1.好きなんだけどマイナーですねぇ。監督デビュー作ということで、素人臭い部分は割とありますが、それを補って余りあるエネルギーと独自のアプローチがあります。基本コント風で物語はすすみ、笑えたり笑えなかったりするんですが、誠実だったり不純だったりする魅力的な登場人物達が自然に絡み合い、ドカンと打ち上がるシーンでの高揚感は相当に気持ちが良く、感動します。
そして、それぞれの人物たちにはそれぞれ、人物によっては到底納得いかないような意外な結末も用意されており、人生の喜怒哀楽がつまった切ないコメディとなっております。
具志堅氏の棒読みの味が楽しめれば、この映画にハマれるんじゃないでしょうか。
また、サマーヌードと言えば真心ブラザーズの超名曲を思い出しますが残念ながら使われていません。この映画を代わりに盛り上げるのはブルハ・ハイロウズから厳選された名曲達でこれまた素晴らしい。もっとメジャーになってほしいという気持ちもこめて甘めの9点。