1.ハンガリーの大草原を舞台に、カウボーイの素朴な生活や
米兵と現地人の交流、ドイツ軍からの逃亡劇を描く。
これは大戦中が舞台ではあるけど戦争映画ではありません。
B-17が撃墜されるといっても空戦の描写はほとんどないし、
陸戦とかはまったくないです。拳銃での撃ち合いくらいはあります。
出てくるのはキューベルワーゲンに軍用トラック、バイクとサイドカーくらいです。
全体的に、かなり地味でのんびりした映画。
舞台を変えた西部劇のようにも見えた。
しかし後方の部隊というのはよっぽど暇なのかなー、米兵ひとりを
ものすごいしつこく追ってくるしなー…。
ドイツ軍将校の、かっこよさと冷酷さが印象的だった。
ブレイディが空から降ってきたばっかりに、生活を壊され
ドイツ軍にひどい目にあわされる現地の人はかわいそうすぎる。
ラストは単純なハッピーエンドではなく、一風変わった余韻がある。
結局、この映画がいちばん伝えたかったものは何なのだろう?
ドイツ軍の暴虐を通して戦争の虚しさを訴えているのか。