1.《ネタバレ》 B級吸血鬼映画の異色作。一応コメディー要素もあるんだけど、邦題の「ボクたち、二度と血は吸いません」から想像するほどグダグダのバカバカしいのりでないです。いや、B級なんで、ストーリー的にはアレなんですけどね、まー、ノリ的にはフライトナイトに近いかんじですねかね。吸血鬼達が住む町。彼らは血を吸い本能にまかせ人間を虐殺することが嫌になり、とある吸血鬼の提案により、町を作り人工血液を接種し、人と共存することを決めた。そんな街に主人公家族がやってきて、町を治める吸血鬼に反抗する悪の吸血鬼も絡んできてって内容。さびれたガソリンスタンドのブランコに3人のサングラスをかけた吸血鬼の老人が並んで座ってったり、町の住人はお昼はサングラスと日傘をさしてる姿など、なんだかシュールな映像が色々あったり、最後の悪と善の吸血鬼どうしの戦いがなぜか西部劇だったり、変にスットボケてる。なのに雰囲気がけっこうマジメな感じなのが、変な味わいがある。それが中途半端ともいえるが。吸血鬼らしい特撮はごく一部だけでしかも低予算なのでチープ、そのせいか全体的にはちょっと地味だが、ラストのオチがなんだかうまいと思えてしまった。悪の吸血鬼に追い詰められる善の吸血鬼達。そのとき主人公がとった目から鱗の行動により、大逆転となるのだが、これが意外に吸血鬼的に変な感動で、こーゆうの好き。まーB級映画に愛情があって、吸血鬼好きなら、それなりに楽しめる作品。