3月31日に起きた戦後最大の誘拐事件「吉展ちゃん事件」を基にした誘拐サスペンス劇。これ観る前にある程度事件調べて観た上で感じたのは、もうちょっと面白くできたんじゃないかなと。これじゃぁただのベテラン刑事の執念みたいな印象しかない。もうちょっと他の視点から犯行の背景とか描いて欲しかった。まぁ事件全く知らないで見る分には優しいとは思うけど。ちなみに劇中全く触れてないけどこの事件黒澤明監督の「天国と地獄」に影響されたものらしい…。改めて映画って黒澤って凄いな...と思うのでした。
バカ王子さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-11 00:00:30)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 7.00点
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400.00%
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600.00%
72100.00%
800.00%
900.00%
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