11.バッドエンディングだったとみるか ハッピーエンディングだったと思ってしまえるか とても難しいところではありますが、自分としては ほんの僅かでもお互いの微笑みが見れたラストにひじょうに満足しています。彼の人生、結果こそ一つの過ちがつきまとってしまう事となろうが、退屈に何もなく日々を過ごしていってしまうにはあまりにもったいない 食材相手に歳だけとっていくようではあまりにもったいない。石のようにジッとしてても何も始まらない。結果、修羅場を迎えてしまってもいいじゃないか 彼女と関わり深く接したことにより彼の人生の何かがようやく動き始め、そして何かが変わってく .. ラストについては、少しむずがゆい面もあったが、清々しいラストであったと思う。美味しいオマケであったと思ってしまおう そうしよう 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-01-12 22:22:31) |
10.「料理には人を変える力があるのか」がこの映画のテーマだと思う。 映画だから味そのものは伝えられないのだけれど、料理の映像とそれを食べた人たちの表情にはそれだけの説得力があったように、僕には感じられた。 冒頭の、太ったコックが鴨の羽をむしり、その頭にいとしそうに話しかけるシーンからしてイっちゃってるけれど、映画のテーマをよく伝えている。この映画はほとんどそのコック(ヨーゼフ・オステンドルフ)と、彼の料理にほれ込んだ女性(シャルロット・ロシュ)の二人のやりとりだけで進むのだが、この二人の演技も見事で、通常ならありえなさそうな展開を「この料理ならそういうことも起こりえるのかも」ということを信じさせてしまう力を持っている。今調べてみたらこの女性は素人で演技の経験も何もなかったらしい。天性の才能もあったのかもしれないが、これだけの演技を引き出す監督はやはりすごい。これが三作目とのことだが、今後にも期待したい。 【小原一馬】さん [地上波(字幕)] 9点(2010-03-16 23:25:25) (良:1票) |
9.図々しすぎるエデンに同感できないまま終わりました。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-01-27 15:49:06) |
8.この作品で何より注目すべきは、主人公を含め、物言わずして料理を評する人々の名演ぶり。本当に美味なる物は人を黙らせるというが、見事にそれを体現していた。味を表現する語彙の多さを競うかのように、やたらとしゃべりまくるテレビのグルメ番組のリポーターに見せてやりたい。残念なのは、主人公が私が一番嫌いなタイプの鈍感で図々しく男に媚びまくる女だった為、全く感情移入できなかったこと。観ててほんとイライラしました。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-03-13 12:48:21) |
7.ストーリーの流れ、結末だけを話してしまうと、とてもドロドロした感覚になるかもしれないが、出演者の好演で、純朴な味わい深いストーリーに仕上がってると思う。人間の「食」への欲望がそこまで人を変えるかは、自分自身にはピンと来ないが、きっかけは何でもよく、違う何かを付加価値として彼女は厨房での男に惹かれていったのではとも思える。普通に考えれば、ラストの展開は、長年つれそった伴侶を亡くした未亡人の行動としてはありえないわけで、あまりにも「食」によって翻弄される登場人物たちに、その能力が悪であるようにさえ思える。確かに2人は純潔であった。それが最大の調味料であり、この映画のエッセンスでもある。ゆえにか後味は悪くない。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-29 04:26:16) (良:1票) |
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6.《ネタバレ》 タイトルからして「マーサの幸せレシピ」みたいなほのぼの映画?という想像を、いい意味で大きくくつがえしてくれた。冒頭の美しい料理の映像など、テーマの大部分をしめる料理そのものをしっかり扱っていて、全体にとても楽しめました。ワインセラーを壊してしまった旦那はかわいそうな人。あれだけの料理を出す店だから、稀少なワインが集められていただろうに、それを壊すことができるなんて・・・告訴してもいいんじゃないか。しっかしエデンは怖いねー。欲望に素直な女は、怖いけれど、人がどう思うかよりも最終的に自分が欲しいと思うものを手にいれることができるような気がする・・・関わるほうはそりゃあ大変ですけどね。 【ETNA】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-17 15:57:36) |
5.本能と理性について、そんなテーマがあるのじゃないかと思いました。 食欲と性欲と睡眠欲、どうにもならない三大本能なわけ。 エデン(この名前がまた意味ありげ)は禁断のプラリネを食べちゃったのね。彼女のグレゴアの料理を求める常識はずれな行動って、手に入れたい女に対して狩猟体制に入った男と似てますね。 彼女の娘が障害者という設定も気まぐれにそうしてみたわけではないでしょう、ここではかなり大きな意味を持つと思います。エデンの旦那さんは嫉妬というまたもやどうにもならない感情をむき出しにする。 そしてグレゴア、登場人物の中で極めてストイック。至福の料理でエデンをもてなすことで愛情を表現しているの。彼が食材を手にする時や調理シーンがすごく官能的でした。 それにしてもあの展開は予想できなかったなぁ、あそこでこれはブラックコメディなのかななんてことも思いました。 全然はなしは飛ぶけど、歌詞がキチンと聴き取れなかったりするのですけども椎名林檎の「本能」、旋律なのか歌い方なのか、彼女の声なのか・・・官能的な曲で好きです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-18 14:00:45) |
4.《ネタバレ》 タッチは完全にフランス映画、EU統合で各国の個性がなくなりつつあるのかという不安はあるが、でも面白かったです、このドイツ映画。床に落ちたチョコレートをこっそり食べた女がその味が忘れられず、深夜ベッドから抜け出し、雨でびしょ濡れになりながら自転車を飛ばし、厨房に押しかけて料理をむりやり食べさせてもらうなんて、欲望に駆動されるブニュエル映画の登場人物に久しぶりに会えたような喜び。全体としては、昔の騎士物語みたいな骨格がある。残酷なほど鈍感でわがままな女王に、ひたすら仕える悦楽に身悶えする騎士のような料理人の物語。想いを溜めこんで太った彼の体重が思わぬ働きをするラスト近くの展開は読めなかった、まああの展開を予想できる人はまずいなかっただろうけど。オツな小噺を聴かせてもらった気分。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-07 12:13:45) |
3.久しぶりにみたマトモな現代純ドイツ映画。オープニングで食材をめちゃくちゃいじってるから一瞬食材フェちなのかと思った(笑)ちょこちょこ笑いも含めて飽きさせないつくりになってるんですが、女の図々しさったら、、たまらんな。おまけに娘のブサイクさ、思わず「イグニッション」のビル・プルマンの娘を思い出してしまった。ノリを壊さずラストまで突っ切る所はなかなかいい感じです。たまにシーンとシーンとのつなぎ方が分からんところがあったからもう少し長てもよかったかな、な気分です。プラリネが食べたい。 |
2.《ネタバレ》 グレゴアの調理シーンがもっとあるかと思ったのに、意外と少なかったのが ちょっとがっかり。でも鶏(鴨?)や鹿など動物をさばくシーンはやたらとリアルだった。 好きな人のために作った料理は、そんなに官能的なのかな? うっとりするような料理、一度経験してみたいかも。 いちばん好きなシーンは、試作品を食べてくれるエデンが旅に出てしまったので、 仕方なく隣の家の犬に食べさせているところかな。 後半は不倫(と呼べるほどグチャグチャな関係ではないが)がバレて血なまぐさかったり するけど、そのオチかいな!とちょっと笑えた。後味は悪くないですね。 誰にでもオススメ!という作品ではないので、この点数です。 【芦毛牝馬】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-09-13 22:38:02) |
1.食欲と性欲を存分に享受したがる人妻に翻弄され、あげく人生を狂わされた、彼女に恋した太ったシェフとそのダンナのとんだ災難バナシ。このヒロインってかなり図々しいですよね~。しかも一見、そういう風には見えない、はかなげで貞淑そうなのがまたさらにタチが悪い。やっぱり男より女性の方が上手なんですね、人生に対する処世術が。自分はフランス料理って不覚にも本格的なものを味わった事がないんですが、もう少しピリッとスパイスを効かせた方が映画としても面白くなったのでは?と思います。意外に油っこくなくお腹にあまりもたれるの事ない、スペシャルキュイジーヌを味わわせて頂きました。ご馳走様でした。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-09-02 10:42:17) |