1.《ネタバレ》 フットライト・クラブという名の演劇寮で、明日を夢見る女優の卵達が共同生活で繰り広げる泣き笑いの青春群像。既に貫禄充分のキャサリン・ヘプバーンに、アステアとのコンビ作品以上にハツラツとした素晴らしい演技を見せるジンジャー・ロジャース。また脇を固める女優・俳優入り乱れてマシンガンのようにたたみかける数々の掛け合い・台詞の何と粋で楽しいこと!また本作品では異質の常に沈んだトーンで確かな存在感を見せるアンドレア・リーズ、ゆっくりと階段をのぼるシーンの、その表情の演技の凄み。とにかく、いろんな人生のエネルギーが全編に満ち溢れています。そして『イヴの総て』程では無いけど、ラストの締めくくりまで本当に粋な作品です。